銀座黒猫物語の見逃し動画を1話から視聴する方法【最新話まで】

銀座黒猫物語の動画を視聴する方法

「銀座黒猫物語」

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<見逃し動画>最終回(第10話) 「奥野ビル編」
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

大川武史(竹財輝之助)は銀座で代々続く画廊を、母の登美子(根岸季衣)と経営している。
しかし、武史は絵画に愛情が無く、あくまでビジネスとして「安く買って高く売る」ものくらいにしか思っていない。
 
ある嵐の夜、ふと目を覚ました武史が、売却が決まっている黒猫が描かれた絵を見ると、なんと絵の中から黒猫が消えていた。
翌日、画廊の庭に一匹の黒猫がいることを見つけた武史は—。
 
<出典>カンテレ公式

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絵の中の黒猫
大川武史は、夢を見た。高校生の自分が銀座の街を歩いていた。誰かに自分の名前を呼ばれた気がした。
 
武史は、母の登美子に名前を呼ばれて、目を覚ました。登美子が言うには、武史は随分うなされていたらしい。
 
武史は、母と二人、画廊を経営している。登美子は、黒猫が窓辺に佇む、ある絵画に目をつけ、武史にこの絵は売れたのか、と訊ねる。
 
その絵は、すでに売却契約が成立していた。登美子は、その絵をしげしげと見ながら、この猫が窮屈そうだとか、画家の魂が宿るとか、訳の分からないことを言い出す。 
 
しかし、武史にとって、絵は安く買って高く売る、「商品」でしかなかった。ある嵐の夜、画廊に行くと、武史は驚くべきものを目にしてしまう。
 
なんと、昼間は確かにいた黒猫が、絵の中から消えてしまっていたのだ。武史は、我が目を疑うが、どう見ても黒猫がいない。
 
翌朝、仕方なく、買い主には、口実を付けて平謝りして、時間を稼いでおいた。登美子は、それを聞いても、画廊で平然と朝食を食べている。
 
そんな登美子に苛立つ武史。登美子は、いなくなったんだから、探してくれば、などと呑気なことを言っている。
 
そんな馬鹿なこと言ってる場合じゃない、と武史が庭に目を向けると、黒猫がいる。絵の中の猫にそっくりだ。
 
武史は、急いで黒猫を捕まえようと、庭に出るが、黒猫は、銀座の街なかを縫うように逃げ回るのだった。
 
 
幸せを呼ぶ猫
黒猫の後を追う武史。街を彷徨うように黒猫の後を追う。しばらくすると、武史の背後に人の気配がする。
 
細い路地に待ち構えていると、レトロな装いの女性とばったりと鉢合わせする武史。聞くところによると、彼女も猫を追いかけていたという。
 
そして、あの猫は、銀座で噂される「幸せを呼ぶ猫」ではないかというのだ。彼女は、大学で銀座の研究をしていて、何度も復興してきた銀座には、元気をもらえるのだとか。
 
何度でもやり直せる。そんな言葉が、似合う街が銀座かも知れない。
 
武史は、さて帰ろうかと見ると、黒猫がこちらを見ている。再び、黒猫の追跡が始まる。黒猫は、最終的に武史も見覚えのある、どこか懐かしい雑居ビルへと入っていく。
 
階段を上り、ある階の貸し店舗の前で黒猫は足を止める。そこは、今となっては、テナントは入っていなかったが、武史は、この場所に来たことがあった。
 
鍵が開いていたので、中に入ってみる。記憶の片隅に押しやって、忘れようとしていた思い出が次々と蘇る。それは、武史が高校生の頃のことだった。
 
 
忘れていた夢
高校生のとき、そこは絵画教室だった。そこで、いつも同級生のガールフレンドと並んで絵を描いていた。
 
そのころは、よく夢を語り合った。彼女の夢は、壮大だった。海外に出て活躍すること。それを彼女は、実現させた。
 
美大に入り、フランス留学を経て、パリのデザイン会社に就職した。一方、武史の夢は、画家だった。
 
しかし、武史の夢は、才能がないという、言い訳をして諦め、今では絵を商売の道具として考えている。
 
そうやって、画家への劣等感を誤魔化して、テキトーに生きているのだ。それでいいの? 思い出のなかの彼女がそう言った気がした。
 
画廊に戻ると黒猫は、絵の中に戻っていた。それは、あたかも武史に、夢を諦めるなと語りかけるようだった。
 
翌日、武史は、客に契約を白紙に戻してもらい、黒猫の戻った絵を元の持ち主に返すと言い出した。
 
武史は、絵には不思議なチカラがあると思えて仕方なかった。そして、武史は、もう一度絵を描いてみようと言うのだった。
 
銀座を歩く武史の足は、軽やかに弾んでいた。ちなみに、絵の中から黒猫がいなくなったのは、登美子が猫のいない贋作とすり替え、黒猫を手懐けていたことを、武史は知る由もなかった。
最終回(第10話)の感想はここをクリック
今回の舞台は、銀座にある、お店と言うより商業ビルと言ってもいい「奥野ビル」。建設されたのが、昭和初期だと言うから驚きである。
 
こんな建物が、銀座という一等地にあることは、もはや奇跡と言えるのではないだろうか。
 
そして、今回のエピソードでも、このビルによって、主人公にもう一つの奇跡を起こす。
 
武史は、夢を好き好んで諦めたわけではなかった。もしかすると、彼の言う「劣等感」は、ドラマに出てきた彼女に対してのものが大きいのかもしれない。
 
だが、悔しさや妬み、嫉妬と言った負の感情が、絵に対する情熱を冷めさせてしまったのだろう。
 
実際、武史が、高校生の頃、絵を描いていた時の表情は楽しそうでイキイキしていた。
 
そのときの感情や気持ちを、武史はただ忘れてしまっていただけだ。そして、その思い出の場所は、何度でも焼け野原になっても、復興して栄えてきた銀座だった。
 
黒猫が「幸せを呼ぶ猫」だったか、どうかは分からない。だが、武史に、また絵を描きたいという気持ちになったのは、これはもう奇跡だと言って良いのではないかと思う。
 
また、これを見た視聴者が、何か昔の頃の熱い気持ちを思い出したようなことがあれば、それもまた、1つの奇跡なのかもしれない。
<見逃し動画>第9話 「BAR yu-nagi編」
 
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第9話の公式あらすじ

春原真衣(矢作穂香)は田舎の広島から東京に出てきて、恋に仕事に頑張るイマドキの女性。都会のセレブに憧れ、日々合コンに精を出していた。
 
突然の残業を急いでこなし、少し遅れて到着した合コン会場の店内で、人にぶつかってこけそうになった真衣を木崎壮太(大地)が抱き留める。
胸の高まりを感じた真衣の席の隣に座る木崎。2人は偶然、同じ合コンの参加者だったのだ。木崎の職業は「IT社長」で—。
 
<出典>カンテレ公式

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高収入・IT社長
春原真衣は、この間、食事に行った彼が「平均年収・全国ワーストランキング」の27位に入っていたことを嘆いていた。
 
そんなこと言いながら、懲りない真衣は、今晩も高収入の男性限定の合コンに参加することになっている。
 
ところが、予想外の残業になってしまい、時間を取るが、気合いで残務を終わらせ、合コン会場へと駆けつけた。
 
メイクもばっちり整え、いざ店内へ。そのとき、人とぶつかり、危うく転びそうになったところを木崎壮太に助けてもらう。
 
木崎の、そのイケメンぶりに真衣は、一目惚れ。しかも、木崎は、その合コンのメンバーで、アプリを作る会社の「IT社長」であるらしい。
 
次の日から真衣は、仕事そっちのけでIT関連のビジネス用語などを猛烈な勢いで勉強し始める。
 
もちろん、それは、木崎と話を合わせるためだった。銀座などで、二人はデートを重ねていく。
 
真衣の努力の甲斐もあり、楽しいひとときを過ごしていた、そんなある日、二人は、銀座にある公園にたどり着き、そこで一休みすることになる。
 
先に腰をおろす木崎。そして、座った木崎にいきなり、瞼のあたりを押さえ、目に効くツボを押し出す真衣。
 
自然に顔が近づき、二人はイイ雰囲気になる。真衣が目を閉じる。しかし、ここで急に木崎は、これから会議があるからと言って、去っていった。
 
真衣は、そのあと、少々ことを急ぎすぎたか、と一人反省するのだった。
 
 
広島のレモン農家
ふと気づくと、実家の飼い猫「クロスケ」に似た黒猫が真衣の目の前にいた。その猫に声をかけると、公園の外へ逃げていく。
 
どこかへ導かれるように、黒猫のあとを追い、たどり着いたのは、とあるビルの地下だった。
 
そこにあったのはBAR「yu-nagi」。ちょうどマスターが、一杯どうですか?と言ったので、中へ入る真衣。
 
この店には、メニューはなく、野菜や果物などの素材を目の前に並べ、その素材を活かしたカクテルを作るという。
 
真衣は、トマトを選び、それを使用した「ブラッディ・メアリー」が完成する。一口飲んでみる。素材の味が活きた、今まで味わったことのない美味しさだった。
 
そのとき、木崎が現れる。木崎は、レモンを配達に来ていた。訳が分からず、問い詰める真衣。
 
実は、木崎は、東京にたまたま営業に来ていた、広島のレモン農家だった。
 
この事実を知り、怒りのあまり、真衣は、土臭いだの、自分の夢はお金持ちと結婚することだのと、実家のある広島弁で、ぶちまける。
 
木崎は、自分の作るレモンに誇りを持っていた。だが、今の真衣には、「IT社長」でない木崎に興味はない。
 
そう思った木崎は、仕事に戻りますと言って、真衣を残して去っていくのだった。
 
 
何もないわけじゃない
そうは言ったものの、一人残された真衣は、なぜか悲しくて、虚しくてなって泣いてしまう。
 
次の日から、また合コンに精を出す真衣。ある日、本物のIT社長に出会ったのだが、農家のことをあんまり酷く言われて、腹を立て広島弁で、反論してしまう真衣。
 
気がつくと、真衣は、またyu-nagiに来ていた。今夜は、マスターのオススメを頼む。出てきたのは、木崎のレモンを使った「ジントニック」。
 
皮の香りとまろやかな酸味が心地いい。木崎は、自分のレモンに誇りを持っていた。だけど、自分には何もない。
 
そんな真衣に、マスターが言う。何もないわけじゃく、気づいていないだけです。だから、誰かに気づかせて貰えばいいんじゃないですかと。
 
そう言われて、真衣は、木崎と再会する。この前悪く言ってごめんなさい。真衣は続けてこう言う。
 
もっと私のいいところ、教えてください。そして、いつか自分に自信が持てたら、田舎でもどこでもついて行きますと。
 
予想外の告白に木崎は、驚いたが受け入れない理由もなく、そのまま顔を近づける。
 
口づけを交わす時、真衣から香る、ほのかなレモンの香りは、木崎の作った「世界一」のレモンの香りだった。
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お金持ちと結婚して、何もない自分に自信を持ちたいと願う真衣は、広島生まれの田舎育ち。
 
興奮して怒ると、広島弁が出てしまう。そんな真衣が、黒猫に連れていかれたのは、銀座の地下にあるBAR「yu-nagi」。
 
地下とは思えない、広々とした空間とカウンターだけなのに、まるで田舎のコテージを思わせる、木製の椅子が別世界のようである。
 
そして、このBARのウリは、何と言ってもメニューがなく、その日に仕入れた新鮮な果物や野菜を目の前に並べ、そのなかのいずれかでカクテルが作れるということ。
 
さらに、聞くところによると、マスターは、前職が農協に勤めていたというではないか。おそらく、ドラマのなかでは語られなかったが、マスターのお酒好きも関係したのだろう。
 
それでも、「激戦区」銀座に店を持つとなると、相当な覚悟と自信が必要だったと思う。そんなマスターの言うことだから、説得力がある。
 
数ある国産レモンの中から、他のカクテルにも重要なベースとなる、木崎のレモンを選んだのだ。
 
マスターは、今回、いわゆる恋のキューピット的な位置づけになるが、自分の選んだレモンを作る男が、IT社長に劣るとは思えなかったのではないか。
 
そのことに、真衣は気付くことで、木崎になりふり構わず告白できたのではないかと思う。
<見逃し動画>第8話 「中村活字編」
 
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<予告動画>

 
第8話の公式あらすじ

志崎哲也(矢野浩二)は、数年前に自分が書いたドラマが大ヒットし、脚本家として世間に認められた。
しかし、最近は良い脚本を書くことができず、業界内での人気もなくなってきていた。
 
ある日のドラマの脚本の打ち合わせでも、プロデューサーに指示された修正をしなかったことで大げんかし、「こんな仕事降りてやる」と啖呵を切ってテレビ局を後にし、公園で憂さ晴らしをしていると—。
 
<出典>カンテレ公式

第8話のネタバレはここをクリック
昔ながらの活版印刷
志崎哲也は、苛立ちを募らせて銀座を歩いていた。たまたまあった公園に腰を下ろすが、ポケットには、クシャクシャにした携帯電話の督促状がでてきて、ますます、苛立ちは増すばかりである。
 
そんなとき、迷子猫のチラシにあった写真と瓜二つの黒猫を見つける。こいつを捕まえれば、督促状の金は払える。
 
志崎がそんなことを考えていると、黒猫は、公園の外へと逃げていく。その黒猫を慌てて追いかける志崎。
 
黒猫は、「中村活字」という店舗の前で足を止めるが、志崎が捕まえようとしたら、あっという間に姿を消した。
 
途方に暮れる志崎。そこへ、中村活字の店主が、声をかける。どうやら、ここは名刺屋であるらしい。
 
特に用はなかったが、中村の気さくな人柄に触れ、何の気なしに店内へ入る志崎。聞けば、ここは、活版印刷で名刺を作っているという。
 
志崎の職業は、脚本家。ついさっきまで、テレビ局で打ち合わせをしていたが、自分が書いたものを企画に合っていないとダメ出しされたので、その話を蹴ってきたところだった。
 
志崎は、大ヒットした脚本を手掛けた実績はある。だが、今となっては、自分のいいと思うものしか書けない、となかなか仕事になっていない。
 
そんなとき、高校の映画研究会にいた佐藤が中村活字にやって来る。久々の再開のついでに、佐藤は、今テレビ番組のディレクターをやっているので、脚本を書いてほしいと志崎に依頼する。
 
依頼は受けたものの、その内容は、「中村活字」についての、再現ドラマの脚本だった。
 
 
同じ気持ち
未だに売れっ子だというプライドが、志崎を暴走させる。取材にも行かず、渡された企画書や資料なども捨てたうえで、自分勝手な脚本を書いてしまう志崎。
 
当然、これを、佐藤は却下。映画監督になるんじゃなかったのかという志崎に、佐藤は、お前の馬鹿にしている再現ドラマの脚本も書けないのか、と決裂してしまう。
 
その怒りを志崎は、酒で忘れようとした。しかし、忘れるどころか、思い出したのは、高校時代のことだった。
 
志崎は、映画研究会で作品を撮り、それを校内で放送しようと考えていた。もちろん、脚本は、志崎が書いた。
 
だが、他の部員は、放課後の貴重な時間にそんなことできない、適当にやればいいのに、と次々と帰っていった。
 
そして,志崎と佐藤だけが残った。この作品を楽しみしている人がいる。そう考えると、真剣に作ろうと本気で思っていた。
 
あのとき、二人は同じ気持ちだった。そのときの気持ちを思い出した志崎。二日酔いで重い身体に喝を入れ、向かったのは、「中村活字」だった。
 
 
絶対大丈夫
中村は、再現ドラマでもドラマには変わりない。とても楽しみにしているという。
 
志崎は、改めて中村の話を聞く。活版印刷は、一文字だってなければ、仕事にならないし、ここにあるたくさんの鉛版のなかには、一生使わないものもあるかもしれない。
 
そういう意味では、名刺も脚本も、一文字を大切に扱う仕事なのだ。ここで、名刺を作ると仕事が増えるという噂について、中村はこう応える。
 
「鉛(えん)」から出来たものだから、この名刺が人と人をつなぐ「縁」になってほしいという願いを込めて作っているのだと。
 
その後、志崎は、佐藤にもう一度書かせてくれと、直談判する。佐藤に対して、志崎は、決して消えない負い目を感じていた。
 
なぜなら、志崎のデビュー作となったドラマの脚本は、あたかも自分で書いたようになっているが、実は、高校時代に佐藤と共作で書いたものだったのだ。
 
しかし、そのことは、もう気にしていないという佐藤。なぜなら、佐藤の見た、そのドラマはとても面白く、どれだけ志崎が元の脚本を、努力して直したかがわかったからである。
 
こうして、志崎は、改めて脚本を描くことになるが、いかんせん一度ダメ出しされている。
 
佐藤は、ここで、絶対大丈夫、だって俺たちが作るんだからと、胸を張るのだった。
第8話の感想はここをクリック
銀座というと、老舗とか、高級店とかのイメージが先行して、なかなか庶民の店というのは、あまりないのではないか。
 
そんなことを考えがちだが、今回の『銀座黒猫物語』は、銀座にある、昔ながらの活版印刷を使った名刺を作ってくれる「中村活字」である。
 
なんでも、以前までは、銀座でもこのような印刷業が盛んであったらしい。それは、初耳だったので、興味深いと思った。
 
そして、前話と少しだけ相通ずるものを感じた。前話は、一度ブレイクしたが、売れなくなった芸人、それで今回が、代表作はあるものの、テングになってしまい、今や干される寸前の脚本家である。
 
いずれも、芸能・テレビ業界ではあるし、悩みごとも職種は違えど、状況としては自分のプライドが邪魔をして「売れない」状態である。
 
そのちょっとした被った要素は、個人的に感じなくもないが、それを、今回舞台になった「中村活字」が見事に面白く見せてくれたのではないだろうか。
 
ここで、名刺を作ると、仕事が増えるという逸話も大変おもしろかった。確かに、名刺というのは、基本的に仕事上で、使うものだが、今回の中村の言いたかった「縁」というのはそれだけではないと思う。
 
仕事から始まり、いろいろな人と、公私ともにご縁があるようにという、中村活字で作った名刺は、お守りのようなものではないかと思った。
<見逃し動画>第7話 「萬福編」
 
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<予告動画>

 
第7話の公式あらすじ

芸人のモップ大介(ねんど大介)は、デビュー当時こそ得意の大道芸で人気があったが、限界を感じて芸風を変えたことで、人気に陰りが出て、仕事がなくなってしまった。
 
ある日オーディションに落ちた大介は、廊下ですれ違った後輩で人気芸人の柏原ヒロト(森田哲也・さらば青春の光)にも気を使われ、内心穏やかではない。
公園でふてくされる大介の前に一匹の黒猫が現れる。
 
<出典>カンテレ公式

第7話のネタバレはここをクリック
「萬福」のポークライス
モップ大介は、今はもう売れていない芸人の一人。今日は、ネタ見せのオーディション会場に来ている。
 
若手芸人らに混ざって、勝負したネタは、シュールコント「回転寿司屋の聖徳太子」。気合い充分で臨むが、認められず落選。
 
気落ちして、会場をあとにする大介。そのとき、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで売れている、後輩芸人のヒロトとばったり会ってしまう。
 
後輩には、かっこ悪いので、オーディションの審査員を頼まれたと嘘を付く大介。しかし、間が悪いことに、そこへプロデューサーが現れて、大介がオーディションで落選したことがバレてしまう。
 
ヒロトも、昔は世話になっただけに、気を遣って挨拶もそこそこに大介のもとを去っていった。
 
大介は、銀座にある公園で缶コーヒーを飲みながら、大きなため息をついていた。缶コーヒー付いていたおみくじは、「大吉」とある。しかも、ラッキーカラーは「黒」。
 
ふと気づくと、目の前には黒猫が一匹佇んでいる。藁をもすがる思いで、その黒猫に近づこうとする大介。
 
しかし、黒猫は、大介をおいて逃げようとする。それを追いかける大介。そして、黒猫は、「萬福」という中華料理屋の前で立ち止まる。
 
そこで、挙動不審な大介を店員が客と思って招き入れる。カウンターに案内され、オススメを聞くと、「ポークライス」だという大将。
 
大介は、ポークライスとビールを注文する。そして、そのポークライスは、意外にも驚きの美味しさだった。
 
 
金も仕事もない
食事を終え、帰ろうとすると、所持金が足りないことに気づく大介。困った大介は、自分の髪の毛をあたかも最初から入っていたように、クレームを入れるが、店には短髪の従業員しかいない。
 
しかし、そこをゴネる大介。周りの客たちも騒ぎ出したところで、大将が言う。金が出せないなら、ウチの負けだ、出ていってくれと。
 
やり切れない気持ちだったが、金を払わず、店を出た大介。近くにある事務所に顔を出す。特に用事はないが、新しい仕事の依頼はないという。
 
しかし、大介が、元の大道芸の芸風に戻せば、そっちでの需要はあるらしい。これを聞いて、ブレそうになる大介。それでも、大介は、プライド持ってやってるんだと、強がってみる。
 
踏んだり蹴ったりの一日だ。トボトボと歩いていると、実家の母からメールが届く。仕送りを振り込んだとのメールだった。
 
次の日、大介は、萬福の前にいた。今日は、昨日の代金をそっと置いて帰ろうとするが、店員に見つかってしまう。
 
カウンターに座って、昨日と同じポークライス注文し、大将に代金の入った封筒を渡す大介。
 
 
自分のこだわり
大将は、言う。あんたは、不器用だけど、悪い奴じゃない。だから、金はあとで絶対持ってきてくれると思っていたと。
 
大介は、昨日と同じポークライスを注文するが、やっぱりこのポークライスは美味い。でも、なぜ中華料理屋なのに、ポークライスを出すのか、訊いてみる大介。
 
大正時代の創業当初は、中華も洋食もどちらも作っていた。だが、時代とともに中華が食べたいお客が増え、洋食がだんだんと減っていった。
 
それでも、ポークライスの需要だけは、ずっとあった。ただウチは、中華、洋食関係なく、お客が美味いものを出す、それだけだという。
 
さらに、大将は続ける。あんたの仕事もそうだろ?自分のこだわりより、お客に笑って満足してもらえればそれでいいんじゃないのかい?と。
 
大介は、それを聞いて、萬福で大道芸のパフォーマンスを披露する。はじめは、誰も無関心で笑っていなかった。
 
ところが、パフォーマンスが進むにつれ、大介の芸は、人々を引きつけ、そして笑顔にしていった。パフォーマンスが終わる頃には、店内いる全員が笑って拍手喝采を大介に送っていたのだった。
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独りよがりになってしまい、こだわりを捨てられず、売れなくなった大道芸人・大介。そして、迷える大介を黒猫は、「萬福」へと連れて行く。
 
「萬福」は、今でこそ中華料理店のような装いだが、創業当時は、中華と洋食どちらもあったという。
 
萬福は、中華とか、洋食とか、そんな店のこだわりは二の次。大事なのは、お客が求めるもの、美味しいというものを出すということ。
 
ここで、大将が名言を発する。この店のメニューは、お客が作っているのだと。まさに、これは、大正時代から続く、老舗ならでは強みだと思う。
 
一見、頑固で、こだわりをもって、お客に迎合しないのが、老舗のイメージではあるだろう。
 
しかし、実際は、そうではなく、時代とともに、お客の求めるものを作り続けることにこそ、老舗としてのこだわりがあるのだと思う。
 
今回は、これに感化された、大介がそこに活路を見出した。一旦、ある程度の成功を収めてしまうと、どうしても、人は初心に戻って考えることができなくなる。
 
それは、何も芸人に限ったことではなく、全ての人に当てはまることではないだろうか。そんなことを改めて考えさせてくれた、とてもいいエピドードであったと思う。 
 
さて、次回は、銀座のあの公園で、どんな人生の悩みを持つ人が、黒猫に導かれて、どのような店との出会いに救われるのか、楽しみである。
<見逃し動画>第6話 「奈可久編」
 
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<予告動画>

 
第6話の公式あらすじ

阪上美恵子(秋元才加)は勤めている商社で重責を任される「できる女」。
営業成績もずば抜けており、社内でも一目置かれ、その美貌も相まって「彼氏は医者だ」「アパレルの社長と銀座を歩いている」など噂を立てられるほど目立つ存在。
しかし、内実は仕事に必死になって私生活はまったくダメ。男性とのお付き合いも最近ほとんどないといった有様。
 
そんなある日、プレゼンテーションで大きなミスをした美恵子を、後輩の篠原悠人(結木滉星)が「僕の失敗です」とかばった。
その後からずっと篠原が気になって仕方ない美恵子は—。
 
<出典>カンテレ公式

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誰もが認めるエース
阪上美恵子は、商社に勤めるキャリアウーマン。営業成績は、他の男性社員にも引けを取らない。
 
人が3ヶ月経っても、まとめ切れない契約もあっさりと、美恵子の手にかかればまとめてしまう。
 
仕事だけではない。社内では、彼氏が医者だとか、IT企業の社長と銀座を歩いていたとか、変な憶測や噂ばかりが立つほどの、美貌も兼ね備えている。
 
だが、実際のプライベートはというと、そんな人が憧れるようなものでは、決してなかった。
 
今日も、仕事から帰ると、ベッドにそのまま倒れ込む。だが、明日のプレゼンのため、寝るわけにもいかない。
 
結局、家に帰っても仕事に追われ、朝方寝てしまった。その日のプレゼン中のこと。美恵子は、いつものように意気揚々と、プレゼンを進めていくが、途中、資料の数値が入力されていない箇所が見つかる。
 
会場はざわつき始める。そのとき、同じ部署で後輩の篠原が、声を上げ、データーを送り忘れたのは自分だと、美恵子のミスを被ってくれる。
 
どうやら、昨夜寝落ちしてしまい、保存できていなかったらしい。それにしても、なぜ篠原は、美恵子を庇ったりしたのか。
 
篠原は、美恵子が自分の部署のエースなのに、そんな美恵子があんなミスをしたところを見たくなかったのだという。
 
これを聞いて、美恵子は、篠原に後輩ながら、ときめきを覚えてしまうのだった。
 
 
噂の彼氏
そこで、美恵子は、この前のお礼にと、篠原を食事に誘おうと声をかけてみる。すると、何も知らない篠原は、いつも美恵子が行くような銀座の寿司屋に行ってみたいという。
 
一応、食事に誘うことはできたが、そもそも、美恵子は銀座で寿司なんて食べたこともない。
 
仕方なく、美恵子は、銀座で寿司屋を探してみるが、店がいっぱいあり過ぎて、どの店にすればいいのか、分からない。
 
歩き疲れて、公園で途方に暮れる美恵子。そこへ、黒猫が目の前に座って毛づくろいを始めた。美恵子が話しかけると、それに応えるように歩き出す黒猫。
 
その黒猫に付いていくと、ある寿司屋の前で立ち止まる。店名は、「奈可久」。すると、入り口から一人の女性が店から出てくる。その女性は、美恵子の高校時代の同級生・ナルミだった。
 
なんでも、その店の板前がナルミの旦那らしい。そこで、ナルミに頼み込んで、いつも来ている常連客のように振る舞ってもらうようにする。
 
作戦は、見事に成功。美恵子は、酒が入った勢いもあり、噂の彼氏のことについて、大げさに見栄を張って嘘をついてしまう。
 
 
本当の自分
それを聞いた篠原は、本当のことだと思い込み、自分は対象外で釣り合わないと美恵子のことを、すでに諦めてしまう。
 
これに気づいたときには、もう遅かった。美恵子は、今まで男社会のなかで、大見栄張ってそれをバネにして、ここまでやって来た。
 
だから、つきたくない嘘も、すぐに口をついて出てしまう。それを、聞いた大将はこう言う。
 
自分からすると、大見栄張って仕事が出来るのは羨ましい。ここでは、自分を晒して、商売をやってますから、嘘がつけないんですよ。
 
そうすることで、ちゃんとお客様と向き合うことができると。これを聞いて、美恵子は、篠原のあとを追って走りだしていた。
 
美恵子は、なんとか、篠原に追いつき、本当のことを洗いざらい、全てを打ち明ける。
 
デートといえば、ママチャリで迎えに来てもらって、ファミレスデートしたことぐらいしかない。しかも、男と付き合ったことなんて、高校の時から、一度もない。
 
それを聞いて、篠原は、こう言う。もっと本当の阪上さんのことが知りたいです。もう一度、あの店で寿司を食べましょう。今度は、僕のおごりでと。
 
美恵子は、自分の頬にビンタをして、その痛みを感じ、これは夢ではない、本当の現実の幸せな状況に、ほっと胸を撫で下ろしたのだった。
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誤魔化しの利かない商売。確かにそうかもしれない。目の前で板前が握る江戸前寿司が堪能できる銀座「奈可久」の大将が、ドラマのなかで発した言葉である。
 
それに比べ、主人公の美恵子は、男社会で生き抜くために、見栄を張り続け、嘘で固めた会社だけの虚像としての自分を作り上げて生きてきた。
 
嘘も方便と言うことだろう。嘘をつくということは、それがバレないために自分を大きく見せたり、それなりに努力したりして、自分でリカバリーできなければ自滅してしまう。
 
普通だったら、そうなのかもしれないが、美恵子は、違っていた。ただ、上手くいくのは、仕事だけなのだ。美恵子の場合。
 
こと、恋愛のことになると、「できる女」を演じることができなかった。やはり、それなりに今の状況が良い方向に進んでいると、何かと守りに入るのが普通ではないだろうか。
 
そこで、つきたくない嘘をついてしまう美恵子。でも、これは、仕事と違い裏目に出てしまうことを知る。
 
美恵子は、ここで自分を変えることのできる女ではあったのだろう。なかなか、ここまででまかせを散々並べておいて、本当のことを話すことは、勇気のいることだと思う。
 
人は、小さなものから大きなものまで、嘘をつく。でも、本当のことを言える勇気は、誰でも持つことはできない。
 
だから、ドラマの中とは言え、本当のことをすべて打ち明ける美恵子が羨ましくもあり、そんな美恵子を見て、スカッとした清々しい気分になった。
<見逃し動画>第5話 「壹番館洋服店編」
 
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<予告動画>

 
第5話の公式あらすじ

中堅メーカーに勤める北野良介(佐野岳)は、優秀だが社内であまりうまく立ち回れず、いつも課長(竹森千人)から嫌がらせとも思えるようなきつい仕打ちをうけていた。
ある日、クライアントに提出するプレゼン資料を課長にダメ出しされ、完全にやる気をなくした北野は、公園で落ち込んでいた。
 
そこに猫の鳴き声が聞こえ、鳴き声の方に行ってみると初老の男性が倒れていて—。
 
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ボロボロ
北野良介は、中堅メーカーに勤めている。今日は大事なプレゼンがあるというのに、寝癖頭でシワだらけのスーツを着ている。
 
その割には、人一倍アイデアマンの素質は買われている。だが、社内での立ち回りが北野は、下手だった。
 
元はと言えば自分のアイデアだったものが、課長の考えたことのように言われると、バカ正直にそれに異を唱えてしまう。
 
そして、最終的には、資料も途中の思いつきで、プレゼン内容を変えてしまった。これを見て、課長は北野を、みんなの前で罵倒する。
 
幸い、今日のプレゼンは、先方の社長が体調不良で延期になった。絶望して、公園で途方に暮れる北野。
 
そこへ猫の鳴き声がして、鳴き声の方に行ってみると、スーツを着た、初老の男性が胸を押さえ苦しんでいる。
 
北野は、急いで救急車を呼び、付き添いとして病室で男性が目覚めるのを待っていた。
 
しばらくして男性は目覚めるが、すぐさま北野の見て、スーツがボロボロだから、自分の今着ているスーツをやるという。
 
話が見えず、戸惑う北野。だが、この男性は、助けてくれたお礼に、スーツを北野のサイズに合わせてほしいと、金まで渡そうとしてくる。
 
男性の名はムラマツシゲオと言う。仕方なく北野は、そのスーツを受け取る。そして、言われるまま、サイズを自分に合わせるため、銀座にある壱番館洋服店へと向かうのだった。
 
 
しっくり来ない
事情を北野から聞き、店主が対応してくれる。北野は、今までにスーツにそれほどのこだわりなどは、持ったことはなかった。
 
ただ、何となくしっくりと来ない感じは、持っていた。店主は、ムラマツのことを少し話してくれた。
 
ムラマツがまだ若く、北野ぐらい歳に、初めてムラマツはここへ来た。なんでも、これから、新しい会社を作るので、これまでとは違う自分になりたい、そうムラマツは考えたらしい。
 
そして、そのとき作ったスーツが、今北野に合わせて採寸して仕立てるスーツなのだという。
 
北野は、フルオーダーメイドスーツの、どこまでも丁寧で細かな採寸をしてもらう。それは、想像以上に時間がかかるものだった。
 
北野は、ムラマツの元へ壱番館に行ってきたことを報告する。出来上がりまでには、1ヶ月ほどかかるものらしい。
 
そこで、北野は、ムラマツに壱番館で感じたことを素直に語るのだった。店主のどこまでも丁寧で、情熱を持った対応に触れて、ほとほと自分が嫌になった。
 
自分は相手のことをちゃんと見もせずに、突っ走って、周りが嫌いになり、自分も嫌になっていた。
 
そうこうしているうちに、スーツが出来上がる。北野は、店内で立ったり座ったり、そして、歩いたりといろいろな動きをしてみるが、今までになかった感覚で、まるで違和感というものを感じなかった。
 
 
人生はオーダーメイド
北野は、何とも言えない、しっくりした感じに驚き、そのスーツを来て店を出る。すると、不思議と足取りは軽くなり、いつの間にか走り出していた。
 
その足で、直接ムラマツのいる病室に、喜びの報告をしようとするが、すでにムラマツは退院したあとだった。
 
部屋を片付けていた看護師から、ムラマツから頼まれたという手紙を受け取る。その手紙にはこう書かれていた。
 
人生は、オーダーメイドだ。後悔のないよう生きてほしい。俺のスーツがお守りだと。
 
その手紙をみると不思議とやる気が漲ってきた。北野は、ムラマツと初めて会った公園で、新たな企画書を作り上げた。
 
そして、プレゼン当日。またもや、課長のパワハラによって、企画を発案した北野は、プレゼンに参加することさえできなくなってしまう。
 
すると、先方の社長がやって来る。その社長こそ、あのムラマツだった。ムラマツには、企画書が北野の作ったものであることは、お見通しで、課長もそれには何も言えなかった。
 
こうして、北野は、情熱を注ぎ込んだ企画を自らプレゼンすることになったのだった。
第5話の感想はここをクリック
今回で5話目になる『銀座黒猫物語』。今回は少し、趣向を変えた演出もあり、新鮮で面白かったと思う。
 
これまでの4話は、公園で悩んでいる主人公を、銀座の名店へと直接連れいていくという形をとっていた。
 
しかし、今回は、黒猫と主人公との直接の接触はなく、鳴き声が道標となり、主人公がムラマツの命を助けるところから始まる。
 
そして、ムラマツは、昔の自分と同じところで人生を迷走している北野を、紳士服のオーダーメイド専門店「壱番館洋服店」へと導いた。
 
あたかもそれは、ムラマツが黒猫のような存在ではなかったかとも思われた。こういう、少し変化を付けた演出も、お決まりの演出も賛否両論ではあると思うが、個人的にどちらもアリだと思う。
 
そして、ラストの展開が、何ともスカッとした爽快な気分にさせてくれて、実に良かったと思う。
 
ここまで、一人の若者の人生をフルオーダーメイドの銀座の名店とを結びつけるという発想が、自分には到底想像もできなかったので、最後にムラマツが現れたときは、素直に感動した。
 
このドラマには、このように普段起こり得ないような奇跡のような出来事を見せてくれる。
 
それは何もSFやファンタジーなどでなくても、奇跡が起こるのだという可能性や希望を私達に見せてくれているのではなだろうか。
<見逃し動画>第4話 「松﨑煎餅編」
 
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第4話の公式あらすじ

家長マキ(永尾まりや)は才能あふれるネイリスト。今や独立して、自分の店を持っている。
ある日来店した女性客の希望を無視し、自分のデザインを半ば押し付けて施術を行ってしまう 。
それが原因でSNSが炎上し、店の客足が途絶える。
 
しかし反省もせず、自分のデザインを否定され文句を言うマキ。
愚痴を聞いてもらった友人のさゆり(野田美桜)にも、反省しない態度を指摘され、逆ギレしてしまう—。
 
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傲慢で自己中
家永マキ、職業はネイリスト。マキは、人気ネイリストの1人で、自分のネイルサロン「Maki」を経営している。
 
自分のセンスには、絶対の自信を持っている。そのおかげで、ここまで来れたのだという自負もある。
 
今日も一人の客に、素朴な服のコーディネートなのに、派手なものを客が要望するので、それを否定した上で、半ば強引に自分のイメージを押し付けてしまう。
 
そして、その日の就業後、一息つきながら、ふと店のSNSを覗くと、今日マキが接客した客をはじめ、多くの人たちの非難の声で、炎上している。
 
これには、さすがのマキも、寝耳に水で、驚いてしまうのだった。次の休日、うっぷんを晴らすため、友人のさゆりを呼び出し、昼間から飲もうと言い出すマキ。
 
さゆりは、そもそもこのあと仕事があるので、アルコールはNG。そんなさゆりの都合には全く耳を貸さず、マキは他の友人に連絡しようとする。
 
その、傲慢で自己中なマキの態度に、さゆりのこれまでのうっぷんを爆発させる。さゆりは、マキが無料で自分にしてくれたネイルは気に入らないのだと捨て台詞を残して去っていった。
 
一人残されたマキも、この反応には堪えたらしく、銀座にある公園で途方に暮れていた。
 
すると、そこへ1匹の黒猫が現れる。そして、マキを誘うように銀座の街なかを歩きだしていくのだった。
 
 
松﨑煎餅
黒猫の後をついて行くマキ。すると、黒猫は「銀座松﨑煎餅」という店の前まで来ると、走り去ってしまう。
 
ふと見上げると、ショーウィンドウには、パンダや草花の絵を描いた可愛らしいデザインの煎餅が並んでいる。
 
思わずマキは、目を奪われてしまう。すると、そこへ店主が声をかけ、店内へとマキを勧める。
 
店内には、オーソドックスな煎餅やおしゃれな煎餅が所狭しと並んでいる。しかも、イメージにある煎餅屋ではなく、店内の雰囲気がハイセンスでそれっぽくない。
 
さらに、地下の案内されるマキ。そこにも、様々な煎餅が陳列されているが、店主がレコード店を参考にしたという、その感じはレイアウトなどが、見ているだけで楽しいものがある。
 
そのとき、この店の煎餅を結婚式の引き出物にしたいというカップルが来店する。二人は、瓦煎餅に描くデザインについて、何やら揉めていて、話がまとまらない様子。 
そして、このカップルの新婦が、マキのことに気づき、マキの意見を求めてくる。しかし、それでも決まらないので、店主から提案され、オリジナルのデザインを作ることになる。
 
式前に、マキにネイルの予約をしているという理由から、なぜか、このデザインの選考にマキも参加することになるのであった。
 
 
8代目
江戸時代から続く老舗・煎餅屋の8代目・松崎が直々に色鉛筆でデザインのアイデアを形にしていく。
 
だが、やはりカップルが二人共に納得がいくものができない。そこで松崎は、一番思い出のデートは?とか、二人の馴れ初めは?とか、様々なことを質問をして、客の求めるものを探っていく。
 
その間にいくつものデザインがボツになり、紙くずになっていく。マキもいろいろと意見やアイデアは出すが、それらもことごとく却下。
 
結局は、二人が笑顔でこれがいいというものに落ち着くが、マキは自分のセンスが受け入れられなかったことが不満でしょうがない。
 
そんなことは、どうだっていい、と松崎は言う。笑顔でそれをお客様が気に入ってもらえれば、それが一番。
 
これを聞いて、マキは、今までの自分の傲慢さに気づき、自ら自分のことを「ウザい」と自覚する。
 
またある日のこと、さゆりがマキの店にやってくる。そして、マキは、これまでとは違い、さゆりの好きなネイルにしてあげたいのだという。
 
それには、情報が不足している。マキは、早速、さゆりの生い立ちから話を聞くという。そのマキの変わりようにさゆりは、呆れながらも、笑顔で話し始めたのだった。
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人の好みは千差万別。そんな当たり前のようでいて、見過ごしてしまいがちなこと。
 
そのことを、守り続けてきたからこそ、今回登場した「松崎煎餅」は、江戸時代から8代も続いたのではないだろうか。
 
一方、ネイルサロンを営むマキは、頭では分かっていても、自分の今までの経験とかが、その目を曇らせ、ついつい自分の意見を押し付けてしまう。
 
考えてみれば、自分の店舗を持つのに、自分のやり方に自信を持つことは当然だろうとは思う。
 
だが、それが、いつしか過信に変わり、自分のことがSNSで炎上し、友人にキレられてもなかなか自覚するのは、難しい。
 
そこで、松﨑煎餅の8代目の事細かで、それでいて客の意見に耳を傾けることを忘れない姿勢を見せられ、マキは、そこで初めて気づいたのだと思う。
 
自分は、お客様の笑顔を第一に考えていないのだと。おそらく、マキは、忘れていただけだと思う。
 
日頃の売上や業務に気を取られ、見えなくなって、いつしか忘れてしまったのだ。こうして、マキは、今後、このことは二度と忘れないのではないかと思う。
 
なぜなら、マキの笑顔の源は、やはり人を笑顔にすることだからである。
<見逃し動画>第3話 「はち巻岡田編」
 
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第3話の公式あらすじ

竹井洋一(大東駿介)はシンガーソングライターとして活動しているが、なかなか売れず路上ライブをしてもCDを買ってくれるのは彼女のすみれ(吉谷彩子)ぐらい。
そんな洋一のもとに母から、父親が倒れたと電話がかかってくる。
洋服のボタン工場を営む父親の仕事を「ダサい」と言って喧嘩し、半ば勘当されていた洋一だったが、やむなく病院へ。
 
しかし父親の命に別状はなく、また喧嘩をしてしまう。
ところが洋一は、母の小遣いにつられ銀座のアパレルメーカーにボタンを届ける役目を引き受けることに—。
 
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実家はボタン工場
売れないシンガーソングライター・竹井洋一は、定職にも就かず、毎日路上ライブをして、投げ銭をもらいながら、生活している。
 
自主制作で作ったCDはあるが、彼女のすみれには、路上ライブでサクラになってもらい、CDを買う客のふりをしてもらったりする。
 
すみれが、このCD、レコード会社に送ったりしているかと洋一に訊くと、送ってはいるが返事がないという。
 
そんなとき、ふと見ると、ケータイに実家の母親から、不在着信があり、面倒くさがって折返し連絡をしない洋一。
 
また電話がかかってくる。すみれは、洋一に電話に出るように勧める。すると、母親は、父・史典が倒れて入院したという。
 
気が乗らない洋一だったが、一応史典が入院している病院に様子を見に行くことになる。
 
病室に行くと確かに入院しているが、意識がないと言っていた史典は、起きてそばをすすっている。
 
史典は、洋一の顔を見るなり、帰れという。どうやら、母親が嘘をついたらしい。洋一は、音楽で飯が食っていけるか、と史典に言われてから、家を出て帰っていない。 
史典は、昔ながらのボタンを作る工場を営んでいた。そして、この機会をいいことに、母親から取引先に出来上がったボタンを届けることになってしまう。
 
 
はち巻岡田
洋一がやって来たのは銀座。立派なビルに入ったオーダーメイドのアパレルメーカーに預かったボタンを納品する洋一。
 
そこの店主が言うには、いつも歌を歌っている洋一のことを自慢していたらしい。また、銀座の名店が、なぜ、わざわざ「竹井ボタン」と取引しているのか、洋一は疑問だった。
 
実は、「竹井ボタン」はこの界隈では有名。しかも、史典は、どんな無茶な注文をしても笑顔で引き受けてくれ、その上、仕事はキッチリしてくれる。
 
もはや、「竹井ボタン」なくしては、考えられないとまでその店主は言うのだった。
 
今まで、知らなかった父の一面を見て、また父の偉大さに触れてみて、言葉を失う洋一。洋一は、銀座のある公園にすみれを呼び出し、その公園で黒猫を見かける。
 
人懐っこい、その黒猫は、すみれたちを誘うように、銀座の裏路地を入ったところで、姿を消してしまう。
 
目の前には、日本料理の店「はち巻岡田」という店があった。すみれは、ちょうどいいので、洋一の都合も聞かず、どんどん店に入っていく。
 
メニューには、金額は書いてない。それにビビる洋一。だが、店内は、とても明るく落ち着いた雰囲気。すみれは、自分が払うからと、おまかせで注文をする。
 
そして、次々に江戸料理の驚くほどに美味しい料理の数々に舌鼓を打つ二人。箸が進むにつれて、次第に洋一の心もほぐれ、楽しい気分になっていった。
 
 
後悔はしていない
酒も入り、一段落するとすみれもかなり酔っている。すみれは、ここに来る前の洋一の様子から何かを感じていた。
 
この、はち巻岡田は、今の大将で3代目になる名店であるらしい。洋一は、率直に大将に訊く。ここを継いで、後悔しなかったのかと。
 
すると、大将は、分からないという。そもそも、なんとなく、この道に入り、今まで続けてきたが、自分は親父の味を守ってきただけ。そして、それを美味しいと言ってくれる人がいた。
 
そう考えると、後悔はしていないかもしれないと、大将は言う。それを聞いて、洋一は、すみれの言う通り、自分は逃げていた、あの大将も、親父もカッコいいよと、正直に語るのだった。
 
そして、退院した史典に新しいCDを手土産に、今からレコード会社回ってくる。もしこれでダメだったら、ここで雇ってもらうことにすると告げる。
 
これを聞いた、史典は、もう二度と、出ていけとは言わなかった。代わりに、史典に洋一のための作業用のツナギのサイズを確認され、少し照れてしまう洋一だった。
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今回ドラマの舞台になったのは、親子3代続く、老舗江戸料理の名店「はち巻岡田」。そして、ここを黒猫に導かれて訪れた、悩める主人公・洋一。
 
洋一は、父・史典がボタン工場を営んでいた。しかもこの「竹井ボタン」、銀座ではなかなかに有名で、取引先からしたら、「竹井ボタン」がないと成り立たないとまで言われていた。
 
勘当同然で家を出ていた洋一にとって、まず、この史典の仕事の凄さ、偉大さに自分のちっぽけさを痛感したことだろう。
 
しかも、出て行けと言っておきながら、史典は、仕事先で息子の自慢などもしていた。面と向かって息子を褒めるなんて、照れくさかった部分もあったことだろう。
 
これを知ることで、史典の愛情に触れ、洋一は、自己嫌悪になってしまったんだと思う。そんなとき、訪れたのが「はち巻岡田」。
 
ここで、洋一は、心の込もった美味しい料理と、すみれの存在や、大将の仕事に対する考え方などに触れ、今までの自分が現実から逃げていたことに気づき、前向きに人生を歩みだすことになった。
 
印象に残ったのは、大将が洋一に後悔していないのかと訊かれ、分かりませんと応えたところ。
 
おそらく、人生の選択肢なんて、そんなに都合にいいようにはならない。ただ、そこでいかにがむしゃらに、ひたむきに努力を諦めないで続けた後にだけ、その選択が良かったのかどうかが、分かるのではないだろうか。
<見逃し動画>第2話 「銀座夏野 編」
 
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第2話の公式あらすじ

中国人の雑誌記者リンユー(岡本夏美)は、銀座の雑誌社で働いている。しかし、ライターとして正直うまくいっていない日々が続いていた。うまくいかず、やる気が失われていく悪循環。中国の母親に弱みを見せることもできず、孤独感にさいなまれていた。そんな中、銀座の名店特集の記事を任されたリンユー。取材先を探すがよいネタに見つからず、公園で休憩しているところに一匹の黒猫が現れる。
 
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銀座夏野
中国で生まれ育ち、日本語を学び、日本の雑誌社に入社して半年。コー・リンユーは、まだ一つの記事も書いたことがなく、雑用ばかりをこなしていた。
 
入社当初の仕事に対する新鮮さもなくなり、失敗が目立つようになる。中国の母親と電話で話しても、弱音を吐いて心配をかけたくないので、つい嘘をついてしまう。
 
ただ、上司からはキツく言われることもあったが、それでもリンユーは、諦めたり、投げやりになったりはしなかった。
 
そのひたむきな姿勢が評価されたのか、次の「銀座の名店特集」で記事を任されることになる。
 
記事は、店舗の選定から全てを任され、リンユーは、また新たにやる気をみなぎらせていた。
 
銀座は、江戸時代、特に銀を中心に扱っていた場所として地名が残った。明治以降は、幾多の震災や空襲にあうも、見事に復興を遂げ、今や文化・芸術やファッションの街となっている。
 
また、ポークカツレツ、カツカレー、あんパン、フルーツポンチの発祥の地とも知られている。
 
リンユーは、とりあえずその銀座の街を歩いてみるが、店が多すぎてどこにすればいいのか、わからない。
 
歩き疲れたリンユーは、公園でひと休み。どうしたものか、途方にくれていると、近くに黒猫が現れ、どこかへリンユーを誘うようにトコトコと歩き出す。
 
それに着いていくと、「銀座夏野」という箸の店にたどり着いた。黒猫は気がつくと、どこかへ行ってしまったらしい。
 
リンユーは、夏野の店内へ入る。色とりどりの箸がところ狭しと並んでいる。リンユーは思わず、目についた、その美しい箸を手にとって、しげしげと眺めてしまう。
 
 
夫婦箸
箸には、離れたものを繋げるという意味があるらしい。そんなことを聞いて、すっかり箸に魅せられたリンユーは、早速取材交渉を申し入れる。
 
取材していると、引き取り手がない「夫婦箸」を、これからその注文した男性に届けに行くという。
 
なぜかこれを聞いて、リンユーは、何かを感じて同行させてもらうことになる。その男性は、高野と言い、自宅近くの老人ホームに、半年前から入所していた。
 
高野に会うと、彼は、認知症のため、箸のことは忘れているらしい。だが、高野の話から娘・まりへのプレゼントではないかと思われた。
 
不思議な感情に突き動かされ、リンユーは、まりのところへと向かう。まりは、すでに結婚しており、姓は「竹内」に変わっていた。
 
リンユーは、事情を説明し、夫婦箸を見せ、これは高野からの結婚祝いのプレゼントではないかと告げる。
 
すると、まりは、そんなことはありえない、そう言って、その箸を受け取ろうとはしなかった。
 
 
はし渡しの縁
そもそも結婚のことをまりが高野に話したとき、いきなり怒り出して、手がつけられなくなった。
 
いつも仕事に忙しい高野は、家族の時間など取っていられなかったのだろう。毎日、帰りは朝方になる高野に、まりが小さい頃は、駆け寄ってきたのだと高野が話していた。
 
これを聞き、まりは、小さい頃に高野とお揃いで買った赤い箸を今でも捨てられないという。
 
夫婦箸も小さい方は、赤い、まりの好きな色だった。高野は認知症でも、全てを忘れたわけではなかったのだ。
 
夫婦箸は、使っていくと、それぞれの色に近づいていくように作られている。おそらく、高野は、この夫婦箸に娘の幸せが末永く続くようにと願いをこめたものだろう。 
 
リンユーがそう説明すると、まりは竹内と二人で始めて、高野のもとを訪れる。今度は高野が怒ることはなかった。
 
竹内は、初対面のため、緊張気味で、よりによってまりとの馴れ初めから話し出してしまう。
 
しばらくして、夕飯時。高野が何気なく、用意した箸は、紛れもなく、まりとお揃いで買った箸であった。
 
離れたものをつなぐ箸。この取材をキッカケにリンユーは、体力、気力ともに充実した日々を送るようになる。
 
遠く離れた中国の母にも、プレゼントにお揃いの箸を購入したリンユーだった。
第2話の感想はここをクリック
銀座の名店を黒猫のナビゲートで案内していくドラマ「銀座黒猫物語」の第2話が放送された。
 
今回は、中国人女性・コー・リンユーが主人公。そして、今回の舞台は、銀座にある箸屋の名店「銀座夏野」。
 
リンユーは、親元から一人離れて日本で雑誌編集の仕事をしている。また、彼女は、慣れない異国でも暮らしもあるのだろう、少しやる気を失いかけていた。
 
そんな時、取材先を探していると、黒猫が夏野を教えてくれる。リンユーによると、中国で箸は共有するものであって、個人で箸をもたないという。
 
このことは、初めて知った。さらに、箸は離れたものをつなぐ縁起物であるという。
 
飲食店ならまだしも、箸の店で、そんなに話が広がるものかと最初は、正直半信半疑だった。しかし、今回のエピドードは、見事に感動的な父娘の絆を描いて見せてくれた。
 
しかも、リンユー自身の境遇にもリンクしていて、大変よかったと思う。見終わって、ほっこり穏やかな気持ちにさせてくれた。
 
箸の意味するところを知り、またそれを専門に大事に扱う名店があり、日常生活のなかでも、まだまだ、いろんな些細なことにも、人を幸せにしてくれるヒントが隠されている。
 
そんなことを改めて感じさせてくれる、実に秀逸な回であったのではないだろうか。
<見逃し動画>第1話 「煉瓦亭 編」
 
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第1話の公式あらすじ

西野健太郎(吉沢悠)は妻の由香(高陽子)と息子の周平(鴇田蒼太郎)と銀座を歩いていた。実の父親の健夫(増田修一朗)の納骨の帰りなのだ。由香が「周平のランドセル姿を見せたかった」というと健太郎は、親父はそんなこと望んでいなかったと反論する。
 
健太郎と健夫は、父子2人の生活だったが、うまくいっていなかったのだ。いつも冷えた唐揚げが置いてある子供のころの食卓を思い出していた健太郎。
 
そんなとき、3人の前に一匹の黒猫が現れる—。
 
<出典>カンテレ公式

第1話のネタバレはここをクリック
煉瓦亭
銀座にあるカード式の最新全自動のお墓。そこへ父・西野建夫の納骨を済ませた帰り、健太郎は、妻の由香と息子の周平、家族3人で銀座を何気なく歩いていた。
 
ふと、周平の目に、公園がとまり、早速遊具で遊びだしてしまう。健太郎は、特に急ぐ用事もないからと、しばらく周平を遊ばせ、自分たちはベンチに腰掛ける。
 
思えば、周平ももうすぐ小学校にあがる。昨夜も買ってもらったランドセルをかるってはしゃぎ回っていた。
 
そんな周平の姿を、建夫にも見せたかったと、ポツリと言う由香。しかし、少なくとも健太郎のなかでは、自分の顔も見たくなかったんじゃないかというほど、父親に対して冷めていた。
 
健太郎は、父子家庭で育った。父親は、仕事に忙しく、一緒に食事をしたような記憶がない。ただ、いつも朝はキッチンで唐揚げを揚げていて、背中を向けていた。
 
周平が公園に迷い込んだ黒猫を見つける。その黒猫は、周平たちを誘うように公園の外へと歩いていく。その後を追う西野一家。
 
すると、銀座とは思えない下町にある、洋食店「煉瓦亭」という店の前で、黒猫はいなくなってしまう。
 
ちょうど、家族3人佇んでいると、女性店員が気を利かせ、店内に案内してくれた。店内は、古く懐かしいような、とても落ち着いた雰囲気。
 
そして、健太郎たちは、地下のテーブルへと連れられていき、その一卓に腰を下ろしたのだった。
 
 
揚げ物嫌い
聞けば、それもそのはず、創業は明治28年というからスゴい。何かオススメはと訊くと、「ポークカツレツ」が人気らしい。
 
揚げ物嫌いの健太郎は、それを避けて次にオススメのオムライスを注文。周平はハヤシライス、由香はポークカツレツをオーダーする。
 
健太郎の揚げ物嫌いは、由香と出会った大学時代に始まったわけではなかった。小学生の頃から、家に帰ると冷えた唐揚げが食卓にあり、それを毎日一人で食べた。
 
そんなとき、建夫の遺品が叔父から送られてくる。その中を見ていると、折り紙で作った手作りの金メダルが出てくる。
 
それは、健太郎が小学校のころ、運動会のかけっこで1番になったときのものだった。その時父は、わがことのように喜んでくれた。
 
由香が唐揚げを作っている。明日は、運動会でその弁当の準備らしい。揚げ物だと、ある程度の時間が経っても悪くならないということを健太郎は、このとき由香から聞いて初めて知る。
 
もしかすると、毎朝唐揚げを作って、夕飯の準備までしていた建夫。それは、今思えば父の優しさだったかもしれない。しかし、今となってはそれを確かめることはもうできなかった。
 
 
運動会
ある休日。健太郎は、また銀座に来ていた。そう、煉瓦亭に行くために。黒猫に教わった道を辿り、地下の、この前と同じ席につく。
 
奥の離れた席には、この前の自分たちのような3人の家族が食事を楽しんでいる。今日、健太郎が注文したのは、ポークカツレツ。
 
この前は、勧められても揚げ物は苦手だと言って、食べなかった。だが、そんな健太郎にも1度だけ揚げ物を美味しいと思ったことがあった。
 
それは、小学校のころ、運動会の前日、父に連れて行ってもらった洋食屋で食べたトンカツだった。建夫は、かけっこで1番になるようにと験を担ぐ意味で食べさせくれたのだ。
 
かつて、創業した当初は庶民に馴染みのないフランス料理店だった煉瓦亭。それを初代の店主が日本人の口にあうようにと、ポークカツレツを作り出した。ポークカツレツは、今のトンカツのルーツだと言われている。
 
そんなことは、聞いてみないと思いもしなかった。今、こうやって温かいポークカツを口にすると、あの頃、二人だけだったけど、温かい家族だったのではないか。
 
今まで誤解していたのかもしれない。もっといろいろと話しておけばよかった。健太郎は、亡くなった建夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、「ごめんな」と呟いて、ポークカツを頬張るのだった。
第1話の感想はここをクリック
銀座に住む一匹の黒猫が、人の悩みや苦しみを汲み取って、彼らを銀座にある「名店」に誘い、その名店で物語が展開する新ドラマ「銀座黒猫物語」。
 
全10話の構成になっており、1話完結でどこから見ても楽しめる。また、「銀座」というとなんだか、庶民的ではないと印象が先行するが、今回がまさにそのイメージを覆してくれる、親しみやすいエピソードであったと思う。
 
今回は、銀座にある洋食屋「煉瓦亭」が舞台。この名店は、トンカツのルーツとも言われる「ポークカツレツ」がある。
 
この店もそこにたどり着くには、かなりの試行錯誤があったという。そして、いまも立派にその味を受け継いでいる。
 
ちょっとしたグルメドラマのような趣が今回は否めないが、その名店をなぜ黒猫が選んだのか、主人公に何を見せたかったのか。
 
このようなことをぼんやりとでも考えると、ほっこり、じんわり心が温かくなるような気持ちにさせてくれた。
 
エピソードごとに、キャスト、それから名店も変わっていくのも大変面白い。銀座ということであれば、この手の老舗・名店は数しれないと思う。
 
それを厳選して、あと9回も楽しめると思うと、なんだか贅沢な気分にさせてくれるドラマではないだろうか。

銀座黒猫物語の内容

公式サイト

銀座を住処とする一匹の猫。
とある人が困ったり、悩んだりしていると、目の前に猫は現れる。
その人が「にゃ~」という鳴き声に誘われてついていくと、
その人に合った趣ある銀座の名店にたどり着く。
そして始まる物語。その人の人生が少し明るくなるような…
猫を通して、お店と人をつないでいく、銀座と人の物語、
今日はどんな銀座が見つかるのやら…。
 
<出典>カンテレ公式

 
<出演者>
 
・黒猫の声:山寺宏一
 
<各話のキャスト>
 
【第1話 煉瓦亭 編】
吉沢悠 高陽子 鴇田蒼太郎 川口和空 増田修一朗 / 長谷川初範
 
【第2話 銀座夏野 編】
岡本夏美 水石亜飛夢 吉田ウーロン太
菅野久夫 牧田哲也 / 秋山ゆずき
 
【第3話 はち巻岡田 編】
大東駿介 吉谷彩子 細井学 松浦佐知子
小西桜子 柴田明良 / おかやまはじめ
 
【第4話 松﨑煎餅 編】
永尾まりや 野田美桜 瀬戸さおり 大和孔太
Naggy 山際絵礼奈 / 宮崎吐夢
 
【第5話 壹番館洋服店 編】
佐野岳 竹森千人 伊藤優衣 入江崇史 / 村松利史
 
【第6話 奈可久 編】
秋元才加 結木滉星 内倉憲二 渡辺舞 / 生島勇輝
 
【第7話 萬福 編】
ねんど大介 森田哲矢・東ブクロ(さらば青春の光)
佐藤貴史 伊島空 吉村卓也 篠原悠伸 / 梅垣義明
 
【第8話 中村活字 編】
矢野浩二 山本浩司 吉岡睦雄 垣雅之 / 桜木健一
 
【第9話 Bar yu-nagi 編】
矢作穂香 大地 水越朝弓 松澤匠 / 芹澤興人
 
【第10話 奥野ビル 編】
竹財輝之助 喜多乃愛 田中美麗 栗原航大 / 根岸季衣
 

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銀座黒猫物語の感想

20代女性

深夜に放送していましたがなぜか明るい感じの印象を勝手にもっていたので始まった時は、良くわからずぽかんとしながら観てしまいました。久しぶりに吉沢さんをドラマとかで拝見したのですが、思っているよりも渋くなっていたので驚きましたしキャストはみていたはずなのに誰かわかりませんでした。初めからお葬式かなにかの帰りのシーンだったので驚きましたし、暗いというかしっとりしていて大人っぽい感じの始まり方だしあまりわたしが好きな感じのドラマではないかなと直感で思いました。子供が勝手に入ったところでタイトルにもありHPにも載っている黒猫がでてきたのでここからなにか始まるんだなと思いました。洋食屋さんの前まで連れてきた黒猫に、この子はとてもしっかりしつけされた招き猫かなにかなのかなと思いました。もっと廃れたお店なのかなと初めは思いましたが入っていくと普通ににぎわっているし、猫はシンプルに野良猫だったのかなと思いました。あんな喫茶店みたいな洋食屋さんにいったことがないのですがあんなところが一番おいしいんだろうなと思いましたし、出てくる料理がおいしそうでお腹がすきましたし最近お店でオムライスとか食べてないから食べに行きたいなと思いました。

50代女性

第1話は銀座で有名な「銀座亭」が紹介されました。私はまだ行ったことがありませんが、機会があったら是非行ってみたいと思っています。創業が明治28年ということで、やはり本物は長く愛されるのだと思いました。今回の登場人物の男性は父子家庭だったようで、幼いころは寂しい想いをしてきたようでした。彼の中では、毎日唐揚げというのが嫌だったようです。それでも煉瓦亭に行ったことをきっかけに、楽しくて温かい父との思い出がよみがえってきました。親になってみて、または自分が料理を作るようになって、初めてその人のことが分かるようになるのだと思いました。銀座に住んでいる黒猫は美味しいお店を知り尽くしているようです。なので、悩みがある人の前に現れて、その人に合ったお店を紹介してくれるような気がします。全体的に落ち着いた雰囲気で、大人の街、銀座と言った感じですが、時代を超えた良いものを受け継いできていると言う印象があります。今回は素敵な家族愛の物語でしたが、次回はどういうストーリーなのか今から楽しみです。そして、銀座のどういうお店が紹介されるのかも楽しみにしています。銀座と黒猫という組み合わせが良いと思いました。登場した黒猫がとても可愛らしいので気に入っています。

30代女性

亡くなった父親の息子への愛を感じ、見ていて心が温まりました。墓石を持たずに納骨をするのは、現代ならではだと感じました。父子2人で生きてきた主人公の西野健太郎が現実的なことを考えてその方法を選択したのは仕方のないことですが、少し寂しさを感じてしまいました。寂しそうな様子の妻の由香に対して、健太郎が父親の健夫に初めは冷たい様子だったので心配になりました。しかし妻の助言のお陰もあり、父親が毎日のように揚げ物を作っていた理由を知ることができて良かったです。子どもの頃の健太郎には分かりづらかったかもしれませんが、父親は健太郎のことを大事に思っていたことが伝わってきました。健太郎が1等になったときに貰った手作りのメダルを、父親が大切に持っていたことには心を打たれました。また、今回訪れていた「煉瓦亭」は親しみやすさを感じる雰囲気のお店で、健太郎が食べていたポークカツレツが美味しそうでした。懐かしさを感じさせてくれる料理は、どんな高級な料理よりも価値があるものだと感じました。これからの健太郎にとって、「煉瓦亭」は父親のことを思い出させてくれる大切なお店になるだろうなと思いました。銀座にはこのような素敵なお店が、他にもありそうだと感じました。

30代男性

納骨の帰り道に出くわした黒猫は、案内してくれてるように見えました。後をついて行くと銀座にはこんなところがあったのかと未知の世界に行ってる気分です。猫が立ち止まった場所は、銀座洋食店、煉瓦亭です。3人はお店に入りランチを注文しますが、懐かしいものばかりで思い出が詰まっています。明治創業であり味も変えていません。ポークカツレツとオムライスを注文しますが、旦那は揚げ物が苦手です。旦那はオムライスにしますが昔風の盛り付け方で思い出が蘇えってきます。旦那が揚げ物が苦手なのは、子供のころ、テーブルに置かれている揚げ物ばかりを、いつもひとり寂しく食べていた思い出があるからです。シングルファーザーなのでしょうがないですが苦い思い出になっています。しかし揚げ物にするのは腐りにくく保存が利くからだと妻に言われて目が覚めます。おやじは、自分を育てるために必死だったのだと気付かされます。西野はまた煉瓦亭に行くことになります。そこで揚げ物を克服して親の有難味を知ることになります。親孝行したい時に親はいないというのは本当です。あの時、もっと話しておけば良かったと思っても、親はこの世にいません。黒猫が教えてくれた気がします。

30代女性

今回のお話の主人公の西野健太郎が、父親の健夫の納骨の帰りに妻の由香と息子の周平と銀座を歩いていたところから始まります。公園で息子が遊んでいるときに黒猫を見つけ、それを追いかけている息子に同行しているうちに銀座の裏路地のようなところに行き着き、黒猫が止まった先が「洋食 煉瓦亭」です。黒猫が尻尾をピーンとして軽快に入っている映像が癒やされます。煉瓦亭に入った家族3人、店内はレトロ感あふれるメニューと席で懐かしさを感じます。明治8年から営業されているお店のようで、ポークカツレツが人気のお店でオムライスも明治時代から続く定番なんだそうです。夫の西野健太郎は揚げ物が苦手で、オムライスを選ぶのですが、揚げ物嫌いの理由は仲が悪かった父親がよく唐揚げを作っていたからのようです。
注文していたオムライス・ポークカツレツ・ハヤスライスはすべて素朴で、それぞれのお料理の原点のような見た目で非常に美味しそうでした。「懐かしい味するな」というセリフの通り懐かしさが滲むお料理でした。後日家に父親の遺品が届きます。その中に西野健太郎が幼い頃に獲った一等賞メダルが入っていて、父親がそれを大切にしていた事を覗えます。唐揚げを作る妻が「時間が経っても悪くならない」という言葉を聞いて何故父親が唐揚げばかり作っていたのかここで理由が分かります。仕事が忙しくても子供のために唐揚げを作っていた父親の愛を感じます。一緒には食べられないけど、せめて手料理を…という父親の想い、心に沁みました。

40代女性

納骨の帰りに、妻の由香が父親のことを話すたびに、西野健太郎の頭には唐揚げをあげている父の姿や冷めた唐揚げを1人で食べた記憶など、健太郎が過ごした寂しい幼少期の思い出をが蘇るのがかなり辛そうだなと感じました。そして公園で遊んでいたときにいたクロネコを追いかけているうちに、一軒の洋食屋についたというのも良かったです。またお店の方が声をかけるタイミングも、バッチリだなと感じました。父の遺品が届いて、その中に1と書いてある紙製のメダルがありました。そのメダルを見た健太郎は、1位だったと話すとすごく喜んでくれたことを思い出したのです。そのときに由香が、健太郎に話した言葉がすごく素敵だなと感じました。そこから健太郎の中で父との思い出が、少しずつい良いものに変わってきたなと感じました。特に苦手な揚げ物を注文して、父との思い出を話しているシーンは素敵だったなと思います。その話を穏やかな表情で聞いてくれた、店員さんの長谷川初範さんがまた素敵な雰囲気だったなと感じました。ポークカツレツの歴史も聞けたのも良かったです。そして家族連れを見て、父とのことを思い出し「うちも温かい家庭だったんだな。」としみじみ話したのがとても感動しました。

30代女性

オムニバス形式のドラマは最近はあまりなかったように思うので、新鮮な気持ちで見ていました。1話ごとに物語も登場人物もガラっと変わるのがいいなと思います。しかしナビゲーターの黒猫は一緒というのが、実はこの物語は全部銀座の身近なところで起こっていることなのだということを物語っているようで、このドラマの良いスパイスになっているように思いました。猫はナレーションの時くらいしか喋らず登場人物に話しかけるということはありませんが、主人公をレストランなど食べ物屋さんへ導いてくれるナビゲーターのような役割をしていて憎い演出だなと思いました。そしてその黒猫の声を山寺宏一さんがあてているというのが贅沢な山寺さんの使い方だなと思います。今回は父子家庭で揚げ物の作り置きばかり食べさせられたせいで揚げ物が苦手になった健太郎という男性の物語でしたが、ただ苦手なものと言うわけではなくそれが彼にとっての父の味だったんだなと物語終盤で分かりました。そのことがレストランの店員や妻などの言葉をきっかけに気づいていくことになり、健太郎もそのことを少しずつ思い出していって、その過程が自然でとても丁寧に描かれていました。実在のお店が舞台となっているのも魅力的だなと思いました。

20代女性

私は、 7月16日放送のドラマ「銀座黒猫物語」を観て、「父親に複雑な気持ちを抱く主人公の姿」と「老舗洋食店の魅力」が特に印象に残りました。まず、父親に複雑な気持ちを抱く主人公の姿についてです。今回のドラマでは、父親の納骨の帰りに妻と息子とともに銀座に立ち寄った主人公の様子が描かれます。主人公は、子どもの頃父親と二人で暮らしていましたが、二人の仲はあまり良くありませんでした。二人で過ごしたことを思いだしながらもどこか晴れない表情を浮かべる主人公の姿から、父親に対してどこか好きになれない気持ちを抱いていることが感じられて、どこかやりきれなさを覚えながら観ていました。次に、老舗洋食店の魅力についてです。銀座に立ち寄った主人公たちは、偶然出会った黒猫に導かれるようにして、ある老舗洋食店で食事をすることになります。老舗洋食店は実在する店舗で、明治時代から営業している歴史ある洋食店です。どこか懐かしさを覚えるような外観やポークカツレツなどの美味しそうな料理の数々など、老舗洋食店ならではの良さに夢中になって観ていました。また、老舗洋食店の料理を食べながら変化していく主人公の姿に、魔法にかかったような浮遊感を覚えながら観ていました。