わたしを離さないで(ドラマ)の無料動画を1話からフル視聴する方法【最終回まで】

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「わたしを離さないで(ドラマ)」

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わたしを離さないで(ドラマ)の見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第10話) 
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

唯一の希望であった猶予がないことがわかり、塞ぎこんでしまった友彦(三浦春馬)に3度目の通知が届く。
 
たいていの提供者は3度目で終わりを迎えるが、なかには3度目を耐えられる提供者もいる。しかし、そうなると体の自由がきかなくなり、トイレも一人ではままならない。
恭子(綾瀬はるか)にふがいない姿をさらしたくない友彦は、自暴自棄になっていたこともあり、恭子に介護人をやめるよう願い出る。
動揺しながらも必死に説得する恭子だったが、ある日、友彦が倒れたと報告を受ける。
 
そんな中、恭子はばったりと龍子(伊藤歩)と再会。落胆し、無気力となった友彦の 様子を聞いた龍子は、サッカー観戦に友彦を連れ出そうと提案する…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

最終回(第10話)のネタバレはここをクリック
3度目の提供
恵美子先生の家で猶予は無いと知った翌日、友彦に3度目の提供通知が届いた。
 
提供前検査の日程を決めようとしても、友彦は自暴自棄になって「今夜は戻ってこないでいいよ。俺だってたまには一人になりたいんだ。」と恭子を自宅に帰らせる。
 
3度めの提供は特別だった。
 
大抵の提供者は3度めで終了(死)を迎えるが、中には3度めを耐えられる体の持ち主もいて、彼らは4度めの提供までは心身ともに過酷な時間を過ごすことになる。
 
恭子は加藤に、「3度めで終わるのがいいとずっと思ってきたけど、割り切れないところもあって・・。」と話す。
 
加藤は「良かったなーって思いたいな。小さなことでいいから生まれてきてよかったって思いたいかな。僕だったらね。」と話す。
 
恭子は昔、真実に「何か生まれてきてよかったってことを見つけて」と言われたことを思い出すが、そんな事が何かあるのだろうかと悩む。
 
 
友彦の拒絶
友彦の部屋に帰ると、友彦は恭子に自分の介護人をやめて欲しいと言い出す。
 
介護人の変更をする手続きをして欲しいと言う。
 
「提供まで日数が無いし、双方ともに負担が大きいから変更しないほうがいい」と恭子が話しても、友彦は「3度目で終われないと、その後はトイレも自分でいけなくなる事もあるし。知り合いだから嫌だと思うの分からない?」と言う。
 
「ならどうして私にリクエストを出したの?」と恭子に聞かれると、「恭子、俺と居ても楽しくないでしょ。こんな辛気臭い奴と・・」と不貞腐れた様子を見せる。
 
「落ち込んだり、ふさいだりは提供者に良くあることだし・・」・と恭子が言うのを遮り、「だからそれがいやなんだよ!恭子が何でも許してくれるのは、俺が提供者だからだろ。そんなのどんどん惨めになって行く。それに猶予を貰うために一緒にいたんだから、もう一緒にいる意味無くない?」と言い放つ。
 
恭子は「じゃあここに住むのはやめて、普通に介護人として通う」と言うと、友彦は黙って部屋を出ていく。
 
翌日恭子が友彦の部屋に行くと友彦は部屋におらず、ゴミ袋にこれまでに描いた恭子の絵やサッカーボールや宝箱が捨ててあった。
 
驚いて友彦を探し行き声をかけると、友彦は「掃除は終わったんですか、終わったら戻りますので」と他人行儀に答えるので、恭子は黙って立ち去る。
 
友彦が部屋に戻ると、友彦が捨てたものを恭子が戻していた。
 
昔、美和が捨てた宝箱を後悔するだろうからと友彦が拾い集めていたから、友彦もそう思うんじゃないかと思ってと恭子は言う。
 
「介護人なんだから普通にして・・」と苛立つ友彦。
 
恭子は怒り「じゃあ、これはゴミなんですか。どれもこれも使い古して、とても大切にしてきた物のように見えますけど。私はただの介護人ですからよく知りませんけど、これは土井さんの・・・」と言うと、友彦は「何でこんな事すんだよ」と絵の道具や今までに描いた絵や宝箱を再度部屋中にぶちまける。
 
恭子は「それはトモが必死に努力してきた証拠でしょ。私には捨てられないよ。」と止めるが、友彦は「馬鹿だった証拠だろ。全部ダメだったその証拠だろ。・・・・もう忘れたいんだよ、こんなの・・・・」とへたり込む。
 
恭子は、黙って拾い集めゴミ袋に入れるが、龍子先生からの手紙だけは宝箱に戻し、それ以外を自分の車に載せる。
 
 
恵美子先生と次郎先生の会話
恵美子先生の家に、昔陽光学苑で美術を教えていた山崎(次郎先生)が訪れ、今は子供たち向けに絵の教室を開いていて、提供者の存在も教えていると話す。
 
恵美子は主治医から興味深い話を聞いたと話す。
 
最近はある程度年のいった人だと提供を拒否する場合が増えているという。
 
クローンによる提供のおかげでどんどん長寿になったが、長すぎる人生を扱いかねると考える人が増えてきたということらしい。
 
「いづれこの仕組みは終わりを迎えるかもしれない。作り出したものに逆襲される、良くあることですけどね・・・」と恵美子はお茶を飲む。
 
山崎は「やっと夢が叶いますね。本当はずっとそれを望んでいたんじゃありませんか」と言う。
 
恭子に友彦のセンターから連絡が入り、友彦がずっと薬を飲んでおらず食事もろくに摂っていなかったため具合が悪くなって、恭子は係官に叱られる。
 
恭子は「そんなに私がそばにいるのが嫌?それとも提供そのものを拒否したいの?」と尋ねる。
 
「何がしたいかなんて分からない、早く終わって欲しい。」と言う友彦に、恭子は友彦の手を取り「私は終わって欲しくないよ、トモにいて欲しいよ。」と涙をこぼす。 
 
出口が見えないまま思いつめて街を歩く恭子に龍子先生が声をかける。
 
翌日恭子は友彦の元を訪れ、龍子先生にサッカーの試合を見に来ないかと誘われた事を話す。
 
友彦は、外出許可を取らずに自分を外出させる恭子を規定違反になるんじゃないかと心配するが、恭子は「私は元々いつ提供通知が来てもいいと思っていたし、どのみちもうすぐ来るだろうから同じことだよ。」と話す
 
「恭子も俺と同じか」と友彦は改めて子供時代を思い出す。
 
 
ヒロキと言う名の子供
河川敷のサッカー場で二人を龍子先生が迎え、今は文章を書く仕事をしていて、陽光に来る前は提供者たちの権利を獲得する運動をしていたと話す。
 
子供たちの試合が始まり、一人の少年が倒されると、その子の父親が「ヒロキ、何やっているんだ、立て。」と声をかけ、友彦と恭子は昔「広樹」という仲間がいたことを思い出す。
 
龍子はその父親が幼い頃その「三村広樹」から心臓の提供を受けたと言い、陽光を出た後、提供を受けた人にインタビューを始めたのだと話す。
 
拒絶されることも多い中、その父親は自分に提供してくれた人がどんな人なのか知りたいと言い、調べたら広樹だと分かった。
 
広樹の事を沢山話し、ずいぶん経って子供が生まれた時、子供の名前は「ヒロキ」にしたと連絡をくれ、広樹君に貰った命だからといったと言う。
 
提供者にとっては身勝手な善意だが、龍子は「その事実に少し救われた、そこに感謝があることに。生まれてきてくれてありがとうございます。」と頭を下げる。
 
友彦は「嘘じゃなかったんですね。世界は僕が思うよりずっとずっと広い。やっぱり広いんですよ、先生。」と笑う。
 
友彦は恭子を見つめ、そっと恭子の手に手を重ね、二人は握り合う。
 
夜部屋で龍子に「世界は広いんですよ」といった理由を聞くと、友彦は「もういいんじゃないか、隣に恭子がいてくれれば。」と思ったという。
 
「それに一つだけは夢が叶っていた事に気が付いた。もう一度恭子に会いたいと思っていた。それが合うどころか一緒に住んだりもできて、夢はもうとっくに叶いすぎるくらい叶っていたんだ。」と笑う。
 
友彦は「俺、生まれてきてよかったよ。この世に恭子がいて、会えて良かった。こんな終わり方が出来て良かった」と恭子を抱きしめる。
 
「トモ、わたしを離さないで・・・」と恭子は涙が溢れ、友彦はしっかりと抱きしめた。
 
 
別れ
提供の当日、恭子は「もし今日、3度目でトモが終わらなかったら、私、終わりにしてあげても良いよ」と言う。
 
「トモがそっちの方が良いなら、それ位なら出来るよ」。
 
友彦が「じゃあ出来るだけちゃんと終わるよ。そんな事したくないでしょ」と言うと、恭子は「平気よ・・慣れているから」と答える。
 
友彦の提供を終え、夜恭子は車に載せてあった友彦のサッカーボールに「トモ、何処いこっか・・」と話しかけ車を走らせる。
 
そして川に友彦のサッカーボールを流し「行け、とも、行けー!私もすぐにいくからー!」と叫ぶ。
 
 
一人になった恭子
翌年の春になり、加藤は終了を迎え、風の噂で珠世も終わったと聞いたが、恭子には一向に提供通知が来ず、一人になったと感じた。
 
加藤の眼鏡等、恭子の宝箱には思い出がいっぱいに詰め込まれ蓋が閉まらなくなる。
 
宝箱を持ってのぞみが崎へ向かうと、海を見つめて恵美子先生がいた。
 
「なにか探しに来たんですか」と聞く恵美子は、恭子の宝箱に気が付き喜ぶ。
 
陽光で宝箱を渡していた理由を聞くと、恵美子は誰にも奪えないものを持っていて欲しかったんだと話す。
 
「貴方たちの体は奪われてしまうけれど、思い出は奪えない。それはあなた達を支えるよすがになってくれるのではないかと思いました。」と言うと持っていてくれて嬉しいと恭子の手を取る。
 
恭子は「でもみんな居なくなってしまって、みんなの忘れ物を預かっているみたいです。だれも取りに来ないのに」と言う。
 
恵美子は「もう私は提供すら出来ないポンコツです、私は何のために生まれてきたのか。」と言い、恭子を自宅に誘う。
 
恵美子と別れると、恭子は「トモ、私もそろそろそっちに行っていいかな?もういいよね」と言うと、宝箱を置いて海へ入っていく。
 
だが、その時恭子の足元につぶれたサッカーボールが流れてきて、まるで恭子を止めるかのようにまとわりつく。
 
「恭子はこれからもう何も期待しないってこと?」「こんな嘘みたいなことがあるんだね」・・昔友彦と「のぞみが崎」に来た時の事を思い出す。
 
恭子はボールを抱きしめ涙をこぼすと岸へ戻り、宝箱を持ち上げ歩き出す。
最終回(第10話)の感想はここをクリック
最終回を迎えました。
 
それまで、笑顔で過ごしていた友彦も、いざ3度目の通知がきて、生き延びたら4度目を待つ惨めな姿になってしまうことに、どうしようもない嫌悪と惨めさを覚え自暴自棄になってしまいました。
 
気持ちをたてなおすキッカケは龍子先生に誘われた少年サッカーの試合で、三村広樹の心臓を受け取った人から、次の世代に命が繋がり・・・・と知ってという事かなと思いましたが、友彦が「世界は広いんですよ」という言葉が理解できませんでした。
 
普通なら「世間は狭いな・・・」という感覚では無いでしょうか。
 
何処の誰に提供されたのか、普通は秘密にされ中々分からないものなのに、こんなに近い所に居たんだと・・・・・
 
だいたい、陽光学苑から離れた立場の龍子が少し調べたくらいで、提供者と提供を受けた人の情報を得られると言うのも少し違和感を感じます。
 
そんなに簡単にアクセスできる情報なのでしょうか?
 
今の日本と違い、提供者の人権などない世界なら可能という事なのか。
 
でも龍子自身が認めているように、提供者にとって逃れようもない運命で奪われた命に感謝されても、身勝手な善意・都合の良い感謝にほかなりません。
 
「生まれてきてくれてありがとう」という龍子の言葉を聞いても、恭子の顔は硬いままです。
 
でも恭子に夜、龍子に言った言葉の意味を聞かれると、友彦自身もハッキリとはわかっておらず、色々と苦しんだと思われる龍子の姿に自分とおなじ部分を見つけたと言っています。
 
つまりは世界は広すぎてままならない事ばかり?誰も彼も思いどおりになることなんか無い・・・・という事なのか。
 
それなら身近にいる大切な人との今の時間を大切にしよう・・・と。
 
簡単に理解できる様な運命ではないので、二人の気持ちを完全には理解できません。
 
結局、恵美子先生の言うように、せめて与えられた時間の中で精一杯豊かな時間を過ごそうと考えるしか選択肢も無いのですから。
 
映画では猶予が無いと分かってから、淡々と時間が流れトミー(友彦に相当)が終了し、キャシー(恭子に相当)にも提供通知が届き・・・・で終わりました。
 
ドラマの最後は映画と違うと聞いていましたが、”まさか恭子は自殺してしまうの!?”と思ったらサッカーボールが引き留めてくれました。
 
うまく恭子の足元に絡みつき、まるで友彦が引き留めるように。
 
このドラマでは色々な所に伏線があり、「のぞみが崎」や「失くしたものが戻ってくる」など、後々繋がるネタに驚くことも多かったです。
 
恭子に提供開始の通知がこの先も来なければ、恵美子の望んだ様に提供に回されることなく生き延びられた提供者になることになり、国のシステムの再構築にもなるでしょう。
 
でも親も子も友人も誰もいないなか、ただ一人人生を全うするとしたら、それは一体なんの意味があるのかと思ってしまいます。
 
生き延びた提供者が集まって人権運動でも出来れば良いですが。
 
最後に流れる恭子の言葉は、提供者にも普通の外の人間にもあてはまる言葉で、その両者に違いはないとよく表していると思います。
 
”私達は空の宝箱を抱えて生まれてきて、そこに日々を詰め込みながら歩いていくのだ。終わりまで。明日を。”
<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

ようやく一緒になることができた恭子(綾瀬はるか)と友彦(三浦春馬)。
 
介護人として働く傍ら、唯一の希望である“猶予”を目指して、恭子は恵美子(麻生祐未)の居場所を探し始める。
友彦の次の提供が決まる前にどうしても恵美子を探し出さなければ…と、焦る恭子。
 
やがてそんな苦労の甲斐もあって、恵美子が住んでいる所を突き止めた2人。
 
お互いの愛を証明して猶予を勝ち取るために、友彦が描いた絵を持って恵美子のもとを訪れるが…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第9話のネタバレはここをクリック
美和がくれたチャンス
やっと結ばれた恭子と友彦。
 
友彦は恭子にこれまでに描いた絵を見せ、龍子先生の手紙にあった「計画」という言葉から、猶予を貰うには絵が必要なんだと話す。
 
恭子は美和に貰った恵美子先生の住所にはとりあえず自分一人で行ってみると言う。
 
あるかどうかも分からない猶予の事を尋ねて、「何を馬鹿な事を」と友彦が傷つけられるのを避けようと考えての事だった。
 
だが恵美子先生は一年前に引っ越していて会えず、焦って苛立つ恭子に友彦は「貰ったのは夢だと思う。俺らにとって猶予って夢でしょ。だから叶わなくても仕方ない。でも追いかけるなら楽しもう。」と笑う。
 
友彦は、この部屋に住まないかと提案し、翌朝恭子が目を覚ますと、友彦は恭子の寝顔を描いていた。
 
恥ずかしがって絵を取り上げた恭子に、友彦は「ホントにホントに可愛かった。これ以上ないっていう位、可愛かった」と言う。
 
恭子は5人の提供者の介護をしながら、恵美子の元の家の前で待ち、近所や運送屋から引っ越し先を聞きだそうとするが解らなかった。
 
マダムが持って行った絵がどこかにないかと手当たり次第に探し回ったが、そんな中、担当している加藤の具合が悪くなり呼び戻されるなど疲れきっていた。
 
友彦の部屋に戻ると友彦は何日も薬を飲むのを忘れていて、恭子は思わず「トモは絵を描いているだけなんだから、それくらい自分でやってよ。」と怒る。
 
「少し休めば」と言う友彦に、恭子は「休んでいる間に提供が来たらどうするの。3度めなんだから、どうなるかわからないじゃない」と苛立つと、友彦も言葉に詰まり「いや、その通りだから・・」と笑うしかなく、恭子はその日は自宅に戻る。
 
加藤に陽光出身者の絵を探している事を話すと「羨ましい気がする。僕にはそんなことなかったから。」と言われ、友彦が「楽しもう」と笑った顔を思い出す。
 
 
恭子の絵
恭子が友彦の部屋に戻ると、友彦はセンターの図書から選んだ小説を読んでいた。
 
人の居場所の探し方を知りたくて借りたが、余り参考にならないと見せた小説の表装を見て恭子は驚く。
 
それは恭子が小学生時代に描いた絵が使われていた。
 
出版社を訪れて絵の事を説明し、マダムと呼ばれていた人が持って行ったのでその人に聞きたいことがあるのだと話す。
 
調べて連絡するので恭子の連絡先をと聞かれるが、恭子たちの携帯電話はセンターからしか繋がらない為、その場でマダム宛ての手紙を書いて託してくる。
 
恭子が焦っている様子を絵に描こうとする友彦に「今やることかな?」と聞くと、友彦は「俺に出来る事はこれしかないから」と続ける。
 
数日後、手紙の返事が届き、恭子が「定期検診で出かける日なら外出許可を取らずに行けるかも」と話すと「どれ持って行けばいいか判らない!」と友彦も興奮する。
 
 
恵美子先生との再会
恵美子先生は「のぞみが崎」に住んでいた。
 
恭子が手紙に「猶予をお願いしたい」とちゃんと書いたのに、それを否定せずに「会いたい」とあったことから「猶予はあるんだ」と二人は期待する。
 
先生の家に着くと、マダムが迎えに出てきた。
 
恵美子先生は二人を覚えていると言い、「今日は猶予のお話でしたっけ」と話しをむける。
 
友彦は本当に愛し合っている二人なら自由な時間が貰えると聞いたと伝え、自分の作品を取り出し、猶予の判断に絵を使われるのではないかと考えたことを話す。
 
絵を見て恵美子先生はどの絵からも描かれている者を大切にしていることが伝わるという。
 
恭子は「彼に何度も救われました。私には彼が必要なんだと思います。私達二人に猶予をお願いできないでしょうか」と二人で訴える。
 
恵美子先生は「あげられるものなら差し上げたいです。でも、そんなものは無いのです。」と言い、マダムもその噂は昔からあると言う。
 
「じゃあ、あれはいったい何だったんですか。何故あんなに絵を描くように言ったんですか。龍子先生が手紙に書いてきたことは、猶予じゃなければこの計画って何なんですか。」と友彦が訊ねると、恵美子は「長い話になりますよ」と語りだす。
 
 
恵美子先生の真実
「私が陽光を作ったのは、初めての成功例だからです・・・・私はあなた達と同じクローンなんです。」と言う。
 
恵美子の父親は科学者で、ヨーロッパでクローン技術の開発に携わっており、ルーツになる細胞は当初は研究者自身や近親者を使っていた。
 
恵美子の場合は母親で、やがて夫婦の子として生まれた事になり、帰国後父親は提供者作成の重要人物になり、恵美子はごく普通の子として育てられた。
 
母親は事故で早くなくなり、年齢差がある為、「お母さんにそっくり」で済んでいた。
 
だが自分の正体を知るキッカケは、月経が来ないので病院に行こうとした時で、父から真実を明かされた。
 
恵美子は「私は、あの提供者達と同じだったのかとゾッとした」と言うと、2人に振り返り「酷いでしょ私も父も・・・」と言う。
 
長い間悩んだが、行きついた答えが教育で、父の遺産を元手に始めたのが陽光学苑だった。
 
最終的な目標は全てのクローンに陽光並みの教育を与え、さらに優秀なクローンを介護人として提供に回されることなく生き延びさせること。
 
そのために陽光の教育の成果を示すことが必要で、絵を描かせたのはその一環であり、絵はクローンたちにも魂があると世間に知らせるための証明だった。
 
マダムのように趣旨に賛同してくれる人もいて、政治家や財界人に絵を寄贈していた。
 
龍子が「深く守ろうとした計画」と書いているのは長いスパンでの目論見の事であろうと思われ、絵は魂があることの証明で、魂に奥深く分け入る為ではないと恵美子は語る。
 
恭子は「外の人達は私たちに魂は無いと考えているのですか?」と美和の事を話しだす。
 
「勝ち気で意地悪でいろんな嫌がらせを受けましたが、彼女の介護人になって嫌がらせの全ては愛情が欲しかったからだと知りました。使命を立派に成し遂げた後、残されたオブジェは、純白で無垢な彼女そのものだと、芸術はその魂を映し出すと心から思いました。彼女には魂は無かったのですか。」と恭子は問いかける。
 
恵美子は「人間は有るはずのものが無い世界には戻れない生き物なのです。クローンの存在で病魔の苦しみから解放された。そんな役に立つ物を誰が手放しますか。
 
だれも治らない世界になど戻りたくない、ならばどうするか。簡単です、人間だと認めなければ良いんです。だからクローンには心が無いものと思い込もうとする。声高に違うと言っても無理です、潰されるだけ。
 
だから、地を這う虫の様に少しずつ時代を変えていこうと思いました。せめて許された中で最大限豊かな人生をと思いました。せめて一抹の誇りをもって人生を全うする方法はないか。だから使命と言い、天使と言いました。他にやり方がありましたか。教えてください、私は間違っていましたか。」と涙をこぼす。
 
恭子は美和の最期の時に「私達は天使なの。」と言ったことを思い出す。
 
友彦は「じゃあ帰りますか!猶予も無いのに居たって仕方ないじゃない・・」と絵を片付ける。
 
マダムは「恵美子先生の虚しさも少し分かってあげて」と声をかける。
 
恭子は昔、友彦と二人で音楽を聴きながら踊っているのを見ていたマダムが泣いていたことを訊ねる。
 
マダムは「どうかあなたが今抱きしめている物を手放さないでと思ったのだろう」と語る。
 
友彦は帰り道「結局言い訳聞かされただけだったよな・・・でも楽しかったよな、探偵ごっこ・・・こんな広い世の中でたった一人の人を見つけたってことだもんな・・・今も猶予みたいなところあるもんな・・・・」と言うが突然車を降り、よろけながらも走り出し、叫び声をあげながらガードレールに拳を何度も打ち付け、泣き崩れる。
 
「俺・・もう・・無理・・・恭子」と友彦は声を絞り出す。
 
恭子は「どうか誰かこれ以上トモを傷つけないで下さい。希望を持ち続けようとしたトモは、その分誰よりもたくさん傷ついてきたのだから。無理に無理を重ねて笑ってきたのだから。どうか、誰か、光を・・・」と友彦を抱きしめるだけだった。
 
翌日、友彦に3回目の提供の通知が来る。
第9話の感想はここをクリック
今回は始めの方の、二人の幸せな可愛らしい時間から後半一変し、友彦役春馬くんの表情もガラっと変わってしまいます。
 
恵美子先生の隠された真実がはっきりしました。
 
クローン技術成功の一人目だったが故に、事実を隠され、その後のクローンのたどる過酷な運命を自身が追わされることなく育ち、真実を知った時には「あの提供者たちと同じなのか」とゾッとしたですと?・・・・・
 
酷い言葉ですね・・・。
 
如何に国の政策として、クローンを見下し、心を持たない人間の形をした生き物とされてきたかという事実でしょう。
 
市役所の職員や、センター・施設の係官、手術スタッフや医師が、提供者に全くいたわりを示さないのはこういう理由だったのですね。
 
恵美子先生の話は映画では描かれませんし、ドラマの細かい設定を凄く納得させるものでした。
 
確かに魂を持たない人型ロボットで、そこにある内臓はいつでも取り出せると思ったら、感情移入はしませんね。
 
ドラえもんは感情を持っているから、みな愛情を示すでしょう。
 
一度便利を実感したら、「有るはずのものが無い世界には戻れない」と言うのは最近の科学技術が進んだ世界と共通しています。
 
調味料や肉・魚等あらゆるものが量り売りをやめ、個包装になった現代でプラスチックゴミの問題は世界中の大きな問題ですが、レジ袋一つ止めるだけでも大きな混乱とお店に難癖付ける輩がいる時代です。
 
コロナウィルスが流行った為に、総菜などはまた個包装に逆戻りしプラスチックゴミの激増になっています。
 
病から逃れられるとなった時には、ゴミの比ではなく、エゴむき出しにして後戻りはさせないのでしょう。
 
クローン技術を人間に応用しないよう規制されているのは、倫理観からとだけ考えていましたが、実際にクローン人間が生まれたらこうなるかもという未来をカズオ・イシグロ氏の原作はよく考えられていますし、このドラマは細かく丁寧に表現していると思います。
 
もし独裁国家で作られたら、独裁者が永遠の命を欲しがることも考えられるでしょう。
 
人間は自然に、与えられた寿命を全うするのが本来の姿です。
 
幼い子供や赤ちゃんが難病を抱えて生まれてきてしまったら、なんとしても助けたいと思う気持ちはもちろん分かります。
 
でもそれ故、子供の誘拐・子供の臓器売買がアジアで横行しているのも事実だと思います。
 
数少ないけれど脳死による提供に望みをかけて待つしか無いのではないかと・・・まだ当事者になっていない私は思ってしまいます。
 
むしろiPS細胞等の研究がどんどん進み、100年後くらいに臓器が作られるようにならないだろうかと無知な私は考えます。
 
常に笑顔で暮らしていたトモが、猶予など有り得ないと知り爆発してしまいました。
 
「夢は叶わなくても、持っているだけでいいんだ」と言っていたトモでしたが、美和に夢を叶えるように言われた為に、叶うのか叶わないのか確かめてしまった結果なのですから、やっぱり美和が余計なことをしたという事になります。
 
恵美子先生に会わず、猶予なんて申請のしようもないと思っていたほうが良かったはず。
 
でも恭子がそばに来た時点で猶予への希望を持ってしまいますよね。
 
美和がいなくなったことで、やっとトモの出番が増えましたが、なにか美和がいないと物足りなさも感じます。
 
美和がいるとイライラする事ばかりでしたが、やはり大切な要素で、毒があってこそ面白味、うまみも増すという事なのか。
 
美和がキレていた代わりに、恭子がキレるようになりましたが迫力が違う。
 
水川さん、上手かったですね。
<見逃し動画>第8話 
 
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第8話の公式あらすじ

美和(水川あさみ)の希望で、陽光があった場所へ訪れた恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和の3人。しかし、そこには陽光の面影はなく、提供者を育てるための別の“ホーム”がそびえ立っていた。
 
友彦とサッカーをしたり昔話に花を咲かせていた恭子だったが、席を外していた美和の帰りが遅いため、建物の中まで探しに行くと、そこには縄跳びやゲームをしているにもかかわらず、異様に静かで生気がない子どもたちと出会う。無事に合流した3人だったが、帰り際に昔の恭子と瓜二つな女の子(鈴木梨央)の姿を発見する。
 
そんな陽光からの帰り道、3人で再会する機会を作ってくれたことに感謝する恭子と友彦に、美和は今まで自分が抱えていた思いを打ち明けるが…。
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第8話のネタバレはここをクリック
陽光学苑の今
恭子・友彦・美和の3人は陽光学苑のあった場所へやって来たが、そこは厚い鉄の扉に閉ざされた国が運営している「ホーム」という施設に変わっていた。
 
中には入れそうになく、3人は森へ入るが美和が貧血で動けなくなってしまう。
 
車へ戻ろうと言っても美和が「少し休めば大丈夫」と譲らないので、恭子は休めそうな場所を探しに行く。
 
美和が3人で陽光へ行きたがったのは最後に良い思い出を作りたかったのだろうかと考えるが、恭子にとって3人の間にある思い出は後味の悪い思い出の方が多かった。 
 
恭子が見つけた場所へ移動し持参した食事を広げると、宝箱の話題になり、あれにはどういう理由があったのだろうかと恭子は考える。
 
恭子がまだ宝箱を持っていることに美和は驚く。
 
美和は、恭子と友彦に二人だけの時間を持たせようと一人離れるが警備員に見つかってしまい逃げようとしてケガをする。
 
探しに来た警備員に恭子と友彦も見つかり「ホーム」の中に連れていかれる。
 
建物は陽光の時のままだったが、そこにいる子供たちに笑顔はなく無表情で、壁に落書していたり、食事も満足に与えられていない様子で言葉を発することなく、おとなしい子供ばかりだった
 
3人は係官に尋問され恭子と美和は身分証を示し陽光出身者だと明かすが、友彦は外出許可を貰わずに仲間の協力で出てきたため、みんなへの迷惑を考え答えられないでいた。
 
察した恭子が、「美和の提供前最後の外出のため彼を無理やり連れだし、全責任は私にある。」と謝罪し何とか許される。
 
帰り際3人は門の側で恭子の幼少期にそっくりな子供を見つける。
 
恭子が駆け寄り名前を聞くが、その子は精力のない無表情で何も答えず、係官が慌てて遮り車に載せ行ってしまう。
 
「どこかにいるんだろうな。俺にも美和にも同じ顔をした奴が」と友彦が言うと、美和は「あれは恭子じゃないよ」と言うが、恭子は「でも素になるルーツは同じでそのコピーなんだから、あれも私なんだよ。」と言う。
 
そして「私が話せて笑えるのは、陽光にいたからなんだと思った。陽光っていったい何だったんだろうね。」と恭子が言うと、友彦も「分からないけど、感謝しないとな。俺たち時間が貰えている方なんだから。」と話す。
 
 
美和の謝罪
友彦のセンターに帰り着き、友彦が「美和が言い出してくれなかったらこんな機会なかった。ありがとうな」と言うと、突然美和は二人に謝罪する。
 
「ごめん。私、恭子からトモを取った。トモの事好きでもないのに、一人になるのが嫌で二人を離したかっただけ。二人だけで幸せになると思ったら許せなくて。本当なら二人でもっと一緒にいられる時間があったはずなのに全部奪った。」
 
そして恵美子先生の住所を渡し、そこへ行き二人で猶予を願い出て、二人の時間を取り戻し、二人で猶予を勝ち取ってと勧める。
 
帰り道、美和は「恭子が出て行ってからもトモはずっと絵を描いていた。いつか恭子が戻ってきたら絶対猶予を勝ち取るんだ、それが恭子を傷つけた事への償いだと言っているように見えた。だからもし『猶予』というものがあるならトモにあげて欲しいと思っていた。」と話す。
 
恭子が他に望みがあるかと聞くと、美和は提供まで美和の部屋に泊まって欲しいと言いだし、夜二人は昔のように同じベッドで眠る。
 
美和が恭子の宝箱を見たいと言うので恭子は取りに戻り、提供の当日、病室で宝箱の中身を一つ一つ見せ思い出を語り合う。
 
 
私達は天使
美和は「ずっと恭子みたいになりたかった。でもなれなくて、それなら恭子を自分のものにしようと思った。一緒に居れば強くなれる気がした。私に宝箱は要らなかった、私の宝物は箱に入らない。」と話していると、提供時間になり医療スタッフに遮られる。
 
美和は恭子にしがみつき震えて嫌がるが、無理やりストレッチャーに縛られ「わたしを離さないで。恭子」と叫びながら連れていかれる。
 
恭子は追いかけて美和の手を取り「私達は天使だから。困っている人に未来や新しい人生をあたえるの。美和はそういう素晴らしい事をするの。陽光の生徒達はその使命に誇りを持っていく、天使なの。ずっとそばに付いている。やり遂げるのを見ているから。」と声をかけると、美和は落ち着き手術室に入れられる。
 
恭子は「恵美子先生は正しかった。奪われる為につかの間の生を与えられた私達に、それ以外に納得できる言葉は無いのだ」と思う。
 
恭子が提供を終えた美和の遺体を運び、美和の部屋を掃除していると、分別が間違っていたと美和のゴミを戻される。
 
中に壊れた美和の作品が入っており、恭子が復元すると、それは「取り戻した未来」というタイトルの握り合った二人の手だった。
 
美和は見栄っ張りで嘘つき、我儘で扱いにくいが、恭子は美和の作品を見つめ、包み隠された美和の本質を見た思いで涙する。
 
 
友彦との時間
友彦に恭子から「介護リクエスト受け入れ」の連絡が入る。
 
友彦は「俺ずっと描けなかったけど、今は描けるようになって本当に良かったと思う。会えなくなっても会う事が出来る。」と言って、自分の描いた恭子と美和に似た、二人の天使のはしゃぐ絵を見つめる。
 
恭子が友彦のセンターに着くと、友彦が迎えに出てきて抱きしめ、恭子は「連れてきてくれた。みんながここへ・・私を・・」と涙をこぼす。
 
恭子は友彦の体の大きな傷に振れ、初めて二人はキスをし体を重ねる。
 
そして「私達は全てを取り戻してみせる。猶予を勝ち取るんだ」と恭子は決意する。
 
その頃恵美子先生は自宅である写真を燃やしていた。
 
それは夫婦と子供の写真で、子供を抱いた女性の顔は恵美子と同じ顔をしていた。
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やっと美和がすべてをさらけ出し、本心から恭子と分かり合えた時、時間切れになってしまいました。
 
覚悟はしていても、いざと言うときに平静でいられる筈はありませんね。
 
映画ではサラッとルース(美和に相当)の「終了」が写り、「わたしを離さないで」の意味も良くつかめないでいましたが、ドラマを見てやっとタイトルの意味を理解しました。
 
恭子の言う通り、恵美子先生が子供のころから言っていた言葉はたしかに「洗脳」ですが、運命から逃げられない提供者にとっては唯一の理由付けの言葉なのでしょう。 
 
でも「納得できる」言葉ではなく、逃げられないと「納得させられる」言葉でしかありません。
 
手術スタッフが、姿かたちも自分達と同じなのに、目の前の提供者を「殺す」行為に何の迷いもいたわりも無く、まるで屠殺場へ家畜を引き出すかの様な態度は、ドラマとはいえ恐怖を感じました。
 
結局、陽光学苑が閉鎖されたのは、高い教養を身に付けさせると、素直な精神だけでなく自我も目覚めてしまい、提供の際美和のように抵抗したり、真実のように人権を主張するようになるため、国から教育は無駄と判断された為なのでしょう。
 
陽光跡地の施設の子供たちは、心を持たない様に作られた家畜同然になっていました。
 
これは真実が言った「何も考えない様に作ってくれ」という主張が実践されているともいえます。
 
でも介護人になるには、心から世話をしてあげられる優しさが必要なはずで、途中からでも提供者と介護人に振り分けて育てなければ介護人が不足しますよね。
 
全員が一度は介護人になると言ってましたが、できますか?
 
トモに付いた介護人の「あや」はどうやって介護人になれたのか?自習だけでいたわりの気持ちは身に付かないと思うのですが。
 
恭子は心底介護人として尽くすのでまだ提供通知が来ていないのだと思いますが、美和や友彦に数度の提供が行われたという事はそれが恭子との能力差ですね。
 
若くなければ臓器も使えないでしょうから、次々に施設で教養のない提供者を作り出し、介護人には掛け持ちで担当させれば制度は回るのでしょう。
 
次回、恵美子先生やマダムの所に会いに行くようですが、恵美子はクローンの可能性がありますね。
 
映画でも校長は最後に車椅子で登場しますが、ドラマ放送当時は羊のドリーも短命だったからクローンだと身体に弱い所が出るのかと思っていました。
 
でも映画で校長がクローンかどうかは何も示唆されず、実はドリーは伝染病にかかっただけで、ドリーの姉妹といえるクローン羊たちは普通の羊と変わらず健康だそうです。
 
恵美子先生が車椅子なのも今なら普通の老化と言えるでしょうが、よりクローンの問題点を提示させる効果はあるのでしょう。
 
 
やっと恭子にも幸せな時間が訪れましたが、きっとそれほど長い時間では無いでしょう。
 
ホント美和のせいで!!・・・・と苛立ちを感じずにはいられません。
 
でもほんの一時でも、恭子と友彦の幸せな愛情あふれる時間を味わって欲しいものです。
<見逃し動画>第7話 
 
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第7話の公式あらすじ

さまざまな思いを抱えながらも、美和(水川あさみ)の介護人として働き続ける恭子(綾瀬はるか)。友彦(三浦春馬)から介護人のリクエストがきたことに気付きつつも、気持ちの整理がつかず、いまだ決めきれずにいた。
 
そんな中、恭子は回復センターの職員から、美和の次の提供に際しての資料を受けとる。提供の告知は介護人の務めであるため、意を決して資料の中身を見ると、そこには“3種同時提供”の文字が。
実質的に即時解体と同義であるその決定を前に恭子は必死に詰め寄るが、職員はもう決まったことなのでと取り合ってくれず、途方に暮れる恭子。
 
一方、美和は自分の最後の望みとして、友彦を連れて3人で陽光に行きたいと言い出す。
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第7話のネタバレはここをクリック
命の終わり方
恭子は珠世から友彦の介護人にならないかと聞かれ、美和の介護人をやっている事を話す。
 
珠世は「手が空いたら私の介護人もやってよ、私も提供始るから。」と言って帰る。
 
自宅に戻ると恭子にも提供開始の通知が届いていた。
 
翌日市役所に行きいつまで介護人を続けられるかと聞くと、通知は間違いだったと分かる。
 
今回は間違いだったが、残された時間がそう長くないことは確かで、美和や友彦、恭子自身もどんな風に命を終えたいだろうかと考える。
 
美和にレンタルしたDVDの返却を頼まれるが、返しに行くと友彦が恭子にプレゼントしたCDが入っていて、こんなことを繰り返す美和の為に恭子自身の時間を費やすのだろうかと悩む。
 
介護を担当している加藤に聞かれ、美和とCDの事を話すが「分かる気がする、提供者ってそういう所あるよ。」と言われる。
 
加藤は「自分なりに思い描いている終わり方をしたいんだ。」と言うが、「自分がやった悪事を知られたいんですか?」と尋ねる。
 
 
3種同時提供
美和のセンターに向かうと次回は3種同時提供になる通知が来ていて、恭子から伝えるようにと指示される。
 
3種同時提供とは実質的に即時解体でそれは「死」を意味していた。
 
恭子は抗議するが、美和は前回の提供後回復に時間を要し、お金がかかるからと言われ何もできなかった。
 
間違えたCDをまた見せつけようとする美和を遮り、3種同時提供の書類を見せる。
 
どれほどキレるかと想像していたが冷静に受け止めた姿に驚き、恭子はCDを取り出すと「ごめん。気付かない振りしてた。何か話したい事があるんだよね。今から話そう」と切り出す。
 
美和はため息をつくと「なんかいいや。恭子は恭子なんだよね。じゃあそれは返したってことで」と部屋を出ていき、手をつなぐカップルを見て「急がなきゃな・・・・」と呟く。
 
 
美和最後の望み
友彦は新たに付いた介護人から陽光出身である事を羨ましがられる。
 
他の施設ではロクに授業もなく字が読めない子も多いと聞き、友彦はもしそこに居たら確実に落ちこぼれていただろうと話す。
 
美和は突然「陽光に行きたい」と恭子に言い出す。
 
陽光がつぶれたのは知っているが、美和と恭子・友彦の3人で行きたいと言い張る。
 
美和の外出はなかなか許可されなかったが恭子が係官を説得する。
 
恭子は自分で友彦に手紙を書くよう美和に言う。
 
その手紙が届いたとき、友彦はセンターの仲間にサッカーのテクニックを見せていたがその場で倒れてしまう。
 
美和は体調が良くないながらも昔のように粘土で作品を作っていたが、3種同時提供に備えての多くの検査を受けていた。 
 
大体、提供は3回で終了(死)だが、体力があったり、部位の組み合わせによっては体調が悪いのに4回の提供になる場合も有り、美和はそれに比べれば自分のように一気に終われるほうがマシかもと話す。
 
検査から帰ると友彦から手紙が届いていたが、それは介護人の代筆だった。
 
体力低下の為外出許可が下りなかったが、友彦も会いたがっており友彦のセンターへ来てくれないかと書いてあった。
 
もう一枚3人を描いたと思われる絵に日時が書いてあり、その日に会いたいと言うことだと思われた。
 
美和は友彦の絵をみて「よかった、トモ、絵がすごく上手くなっていて・・・」と涙する。
 
恭子は加藤に美和が人の為に泣いた事を話し、変わっていなかったのは自分の方かもと言うと、加藤は「いい話でよかった」と言ってストレッチャーで運ばれて行った。
 
 
友彦との再会
友彦のセンターへ向かう道すがら、恭子は自分がコテージを出てからの事を美和に聞く。
 
友彦は元々美和に興味はなく、美和もその内興味を無くして新しく来た男と付き合いだし、あっさり別れたと言う。
 
友彦は介護人講習で再会した花に絵を教わっていたと言うが、花は恭子に雰囲気が似ていると美和は言う。
 
恭子は「時々似てない人なんて、いないんじゃないかと思う。私達はほとんど何もかも同じで、ちょっと違う所を見つけた時、驚いたり、戸惑ったり、うらやんだりする。違うからこそ欲しいと思ったり、焦がれたり、好きになったりもする。そう思わない?」と話す。
 
カーラジオをかけると、友彦にもらったCDの曲が偶然流れ出し、美和は恭子を怒らせたかったと言い出す。
 
「『クズ』『最低』『死ね』と言われたら本当の友達になれる気がした。対等と言うか。いつも私ばかりキレていたから。上手くいかなかったけど・・」と美和が言うと、恭子は「ぶっ殺してやろうかと思ったよ、何度も」と言い「十分成功しているよ」と微笑む。
 
美和も「よかった・・」と笑顔を見せる。
 
友彦の回復センターに着くと、いきなり友彦が車に乗り込んできて「車出して」と言う。
 
外出許可は出ていないが、手紙の事を話したら仲間達が一日誤魔化してくれていると話し、「陽光へ行こう」と言い出す。
 
規則を破ったらどんなことになるかと心配する美和に、友彦は「規則は破る為にある」と言う。
 
子供の頃の脱走事件を思い出し「塀は乗り越えるためにある」と恭子も応じる。
 
友彦は美和に「だって美和行きたいんでしょ」と笑いかけ、美和は涙する。
 
バックミラーで二人の様子を見ながら恭子は「とても美しいものを見た気がして、それゆえ陽光が何か別の美しいものに生まれ変わっているように期待してしまった。」と思う。
 
だが、やっと着いた陽光は、厚い鉄の門で閉ざされた施設になっていた。
第7話の感想はここをクリック
いつの間にか恭子の顔が穏やかになっていますね。
 
初めに美和のセンターに来たときは、感情に蓋をしたように無表情だったのに。
 
美和が外階段から落ちてセンターへ駆けつけた際、「もう自分にはこの女しかいないのだ」と抱きしめたことで美和への気持ちがほぐれていったようですが、相変わらず美和はCDをDVDケースに入れて恭子の反応をうかがっています。
 
そんな美和が3種同時提供の通知を受けて少しずつほどけてきて、やっと本音が聞けました。
 
優等生でいつも優しい恭子に劣等感や、本心から恭子が自分に打ち解けていないと感じていたんですね。
 
恭子の汚い部分・醜い部分を見せてくれたら対等になれるって・・・・
 
でも言葉は知性・理性が如実に表れる部分ですよね。
 
たとえ心の奥底で思っても口に出さないのが理性であり、それもその人の個性だと思います。
 
個人的には美しい、知性的な人が口汚く罵る言葉を聞いたら私は引きますね・・・・・第一似合わないし、無理してる感がミエミエだし。
 
それでしか恭子と対等になれないなんて、我儘を正当化する言い訳にも聞こえます。
 
恭子にとって美和は憎たらしくてくだらないけれど、可愛くてどうしても放っておけない友人なのでしょう。
 
でもやはり私は美和の様な女は苦手で、そばに居なくてよかった・・・。
 
美和は作った作品をどうしたいのか、友彦に渡すつもりなのか。
 
美和たちにとっては、生きた証になるのは作品しかないですよね。
 
でも、次回は美和の懺悔や、とうとう美和の「終了」を迎える様です。
 
美和や友彦の作品を恭子が受け取ったとしてもいずれ恭子にも提供の通知が来るでしょうし、陽光へ持って行くつもりなのか?ちょっと疑問です。
 
友彦の上達した絵が見られましたが、かなりの進歩ですね。
 
映画でトミー(友彦に相当)が描いている絵は、想像上の生き物等で、一生懸命に沢山描いていましたが私には上手いのかどうかまるで理解できませんでした。
 
少なくとも友彦の絵は理解できる絵で良かったです。
 
友彦の一番幸せだった時間を描いているようですね。
 
友彦役三浦春馬さんが、心配になるくらいやせ細って、提供により体が弱ってきている感じが良く出ていますが、美和と恭子に再会した時の嬉しそうな笑顔がキラキラしていて素敵です。
 
恭子が市役所に行った際、提供通知書をもった提供者たちがあれほどいたのは驚きです。
 
あれだけいれば一般人(外の人たち)の眼につく事もあるでしょうし、またそれほど臓器提供が一般化して需要がある世界という怖い部分も表現していますね。
 
隣に座った人は提供の為に作られた・存在の消された人なのかもしれないのに、全く知らされずに同じ空間を共有している・・・・恐ろしい社会です。
<見逃し動画>第6話 
 
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第6話の公式あらすじ

思わず友彦(三浦春馬)に好きだと言ってしまった恭子(綾瀬はるか)。やってしまったと頭を抱える恭子だったが、美和(水川あさみ)の知らないところで友彦と秘密を共有することに内心では興奮していた。
 
一方、友彦は龍子(伊藤歩)からの手紙によって「陽光出身者で、ある条件を満たせば提供が始まるまで3年間自由に過ごせる“猶予”を得ることが出来る」という噂が本当で、それは絵を描くことでもらえるものだと確信し、恭子との猶予を獲得するため嫌いだった絵を描くことを決意する。
 
ある日突然、真実(中井ノエミ)が恭子のもとへやって来た。
「恭子の顔を見に来ただけ」と笑う真実だったが、普段との様子の違いに恭子は不安を覚える…。
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第6話のネタバレはここをクリック
真実からの宿題

ある橋の上で、恭子が煙草に火をつけ供えると、大山珠世が花束を持って駆け寄ってくる。

珠世はもうすぐ提供が始まるので真実に会いに来たと話す。

「恭子は?」と聞かれ、「真実に出された宿題をやっていないと思い出した」と答える。

 
友彦と恭子の秘密

「のぞみが崎」の帰り道「やっぱりトモ(友彦)の事が好きだ」と言ってしまった恭子。

帰りの車中で、恭子と友彦はそっと手をつないだが、美和が目を覚ましたので二人は手を離す。

美和に「のぞみが崎」の事を聞かれるが、ゴミが流れ着いていただけだったと言いCDの事は黙っていた。

コテージに帰ると恭子の部屋に「今夜どう?」と男性住人が誘いに来るが、友彦への気持ちを再確認した恭子は「ごめん。疲れている」と断る。

その様子をあぐりが見ていた。

その後、友彦が何も言ってこないので、恭子は「トモは何も無かったことにしたいのだろう」と考え、友彦は美和のものだから、人の物を奪ってはいけないのだと思い悩む。

その頃、真実のいる「ホワイトマンション」の仲間が声明文を入れたティッシュを駅前で配っていた所、警察官に連行されそうになり、逃げる途中で刑事を瓶で殴ってしまう。

外の人間を殺したとわかったら全員掴まって即時解体だと騒ぎになり、真実はそっと抜け出す。

恭子が友彦から貰ったCDを聴いていると美和が部屋にやって来て、恭子はCDを隠す。

最近友彦に避けられていると話す美和だが、そこにあぐりが来て、先日の猶予の噂について陽光に問い合わせてくれたかと尋ねる。

美和はごまかし、明日問い合わせると答えるが、何であんな話を信じるのだろうと面倒くさがる。

恭子は、龍子先生からの手紙に書いてあることは猶予の事じゃないのかと友彦が言っていたことを思い出し、美和には言っていないらしい友彦との秘密の共有を嬉しく感じる。

 
真実の突然の訪問

翌朝早く、真実が恭子たちのコテージに突然やって来る。

恭子に人権運動の事を聞かれ、真実はうまくいっていると答える。

恭子は真実にあぐりから聞いた猶予の噂について訊ね、龍子先生の手紙にあった陽光の秘密の計画についても話す。

真実は陽光出身者は圧倒的に平均寿命が長いのは事実だと言う。

ただそれは介護人として優秀だからでもあるが、裏で何らかの力が働いているのかと思う事もあり、猶予についても無いとは誰も言い切れないと話す。

友彦が美和と付き合っていると聞き、真実は二人はすぐ別れると思っていたと驚く。

真実は、美和は友彦を好きなわけでは無く、恭子が友彦を好きだったから当てつけで、恭子に勝っていることだけが美和の全てだと言う。

恭子は美和から友彦を奪うことは人の物に手をだすことになると迷いを話す。

真実は日本国憲法13条を諳んじてみせ、誰にだって幸せを追求する権利があると言う。

そして「幸せになってね。せっかく生まれてきたんだから、生まれてきてよかったって事を見つけて。」と恭子を抱きしめると、「会えてよかった」と笑顔を見せて帰って行った。

真実が「ホワイトマンション」に帰ると、運動の資料を急いで処分している最中だった。

リーダーは支援者が車を回してくれるから急いで逃げる用意をする様にと言った。

護身用にとナイフを渡され車を待っていたが、やって来たのは警察の車で、騒然とする中真実は逃げる。

恭子が真実の様子を思い返していると、友彦が昼間小屋でずっと描いていた手帖の絵を美和が持ってきて見せる。

美和は宝箱のすき間から見えた真実の煙草に気付いて、一本欲しいとせがみ、恭子が目を離した隙に宝箱を開けてしまう。

「やっぱりいいや」と出て行った美和の様子をみて、恭子はCDを見られたと悟る。

美和は友彦の部屋に入ると友彦の宝箱を探り、龍子先生からの手紙を見つけて読んでしまい、恭子と友彦で猶予を得ようとしているのかとショックを受ける。

翌日、美和は恵美子校長宛てに書いた手紙をあぐりに見せると、あぐり達の仲をうらやみ、最近の友彦の事を相談する。

手紙に恩義を感じたあぐりは、先日の帰りの車の中で恭子と友彦が手をつないでいたこと等を話してしまう。

友彦は恭子に話があるから、「小屋で待っている」と約束するが、美和が先にやって来る。

 
真実の叫び

その頃、警察から逃れた真実は街頭演説中の政治家を見つけ、自分の手首を切ってマイクを借り、街を歩いている人々に向かい話し始める。

”自分は提供者で、ある施設で子供時代はごく普通に育ったが、ある日、「提供」という誰かを救う「使命」を持った「天使」だと教えられた。

手も眼も血液も心臓も、誰かを救うためにあり捧げるためにあると。

だから大好きな友人に自分の心臓をあげられるだろうかと想像してみたが、無理だと思った。

たとえ好きな子だろうが命をあげることは出来ない、自分は天使ではないと思った。

天使でなければ何なのか、自分はごく普通の人間というものではないのか。

自分の望みはごく普通に、自由に歩き回り、仕事をし、理想の将来について語り合いたい、子供を持ちたい、好きな人と生きていきたいだけだ。

でも、そんな些細なことも許されない、何故なら自分たちは家畜だから。”

警察官が駆け付け、演説をやめさせようとするが、真実はナイフを取り出し「それが許されないのなら、私達の様な存在を作り続けなければならないのなら、どうか何も考えないように作って下さい。自分の命は自分の物ではないか等と思いもしない様に・・・・」と叫ぶと、首にナイフを当てる・・・・・・。

 
美和の暴露

友彦は美和に「恭子と生きていきたい」と話すと、美和は「恭子と猶予を申し出るために嫌いだった絵を描いているの?」と訊ね「でもね・・・・」と話し出す。

そして恭子が小屋にやって来るが、美和と友彦の不穏な空気を感じとる。

友彦は「恭子は誰彼構わず男に手を出しているって・・・。間違いだよな、恭子に限って・・」と訊ねる。

美和は恭子を睨みつけ「仕方ないじゃない。私を振るのは良いわよ。でも猶予を願うなら話は違う。何度もあぐりさんに確認したが、名前まで出てきて・・・、そんな人が本当に愛し合うとか絶対に通らない。トモ(友彦)の努力が無駄になるなんて可哀想で見ていられない」と友彦の腕を掴んで泣く。

恭子は真実に言われた「ずっとあの子に支配されるつもり?」という言葉を思い出し、「もういい・・・」と小屋を出ようとする。

友彦が引き留めるが「噂、本当だから。私は寂しいもの同士慰め合うことがそんなに悪い事だとも思わないけど、トモに受け入れろとは言わない。私は私でいくから」

 
真実の死

呆然と歩く恭子は峰岸にコテージに来た刑事の前に連れていかれ、刑事から真実の死を知らされる。

刑事は「街中でショーをやりやがった。てめえの命はてめえのもんだってな」と吐き捨てる。

部屋に戻った恭子は涙がとめどなくあふれ出す。

「求められるのは体だけなのにどうして気持ちなんてものがあるのだろう。もう心なんて要らない。もう誰も好きにも嫌いにもならない。何も感じない。私は・・天使になるのだ・・。」恭子は決意する。

やがて恭子は別のコテージに移ることを決め、出ていく。

慌てた美和が動揺して友彦に「止めて」と騒ぐが、友彦は黙って手帖を開き絵を描き始める。

そして現在の恭子は、「幸せだったか分からないけど、真実だけだよね。自分の命を自分の為に使ったのは。」と話す。

珠世は恭子に「トモの介護人をやる気はない?それは真実の宿題をやることにならない?」と話す。

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恭子は本当に誰かれ構わずだったのでしょうか
 
聞けば良いのに・・・美和の言葉と私とどっちを信じる・・と。
 
美和が初めはともかく今は友彦を愛しているなら、友彦の為を思ってという部分もあながち嘘ではないでしょう。
 
でも抗えない使命に未来を奪われた中で、愛した人を突然奪われ、目の前で見せつけられ、やっと癒してくれた人も運命の為に居なくなり・・・どうしようもない寂しさから同じ苦しみを抱える人と肌を合わせて眠ったとしても、彼らにとっては唯一の救いだったでしょう。
 
そこに大事な友の死・・・・恭子がすべて一切の感情に蓋をしたのは当然でしょう。
 
そこへ追い込んだ美和が、恭子が去ることに動揺して騒ぐのは、チャンチャラ可笑しいです。
 
あれほど敵意むき出しの眼をして、あれほどの事があってもまだ一緒に居てくれると考えるほうが身勝手で浅はかです。
 
友彦が何も言わず美和を見つめたのは、やっと気持ちを見せたかと思いましたが「美和のせいでしょ」とか「美和が追い込んだんでしょ」の一言位言って欲しかったですね。
 
友彦のナイーブさも時に腹が立ちます。
 
この恭子が出ていくくだり、映画ではもっと簡単だったので、やはり時間をかけられるドラマだけあって話が膨らんでいますね。
 
映画では、トミー(友彦に相当)に誰彼構わず抱かれたくなると話しますが、キャッシー(恭子に相当)の色恋事のシーンは無く、密かに手をつないだり、猶予の噂を信じたりも無いためキャッシーがコテージを出ていくのは介護人になるプログラムを受けるためとしか描かれていませんでした。
 
ただポルノ雑誌の事をルース(美和に相当)に誤解され傷つけられて涙したあと、すぐに出て行ったのでルースとの仲違いはそれで示していたのでしょう。
 
前回あぐりが後部座席の様子をそれほど見えたのか疑問でしたが、ここへ繋がったのか・・・と納得です。
 
料理自慢だったのに恭子にお株を奪われたことへのささやかな復讐なのか、譲二と自身の不安の為、美和の嘘にも気付かず踊らされているのが哀れです。
 
真実の愛を信じているから、これまでの3人の関係を知らない中で、恭子が複数人と体を重ねるているのに友彦を奪おうとしていると思ったら、それは美和を応援しますよね。
 
また美和のような女は、勢力図の見極めに長けているでしょうから上の者に取り入るのも上手いはずです。
 
すべて嘘だと分かった時のあぐりの落胆と怒りも見たいですが、それも美和なら上手く誤魔化すのでしょう。
 
真実は映画に登場しませんし、街頭での演説などドラマオリジナルでとても衝撃的でしたが、使命に抵抗しようとしない提供者の中で唯一(ホワイトマンションの仲間は抵抗してますが)ハッキリと意思表示をしていてそれ故切なさが増します。
 
真実の最後の言葉「何も考えないように作ってくれ」・・・・物扱い・部品扱いされている者の心の叫びが痛いです。
 
報道は統制されていると以前真実が言ってましたから、真実の事件が報道されることは無いのでしょうが、今の時代なら周りじゅうにスマホが掲げられ別のエピソードも考えられるところです。
 
でも中国のようにいつの間にか消されてしまうのか・・・微妙ですね。
 
街中の・外の人々がどれほど事実を知ることが出来るのか、実際に臓器提供を受けないと全く初めて聞く話でしょうし・・・・何が真実か誰も言わない中、いずれ話題にもならなくなってしまうのでしょうね・・。

<見逃し動画>第5話 
 
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第5話の公式あらすじ

孤立していた恭子(綾瀬はるか)を支え、恭子の防波堤となっていた浩介(井上芳雄)。
しかし穏やかな日々は長くは続かず、介護人になるためコテージをついに旅立ってしまい、恭子はまた一人に…
 
ある日、自分の「ルーツ」かもしれない人を見たと、コテージの住人から聞いた美和(水川あさみ)。
悩む美和だったが、自分のもとになった人がどんな人物なのか会ってみたいという欲求を抑えきれず、意を決して恭子、友彦(三浦春馬)らと会いに行くことに。
 
一方、かつて陽光学苑時代に恵美子(麻生祐未)から教わった「のぞみが崎」が、美和のルーツを探しに行った場所から近いことを知った友彦。
「海流の関係で色々なものが流れ着くため、なくしたものがあるかもしれない」という理由で名づけられたその海岸へ、自分たちが過去になくしたものもあるかもしれないと期待を膨らませる友彦は、恭子と美和に行ってみようと持ちかける…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第5話のネタバレはここをクリック
恭子のひどい事
恭子は美和の介護につく上で、結局自分には美和しかいないのだと思い直し、美和と穏やかに過ごせるよう工夫をした。
 
美和はひどい女だが時々可愛らしい事をすると言い、それに対し恭子は時々ひどい事をすると回想する。
 
 
ポルノ雑誌とルーツ
恭子が部屋でポルノ雑誌を見ている所に入ってきた美和は、薄ら笑いをして出ていく。
 
浩介と付き合いだしたことで、恭子はコテージの仲間に溶け込むことが出来、美和からの攻撃にも浩介は防波堤になってくれていた。
 
だが3か月前、浩介は介護人を始めなければならなくなりコテージを出て行った。
 
また一人になり、前のように美和との日々が始るのだろうかと考えていると美和がやって来た。
 
誤解する美和にポルノ雑誌を見ていたのはそこに自分の”ルーツ”がいるのではないかと思ったからだと話す。
 
恭子たちは元になった”ルーツ”が提供した細胞の中から作り出されたコピーで、恭子は「誰でもいいから男性と交わりたい」と思う事があり、そういう欲求が強い自分の”ルーツ”はそういう雑誌に出ているのではないかと考えたからだという。
 
その時、あぐりから美和の”ルーツ”と思えるような女性を譲二が街で見かけたと聞き、会いに行こうと誘われるが美和は「考えさせてください」と保留する。
 
翌日、美和は友彦に促され、「”ルーツ”に会いに行くのに一緒についてきてください」と恭子に頭を下げる。
 
 
猶予の噂
譲二の運転する車に、あぐり・恭子・友彦・美和が同乗し出かける。
 
途中、ファミレスに寄り見た事の無いメニューに戸惑うが、4人は知っているカレーライスを注文し友彦だけ「ジャンバラヤ」にする。
 
食事もそこそこにあぐりと譲二は聞きたいことがあると切り出す。
 
介護人講習の仲間から陽光出身者には特別な猶予があると聞いたという。
 
提供までの猶予期間を伸ばせるという事で、それには条件があり、カップルが本当に愛し合っていて、愛し合っていることが認められれば自由に過ごせる猶予期間が3年貰えるという話だった。
 
恭子はそんな噂は聞いた事が無いと言いかけるが、美和は遮り「ありますよ。猶予ですよね」と言い出す。
 
あぐりは何処に申請すれば良いのか、陽光の生徒でなくても良いのかと真剣に訊ねるが、美和は「よくわからないから陽光に問い合わせてみる」と答える。
 
トイレで恭子は美和を問い詰めるが、はずみで落ちた美和のバッグから、美和が”ルーツ”に訊きたいことを書いた手帖を見つける。
 
美和はあぐりたちの機嫌を損ねたくなくて、否定しなかったのだと言う。
 
恭子は歩きながら友彦に、あぐり達が美和のルーツを見たというのは嘘で、美和を連れ出し猶予について聞きたいだけだったのではないかと言う。
 
やっとそのルーツと思われた女性を見つけ、美和は追いかけ「水を買いたいのだけど・・」と話しかけるが、その女性は左利きで美和は違うという。
 
 
のぞみが崎
途中休憩した際、友彦が「のぞみが崎」の観光案内図を見つけてくる。
 
それは以前授業で恵美子校長に「失くしたものが戻ってくるという伝説」からそう名付けられたと教わった場所だった。
 
美和はルーツじゃなかった落胆からまた恭子を攻撃する。
 
まともな人間が美和のルーツだったら恭子の負けになるところだが、やはり自分たちのルーツは薬物やアルコール中毒等のクズで、お金に困って細胞を売ったに違いなく、「良かったわね、あんたも私も同じクズのコピーだから!」と言い放つ。
 
険悪な雰囲気になり恭子は一人で「のぞみが崎」に向かうことにするが、電車の発車間際に友彦が飛び込んで来る。
 
二人は電車から初めて海をみて興奮するが、近づくと海岸にはいろいろなゴミが流れ着いて「のぞみが崎」とは名ばかりで、期待しては裏切られる、こんなものだと恭子は言う。
 
友彦は龍子から届いた手紙を恭子に見せる。
 
そこには陽光には驚くべき秘密があり、以前陽光の教育方針を否定したけれど考えが浅かったとあった。
 
絵は描いていたほうが良かった、今からでも遅くないから絵を描いて陽光に持って行くように、陽光は恭子たちが考えているより深く子供たちを守る計画を持っていると結んでいた。
 
友彦はそれは「猶予」の事ではないか、絵を見て愛し合っていると判断しているのではないかと話す。
 
恭子は「あるかも」と思っていたことが「やっぱりない」ってわかるのはもう嫌だと言う。
 
友彦は急に立ち上がると黙ってリサイクルショップを巡り、恭子が失くしたCDを探す。
 
約束の時間が迫り恭子は帰ろうと促すが、友彦は「此処は『のぞみが崎』だから、此処にないと駄目なんだ」と言う。
 
その時ある店で店に流れた音楽がその時の曲で、友彦は店の主人にそのCDを売ってくださいとマネーカードを差し出す。
 
そのカードを見た主人は驚き、「あげるよ。俺らが君たちから貰ったものに比べればこんな物・・・」とCDを渡してくれる。
 
駅で恭子は「こんな事ってあるんだね・・」と言うと、友彦はテレビで見たサッカー選手になりたかった人の話をし「夢はかなうから持つものではなく、持っている事が幸せなら、俺たちも持っていたほうがいいんじゃないかな」と話す。
 
恭子は涙をこぼし、「私、やっぱりトモの事好きだなって・・・」と言い慌てて「変な意味じゃなくてね」と誤魔化す。
 
待ち合わせ場所に戻ると、美和は「お土産」と言って袋をわたす。
 
そこには「ごめんね」と書き込まれたリスのポストカードが入っていた。
 
美和は帰りの車で眠ってしまったが、友彦と恭子はそっと手を握り合う。
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素朴な疑問ですが、車のルームミラー(バックミラー)で後ろの席に座っている人が座席の上で手をつないでいるのが見えますか?
 
ちょっとやり過ぎ感を感じました(笑)
 
あぐりがそれを見たことが、今後の展開のキッカケになるのなら必要かも?ですが・・
 
背が高い人なら見えるのかな?
 
4話で書きましたが、映画でキャッシー(恭子に相当)がポルノ雑誌を見ている時やって来るのはトミー(友彦に相当)でした。
 
キャシーはポルノ雑誌の中に自分のポシブル(ドラマでのルーツ)を探しますが、それをトミーから聞いたルース(美和に相当)は誤解してトミーと上手くいかない腹いせにキャシーを傷つけます。
 
またルースのポシブルに会いに行った際、レストランで猶予の噂は本当かと連れてきてくれた先輩カップルに聞かれますが、映画では3人は肯定せず「噂は色々あるけどほとんどデタラメなの」とキャッシーが話し先輩カップルは涙すると言うものでした。
 
ドラマでは美和がものすごく身勝手で嫌な女に描かれていますし、原作でのルースは噂を肯定しているようでこの部分は原作に近いようです。
 
性格を表す大事なエピソードだと思いますが、其々にストーリーや表現が違うのは興味深いです。
 
美和がルーツに訊きたいことを書きだしたメモに、何故「酒井美和」と名付けられたのかと名前の事も書かれてました。
 
それは私も疑問に感じていて、親もいない中で育ち、もしかすると管理番号であったり、苗字なしの名前だけでも良さそうな境遇ですが、一人ずつ違う苗字がちゃんとあるのは変に細やかな気遣いで不思議でした。
 
また左利きが決定的な根拠になりますかね?
 
ルーツかと思った女性の顔が映らないので、何とも言えませんが親子でも右利き・左利きは分かれるでしょうし、もしこの人がルーツだと認めてしまうと美和がルーツ女性の知らない場所で作られた存在だとルーツ自身にも知られてしまい、以前恭子たちを見て怯えた表情をした「マダム」よりもさらにひどい反応をされることを即座に予測したともいえるでしょう。
 
でも本当に違うと感じたのなら、やはり自分のルーツはクズなんだと言った暴言がより分かりやすいですね。
 
誰にも分からないならあの人は間違いなくルーツだったと言い張ったほうがよさそうにも感じましたが。
 
リサイクルショップの店長(大友康平さん)がマネーカードに気付き、友彦を見た眼を、恭子はマダムの眼と合わせて思い出していましたが、店長は以前提供を受けた様子でマダムの様な怯えではなかったと思います。
 
もしかしたら今迄は、それほど感謝を感じてはおらず、真実の言うように上手く調達できた部品程度に思っていたのかもしれませんが、実際に提供者となる友彦たちを見て、自分たちと代わらない人間なんだと初めて実感したのではないでしょうか。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

学苑を卒業し、「コテージ」と呼ばれる一軒家に生活の場を移した恭子(綾瀬はるか)、友彦(三浦春馬)、美和(水川あさみ)の3人。
自分たちと同じく“提供者”となる浩介(井上芳雄)や、あぐり(白羽ゆり)ら先輩住人たちと共同生活を送るなかで、陽光出身者には知らされていなかったある事実を知らされる。
 
そんな共同生活でうまく馴染むことができず、徐々に孤立していく恭子…
 
さらに友彦と美和の生々しい関係を目の当たりにしたことで、どんどん殻に閉じこもっていたある日、別のコテージで生活する真実(中井ノエミ)から手紙で誘いを受け、会いに行く決心をする…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第4話のネタバレはここをクリック
美和のケガ
夜、恭子は電話で美和の病室に呼び出される。
 
美和が外階段から転落して骨折したというのだが、それは恭子を介護担当から辞めさせないために美和がわざとしたことで、恭子は「くだらないやり口だ。」と思うが、同時にくだらないと切り捨てることも出来ないと思うのだった。
 
それは、恭子たちがいるのはあらゆる可能性の剝ぎ取られた世界で、幸せになる方法はとても限られているからだった。
 
 
キスマーク
恭子、友彦、美和が入ったコテージ「ブラウン」は民宿の様な木造の家屋だった。
 
管理人の峰岸は横柄な態度で、提供者たちを馬鹿にした態度を取る。
 
コテージは他の施設から来た数名の男女との共同生活だったが、料理や掃除の当番も決まっておらず、案内してくれた金井あぐりから「適当に」と言われる。
 
其々に部屋は与えられるが、カップルになって昼間から性行為に耽る者もいて、部屋は散らかっていた。
 
夕方外出していた先輩住人たちが戻って来て、その一人立花浩介は「困ったことがあったら何でも相談して」と恭子にささやく。
 
夕食の時、恭子たちは先輩達から「介護人」について聞かされる。
 
それは提供の前に介護人になる講習を受け、その後介護人として働かなければいけないというものだった。
 
友彦は、驚いて絶対にならないといけないのかと聞くが、あぐりから「介護人にならないとすぐに提供に回されちゃうだけだけど、いいの?」言われ言葉に詰まる。
 
他の施設から来た者たちは、申請してテストを受け、やっとコテージで暮らせるようになり介護人講習を受ける資格を貰ったといい、自動的にコテージに来た恭子たち陽光出身者に不満をぶつける。
 
陽光は特別だから仕方ないというが、浩介は「特別なのはここ迄でここからはみんな一緒なんだから」ととりなす。
 
美和は恭子に苛立ちをぶつけ、友彦の部屋に行くが、友彦も「何で陽光で介護人の事を教えてくれなかったのだろう」と恭子と同じことを言うので不機嫌になり、寂しいと泣いて友彦に迫り性行為へと誘いこむ。
 
恭子は友彦と話そうと部屋に行きノックしようとして、美和と友彦の中での様子に気付き逃げ出す。
 
物音に気付いた友彦が身を起こすが、美和は「噛んで」と迫り、翌朝恭子に首のキスマークを見せつけ「俺のもんだからって、トモ(友彦)が。困るよね、こういうの。」とうそぶき恭子の反応を楽しむ。
 
 
陽光卒業生の噂
恭子の作った朝ご飯をみんなが褒めるので、今まで作っていたあぐりは不機嫌になる。
 
「料理人になれるんじゃない」「バイトでもしたら」と先輩たちにいわれるが、恭子は「そういうの止めてくれますか、だって絶対になれないんですよね」と遮る。
 
ひとりの先輩が「でも陽光は特別で水族館で働いている子がいると聞いた事がある」と言い出すと、美和は知ったかぶりをして「そういう噂あった。ガソリンスタンドでも働いているとか」と同調する。
 
恭子は美和が出まかせを言ったことを責めるが、美和はあの場のノリだと答え、イラついた様子の恭子を見てほくそ笑む。
 
浩介は友彦に「サッカー上手いんだな」と話しかけると、友彦はサッカー選手を目指していたと話す。
 
「介護人にならなきゃすぐ提供だなんて知らなくて・・仕方ないですよね、好きなものは好きなんだから・・・」と友彦が笑うと、浩介は友彦のそういう所が恭子と美和の空気を確実に悪くしていると話す。
 
浩介に「何かと恭子を目で追う様な態度が美和をいら立たせ、恭子を攻撃させている」と言われて友彦はショックを受け、初めて恭子・美和との関係について考える。
 
友彦がコテージに戻ると、少し話をしたいと恭子が寄ってくるが、友彦は「俺じゃない方がいいんじゃないかな。新しい所に来たわけだし、恭子も新しい友達がいいんじゃない。」と恭子を避け、立ち尽くす恭子。
 
その日から恭子は皆の輪に入らず孤立を高め、色恋に熱中する仲間達を軽蔑し、そうすることで自分を守ろうとしていた。
 
そんな恭子に浩介は、「介護人になったら自由な時間なんてほとんど無い。提供者の介護に追われ、そのうち提供開始の通知が来て、回復センターと病院を行ったり来たりするうちに・・・終わり。ここにいる間だけが自由が利く最後の時間だから、みんな出来るだけ楽しく過ごそうとしているんだ。」と話す。
 
恭子は「みんながしていることを楽しいとは思えない」と立ち去る。
 
 
真実の「ホワイトマンション」
ある日、真実から恭子に手紙が来て、恭子は管理人の峰岸に車で送ってもらい外出する。
 
峰岸からは、逃亡したら一斉提供・・捕まって即時解体だと脅される。
 
美和は恭子が他のコテージに移るかもしれないと聞き不安になるが、美和が優しくしないからだと友彦に言われ八つ当たりする。
 
真実の「ホワイトマンション」を訪れた恭子は、自分のコテージとの違いを目の当たりにする。
 
大抵のコテージでは性行為ばかりやっているらしいが、「ホワイトマンション」では社会の勉強をしたり趣味のサークルを作り其々にやりたいことをやって過ごしていた。
 
支援団体から入ってくる煙草を真実は楽しみ、龍子先生も元はその団体の人だったらしいと話す。
 
人権運動の会合も行われており、恭子は真実から「基本的人権」について教わる。
 
真実は、自分たちはあまり触れたくない存在で報道もされないうえ、管理の為に細胞が増殖するときに生殖能力も奪われている、「この役割を押し付けられているのは絶対に間違っている」と語る。
 
帰ろうとする恭子に真実は「この活動がだめでも、どうせ殺されるのなら同じだって思わない?此処へ移って来て一緒に戦おう、戦わないと何も変わらない。」と恭子を誘うが、恭子は「私は少しでも長く生きたい」と断り帰る。
 
恭子がコテージに戻ると、美和がイラついて捨てた宝箱の中身を友彦が拾い集めていた。
 
友彦に「真実は生き生きして、やりがいを見つけていた」と話すが、自分には出来ないと言う。
 
恭子は「コテージの住人達を馬鹿にしていた、狭い中でくっついたり離れたり、他にやることないのかと思っていた。」と話す。
 
そして「でも無いのよね。幸せな時間を過ごすとしたらそういう事しかない。誰かに好きって言ってもらうしかない」と恭子が言うと、友彦は「恭子はいいとこ一杯ある、その気になれば好きだと言ってくれる人は一杯いるよ。」と言う。
 
「トモ(友彦)は言ってくれない?」と恭子に見つめられ、友彦は思わず恭子の手を握りしめるが人の声がした為離れ、恭子は冗談だと誤魔化す。
 
友彦が去った後、恭子は一人で食事をしていたがたまらなくなり、「嫌だ・・・・・嫌だ・・」と駆け込んだ先の部屋は・・・・浩介の部屋だった。
 
「このまま一人で終わるだけなんて嫌・・・」と言う恭子を浩介は優しく抱きしめ、この日二人は初めて体を重ねた。
 
恭子は「私達は世界を変えることは出来ない、だけど抱き締め合えば世界には私とあなた以外にはいなくなるのだと知った」と回想する。
 
現在の美和の病室で、恭子は「くだらない女だ。だけどこれほどに私を求めてくれる人間が他にいるのだろうか。私にはもうこの女しかいないのだ。」と美和を抱きしめる。
 
 
ポルノ雑誌
コテージで暮らし始めてから半年後のある日、美和が髪を切ってもらい恭子に見せに来ると、恭子は部屋でポルノ雑誌を見ていた。
 
その頃堀江龍子は恵美子校長にある記事を見せ問い詰めると、恵美子は「あの子たちの幸せを心から願ってくれますか・・?」と言って陽光学苑を作った理由を明かす。
第4話の感想はここをクリック
同じ歳だと、男の子より女の子はマセテいると言いますが、美和と友彦は如実にそれを表していますね。
 
美和の無茶振りや、傍若無人な振る舞いは、無垢な友彦を操るには簡単なのでしょう。
 
二人が見ていてイライラするほど上手く、美和の様な女が側にいたら私は確実に真実以上に美和の素行を糾弾してみんなにさらけ出していると思います。
 
恭子は美和と離れていればもう少し穏やかな人生を送れていたでしょう。
 
でも美和の策略で恭子も怒りを見せるようになり、陽光時代のように美和を庇う部分が無くなれば、少しずつ素の恭子が出せて恭子としての人生を送る事が出来るのかもしれません。
 
立花浩介に当たる人物は映画に出てきませんし、原作にも描かれているのか確認できません。
 
なので映画にキャッシー(恭子に当たる人物)の男性との性体験は出てきませんが、このドラマで浩介と結ばれたことは、友彦への報われない気持ちと美和からの攻撃を癒してくれる唯一の存在が出来たことで誰もが「恭子良かったね」と思えたでしょう。
 
この浩介役井上芳雄さん、いいですね。
 
恭子に初めから魅かれたからこそ、友彦・美和との三人の関係性や美和のやっていることが見えて、恭子をいつでも守ってあげて欲しいです。
 
でもおそらく次回、浩介が居なくなるようで、再び恭子が一人ぼっちになってしまうのが可哀想です。
 
恭子がポルノ雑誌をめくっていた時にやって来るのは、映画ではトミー(友彦に当たる人物)で、キャッシー(恭子)は特に隠すことなく雑誌をめくり続けます。
 
そこに至るにはある出来事があり、それ故キャッシーはポルノ雑誌をめくっていたのですが、この4話では部屋に来るのは美和で、恭子は困った顔をしていました。
 
この点の違いが今後どう描かれるのか、じっくり見ていきたいです。
 
「ホワイトマンション」で暮らす真実ですが、真実に当たる人物も映画には出てきません。
 
子供のころから真実は達観したところがあり、恵美子たちの言葉の裏を既に知っていました。
 
どこで真実はこれらの事を知ったのか。
 
小学生時代から気持ちの揺れが見られませんでしたから幼い内に知ったようですが、一人でも従順ではない人間がいるとストーリーに幅が出て、映画より格段にこのドラマを面白くさせていると思います。
 
恭子は美和に呼ばれた理由をまだ探っていて、表情も硬いままですがおそらく長くはない美和が、これから素直に本心を語れるのか見ていきたいです。
 
弱々しくて頼りない友彦ですが、サッカーを浩介に褒められた時の笑顔が可愛くて、この笑顔の春馬くんにもう会えないのかと思うと淋しさが増します・・・。
<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

月日は流れ陽光学苑を卒業する年になった恭子(綾瀬はるか)たちは、次の生活の場・コテージに移ることに。
コテージへは学苑から2、3人単位で行けるため、生徒たちはそれぞれ誰と行くかコテージの話題で学苑は持ちきりだった。
他の生徒たちと同様、どこのコテージにするか悩んでいた恭子に花(大西礼芳)は、一緒にいても疲れてしまう美和(水川あさみ)と離れ、自分たちと一緒に来ないかと恭子を誘う…
 
そんな中、サッカーをしている友彦(三浦春馬)の元に差し入れを持って行った恭子。
コテージの話題になり、どこにするのかと恭子が尋ねると「恭子の決めたところでいい」とこたえる友彦。恭子は戸惑いながらも喜びを覚えるのだった。
 
ある日、友彦から将来サッカーのプロチームを受けたいと告白される恭子は、友彦とともに希望を夢見ていた。すると突然堀江龍子(伊藤歩)が現れ、「あなたたちは何者にもなれない」と聞かされる…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第3話のネタバレはここをクリック
CD紛失事件
友彦からもらったCDを盗ったのは「美和だ」と恭子の口から言わせたかった美和の期待を裏切り、恭子は「あれは私よ」と告げる。
 
音楽室にCDを忘れたのを言い出せなかったというが、美和が盗った時確かにケースにCDが入っていた事を美和は覚えていた。
 
帰り際「また来るよね」と言う美和の問いかけに恭子は何も答えずに出ていく。
 
友彦の所には大山珠世が介護人として付いていた。
 
だがとうとう珠世にも提供開始の通知が来た為、代わりの介護人について「恭子はまだ介護人やってるよ」と友彦に話す。
 
友彦は「恭子は俺に会ってくれるかな」と言う。
 
珠世は「どうして美和と付き合うことになったの?恭子じゃなくて」と尋ねる。
 
 
陽光卒業後の行先
陽光学苑では恭子たちが卒業の年を迎え、卒業すると2~3人単位でコテージやマンションという施設で暮らすように決められていた為社会へ出る訓練をしていたが、話題の中心は誰とどこの施設で暮らすかだった。
 
相変わらず女王のように振舞う美和を珠世や花は避けるようになっており、恭子は2人から「美和と離れ一緒に住もう」と誘われていた。
 
サッカーを練習している友彦の所に行った恭子は、「卒業したらどの施設に行くか決めた?」と聞くと友彦は「恭子の決めたところでいい。俺もそこにするから」と言って恭子を喜ばせる。
 
夜、珠世や花と恭子が友彦から言われた言葉で盛り上がっていると、山崎に相手にされなかった美和は「あんた達うるさい!!」とイラつく。
 
皆が寝静まると、美和は恭子に一緒の所に住まないかと誘うが、外の人と付き合っていてその人に香水を貰ったと嘘をつく。
 
 
未来の夢と提供の真実
龍子は広樹や聖人への自責の念から精神状態が最近ますますおかしくなっていた。
 
ある日、友彦は此処を出たらプロのサッカーチームのテストを受けると話し、恭子も料理人になれよと話していると龍子が側にやって来る。
 
龍子は友彦と恭子に「あなたはサッカー選手にはなれません。貴方が料理人になることもありえません」と話し出す。
 
そしてみんなに「貴方たちは何者にもなれません。一生のうちに何度か提供の義務があるのではない。提供者にしかなれないように管理されているの。提供して、回復して・・の繰り返し。早ければ10代でスッカラカン、死ぬから・・・。夢なんか見たって無駄、あなた達の未来は決められているんだから。」と叫ぶ。
 
やって来た恵美子達教師に龍子は連れ出されるが、「天使とか嘘よ。ただの部品としか思っていない。家畜と一緒、どいつも偽善者。貴方たちを育てると膨大な補助金がもらえるから、食い物にしているだけ、騙されないで・・・・・」と声が響く。
 
 
美和の嘘
夜、女子部屋で落ち込んでいる恭子たちに真実は「薄々分かってたことじゃないの?」と言う。
 
美和が「あんた面白いの?自分だけ私達とは違うって顔をして!」と反発すると、真実は「それはあんたがいつもやっている事だと思うけど?」と言って、借りてきた販売会の台帳を取り出し、商品が講堂に並べられる前に美和が香水を買っていたことを暴露する。
 
「馬鹿じゃないの。外の人と付き合っているとか嘘ついてて虚しくならないの?」という真実に美和は掴みかかるがみんなで止める。
 
恭子は「美和は付き合っているなんて一言も言っていない。私たちが誤解しただけ。嘘じゃなくて、希望だから。薄々気付いていたって、はっきり言われるまでは希望をもっていたいって、そう思いたいもんじゃない。みんなが真実みたいに強いわけじゃないんだよ。」と話す。
 
真実は「でもそうやって逃げ続けるから何も変わらないんだって、そこに付け込まれているんだって、そう思わない?」と言って部屋を出ていく。
 
 
龍子が学苑を去る日
翌日、朝礼で恵美子校長は龍子の体調が悪く退職すると告げるが、友彦は「自分達は提供だけをやって死んでいくというのは本当ですか」と質問する。
 
恵美子は龍子は精神を病んでおり寮を放火しようとしていた位なので、そんな人の言う事を信じるなと腕の包帯を外して火傷の痕を見せる。
 
生徒達がざわつく中、真実だけは疑いの目で見つめていた。
 
美和は新しく赴任してきた女性教師と山崎が親しくしている様子を見てショック受け、再度山崎に迫るが完全に拒絶され、恭子に救いを求めようとしたが、恭子は友彦を心配していた。
 
友彦は学苑を出る龍子を追いかけ「俺サッカー出来ないってことですよね、・・だったら何で昔あんなことを言ったんですか、なんで世界は広いとか・・・」と叫ぶ。
 
龍子は「貴方たちに違う世界を・・・」と言いかけるが車に押し込められて連れていかれる。
 
友彦は泣きながら地面を蹴り幼い頃のように癇癪を起こすが、恭子が抱きしめ落ち着きを取り戻す。
 
その2人の姿を美和がジッとみつめていた。
 
 
美和と友彦のはじまり
夜、恭子は友彦を心配していたが、その頃美和が友彦を呼び出し「学苑を出たら一緒のコテージへ行かない?私ずっと好きだったの」と誘う。
 
友彦は驚いて拒絶するが、美和が自分を「空っぽ」だと言った言葉に昔の自分を重ね、一人になるのが怖いと泣いて、唇を近づけてきた美和に戸惑いながらもキスしてしまう。
 
翌日食事の時間に恭子が友彦の前の席に座ると、友彦はぎこちない様子を見せる。
 
すぐに友彦の隣に美和がやって来てコテージの話をはじめ、不思議に思う恭子に美和は「あれ、分かんないかな。私達付き合うことにしたの」と言い出したため恭子は驚く。
 
美和は恭子も友彦が好きなのかと思って言いづらかったと言うので、恭子は「何言ってるの。そんな訳ないじゃない」と否定するしかなく、友彦は動揺する。
 
美和は恭子も2人と同じコテージにと強引に誘い、恭子はやむなく承諾する。
 
現在の友彦の病室。
 
いろいろ自分が悪かったんだという友彦に、珠世は「わかるよ。美和の圧力は凄いものがあったし」と言う。
 
恭子がコテージに一緒に来たのも同じ理由かと言う友彦に、珠世は「どんな形でもトモ(友彦)と一緒にいたかったんじゃない。トモがおもっている以上に好きだったと思うよ、恭子は」と答える。
 
 
学苑を去る日。
 
真実は別れ際、靴の中から見つけた発信機を恭子に渡し、ここを出ても支配されつづける、そのうえ美和にも支配され続けるつもり?と訊ね、連絡を約束して別れる。
 
恭子・友彦・美和はコテージに着き、新たな生活に向かうが・・・・・それは世にもみじめな日々のはじまりだったと恭子は回想する。
第3話の感想はここをクリック
第1話の終わりで恭子たちの運命を恵美子校長が話したので、それで説明は終わりかと思ってましたが、3話で龍子が厳しい現実をぶちまけてしまいました。
 
これは映画よりもっと過酷で、もっと残酷だったと思います。
 
子供の頃の純粋なまま成長した友彦が受けたショックは計り知れません。
 
龍子は自分の言葉で広樹と聖人の命を縮めてしまった後悔から精神を病んでいき、あのような発言をしたのでしょう。
 
この辺の話の持って行き方が、ドラマ故じっくり時間をかけられた効果でしょう。
 
映画で教師はあそこまで病んでいませんでしたし、友彦(映画でのトミー)の精神状態の揺れや美和が友彦を横取りした理由もよく描かれていませんでした。
 
この3話でお互いに思いあっていた友彦と恭子が結ばれなかった理由がわかり、次回への予告や恭子の語りの中で、これからの生活が恭子のすべてを美和に奪われ、優しかった恭子が笑顔を見せなくなった理由が描かれるのでしょう。
 
恭子が美和を庇い引き立てていたのは、母親の様に全てわかったうえで包み込む菩薩の様な愛情だったのですね。
 
でも美和の様な性格の人間は、すべて見透かされている様な気持ちになり、敗北感を感じ、みんなの前で恥をかいたことで逆に恭子への逆恨みになり、珠世や花に対する怒りも全て増幅され恭子に向けるのでしょう。
 
友彦を奪ったのも、二人の親密さを見せつけることで、恭子にも敗北感を味合せ、怒らせ、菩薩の顔の化けの皮を剥いで勝とうとしているのでしょう。
 
CDを美和が盗んだと言わせることで、恭子の黒い気持ちが見られると思ったのか?
 
ドラマでは美和からの指名を受け恭子は美和の元へ行きますが、映画では担当していた提供者のいる施設へ行ったときに、偶然そこにいた美和に相当する女性(ルース)の資料を見てしまい(恭子に相当する)キャッシーからルースの元を訪れていました。
 
それ故キャッシーの表情も恭子(綾瀬はるかさん)ほど冷たいものではありません。
 
恭子の氷のような表情に至る過程もこれからじっくり描かれるでしょうから楽しみです。
 
美和は女王でいるために香水も自分で用意していたんですね。
 
幼い頃次郎先生からもらったというプリンの話は果たして本当だったのか。
 
でも生徒たちがみな目を閉じているときに山崎(次郎)は美和にそっと触れていましたから親密だったのは確かでしょう。
 
成長したところで山崎が美和に手を出すのではないかと心配していましたが、外から入ってきた「普通の」新任教師に興味が向いたせいなのか、美和たちは所詮「提供」の為の体だからなのか、美和の誘いに乗りませんでした。
 
美和に言い放った言葉から、結局は美和たちを下にみているフシも感じます。
 
三浦春馬さん演じる友彦が華奢で、提供が始まっている現在では特にやせ細って痛々しいです。
 
少し考えが浅くて、まだ今は美和のいいように動かされ頼りないです。
 
やっと出演シーンが増えてきたので、じっくり友彦を、春馬くんを目に焼き付けていきましょう・・・・。
<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

校長の神川恵美子(麻生祐未)から、自分たちが背負った“特別な使命”について聞かされた恭子(幼少期:鈴木梨央)たち。
それぞれ思い思いに事実を受け止め、幼いながらも運命を受け入れていた。しかし、友彦(幼少期:中川翼)だけはぼんやりと学苑を囲う塀を見つめ、外の世界に想いを巡らせている…。
龍子(伊藤歩)は、残酷な使命を背負った子どもたちを天使と表現し、洗脳とも言える説明をした恵美子に「偽善にもほどがある」と詰め寄るが、何も感じていない恵美子に辟易してしまう。
 
そんな中、年に一度の展示会が迫ってきた。陽光学苑の生徒たちにとっては販売会で使えるコインをもらえる重要な機会。美和(幼少期:瑞城さくら)たちは、マダム(真飛聖)から作品を選んでもらおうと一生懸命創作活動に取り組んでいた。
 
一方、現代の恭子(綾瀬はるか)は、恭子からすべてを奪った女・美和(水川あさみ)と再会することに…
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

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美和との再会
小学4年生の時、恭子たちは普通の人間とは違い、特別な使命がある事が知らされた。
 
20年経ち、恭子は介護人として、たとえどんな相手だろうが使命を全うさせ、最期は始末するのが自分の仕事だと自身に言い聞かせていた。
 
一人の担当提供者の使命終了により、新たな介護担当「提供者」に酒井美和から指名され病室を訪れると、美和は再会を大喜びするが、前回の提供以来体調は良くなかった。
 
恭子は病室の冷蔵庫の上に無造作に置かれたCDを見つけ固まる。
 
それは恭子が友彦からプレゼントされたが20年前に無くなったものだった。
 
美和は20年前の展示会の後に起きた『森の殺人鬼事件』の犯人は誰だと思う?と話しかける。
 
恭子は「この女は一体何がしたいのだろう。どこかおかしくなっているのだろうか。それとも私に今すぐ殺されたいのだろうか」と考える。
 
 
外の世界への興味
20年前の陽光学苑。
 
生徒を『天使』だと言った恵美子校長の話に龍子は納得できず、「あんなこと偽善にもほどがあります。良心は痛まないのですか」と詰め寄るが「痛みませんね」という校長に何も言えず立ち去る。
 
生徒達は何故自分たちがやらなければならないのか、死んでしまわないのかと不安を口にし、夜も眠れないでいた。
 
男子部屋では、友彦はただ一人塀の向こう側の世界に興味を示していた。
 
いじめっ子の広樹と聖人は殺人鬼がいると怖がるが、友彦に教師たちは毎日そこを通って来ていると言われ、はじめてそのことに気が付く。
 
 
展示会の作品作り
展示会に向けて、生徒たちは新たな作品作りに取り掛り、美和は今までにないほど力を入れていた。
 
展示会で「マダムさん」に気に入られた作品が持ち帰られると生徒たちはコインが貰えるのだった。
 
恭子は友彦に龍子から聞いたという話の確認をするが、友彦と話すうちに『森の伝説』と『提供』の話の奇妙な共通点に気が付く。
 
龍子は広樹・聖人と友彦をサッカーに誘い楽しむと、広樹は図画の授業で龍子から聞いたイタリア人サッカー選手の絵を描く。
 
山崎は海外のサッカー選手の絵から、子供たちが教えていない「社会」に興味を持ち、教師の言うことが絶対ではないと思い始めていると危惧する。
 
龍子から貧しくても頑張ってサッカー選手になれば世界中へ行けると聞き、友彦は自分達も行けるかと訊ねる。
 
自分達には「提供」があると広樹が言うと、友彦はサッカー選手やりながら提供すれば良いと言い出す。
 
龍子はたまらなくなり、思わず「提供の前に行っちゃえば」と3人を抱きしめ「そんなおかしな未来は変えなきゃいけないだよ」と話す。
 
 
展示会の日の出来事
展示会当日、「マダムさん」がやって来て生徒の作品を見て回るが、恭子の作品は4年連続して選ばれ美和の作品は選ばれなかった。
 
落胆する美和の為に、恭子は美和の作品を持ってマダムの車の所へ行き、持ち帰ってもらう事に成功するが、みんなが恭子をほめるので美和は不機嫌になり一人離れる。 
真美は「マダムさん」が恭子を見て怖がった様子を「ゴキブリを見た気分だったんじゃない?」と恭子にゴキブリのおもちゃを渡す。
 
その頃広樹と聖人は梯子で塀を乗り越えるが、梯子が壊れ友彦だけ越えられなかった。
 
森を抜けた広樹と聖人は龍子の言った通り世界が広い事を実感し、「このまま戻らなければ提供しなくていいのかな・・」と話すが、そこに恵美子校長を乗せた車がやって来る。
 
謝る二人に、恵美子は笑顔で声をかけ車に載せる。
 
友彦は教室に戻って広樹と聖人を探すが、2人は帰っておらず教師は「2人はケガをした」と伝えた。
 
その夜、恭子の宝箱から友彦に貰ったCDが無くなっていて、美和には以前見せたのに表紙の絵を覚えていないと言い、美和がみんなに探させる。
 
 
脱走した二人の行方
翌日、恵美子校長は「広樹と聖人が森へ抜け出し行方が分からない」と生徒たちに話す。
 
驚いて追いかけてきた龍子を校長室に引き入れ、校長は難病を抱えた子供の為に広樹と聖人を「提供」に出したことを明かす。
 
そして陽光学苑の生徒はその従順な性格や実績から卒業後3年間は「提供」が猶予される特権が与えられていると話す。
 
だが龍子の理想とする自由で大胆、制御の利かない子供が増えたらどうなると思うか、「提供」に抵抗する様になったらどうなると思うか、「答えなさい!」と恵美子に叱責され、龍子は涙を浮かべ「特権が無くなり、此処にいる子供たちの命が縮むことになります」と答えるしかなかった。
 
恵美子は「管理するという事は守るという事です」と言う。
 
龍子は3人を抱きしめた場所へ行き、「未来は変えられるんだよ」と言った自分の言葉を後悔し泣くことしかできなかった。
 
 
森の殺人鬼
塀の前で友彦が見上げていると、大山珠代の叫び声が響く。
 
学苑の門には血だらけの運動靴がかかり、もう一足も血に染まり置かれていた。
 
凍り固まる生徒たちの中で、真美は恭子に「仕組まれているって思わない。森の殺人鬼の話はこうやって作り出されているんだって。私達は天使だなんて思われていなくて、体を移植するためだけに作られた・・」と話しかけるが、恭子は涙を浮かべ耳をふさいで逃げ出す。
 
恭子は龍子の所へ行き、「友彦に言った『本当の事』って何ですか。恵美子先生が言っていたことですか?それだけですか」と尋ねる
 
龍子は「そうよ。恵美子先生の言うことが本当の事。本当よ」と眼に涙 を溜め震える声で答えると「ゴメン・・・」と背を向けた。
 
恭子は「それは絶対に本当ではない、だけど本当だと信じておけ、本当の事があなたを幸せにするとは限らない」と龍子が言っている様に思えたと回想する。
 
 
無くなったCD
現在の美和の病室。
 
美和は20年前に無くなった恭子のCDの話を持ち出し、結局誰がやったのだろうと言う。
 
あの時美和は、「恭子の喜ぶ顔が見たいから上級生に売ってもらった」と別のCDを渡し、みんなから凄いと言われ満足していた。
 
「取り戻したいと思わない」と美和が問いかけると、恭子は盗ったのは自分(美和)だと恭子に言わせたいのだろうと予想し、「やったのは私よ」と言うと美和は予想外の答えに驚く。
 
何のつもりか知らないけれど、もう二度とあなたには操られない・・・・恭子は決意していた。
第2話の感想はここをクリック
第2話では自分達が普通の人間とは違うと知った子供たちが、其々に理解できない中でもがき始めました。
 
この2話で展開された、いじめっ子二人の脱走やその2人が難病の子供への提供に出された話は、原作小説や映画には無く、ドラマのオリジナルのようです。
 
恵美子校長は子供たちの行き先をGPSで探し出しましたが、どこにGPSが付いていたのか?ズームアップされた運動靴だったのでしょうか?
 
だとすると、1話でサイズが小さくなったからと真美に運動靴を渡した理由も自ずと分かってきます。
 
原作の設定では1970年代末のイギリスという事なのでGPSはまだ無かったでしょうし、もし脱走する子供がいたら成功していたのかもしれません。
 
ただ映画では生徒はリストバンドをつけていて、起床等を機械に読ませチェックされていました。
 
また映画で子供たちに「提供」の話をするのは校長ではなく龍子先生にあたる新任の教師で、原作では15歳で卒業する時ですが、映画では子役の時代なので恭子たちと代わらない頃だと想像されます。
 
それも恵美子校長のようなオブラートに包んだ話ではなく、ダイレクトに「3~4回目で死に至る場合もあり、大人にはなるけど中年までは生きられない」と小学4年生には受け止めきれないようなショッキングな話で、それにより新任教師は退職に追い込まれています。
 
恭子のCDは映画ではテープですが、いつの間にか無くなったというだけで美和に相当する女の子(ルーシー)が盗ったとはなっていませんでした。
 
2話でCDの話をしていますから、このCDを通して美和の嫉妬がより表面に現れて友彦を含む三人の関係をより絡まったものにしていくのでしょう。
 
1話から、陽光学苑の子供たちの衣類がボロボロだったり、穴が開いたままなことに違和感を感じていましたが、映画では色合いは同じようにグレーが基本ですがどの子供たちもボロボロな部分は無く、綺麗な状態の衣類を着ていました。
 
臓器移植は通常なら多額の費用が掛かる行為であり、たとえ陽光学苑の子供たちが”作られた”命だとしても、本来大事にされる存在のはずです。
 
提供の対価として、十分な生活環境と費用が与えられるべきものだと思いますが、恵美子校長の「大事に大事に・・・」という言葉とは裏腹に、実際にはあまり十分な資金があるとは見えません。
 
その実情を子供たちの穴あきセーターや古い運動靴の使いまわしで示唆しているのでしょうか。
 
校長室?にある古い運動靴の在庫は、単に小さくなって取り換えたものなのか、「子供の提供」を行った為残されたものなのか。
 
「森の伝説」が出来る程のかなりの在庫でした。
 
また映画では学校で音楽も運動も禁止されてはいませんでしたが、閉塞的な雰囲気は陽光学苑とそれほど変わりありませんでした。
 
今回はまだ陽光に来て間もない龍子が風穴を開けようと、夢を見せてしまったがために返って二人の少年の命を縮めてしまいました。
 
龍子は悔やんでも悔やみきれず、この先はおとなしく流れに身を任せ、何も出来ない自分の無力さを感じるだけになるのでしょう。
 
恐らくは他の教師たちも赴任早々は何かしら改善を図ったのかもしれませんが、皆無力さを知らされ、あのように心のない表情で居並ぶだけになったのでしょう。
 
この暗いテーマが続くドラマがどれだけ人々に受け入れられるのかじっくり見ていきたいと思います。
<見逃し動画>第1話
 
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第1話の公式あらすじ

手術台の男性を見つめる女性・保科恭子(綾瀬はるか)。
その表情は、感情が抜け落ち、全てを諦めているかの様に見える。彼女にはとある使命があった。その使命とは…
 
20年前、山の中にある陽光学苑で生活していた恭子(子ども時代・鈴木梨央)。この学苑では子どもたちが寄宿舎で生活を共にし、教育を受けていた。ある時、恭子は同級生の土井友彦(子ども時代・中川翼/大人時代・三浦春馬)が男子たちからからかわれ、かんしゃくを起こしているところを見つける。女子のリーダー・酒井美和(子ども時代・瑞城さくら/大人時代・水川あさみ)には「放っておけば?」と言われるが思わず駆け寄る恭子。友彦のかんしゃくは治まらず、恭子を突き飛ばして女子たちの顰蹙をかってしまう。
 
ある日、学苑に新しい教師・堀江龍子(伊藤歩)が赴任してくる。校長の神川恵美子(麻生祐未)の教育理念に魅かれて志望したという龍子だったが、子どもたちの教育を目の当たりにして何か違和感を覚える。
 
そんな時、恭子たちは神川校長から“大事なこと”を教えられる。
 
「あなたたちは生まれながらにして『使命』を持っているのです」―。
 
<出典>わたしを離さないで(ドラマ)公式

第1話のネタバレはここをクリック
友彦の4度目
とある手術室。
 
土井友彦が手術台に寝かされると、メスが入れられ臓器が取り出される。
 
「バイタル低下」の声に、「どうしますか?」と看護師が問うが、執刀医は「いいんじゃないか?もう4度目だろ。摘出終了」と離れていく。
 
手術室の外で待機していた保科恭子は「お願いします」と渡された箱を持ってストレッチャーに乗せられた友彦を運んでいく。
 
恭子が箱から出した注射器を友彦の腕に刺すと、静かに友彦の呼吸が止まり、恭子は機械の中に友彦の遺体を入れ、焼却ボタンを押す。
 
古い殺風景な自宅マンションに帰り着いた恭子は、シャワーを浴びると、そっと宝箱を取り出す。
 
そこには、まだ何も知らなかった、ただの子供でいられたころの思い出の品々が詰まっていた。
 
 
陽光学苑とは
20年前のある日、全寮制の学校「陽光学苑」の庭では小学4年生の恭子が図画の時間で今日のテーマ「樹」の絵を書いていた。
 
そこに新任教師・堀江龍子が赴任してくる。
 
龍子は教室を周り授業の様子を見学するが、子供たちの衣類には穴が開いていたり、ほつれたままで、「社会」の授業は無く、その代わりに「心」という授業が多数あったが、若干の違和感を感じる。
 
校庭では友彦が男子生徒達からいじめを受け癇癪を起していた。
 
講堂で龍子は赴任の挨拶をしサッカーが得意と話すと、サッカーが好きな友彦は眼を輝かせる。
 
校長の神川恵美子は生徒達に、落ちていたタバコの吸い殻を見せ、体内の健康を保つ事が陽光学苑の生徒の義務であり、煙草に手を出すような者は陽光から追放し、森に放り出さねばならないと話すと生徒たちは怯える。
 
週に一度”必ず”ある身体測定で、龍子は美術教師の山崎次郎に『森』について尋ねる。
 
陽光学苑には『森の伝説』があり、それは外の森には殺人鬼がいて、学校を抜け出した生徒が内臓を抜かれ皮だけになり木に吊るされていたというものだった。
 
図画の時間に、恭子は折られた友彦の箸を見つけるが、友彦はまたも教師の見ていないところで意地悪をされ、それに気が付かない山崎に尻を叩かれる。
 
恭子は先生に言うように薦めるが友彦は「言ったらもっとひどくなる」と涙を流す。
 
龍子は一人でいた友彦の絵を拾い「私より上手かも」と話しかけると、友彦は「先生も空っぽなの?」と尋ねる。
 
恭子は女子たちに何故友彦が虐められるようになったのかと聞くと、遠藤真美は絵が下手だからだと話す。
 
陽光学苑では教師が「絵には魂が現れる」というため、それを逆手に取ったいじめっ子たちが絵の下手な友彦を「魂がない、空っぽだ」とからかい始めた為、友彦は癇癪を起しさらに虐められるようになったという。
 
 
初めてのプレゼント
今日は販売会の日。
 
陽光学苑では成績や生活態度で代用コインを貰える仕組みで、このコインで販売会の日にだけ生徒たちは外から運ばれる商品の中から欲しいものを買えるのだった。
 
恭子は友彦の為にお箸を買うが、そこにやって来た友彦は恭子を外へ連れ出す。
 
とうとう先生にいじめの事を話すのかと聞く恭子に、友彦は「絵なんか下手でいいんだって」と龍子に言われた事を話す。
 
龍子は友彦を、絵は素晴らしいものだが世の中には素晴らしい事がもっとあり、サッカーが上手いことは絵が上手い事と同じくらい凄い事だと元気づけていた。
 
そして恭子は「世界はもっと広いんだよ。君たちは本当の事を教えられていない。」と言ったという龍子の言葉に、「どういうことなのだろう」と疑問を持つのだった。 
 
友彦は「いろいろ迷惑かけたから」と言って販売会で買った「きょうこ」と書かれたCDを恭子に渡す。
 
恭子は「これがプレゼントっていうやつ?」と喜び、友彦は「聴いてみようと」言うと二人で音楽室へ行き、聴きながら音楽に合わせ躍るように体を動かす。
 
その2人の様子を見ている女性がいた。
 
気が付いた恭子が近づくとその女性「マダムさん」は涙を流していた。
 
 
特別な使命
校長室では山崎に龍子が友彦に話した内容を咎められるが、龍子は反論する。
 
恵美子校長はあの子達は特別の使命を持っており、使命の遂行に必要な知識と望まれる人格形成の為に、10年・20年と検討を重ねた最善のカリキュラムで教育を行っていると話し、「昨日今日来たあなたに指図される覚えはない。」と龍子を一蹴する。
 
龍子はあの子たちは自分たちの運命を知っているのかと聞くと、恵美子は「今年は早めましょうか。先生にも聞いて頂いたほうが良いでしょう。私たちの基本的なスタンスをお分かりいただけるかと思いますから」と話す。
 
夜、恭子がCDを大事そうにしていると、美和に聞かれ友彦からプレゼントされたことを話す。
 
―何も知らずに眠ったのはこれが最後だった-20年後の恭子は回想する。
 
翌日、恭子たち4年生は、講堂に集められる。
 
恵美子校長は「あなたたちは普通の人間ではありません。」と話し出す。
 
校長や教師たち・食堂の小母さん等、普通の外の人間はただ生まれてくるだけだが、貴方たちには生まれながらにして果たさなければならないある使命を追っている、それは『提供』と言う使命だと言う。
 
「病気になったりケガをした人の為に、体の一部を提供する、そういう使命の元に作りだされた特別な存在、言ってみれば『天使』なのです。」と笑顔で話す。
 
『天使』という言葉に衝撃を受ける生徒達だが、拍手をする教師に促され、理解できないまま生徒たちも拍手をする。
第1話の感想はここをクリック
このドラマは長崎県出身の日系イギリス人小説家カズオ・イシグロの「Never Let Me Go」が原作で2010年にイギリスで映画化、2014年には蜷川幸雄演出・多部未華子主演で舞台化もされています。
 
2017年にはイシグロ氏のノーベル文学賞受賞に伴なって注目度も高まり、日本でも増版されました。
 
また先ごろ亡くなった三浦春馬さんの出演作でもある為、再びドラマも注目されることでしょう。
 
原作小説は長編小説ですが、映画・舞台とも2時間程度にまとめられているため、このドラマはそれらの作品より、より細部や裏の意味まで引き出してくれるのではないでしょうか。
 
映画とは結末も違い、作者も執筆中に自身の作品の中で最も日本的だと感じていたと語っておられますので期待が膨らみます。
 
ドラマ冒頭から細胞の分裂や増殖の映像だったり、手術や臓器・血液の映像など、ある意味「グロ」で暗く重い感じを受けます。
 
度々挟み込まれる卵子に針が刺される映像は初めは解りませんでしたが、恵美子校長の話で改めてクローン技術を示唆していたことがはっきりしました。
 
陽光学苑の持つ表面的な平和と校長の裏がありそうな笑顔は興味をそそります。
 
麻生祐未さんは影や狂気を持った女性の役は本当に上手ですね。
 
子供たちの穴の開いたセーターは、傍からみると異様ですが、みんなが大差無い為それはイジメの対象にはならず、絵の得手不得手が虐めの原因になっていくという不思議さ。
 
社会から隔絶した施設できれいごとばかりを教えているのに、イジメや「えこひいき」、リーダーになる者と従う者が発生するのは誰に教えられなくても、人間が集まれば起こり得るどうしようもない本質なのでしょうか。
 
でも恭子があれほどまでに美和に気を使い、美和の優越感を満たしてあげる理由が分かりません。
 
また美和にそっと触れたり、プリンをくれたという教師の山崎の行いは、いたいけな何も知らない少女にいずれ手を出すことにならないのか、時々事件になる養護施設などでの犯罪が頭をよぎります。
 
何より恵美子校長が「貴方たちは特別な存在なので、大切に育てられている」と言いますがボロボロのセーターや汚れた靴、おそらくいつも変わらない衣類など大切にしているとは言い難く内情は矛盾だらけです。
 
倉庫に並べられた運動靴の数々がこの学苑の本当の姿を現しているのでしょう。
 
無邪気な子供時代の笑顔と、20年後の何の感情も表に出さない恭子。
 
何も知らされず・何も考えず眠れていた夜が突然一変してしまった恭子たちは、これから眠れない夜が続いて行くのでしょう。
 
たとえ運命付けられ、それが使命であったとしても理不尽な運命に抗うすべはないのでしょうか。

わたしを離さないで(ドラマ)の内容

公式サイト

世間から隔離された施設・陽光学苑で「良質な」教育を与えられ育てられてきた恭子、友彦、美和。子どもらしい生活、子どもらしい教育を享受し「普通の子ども」であったはずの彼らはある日、生まれながらにある使命を与えられた「特別な子供」であると教えられ、自分たちの「本当の運命」を知らされる…。
彼らに課された使命とは?学苑に隠された秘密とは?視聴者に衝撃を与えるサスペンス!
 
<出典>TBS公式

<出演者>

保科 恭子:綾瀬はるか(幼少期:鈴木梨央)
土井 友彦:三浦春馬(幼少期:中川翼)
酒井 美和:水川あさみ(幼少期:瑞城さくら)
遠藤 真実:中井ノエミ(幼少期:エマ・バーンズ)
大山 珠世:馬場園梓(幼少期:本間日陽和)
花:大西礼芳(幼少期:濱田ここね)
三村 広樹:小林喜日
内田 聖人:石川樹
堀江 龍子:伊藤歩
克枝:山野海
山崎 次郎:甲本雅裕
神川 恵美子:麻生祐未
立花 浩介:井上芳雄
峰岸:梶原善
金井 あぐり:白羽ゆり
譲二:阿部進之介
信:川村陽介
桃:松岡恵望子
マダム:真飛聖
加藤:柄本佑
中村 彩:水崎綾女

<各話の視聴率>

第1話 ドラマ史上最も哀しい運命…衝撃の結末へ愛しく儚い命の果ての希望とは 6.2%
第2話 因縁の再会…20年前の嘘が今、3人の運命を動かす 6.2%
第3話 初恋の行方は…閉ざされた未来に見た儚い夢と希望 7.7%
第4話 開かれた扉…新たな恋は希望か絶望か 7.4%
第5話 ついに見えた希望!!提供の”猶予”が導く波乱の恋 7.7%
第6話 第2章完結!!求めた愛と希望の行末は…永遠の別れ 6.8%
第7話 最終章へ…再会の夢近づく終末に望むのは許しと愛 6.7%
第8話 友との別れ…解ける因縁、託されたのは最期の希望 6.2%
第9話 未来を取り戻す!!最後の希望の行方…全ての真実が明かされる運命の瞬間 6.5%
最終話 愛と希望の結末は…生きること愛することそして生まれてきた意味とは? 6.7%

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わたしを離さないで(ドラマ)の感想

30代女性

日系イギリス人作家としてノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏による長編小説「わたしを離さないで」を綾瀬はるかさん主演で連続ドラマ化した本作は、その救いのないストーリー展開とダークな世界観は、見る人に衝撃を与えるような作品でした。同じ人間のはずが生まれてきた目的を勝手に決められて、こんなにも過酷な運命を背負わされなければいけないという登場人物たちがとても辛く、けれども少しの希望を願って生きる姿はとても美しく、そのギャップが丁寧に描かれていてとても素晴らしいドラマでした。過酷な運命と向き合う主人公の恭子と共に育った友彦と美和の複雑な人間関係も丁寧に描かれていて目が離せないような展開が続き、悲しいながらも美しいストーリーは最後まで夢中になって見てしまいました。恭子を演じた綾瀬はるかさんの周囲の人々を思いやるがゆえに、感情を閉じ込めたような演技も素晴らしくとても見入ってしまいます。そして恭子と美和という2人の女性に挟まれた複雑な存在、友彦を演じた三浦春馬さんの感情を爆発させるような演技は見ている人が思わず泣いてしまうような圧倒的な迫力のある演技で、いつまでも心の中に余韻が残り続けるような力強さがあり、とても素晴らしかったです。

30代女性

医療技術が発達していく中で遠くない未来を見たようで、希望が高まる一方でその裏に隠された絶望を見た作品でした。外の世界で隔離された世界で何不自由なく過ごしてきた中で突きつけられた「特別」と称された臓器提供のためのクローン人間という真実に胸が締め付けられそうになりました。いつ来るか分からない臓器提供者としての依頼に怯えながら過ごさなければならない恐怖やその恐怖によって夢を持つことさえ許されない現実に残酷さしか感じられませんでした。残酷な現実から逃げるように愛情を求める姿も悲しく、愛情を埋めるために愛情のない関係となってしまう姿は胸が苦しくなりました。誰かの生のために死を請け負わなければならないという結末をどう受け止めていくのか、そして仲間たちが次々と臓器提供者として亡くなっていく姿を見て何を思うのか。綾瀬はるかさん演じる恭子の感情を表に出さないながらも伝わる悲しみや孤独は恐怖と共に涙が止まりませんでした。また、生が優先されるために死を請け負うクローン人間という存在が粗末に扱われる姿により胸が痛みました。希望や未来を掴む一方で悲しみや孤独を持ち続けている人がいるという現実をリアルに感じた作品でした。生とは、死とはを考えさせられる深い作品でした。

30代女性

まず何とも言えない世界観が身につまされる。基本的に主人公達の子供時代からスタートするので、彼らの子供らしい無邪気な感じが逆に不気味に思えた。しかも恭子とトモ、美和の三角関係が丁寧に描かれていて青春ものとしても楽しめた。だが話が進むごとに彼らのおかれている状況が明かされる事になり一気にダーク路線に転じるのも衝撃的である。また当て馬役がぴったりな美和にイライラさせられるが、数十年越しに恭子と和解、本当の意味で友人になれるシーンは胸熱である。しかもこの美和に対して恭子がわりと複雑な心境をモノローグで語ってくれているので、けしていい子ちゃんでないのも魅力的である。個人的には教師の龍子が異質な存在で、精神を病んでいくのが見ごたえたある。前半で喚き散らした後、しばらく出番はなかったが、後半で出てきてトモにかけた言葉が印象的である。彼女に他意はないのだろうが、善意とは恐ろしいと思えた。とはいえ基本的に施設を主軸に話が進むため、この世界がどのような形態の上で成り立っているのかがイマイチつかめなかったのが残念である。終始暗い印象で進んでいくため、人によっては見るのがつらくなるような描写も多い。しかし、現実の世界においても科学が進んでいるため、このような未来もあるかもしれないと恐怖感をあおってくれるドラマだと感じた。

50代女性

全寮制の小学校なのか、養護施設なのか子供達が学校みたいなところにいて寝起きもずっと一緒なのが不思議でした。子供達は親がいないようだけど、孤児という訳でもなく愛に飢えている。回が進んで子供達は大人になり、施設を出る頃には「自分たちは臓器移植の為に生まれさせられた」と知り、それを断ることはできず移植するものがなくなると最後には「解体される」と残酷な事実を突きつけられます。子供の頃に見た夢は叶わない。綾瀬はるかさんは主人公の恭子を演じました。施設出身者はいつかは解体されてしまうだろうと思っているので刹那的に日々を過ごします。大人になっても仕事をする訳でも無く、解体されるだろう日を待つだけです。仲良しの友人は少しずつ移植され最後には解体されてしまったのに、恭子だけは無傷のままです。普通に人間をとして生まれた訳では無く、臓器移植の為に作られた人間にも感情はあるのに、こんな残酷な話を誰が書いたのだろうと思ったらイギリス人になった元日本人のカズオ・イシグロさんでした。臓器移植の為の人たちに「解体するぞ!」と脅す普通に生まれた人間。フィクションなことと分かっていても可哀想でたまりませんでした。最終回では仲の良かった友達はみんな解体されてしまっていました。人生ってはかないと思いました。

20代女性

当時、リアルタイムで毎週楽しみに見ておりました。どういう話なのかという前情報全く無しで見たのですが、毎回毎回ドキドキさせられ、感動させられる展開でした。始まりは森の奥深くの全寮制の学校とも孤児院とも言えるような施設から始まります。その子供を多く収容している施設は一切の外界との関わりを遮断されていて、高貴な子達の育成施設なのかな?と見紛う程お行儀や健康管理、芸術指導、道徳教育に重点を置いています。しかし、彼らが着ているのはボロボロの服で服装からは高貴さは伺えません。後に綾瀬はるかが演じることになる恭子はそこの優等生です。対して、後に三浦春馬が演じるトモはかなりの問題児ですが二人はそこで幼い愛を育みます。二人は新しい体育の教員により、自らの環境に疑問を持つようになりました。年を重ねて16になった頃、彼らは自分たちには儚く残酷な運命が待っていることを知ってしまいます。彼らの運命を知ったとき私は思わず涙したのと同時に、もし科学技術が進めばこんな未来も有り得るのかもしれないと思いました。彼らは学校で道徳を散々学んだのに、非道徳な運命を辿るなんてなんとも皮肉な展開です。その限られた時間を恭子とトモは幸せに過ごしたいと考えますが、水川あさみ演じる恭子の親友・美和に邪魔されてしまいます。二人の恋路を邪魔する美和に当初心底腹が立ちましたが、彼女の思いを物語終盤で知ってとてもやり切れず、涙が溢れてきました。人の命の大切さを深く考えさせる話だったと思います。もし命に期限があったとき、私達は彼女達のように一生懸命に人を愛し、愛されることが出来るのだろうかと思いました。昨今、命を軽んじる悲しい事件が増えてる中で命について考えさせるこのドラマはかなり必要です。一人でも多くの人に鑑賞してほしい作品です。

50代男性

自分はなぜこの世に生まれてきたのか?最後まで分からないまま亡くなると思います。必ず死は訪れてしまうので生きた証は残したいものです。施設・陽光学苑で育った恭子と友彦、美和は大人になっても仲良しですが、自分達がクローンで生まれたことを知りショックだったと思います。特別な子供扱いされている時点で幸せには程遠い気がしました。生まれながらの使命は変えられることがなく3人のストレスになっています。人間はなぜ生きるのかと聞かれたら、誰も正しい答えは言えないと思います。なぜなら答えはないからです。楽しい思い出をつくったり、傷ついて悲しんだり、恋愛したりするのが人間であり仕事することが人生ではありません。クローンで生まれた人に与えられた宿命は、臓器を提供することです。陽光学苑に隠された秘密はそこにあったのかと思うと悲しい現実です。自分が臓器を提供する立場なら、しないと思います。死んでしまったら関係ないという人もいますが、他人の身体で生き続けるのが嫌な気持ちでしょうがありません。勉強したり美味しいものを食べるのは生きるためですが、本当の生きる意味は自分なりのスタイルです。誰からも支配されることなく自分らしく生きることが人間らしいと思います。

30代男性

内容としてはとてもつらい話です。ですがこのドラマを見過ごすことは、現代から未来にかけての問題から目を伏せてしまうことだと思い鑑賞しました。一見すると残酷な内容の話に思えますが、果たしてどうでしょう。自分や家族が死に直面した時多くの人は、わらにもすがる思いで生きたい、生きてほしいと思うのではないでしょうか。どんな人間も、どんな手を使ってでも生きようとするでしょう。自分の臓器等が不全となった際、拒絶反応を出さないために予備の臓器の入れ物としてクローンを作る。クローンの権利、尊厳。そして意思はほぼないがしろにされている世の中。それでいて、意思を持ったクローンに引け目を感じて生きる人々。みにくい人間のエゴの話が全編を通して描かれているように思えました。それでも、生きるためには手段は選べない、きれいごとでは済まされない私たち人間の心理が上手く描写されていました。泣くドラマというよりは、胸が痛くなるドラマです。生きているということの証明と同時に、生かされていることの現実に悲しい葛藤がありました。主に臓器の提供者目線で描かれていますが、本当に考えてみるべきなのは提供される側の人間の思い。生きる権利や思考することの自由を考えさせられるドラマでした。

20代女性

提供者と介護人になるべくして生まれてきた子供達が、大人になっていく姿を描かれているのが、すごく驚きました。子供達は提供者になることが生まれながらにして決まっており、提供者になることを拒み、学園から逃げた男子生徒の行方が分からなくなってしまったのが怖いシーンでした。子供達が学園から逃げないように、柵がトゲのようになっていて、血まみれで靴が刺さっていたシーンが印象的です。もしも逃げた場合、どうなるか分からないと脅しているのが伺えて、すごく恐ろしい学園だと感じました。子供達を救ってくれる人物は誰もおらず、子供達もこれが普通だと思って暮らしているのが驚きでした。臓器を提供するためだけに生まれてきた子供達の話で、こんなに残酷な話があるのだろうかととても胸が痛むストーリーになっていました。主人公の恭子は介護人として、一緒に過ごしてきた美和のお世話をすることになり、自由奔放な美和に子供の頃からずっと惑わされて生きてきたのが切ないポイントです。恭子は介護人として過ごしてきたけど、いつか提供者になってしまうのか、拒むこともできないこの子たちの人生は一体何だったんだろうと考えさせられるストーリーになっていました。

30代女性

綾瀬はるかさん、三浦春馬さん、水川あさみさんの3人全員が主演といってもいいドラマ。かなり暗いテーマで、現実ではありえない話(のはず)なのにとてもリアルに描かれていました。物語の終盤、水川あさみが叫ぶシーンはいつ見ても泣いてしまいます。このドラマは3人が幼少のころから大人になるまでの時代が描かれていますが、幼少時代を演じた子役の方々の演技も圧巻です。大人の3人の幼少期を忠実に再現できています。暗いドラマとはいえ、要所要所で子供のころから変わらない性格だったり、笑顔だったりが垣間見えてほっこりするシーンもあります。だからこそ結末を見るのがとても怖かった。恐ろしかったです。もし自分がこの3人のような立場に置かれたら、きっと頭がおかしくなって自分を見失ってしまうと思う。いち視聴者からすればそう感じる人がほとんどだと思いますが、もし3人のように物心ついた時から自分の運命が決められていたら・・・?そうは思わないのかもしれません。主役の綾瀬はるかさん、三浦春馬さん、水川あさみさんはみんなそれぞれ今まで演じてこなかったような役です。とても新鮮だけど、演技がとても魅力的ですぐに違和感なく溶け込んでいきました。命の尊さ、自分が存在する意味、命って何だろう?と考えさせられるドラマでした。元気になるドラマではありませんが、また観たくなるドラマです。

30代女性

見始めた時、子どもの頃の話から始まりましたが、何の話なのか、わからずに見ていました。同じ年位の女の子や男の子たちが、勉強をしたり、一緒に寝たり、この作品が、臓器提供の為のクローン人間の話だと理解できたのはだいぶ後のことでした。子どもたちも、自分たちがクローン人間だと知って生きているのかわからないし、このドラマの話を理解していくのは、大変時間がかかり、難しかったです。私が実際に理解できてきたのは、大人になって、綾瀬はるかさんたちがでできてからです。自分たちには、救わないといけない人がいる。そのために生まれて、死んでいくのだ。その運命に逆らいたくてもできない彼らたちの気持ちが、痛いくらい伝わり、切なくなりました。もっと遊んだり、勉強したり、運動したりと、好きなことをしたい、普通の願望を持てない若者が、存在することのもどかしさだったり、どうすることもできない思いがよく表れていました。こんな世界を、これから先の未来に作ってはいけないと強く思いました。人はいつか死ぬ。誰かの命を粗末にしてまで、誰かの人生を踏み倒してまで、生きていくものではないと、この作品を通して感じました。
医療の発展は素晴らしいことですが、クローン人間のような医療ではなく、治療という発展を望みたいと思いました。