ウロボロス(ドラマ)の無料動画を1話からフル視聴する方法【最終回まで】

ウロボロス(ドラマ)の動画を無料視聴する方法

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ウロボロスの見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第10話) 「ただいま」
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

いよいよ最終回!
 
20年をかけたイクオと竜哉の仇討ちの行方は?
 
<出典>ウロボロス公式

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<見逃し動画>第9話 「金時計の正体」
 
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第9話の公式あらすじ

児童養護施設「まほろば」跡地で何者かに殺害された日比野(光石研)と怪我を負わされた小夏(清野菜名)。イクオ(生田斗真)はそこから立ち去る竜哉(小栗旬)の姿を目撃するが、竜哉が日比野を殺したとは考えていなかった。「まほろば」に関する資料を手に入れた竜哉はある事実を知り、驚愕。そして一人、決意を新たにする。 
一方、イクオと美月(上野樹里)は日比野殺害事件の犯人について“あること”を確信していた。
 
<出典>ウロボロス公式

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<見逃し動画>第8話 「まほろばの秘密」
 
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第8話の公式あらすじ

突然現れた那智聡介(綾野剛)に拉致された美月(上野樹里)は、イクオ(生田斗真)と竜哉(小栗旬)の関係と児童養護施設「まほろば」の秘密を知り、衝撃を受ける。そして美月はある人物に新たな疑いの目を向ける。
 
一方、連絡が取れない美月を心配したイクオは彼女の自宅を訪れ、荒らされた様子を目にする。そこに美月の父・日比野(光石研)と小夏(清野菜名)もやってきて…
 
<出典>ウロボロス公式

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<見逃し動画>第7話 「何でだよ、結子先生」
 
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第7話の公式あらすじ

公安「ゼロ」に撃たれたイクオ(生田斗真)だったが、止める美月(上野樹里)を振り切り、山城会会長の息子・隼人(中野裕太)を連れて「ゼロ」から逃げている竜哉(小栗旬)を捜すため再び現場に戻る。その頃、彼らの目的が結子先生(広末涼子)の形見であるウロボロスのネックレスだと知った竜哉は、「ゼロ」の二人と死闘を繰り広げていた。
 
一方、事態を知った聖副総監(野村将希)も自ら現場に駆けつけ指揮を執っていた。そしてイクオと竜哉の前にもう一人、重要な人物が現れる・・・。
 
<出典>ウロボロス公式

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<見逃し動画>第6話 「絶体絶命」
 
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第6話の公式あらすじ

死亡した山城会会長(佐々木勝彦)から「まほろばの資料は息子に渡した」と聞いたイクオ(生田斗真)と竜哉(小栗旬)は、息子である山城隼人(中野裕太)を捜す。公安の“ゼロ”と呼ばれる2人の男たちも隼人を捜しており、タイムリミットは迫っていた。
 
一方イクオと竜哉の関係を疑っているのは美月(上野樹里)だけではなかった。新宿第一署の蝶野(滝藤賢一)は、あることからイクオと竜哉への疑いを深め、独自に調べていた…。
 
<出典>ウロボロス公式

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<見逃し動画>第5話 「君は僕が守る」
 
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第5話の公式あらすじ

美月(上野樹里)から竜哉(小栗旬)との関係を問いただされたイクオ(生田斗真)は、果たしてどこまで隠し通せるのか不安を覚えていた。
そんな折、北川貴一郎警視総監(中村橋之助)が何者かに狙撃され、イクオたちは特別捜査本部に招集される。
 
一方、ハイジマコーポレーション社長の桂田(デビット伊東)の遺体と結子先生(広末涼子)の警官姿の写真を見つけた竜哉は、その場で二人の男に襲撃される。
自分を襲撃した男たちが公安刑事だったと知り、竜哉は公安とつながりの深い暴力団・山城会を探り始める。
 
<出典>ウロボロス公式

第5話のネタバレはここをクリック
昔の回想
竜哉の昔の回想。
 
「龍崎イクオと段野竜哉。
二人には生涯を捧げる目的があった。
 
20年前、児童養護施設まほろばで柏葉結子が殺された事件。
その現場から逃走した4人の男たちと事件をもみ消した警察官・金時計の男。
 
『例の会社の関連先は殆どがペーパーカンパニーだったんがな、その役員が全員警察OBだった』
 
『結子先生はあの夜、誰かと言い争ってた。泣きながら……男の人と……』
 
警察と極道。
表と裏の世界で成り上がり、金時計の男を探し出そうとする二匹の龍ウロボロスは、新たな手掛かりを求めさまよい続けていた。
 
『聞きたいことは一つだけです。あなたと段野竜哉との関係について』イクオに尋ねる美月。
 
『なんだよ、これ……』警官姿の結子先生の写真を見つめる竜哉。
 
そして事態は危険な方向へと進み始めていた」
 
 
公安の影
警視庁・捜査一課。
 
「段野、竜哉……」
「ええ知ってますよね」美月がイクオに問い詰める。
 
「知ってるよ、安孫子会系・松江組の若頭。実質今の新宿の裏社会を仕切ってる要注意人物だ。有名だからね、でも僕との関係ってのはちょっと意味が分からない」
 
「今まであなたが解決した事件の多くで裏に段野の影がちらついています。
それに見たんです。中島を逮捕した病院から段野が出てくるのを」
 
「僕と段野が協力関係にあるって言いたいの」
 
「だとしたらもっと羽振りのいい暮らしをしてるよ。
病院で目撃したってのも見間違えかもしれないし。
でなくてもただの偶然だと思うけど
とにかく身に覚えのないことで問い詰められたって僕には答えようがないよ。
悪いけど本当に急いでるんだ、ごめんね」
 
 
ハイジマコーポレーション社長室。
社長の桂田が死亡している横で、竜哉がファイルを見ている。
 
扉を開ける音がして、反射的に桂田の横にあった銃をとって構える。
 
白髪の男と長身の男が入ってくる。
「あーらら殺人現場だな、こりゃ」
「無駄な抵抗はやめておけ」
 
「誰だ?お前ら」
「こっちはお前のことよく知ってるぜ、段野竜哉」
「本庁に居るお前の相棒の龍崎イクオのことも」
 
「こいつはお前らがやったのか」
「余計な詮索はいいんだよ、さっさと銃とファイルを置け」
 
「弾が入ってると思ったのか、ばーか
 
格闘する竜哉と二人。
竜哉が裏から階下に逃げるが、上から右足を撃たれてしまう。
 
「ヤクザ風情が手間をとらせるなよ」
「痛かったぞ、このやろういい度胸してるな」
「殺すなよ我那覇。どこまでつかんでるか聞き出す必要があるからな」
「命令すんなよ忍足」
 
「なんなんだよお前らなんで」竜哉が転がっている眼鏡を拾いながら呻く。
「さあなあ」
「まあ恨むんなら柏葉結子を恨んでくれ」忍足が語る。
「もういいだろとりあえずこいつ半殺しにしてよ」
「その銃には球が入ってねえだろ?ああ?」
 
竜哉が我那覇に銃を放ち、銃声が響く。
「弾が入ってねえ銃ってのは、こいつのことか」
もう片側から銃を取り出す。
「全部話してもらおうか、お前らの知ってることは」
 
「銃をおろせ!銃をおろせ、段野!」
蝶野が銃を構えて入ってくる。
 
銃を下す竜哉。
 
「頭の後ろで手を組め。そこの二人、おまえらもだ」
 
「新宿第一署の蝶野警部補だね」
「俺たちはてめえと御同業だよ。」我那覇が警察手帳を見せる。
「もっとも階級は君より上だがね
 
「失礼しました。しかし、これは」
 
「ある事件の捜査中でね、ここで見たことは他言無用でお願いしたい」
 
「いやでもどういう状況かは」
 
「説明する義務なんかないんだよ、俺たち公安にはな」
「公安……?」
 
「桜、千代田、君も警察官ならこれで通じるだろ。上の社長室で男が一人射殺されている。あとの処理は君に任せるよ。ではこの男は我々が連行する。こちらの任務の重要参考人なんでね。君のことは上に伝えておくよ。そうすれば昇進もほぼ確実だ、楽しみにしていたまえ」
「いくぞ」
竜哉を連れて行こうとする二人。
 
蝶野が忍足に拳銃を突きつける。
「悪いんですけど、その話はお断りしますよ」
「どういうことかな」
 
「俺は個人的にこの段野竜哉を追ってきたんです。」
「所轄の小僧の分際で」
我那覇が声を荒げる。
 
「俺ら刑事とおたくら公安は最初から犬猿の中でしょうが。実は最初の銃声聞いてからもう通報もしてしまいましたからね。そうなるとオタクらも都合が悪いんでしょ。こいつはおれの獲物だ。お引き取り下さい」
 
「これで終わりだと思うな。……かえるぞ、我那覇」
竜哉を掴んでた手を放して忍足と去っていく我那覇。
「俺に命令するんじゃねえっての」
 
 
「どういうことか説明しろ、段野。大体なぜおまえが公安に……」
蝶野が竜哉に尋ねる
「中で人が死んでるってのは本当っすよ見てきたらどうです」
「いいか、てめえここ絶対に動くな」
 
逃げ出す竜哉。
 
 
闇医者・劉の家。
右足を治療後の竜哉とイクオ。
「公安が……?」
「ああ、まんまとはめられたよ」
「あと一歩でハイジマの社長を殺した犯人に仕立て上げられるところだったよ。第一署の蝶野が俺のことはってなかったら終わりだったな。どんな気まぐれでこっち助けたかは知らねえが」
 
「桂田社長が竜っちゃんに話そうとしてた情報って……」
「わからねえよ。ただ、あの社長は20年前の事件のことを知ってた。それに、問題はこれだ」
結子の警官姿の写真を見せる。
 
「なにこれ?なんで結子先生が」
「だからわかんねえって!なんであの社長がそんな写真持ってる。なんで公安が結子先生のこと知ってんだよ。間違えねえのは結子先生が殺されたのはただの殺人事件じゃなかってことだよ。だから警察は事件自体をもみ消したし、今も網はって探りいれてくる奴を消して回ってる。あいつら俺たちの素性も全部掴んでる。このままだとお前のこと他の警察の連中にばれちまうかも」
「え」
「もしかして……お前なんかあったのか」
「いや今の所はなにもないけど。それよりこれからどうするの」
 
「もう少しで結子先生の仇に辿り着けるんだ。ここでビビッて姿くらますわけにもいかねえだろ。公安っつったらつながりがあるのは山城会くらいだな」
「山城会?暴力団の?」
「うちの最大の敵対組織で警察とつるんでるってとこだ。特に公安がらみのやまに手を貸してるってな。俺は山城会から公安のことを探ってみる。お前は」
 
「調べてみるよ、結子先生が本当に警察にいたのかどうか」
写真を眺めるイクオ。
 
 
警視総監狙撃
警視庁
日比野首席監察官。
タブレット画面で警視総監予定表を眺める。
『清見沢小学校 訪問行事』
 
 
清見沢小学校。
「それではみなさんに北川警視総監から交通安全についてお話をしていただきましょう」
 
「みなさんこんにちは、警視総監の北川喜一郎です。交通ルールを守れるようしっかりと今日は勉強していきましょう。どうすればみんなの安心安全が守れるか……」
 
響く銃声。
右腹部を撃たれる北川。
 
一斉に動き出す警官たち。
「動くな!」
「車をだせ、急げ!」
「茶色のビルの最上階から!急げ!!」
 
 
警視庁。
「副総監!聖副総監!大変です、北川警視総監が撃たれました」
「警視総監が…」
 
 
テレビから警視総監狙撃のニュースが流れる。
 
警視庁記者会見場。
テレビより聖副総監の会見。
「交通安全指導をしていた北川警視総監がなにものかによって狙撃された。
犯人の撃った弾は北川警視総監の右脇腹を貫通。命に別状はないが現在も意識は回復していない」
 
更に聖が言葉を続ける。
「今こそ我々警察組織の変革の時である」
「現在犯罪の多種多様化により検挙率が低下し、その中で今回の事件が発生した。
我々警察の捜査手法をたとえた言葉に虫の目、鳥の目という言葉がある。
虫のごとく地面をはい回る虫の目捜査と、総合的見地からする鳥の目捜査。
だが我々は今後第三の目をもって事件にあたっていく」
「第三の目……」モニターを見ながら蝶野が呟く。
 
「これまでの警察よりも強い力を行使し、それらの犯人を徹底的に暴き出す。いわば、神の目だ」
「おいおい、危ないことを言いだしてんぞ…」
三島がモニターを見ながらぼやく。
 
 
監察官室。
「神の目か」
日比野首席監察官もモニターを見ながら呟く。
 
 
警視庁記者会見場。
「そして今回の犯人に告ぐ。警視総監の命を狙った貴様は同時に国家権力を敵にした。
どのような手段をもってしても我々の手で必ず貴様を検挙する。
全国29万1475人すべての警察官が貴様の存在をひねりつぶす。覚悟しておけ」
 
『君たちのちっぽけな人生を握りつぶすのは簡単なんだよ』
金時計の男の言葉を思い出し辛そうにするイクオ。
 
 
松江組事務所。
「本気ですか?」
動揺した深町が竜哉に問いかける。
「ああ、山城会の会長の動きを探る」
「うちの会の敵対組織ですよ。もうすぐ直参になれるというのにそういった無茶なことはやめていただき…」
「深町!頼んだぞ。それから、もう一つ頼まれてくんねえか」
竜哉はあるホームページを見ている。
『あさがお学園。2010年1月30日閉園』
 
 
警視庁・資料室。
警視庁職員データベースで結子先生の名前を検索するイクオ。
 
回想
『竜哉にもほかのみんなにも伝えておいて。これからは何があっても強く生きろって。約束だよ、イクオ』
 
パソコンに警告画面と警告音が鳴る。
WARNING
アクセス制限
 
 
屋上。
「ゼロ……?」
美月が蝶野に尋ねる。
「通称だけどな、俺があった二人は間違いなくそれだ。公安の中でも極秘裏に動いている奴らで、活動実態も人員数も非公表。警察の闇のそのまた闇に潜んでる」
「なんでそんな人たちが段野を?」
「さあねえ、こっちは駆けつけた県警の連中に死体のこと説明して。上からこってり絞られて散々だったしな」
 
「段野への追及は?」
「どうも根が深そうなんでね、今は泳がしておく。そういうそっちはどうよ。竜崎に探りいれたんだろ」
「ええ、でもきっぱり否定されました。」
「なんだよあんまり突っ込んで調べたくなさそうな顔だな」
「そういうわけではありません。仲間を疑うのが心苦しいだけです」
「ほんとに仲間ならいいけどな」
美月の肩を叩いて、蝶野は去ってく。
 
 
警視庁 資料室。
イクオが出てきたところ、小夏がやってくる。
「何してたのこんなところで」
「ちょっと調べもの」
「一人で?特捜本部抜け出して?」
 
「過去の事件の資料を参考にしようかと」
「イクオっちさ、普段とぼけてるのに時々別人に見えるときあるよね。ま、詮索する気はないけどね」
 
「あの小夏先輩、人事のデータでアクセス制限が出るのはどんな場合ですか」
「もしかして人事データ調べてたの?」
「なんていうか昔お世話になった人が警察官で、今どこに務めているのかなって興味本位で」
「閲覧規制されてたってことは警視官以上の方が特別なコードを入力しないとアクセスできないよ。警察の中でも見れるのは15人くらいかな。で、その人どれだけ大物な訳?」
「すみません有難うございます」
去るイクオを見送る小夏。
 
 
新宿第一警察署。
三島と橘が話している。
「どういうこったよ」
「前回の事件は間違いなく中島の単独犯ですけど、その裏で動いた人間がいるんです」
 
回想。中島の証言。
『送られてきたんです。警察の不正を暴く書類が。わかったんです。その人は腐りきった警察の粛清をねがってるんだって』
 
「粛清だ?ただの妄想じゃねえのか」
「わかりませんよ。ただ今回の総監狙撃も含めて警察の内部で何かが動き出しているのは確かです」
「ンなこと所轄の俺に言われてもな」
「聞いてくれるだけで十分です。もし私の身に何かあったら三島さんにあとを託しますけどね」
「お前な……」
ふふっと笑う橘。
 
 
聖愛幼稚園。
イクオが幼稚園を眺めている所に、車の中から竜哉が話しかける。
「相澤光代。結子先生がガキの頃暮らしてたあさがお学園の元職員だ。今はこの幼稚園の園長やってるってよ」
 
 
幼稚園内。
「よーく覚えてるわ結子ちゃんのことは」
「柏葉結子さんとはあさがお学園をでるまでずっと」
「ええ、結子ちゃんが5歳で園に入ってから18歳まで一緒に生活していたの。
当時は今と違ってまだまだ設備も不十分でね。職員の数も少なかったし子供達にはつらい思いをさせたと思います」
昔のアルバムを出してくる
「彼女思春期の頃はずいぶん荒れて」
「言葉づかい悪かったっすからね」
「でも芯は強い優しい子だった。施設をでたあと警察学校に入って警察官になったの」
「どうして警察官に」
「昔の自分みたいに荒れてる子供が道を踏み外さないように守りたいからって」
「婦警だったころは交流があったんですね。では彼女が警察をやめてからは」
「辞めたって話は聞いたことがないけれど」
「え…」
「でも警察官になって5年位たったとき訪ねてきてこう言ったの。多分もう会えないって。警察の中でも少し変わった部署に移ることになったから、人間関係を切らなきゃいけないって。何か危険な仕事に就くことになったんじゃないかって心配してたんです。でもその後あさがお学園も閉鎖することになって私たち職員もバタバタしていたから」
「じゃあ、それからあとは一度も?」
「一度だけ会いました。本当に偶然なんだけど。何年かたってから確かクリスマスの時期に」
 
 
回想。
店内でプレゼントを選んでいる結子に声をかける相澤。
「結子ちゃん?」
「ずっと心配してたのよ」
 
喫茶店内。
「ごめんなさい、あさがお学園がなくなったから連絡のとりようもなくて」
「元気でいくれてよかった警察のお仕事は?」
「続けてますよ。前も話した通り、ちょっと変わった部署で働いてて」
「そう、もしかして結子ちゃん結婚も?」
 
購入したプレゼントを見て、結子が気付く。
「違いますこれは、自分が面倒見てる子供たちに、ですから」
「面倒見てるって?」
「これも仕事の一環です。やんちゃな奴らばかりで。やってみて初めて昔の先生たちの苦労を思い知ってます。でも今年は精一杯お祝いしたくて。みんなで祝えるのも今年で最後になるかもしれないし」
俯く結子。
 
「結子ちゃん?」
「でもよかったです。こんな風に先生に会えて」
笑顔で語る結子。
 
 
聖愛幼稚園。
「あの時の結子ちゃん。なにかすごく悩んでるように見えた……。」
「あなたたち結子ちゃんがまほろばていう施設で子供たちの面倒をみてたっていってたわね。結子ちゃんはいまどうしてるの?」
 
「結子先生は」イクオが言葉に詰まると、竜哉が続ける。
「なくなりました。急な病気で20年前に」
「亡くなった?そう…そんなに前に……」
悲しみ写真を見る相澤。
 
 
帰りの車中。
「間違えねえ……結子先生は公安の人間だ。それなら全部つじつまがあうだろ。公安の二人が結子先生を知ってたことも。園長さんが言ってた特殊な部署って話も。それとお前が見た結子先生が銃を持ってたってことも。やっぱり公安の連中から調べるのが先決だな」
 
「おかしいよ何か。結子先生が公安ならどうして僕たちと一緒にまほろばで暮らしてたの。
それに20年前の事件だってもしかしたら結子先生が」
 
「だからそれを調べるんだろうが。公安が俺たちの素性を掴んでるんなら、もう一刻の猶予もねえんだ。立ち止まっている時間なんてねえぞ、イクオ」
 
「この間、日比野さんに聞かれたんだ。竜ちゃんとどういう関係なんだって」
「なんだよそれ?」
「僕たちの関係を疑ってる。僕が担当した過去の事件をあたったみたいで」
「お前なんでそれを言わねえんだ」
「結子先生の写真でそれどころじゃなかったし」
 
「別に確証を掴んでるってわけじゃないんだろ」
「だけどこのままじゃまずい気がする」
「だったらお前の相棒を始末するしかねえな」
「竜ちゃん!」
「俺たちの目的は結子先生の仇撮ることだ。それの邪魔になるんだったらやるしかねえ。
覚えてるんだろ、最後のクリスマスパーティー。
さっき園長さんが言ってた。結子先生は俺達の為にプレゼントを用意してくれたんだ」
 
 
クリスマスパーティーの回想。
『嬉しい?』
『なんだよルービックキューブかよ』
『めちゃめちゃ欲しかったくせに』
笑顔のイクオ、竜哉、結子先生。
 
 
車中。
「親のいない俺達の為に。本当の母親みたいに。それだけで十分だよ俺は」
竜哉を見つめるイクオ。
 
イクオに美月から電話が入る。
「龍崎さん今どこですか、総監狙撃事件の犯人について、有力な情報があがりました。
広域指定暴力団の山城会です」
「山城会?組織的に総監を狙ったってこと?」
竜哉と顔を見合わせるイクオ。
 
 
特別捜査本部。
「一斉家宅捜索は22時。総監狙撃の実行犯及び共謀共同正犯として山城会会長、山城重禎の逮捕を最優先とする。尚、相応の抵抗が予想されるため全捜査員防弾チョッキ着用。拳銃の携帯も許可する。では各班に分かれ準備を」
 
「その前にちょっといいですか」
三島が手を挙げて質問する。
「山城会がクロだって情報はどっからわいてきたんですか。俺らのジドリではそんな話はでなかったんだが」
「ある筋からの有力な情報だ。所轄が詳細を知る必要などない」鷲尾が答える。
「あんたそんなあやふやな命令で捜査員に命はらせようというのか」
「なにい!」鷲尾が声を荒げる。
 
「三島警部。これは聖副総監からの指示です。我々も情報を掴んでいるわけではありません」
「橘」
橘が口をはさむのを鷲尾が止める。構わず橘が話を続ける。
「捜査の根拠となる情報は私が責任をもって開示を要求します。今は事件解決のために力を貸してください」
 
「……ご指示の通りに……」三島が席に戻ってくる。
 
「相変わらずつっかかりますね」
「まずいっすよ」
三島に蝶野や東海林が声をかける。
「気に食わねえんだよ。神の目とかぬかしやがって。警察権力を乱用するような捜査のやり方がよ」
 
 
前を向いたまま考えているイクオ。
 
 
警視庁。
「副総監。各県警にも一斉家宅捜索の通達が完了しました。これだけ大掛かりなら、すぐに決着がつきますね」
「そうか……」
 
扉を開ける音がして、入ってくる日比野首席監査官。
 
「ご苦労様です、聖副総監。今夜の大捜索にむけて陣中見舞をと。しかし随分性急にことを進めているようですが」
 
「我々は情報を掴んでいる。しかしどのみち相手は反社会組織です。叩けばほこりがでるでしょう」
「成程、となると今後は自由自在に国家権力を駆使し、疑わしき者は叩き潰せるってわけですね」
 
「あなたが口を出すことではないでしょう」
「私は監察ですから。神の目が正しく機能するかどうか興味深く拝見していますよ」
 
 
喫茶新宿キッチン。
「オムライス8、カレーライスが11、ビーフシチュー、炒飯、回鍋肉、サンドイッチ……しめて64品です」
「すみませんこんなにお願いしちゃって」
「こっちとしては稼ぎ時だしな。運ぶの手伝おうか」
「すぐ近くだし台車用意してますから」マスターに答えるイクオ。
テイクアウトの食事を運ぼうとするイクオに、美月が来て手伝うという。
 
 
「本店に移っても結局は雑用ですね。この間のこと蒸し返してもいいですか。
私は龍紗希さんは嘘をついていると思ってます。私が問い詰めた時すごくはっきり否定したから。
きっと誰かに追及されたときに用意してた答えなんじゃないかって」
「信用されてないね」
 
「本当にそう思いますか。もし本当に龍崎さんのこと疑ってたら、もっとこそこそ調べます。こんな風に疑ってるなんて言いません。私は疑いたくはないんです。竜崎さんを刑事として認めてるから。でも今は信じきることが出来ません」
 
「少しわかる気がする」
「え?」イクオの言葉に聞き返す美月。
「僕も今同じような気持ちだから。少し怖くなったんだよね。
ずっと自分が信じてきたものがもしかしたら全部幻だったんじゃないかなって」
 
「ゴメン、なにいってるかわかんないよね」
イクオがごまかし笑いをするが、美月は真顔のまま答える。
 
「ええ全然わかりません。私はこれ以上、龍崎さんを追求しません。
でも。もしあなたが本当に段野竜哉と、反社会組織と関係があるなら、
私の前からいなくなってほしい。例えどんな理由があっても」
 
 
 
我孫子会。
会長夫人・桐乃の前に立つ竜哉。
「山城会の会長から?」
「ああ、つい先ほど連絡が入った。都内に潜伏してるから匿ってほしいとさ。自分は警察にはめられたって泣きわめいてたよ。敵対組織に助け乞うくらいだからよっぽど追い込まれてんだろうね」
「なんでそれを俺に?」
「あんたが山城のこと嗅ぎまわっているの気付かない私だと思ったかい。」
 
カードを竜哉に渡す桐乃。
「山城の居所と携帯の番号だ。詳しい話はあとで聞くからさっさとつれてきな」
 
 
山城会系 山崎組事務所。
「新宿第二署のもんだ。ドア開けろ」
三島が少し開いたドアを開け放ち、捜査員たちが入っていく。
橘が宣言する。
「警視総監狙撃関与の嫌疑でこちらの事務所に家宅捜査の礼状がでています。みなさんそのまま動かないでください」
 
 
駐車場にとめてある車に乗り込む竜哉。
「山城はクラブナインのVIPルームに逃げ込んでるってよ。サツが嗅ぎつける前に連れ出すんだ」
「大丈夫ですか、もし罠だったら…」深町が心配そうに声をはさむ。
「いいから急げ!」
急発進する車。
 
 
山崎組事務所。
橘が電話に答える。
「わかりました」
「どうした」三島が問いかける。
「山城がクラブナインに逃げ込んでいるって通報が入りました。本庁組はそちらに急行します」
 
「本庁組!木場のクラブナインに急行!」
 
「俺らは居残りかよ」蝶野がぼやくと東海林が答える。
「しょうがないっすよ。おいしいところはもってかれる」
 
「おい龍崎、お前も本庁組だろ」
「いってきます」出損ねたイクオも向かう。
 
 
クラブナイン前。
車から出て竜哉が深町に指示する。
「お前下で待ってろ。すぐ逃げられるようにエンジンかけて」
 
 
クラブナイン。
本庁組捜査員が入っていく。
「A班はバックヤード、B班はホールとVIPルームを捜索。一般人に被害が出ないよう細心の注意を払って」
橘の指示が飛ぶ。
 
竜哉がホール内を探している所、捜査員たちも入ってくる。
 
イクオに竜哉から電話が入る。
「イクオ今どこだ」
「ナインっていうクラブ」
「山城は二階のVIPルームだ。俺が連れて逃げるとき、お前は警察の目を眩ませてくれ」
「竜ちゃん、いくらなんでも逃げ切れないよ」
「公安の情報が必要なんだよ!結子先生の仇を撃つためにはな。頼んだぞ」
 
電話が切れ、ホールの中に入っていくイクオ。
二階に行く捜査員を見る。
 
銃声が響く。
 
美月を人質にとり、銃を向けて脅している。
「会長には手出しさせねえぞ」
 
「やめなさい、この状況で逃げられるわけないでしょ」
橘以下本庁捜査員が銃を向け取り囲む。
「山城会なめるんじゃねえ。やられたらやりかえすまでだ!」
 
 
VIPルームの扉を開け、中に入る竜哉。
誰もいない。
 
 
「だいたいよ、うちの組さんざん利用してきたのは、てめえら警察じゃねえか。
警視総監狙撃だ?てめえらの親玉撃たせたのはよ。黒幕はてめえら警察じゃねえか。
きたねえよな、お前ら。俺らヤクザなんて目じゃねえ。この国で一番きたねえのはおめえら警察だろうが」
 
人質にされている美月が叫ぶ。
「ふざけないで、私たちは、警察は、あなたたちに非難されるような組織じゃない!」
「それじゃよ、ここで死んでも本望だろ?」
 
組員が美月を撃とうとした瞬間、イクオが組員を突き飛ばし、
美月を抱え、片手で銃を発射する。
 
銃弾は組員に命中する。
 
組員確保に動く捜査員たち。
「龍崎さん……」
「大丈夫?」
 
竜哉がVIPルームから降りながら山崎組会長に電話をかける。
「あんた今どこだ」
「取引をする気になったのか」
「あ?」
「さっき話した通りだ。まほろばに関わってた医者の情報は息子に預けてる。あれが世間に知れたらあんたらだってやばいんだろ!」
「おい、あんた誰と間違えてるんだ。俺は我孫子会の……」
 
大きな物音。
「ひぃ……」
 
「山城!どこにいるか言え!」
 
扉があく音。
「はっけーん」
銃声が響く。
 
 
扉を開けて出ようとすると、隣の扉から忍足と我那覇が出てくるのが見え、慌てて隠れる竜哉。
 
「おい!動くな!お前らも山城会の関係者か!」
捜査員が忍足と我那覇に銃を向ける。
「うるせーなー。おれらもおまえさんらとご同業だよ」
手帳を見せる我那覇と忍足。
「一足遅かったようだね。我々も今到着したんだが、山城会のトップは倉庫の中で自らの命をたってたよ」
「どういうことだ、それは」
「言った通りだよ。さっさと確認してこい!」
捜査員が倉庫の中に駆け込んでいく。
 
「あとは山城会長の一人息子か」
「あんなのただのチンピラだろ、わけねえよ」
忍足と我那覇が去っていく。
 
 
クラブナイン前。
美月がイクオにお礼を言う。
「もう大丈夫です。あの、ありがとうございました」
「あたりまえでしょ、コンビなんだから」
 
 
日比野首席監査官室。
「死因は銃による自殺でした。遺体のそばには自分たちが総監狙撃を行ったという遺書が残されてありまして」
「不審な点は何も?引き続き聖副総監の動向を探っておいてください」
「はい。あの、私の関わった不正利用の件は本当に……」
「私は清濁併せのむ立場なので」
 
部屋を出たのを確認したのち呟く。
「さて、次はどう出る?」
 
 
夜のバー。
竜哉とイクオが離れて座っている。
「山城を始末したのは例の公安二人組だ。」
「20年前と同じだね、警察の手で」
「まだおわってねえよ山城隼人。山城会長の一人息子の行方が今も分かってねえ。そいつがまほろばの情報を握っている。あいつが言ってた医者ってのが何のことかわからねえが。見つけ出すんだ今度こそ公安より先に」
 
「つきあってくれるよな、イクオ」
「なんでそんなこと聞くの」
「ちょっと気になったからよ。俺達にとって何が大事なことか、お前の中でぶれてねえかってことを。…また連絡する」
水割りを飲み干し竜哉が出ていく。
 
 
蝶野のあとを尾行する誰か。
 
 
警視庁・捜査一課。
美月に小夏が声をかける。
「お疲れ、聞いたよ。なんかイクオっち査問にかけられちゃうって」
「無許可の発砲でしたから」
 
 
査問委員会に呼ばれるイクオ。
「そこにかけなさい」
中央奥に座る聖副総監の腕に、金時計が光っている。
頭痛がするイクオ。
 
回想。
血を流して倒れている結子先生。
『君たちのちっぽけな人生を握りつぶすことも簡単なんだよ。警察組織はね』
 
頭痛がするイクオ。
 
「おい?なにやっている?」
「龍崎君?」
 
扉を開けて日比野首席監察官が入ってくる。
 
「日比野監察官。あなたのことはお呼びしていませんが」
聖副総監が咎める。
 
「ただ、今回の件について、彼の出向を決めた者として多少の擁護をしたいと思いまして」
日比野首席監察官の腕にも金時計が光る。
 
「嘘だ……」
イクオの頭痛が激しくなっていく……。
第5話の感想はここをクリック
五話です。
 
結子先生を撃った男たち4人がわかり、ついに金時計の男も発見です。
 
まほろばの情報が世間に公表されると危なくなる人たちがいることが分かり、まほろばがどうやら特殊な場所だったらしいことが分かります。
 
美月のイクオへの追及も深くなっていきそうな気がしますし、竜哉の方も雲行きが怪しくなってきています。
 
心休まる要素がどんどん少なくなっている中、竜哉と深町の会話だけが、平和かもしれません。
 
次回どうなっていくのでしょうか。楽しみです。
<見逃し動画>第4話 「結子先生の秘密」
 
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第4話の公式あらすじ

突然警視庁捜査一課に配属されたイクオ(生田斗真)は、警察官連続殺人事件の捜査を命じられる。相棒は坂東(大地康雄)という一匹狼の刑事だ。坂東を相手に四苦八苦するイクオは、境川署で所轄の刑事・中嶋(笠原秀幸)とダンボールに詰められた警察官のバラバラ死体を発見する。警察官連続殺人事件、3人目の被害者だった…。
 
一方、竜哉(小栗旬)は我孫子桐乃(武田久美子)から、我孫子会の直参に引き上げる、という出世話を持ちかけられていた。
 
<出典>ウロボロス公式

第4話のネタバレはここをクリック
昔の回想
竜哉の昔の回想。
 
「龍崎イクオと段野竜哉。
二人には生涯を捧げる目的があった。
 
20年前、児童養護施設まほろばで柏葉結子が殺された事件。
その現場から逃走した4人の男たちと事件をもみ消した警察官・金時計の男。
『きみたちは何も見ていない。何も知らない。』
 
警察と極道。
表と裏の世界でそれぞれ成り上がり、結子先生の敵である金時計の男を探し出そうとする二匹の龍ウロボロスは、とうとう20年前の事件の犯人の一人を見つけ出した。
 
しかし、あと一歩の所で……。
 
『思い出した……20年前、この人を撃ったのは、結子先生だ……見てたんだよ、僕、結子先生が銃を持ち出すのを』
 
『このハイジマコーポレーションは、まほろばのあった目と鼻の先にあるんだ』
 
謎が深まる中、二人は着実に金時計の男に近づき始めていた」
 
 
結子先生の秘密
児童養護施設まほろば跡地にたたずむイクオ。
サッカーボールを見つけて昔のことを思い出す。
 
回想・海近くの空き地。
 
泣いている子供時代のイクオ。
「あーあ、随分酷くやられたね」
結子先生が声をかける。
「公園で遊んでたらさ、ボールとられそうになってさ。こいつやられっぱなしで取り返さねえんだもん」
竜哉がイクオを押す。
「捨てられたって言われた。お前らは捨てられた子だって」泣きながらイクオが呟く。
「そんなのイクオは悪くない」
 
「イクオ、今度そいつらが殴ってきたら、きっちり殴り返してやんなよ。」
「え?」
「そんな風に人を傷つけてくる奴らは最低だよ。そんな奴らにはきっちり拳骨を返してやんなきゃ。もう泣くな」
結子先生はイクオに告げる。
 
 
現在。
警官の変装をした竜哉がやってくる。
「変わってないな、海沿いなのに建物も傷んでない」
「やっぱ落ち着かないんだけど、その恰好」
「そう言うなよ。折角警察マニアの親父から借金のカタに取り上げたんだからよ」
 
松江組事務所。
竜哉と深町。
「どうよどうよ」竜哉が自慢げに深町に告げる。
「妙に似合ってるんで、なんて言っていいか分かんないんですけど」
「よーし、今週は変装キャラでいく」
「変装キャラって……何がしたいんですか」
「深町君。逮捕しちゃうぞ」
 
 
ハイジマコーポレーション前。
車を止めて、出てくる竜哉とイクオ。
 
「ここがハイジマコーポレーション……」イクオの問いに竜哉。
「健康食品の輸入貿易をやっている会社だな。年商3億程度のごくごく普通の会社だ。ただし、創業は1992年」
「1992年?」
「結子先生が殺される3年前。たしか『まほろば』が出来たのと同じ年だ。偶然かどうか分からないけどな」
 
ハイジマコーポレーション社内
「脅迫ですか」
「ええ、ネットで御社に対して誹謗中傷を書き込んでいまして。ただのいたずらならいいんですが、念の為我々警察の方でお話を伺えればと」
 
応接室に社長の桂田がやってきてイクオが話を聞いている間に、トイレの為、離席する竜哉。
社長室へ直行し、パソコンのデータをUSBメモリに抜き取る。
 
社長室から出てきたところを事務員に見つかったが、何とかごまかす竜哉。
お土産も渡され、無事に二人はハイジマコーポレーションを後にする。
 
帰り道の車中。
「そういえば言い忘れてた。俺の昇進決まりそうだわ。組の直参にって話が出てる。段野組長の誕生だ。んな顔すんなって。目的のために選んだ道だろ」
「……うん」
竜哉の報告に頷くイクオ。
 
 
ハイジマコーポレーション。
社長の桂田がファイルから子供の資料を取りだし眺めている。
 
 
警視庁捜査一課。
「あの……警務部の日比野警務部長へご挨拶を」
受付で尋ねているイクオに1人の婦人警官が声をかける。
「日比野警視長なら今日出張だよ。新宿第二署の龍崎イクオでしょ」
 
イクオの道案内をする婦人警官。
「ここが通称捜一。警視庁刑事部捜査一課よ。捜査員は総勢370人で、基本みんな忙しくて飛び回ってる。で、君の引き取り先は殺人犯捜査11係よ。今11係はあの事件扱ってるしね。報道規制されてるから知らないか。先月武蔵野市で発生した警察官連続殺人。そういうことだから五体満足で頑張ってね」
「あの、案内してくれてありがと。きみ、名前は?」
 
「つーか、敬語くらい使えよ。田村小夏、人事課の警部補で29歳。階級も年もあんたより上なのね、こう見えても。憧れの日比野監察官からみだから、くそ忙しい中所轄のガキの道案内してあげてるわけ。感謝しろよ、イクオっち」
 
 
美月が日比野首席監察官へ電話をかけている。
イクオが新宿第二署で必要な人材であることについて、何故今回の人事が行われてかについて尋ねる。
「あくまで彼は出向だ。いずれそちらに帰す。そう長くは離れ離れにならないかもしれないよ」
日比野からの返答に戸惑う美月。
 
 
新宿第二署。
蝶野が三島に依頼している。
「なんだあ?うちの捜査資料が見てえだ?」
三島の問いに蝶野が答える。
「ええ。ちょっと確認したいことがありましてね」
 
 
武蔵野警察官連続殺人事件
警視庁捜査一課。
イクオが自分の荷物を開けている。
隣の席にある武蔵野警察官連続殺人事件のファイルに目を留め、見ようとする。
ファイルが崩れ、机から落ちたバッジを拾う。
「エス・ワン・エス?」
「サーチワンセレクトの略だ」
イクオはやってきた男にいきなり殴られる。
「捜一の赤バッジに気安く触るんじゃねえ」
 
「し、新宿第二署から……今日からお世話になる……」
「新宿第二署?冗談じゃねえぞ、てめえみたいな小僧を相棒にしろっていうのか!」
「相棒?え?ぼ、僕が、あなたの?」
 
 
警視庁境川警察署。
ずかずかと入っていく相棒の刑事・坂東に慌ててついていくイクオ。
「被害者の遺品確認ですよね、今係の者に案内させるんで」境川署の中島が話しかける。
「いらねえよ、一人でやる」
 
イクオが中島に声をかける。
「板東さんの相棒なんてお気の毒に。それに担当がこの事件なんてねえ。該者が身内だったから本店もやっきになってるみたいなんだよね」
「で、一人目の遺体が発見されたのが半月前。該者は八王子南署署長の大澤光生警視。
で二人目の遺体が発見されたのは一週間前。中野区野川署の副署長、若島津亮介警視」
「同一犯と断定された理由は」
「殺害状況がね、マスコミは……」
 
「すみません、あの、この中で携帯なってるみたいなんですけど。ちょっと開けてみていいですか」イクオが気付いて箱を開ける。
置いてある段ボール箱の中から携帯の着信のバイブ音が聞こえている。
「なんだろ、この匂い……」
箱を開けると携帯が入っていて、着信相手は坂東と表示されている。
 
中島が更に中をあけると、手が出てきた。
「龍崎君これ、三人目だよ!三人目のバラバラ殺人だよ!」
 
やってきた坂東が青ざめていた顔で遺体を見つめている。
 
 
我孫子会。
会長夫人・桐乃が竜哉に話をしている。
「あんたを直参にする話、あたしの方でまとめておくよ。これからはたとえ若くても、あんたみたいに稼げる人材が必要なんだよ」
「姐さんの期待に添えるよう精進致します」
「あんたは出世とか金じゃない、何か別の魂胆でこの世界にいるような気がするのさ」
 
帰りの車中で竜哉と深町。
「例のハイジマコーポレーションの件は」
「調べた限り、関連事業はどこも実体のないペーパーカンパニーでした。それより妙なことが」
「妙なこと?」
 
 
警視庁捜査本部。
「該者は小野寺警視正。前の二件と同じく管理職の現役警察官だ」と鷲尾。
「犯行時刻は今朝の2時から5時の間。死因は外傷によるショック死。遺体の状況と鑑識の結果から凶器手口共に前二件と一致しています」橘が続ける。
 
証拠品の大きな箱をもって移動する中島にイクオが声をかける。
「手伝いますよ、中島さん。所轄のお手伝い慣れてますから。エレベーター使わないんですか」
「まあ、健康のために」
 
坂東が他の捜査員と揉めていると、鷲尾と橘がエレベーターから降りてくる。
「いい機会だ龍崎君。この板東さんを反面教師にすることだね。組織捜査の輪から外れた刑事のなれの果てだ」
 
坂東を追いかけてイクオが尋ねる。
「新宿の二番手署なんてクズの小僧が出る幕じゃねえや、失せろ」
「僕のことを悪く言うのは構いません。でも仲間のことを悪く言うのは許せません」
イクオは怒りをあらわにする。
「殺害された小野寺さんとはどういう関係ですか」
「警察学校の同期で同志だった。俺達4人はしのぎを削って競い合ってきた仲だった」
坂東は昔の写真を見せながら説明を続ける。
「板東さんもターゲットに……。犯人に心当たりは」
「刑事暦30年。心当たりなんざ、掃いて捨てるほどある。これは俺の山だ。他の奴に預ける気はねえ。死にたくなかったら、とっとと所轄に帰れ、小僧」
 
蝶野が美月と話している。
「どういうことですか、それ」
「言った通りだよ。竜崎が手柄をあげた事件の大半で松江組、若頭の段野竜哉の利益につながっている」
「事件の関係者が松江組に不利益をもたらす立場だったからでしょ」
「単なる偶然とは思えねえ。ついでにあいつは変死体を発見する機会が多すぎる」
「あらかじめ知ってたと」
「あるいは奴自身が関わっているかだな」
「どうしてそれを私に」
「龍崎の相棒だからだよ。それにあいつの出向を決めたのは本店に居るお父様だ。真実を探るなら絶好の立ち位置だろ、日比野警部補」
 
 
夜のクラブに離れて座る竜哉とイクオ。
「正義感の丸出しの女デカの次は相棒を殴りつける頑固おやじか。つくづくコンビに恵まれてるな、イクオ」
 
「笑い事じゃないよ、それより何か掴めた?」
「例の会社の関連先は全てペーパーカンパニーだったが、その役員は全員警察OBだった。ほぼ全員が大物警察官僚。それも大半が警視庁警備部に所属歴がある連中だ。お前を本庁へ呼んだ偉いさん、そこのトップだろ」
「どういうことだろう」
「さあな。じっくり腰を落ち着けて調べるしかないな」
 
「結子先生の過去もさ、僕たち何にも知らずに来たから。先生どうして銃なんかもっていたんだろう。もしかしたら20年前の事件が隠蔽されたことと何か関係あるのかもしれないし」
「そうかもな」
「『まほろば』跡に行った時、結子先生に言われたこと思い出したんだ。殴られたら殴り返せって。結子先生どうしてあんなこと言ったんだろう」
イクオはさらに続ける。
「気になるんだ。結子先生がどういう生き方をして、どうして『まほろば』にいたのかって」
 
「あの人が何者だったかなんて俺たちの目的には関係ねえ。違うか?」
「竜っちゃん…」
去っていく竜哉。
 
 
警視庁捜査一課11係。
「来てないし、電話も出ないし」
坂東の空の机を見ながらイクオがため息をつく。
「ほんと頑固だもんね、板東さん」
田村小夏が声をかける。
「田村先輩」
「小夏先輩でいいわよ。板東さんこと気になるなら、住所を教えてあげよっか」
「あの人、頑固だし乱暴者だけど、刑事としては一流だよ。
功績だけ見ればもっと出世できる人だけどさ、上層部に嫌われちゃってて」
 
 
坂東の家を見上げるイクオ。
「こっちが食らいつくしかないか」
 
日が暮れて夜まで待ち、帰り道。
バイクの音に目をやるイクオ。
 
バイクの人物が坂東に刃物を持ち切り付けている。
「板東さん!」
「小僧、引っ込んでろ!」
再度切り付けられる所、イクオが蹴り上がりバイクを撃退する。
「なにやってるんだバカ野郎、さっさと奴を追え!」
「そんなことより早く病院に行かないと」
イクオを殴りつける坂東。
「お前ら二番手署に所属する刑事と一緒にするんじゃねえ。星を取り逃がすなんざ、死んだ方がましだ」
坂東を殴り返すイクオ。
「言ったでしょ、第二署の仲間を悪く言うのは許さないって」
坂東に肩を貸して担いで歩き出すイクオ。
「聞き分けないなら、何度でも殴ります」
 
 
東京中央皓生会病院。
坂東のいる病室。板東の持っていた写真を見る橘。
 
駆けつけた中島とイクオに、あとはやるので帰るように告げる橘。
 
坂東の持っていた昔の集合写真をイクオに渡す。
「龍崎君にはこれ預けるから」
「これって板東さんの?」
「ずいぶん古い写真ですね。」
「怨恨の線がないか、同期の刑事から話を聞いてきてほしいの。あなたのよく知っている人もその中にいるから」
 
新宿第二署。
三島を連れて行くイクオ。
 
喫茶新宿キッチンにいる三島とイクオ。
「懐かしい写真だな、おい」
「まさか課長も板東さんと同期だったなんて」
「捜査一課に居た時も奴とは犬猿の仲だったからな。なんでもかんでも一人でしょい込もうとする大馬鹿野郎だよ。同期殺されて悔しいのは俺も同じだってのによ」
 
「このころの警察学校はそれは厳しくてな。なかでも全国屈指の特待生クラスだった」
「被害者の3人もみなさん管理職でしたね」
「俺や坂東のような跳ね返り以外はみんな出世してんじゃねえか?」
 
「いや一人いたな、俺や坂東より出世しなかった奴が。おい龍崎、この写真持って科捜研に行って来い」
美月がやってくる。
「日比野ちゃんもこいつについて行ってくれ」
 
 
科捜研にてイクオと美月。
「三島さんから連絡貰ってる科捜研の基曜子です、よろしく」
「この写真の修復をお願いします」
「かなり古い写真ね、OK少し時間貰うから待ってて」
 
「さっきの課長の話、どう思う?」イクオが美月に尋ねる。
 
回想。三島の話。
「確かこいつだ。ある理由で閑職に追いやられちまってな。
今回の事件と関わっているかはわからないが万が一のこともあるからな」
 
「どんな事情であれ、事件解決が私たちの仕事ですから」
「日比野さんはやっぱり真面目だね」
「前にも言ったはずです。人の道を外れた奴は許せない。たとえそれがどんな理由であっても、誰であっても。今回の事件、他に何か手がかりは」
 
「そういえばあれって多分青リンゴの香りだと思う。死体のにおいを消す為だったのかな」
 
「そういえば前の2件の時も遺体から青リンゴのアロマが検出されたわね」基が呟く。
「アロマって、あのアロマテラピーに使うやつですか?」美月が尋ねる。
「そうこれ報告書」報告書を基が美月に渡す。
「青リンゴのアロマ……効果は閉所恐怖症の緩和…」
「閉所恐怖症?」
「みたいね、ま、箱詰めされているのは死体なんだから閉所恐怖症も何もないんだけどさ」
「繋がった……」イクオが呟く。
 
「日比野さん、写真の修復後受け取っておいて。僕板東さんの病院へ行ってくる」
イクオが飛び出していく。
 
東京中央皓生会病院。
清掃員姿で坂東に近づく不審な男。
坂東の口をガムテープで閉じる。
 
不審な男は掃除道具入れをエレベーターに入れて地下のボタンを押し、自身はエレベーターから出る。
医師に変装した竜哉がエレベーターに乗り込み、声をかける。
「あれ?乗らないの」
「他のスタッフが下で受け取りますから」
「清掃ご苦労様、お互い変装もな」
 
エレベーターが閉じると同時に階段を駆け下りる不審な男。
 
エレベーター内で竜哉が清掃道具入れの布を外すと、縛られた板東の姿が。
 
エレベーターが地下につき扉があくと男が竜哉に切りかかってくる。
男と竜哉が格闘の末、男が逃走するところ、イクオが現れ、格闘の末、男に蹴りを入れて取り押さえる。
「やっぱり、あなただったんですね」
 
 
科捜研。
基が美月を呼び出す。
「まだちょっとぼんやりしているけどね」
「この人が」美月が呟く。
 
 
病院地下。
「いつ気が付いたの、龍崎君」帽子をとった中島が尋ねる。
「確信したのは青リンゴの香りの意味を知ってからです。あなたの体からは遺体の入ってた段ボール箱と同じ青リンゴの香りがした。あの時は偶然かと思いました。でも……」
「あなたはエレベーターに乗らなかったんじゃない、乗れなかったんだ。閉所恐怖症。だからわざわざ箱づめの死体にもの青リンゴのアロマをつけたんだ」
 
「バラバラはまだしも、箱詰めは忍びなくてね」
「刑事さん、回診があるんであとは宜しく」医師姿の竜哉が去っていく。
 
救出された坂東が尋ねる。
「中島、なんでだ、なんでてめえが」
「あの三人もおなじでしたよ。やっぱり記憶に残らないんですかね、優秀な警察官でないと」
 
「室田健太郎、私の父の名前です」
「室田……?俺らの同期のか?」
「やっと思い出してくれましたか。あなた達優秀な警察官に人生を狂わされた無能な警察官だった父のことを」
「狂わされた……?」
 
 
首席監察官室。
日比野と橘の会話。
「室田健太郎巡査。20年前本庁から異動を命じられて閑村の小さな派出所に追いやられました」
「何か失態を?」
「当時坂東と被害者の三人は大規模なカジノ賭博を摘発し、その活躍がマスコミにも取り上げられました。ただ、その方法が……」
「違法捜査。別の反社会組織との情報交換か」
「はい、その際上層部が下した結論が、全ての罪を室田巡査一人に背負わせるものでした。ただ勤勉だけが取り柄だった室田巡査を切り捨てるかのように」
 
病院の地下。
坂東が呆然と呟く。
「俺たちのせいで室田が……」
 
「そして父は壊れていった……」
 
回想。
子供の頃の中島と父。
「お父さんのおかげで優秀な警察官が守られたんだ。結果的にお父さんがこの国の治安を守ったんだよ。さ、早く箱に入りなさい。お母さんはね、もうお父さんと暮らせないと言った。でもお父さんが守ってあげないといけないからね。さ、守ってあげるから早く箱に入りなさい……。」
母が入っている箱からは血が流れている。
 
「辛かったな、あの箱の中。今でもたまに夢に見るよ。おれはさ、許せないんだよ。善良な警察官だった父がお前らみたいな連中に踏み台にされたことが。お前ら警察に壊されてひねりつぶされたんだ。お前ら腐った警察にな!」
 
「同じだ、僕らと……」中島の姿を見て、頭を抱え崩れていくイクオ。
 
結子先生が泣きながら男と話している回想。
 
イクオを指そうとする中島を止める坂東。
「中島、てめえが殺したいのは俺だろ。懺悔はきっちりしてやる、てめえに手錠をかけてからだ」
 
「そこまでよ」
美月が出てきて銃を構える。
橘達捜査本部の面々も出てきて銃を構える。
「殺人未遂および殺人容疑で逮捕します」
 
「なんでだよ、俺の父親はこいつらのせいでな」
「やられたらやりかえす。そんなことをしていても誰も救われません」美月が中島へ告げる。
連行される中島。
 
やってきた鷲尾がイクオに告げる。
「また単独操作ですか、ご苦労さまでした。だいたい現職の警察官が犯人だなんて公に出来ないんでね。早々に撤収しますよ」
「事件を公表しないつもりですか」美月が尋ねる。
「事件?そんなものはおきてないんだよ、日比野警部補」
 
「ふざけんな、あんたは最低だ」イクオが鷲尾を殴りつける。
「きさま……ただちに懲戒免職だ!」
「まちなさい、鷲尾君」
日比野がやってくる。
「日比野監察官!」
 
日比野を見て思い出すイクオ。
「先日はオムライス御馳走様」
 
「監察官!この男は私に殴り掛かって……」
「殴った?私は見てないな。鷲尾君。ここは私に免じてひいてくれないか。お互いに敵に回るのは得策ではないだろう」
「失礼いたします」
去っていく鷲尾。
 
「安心したまえ。今回の事件は私の責任においてしっかり世間に公表する。よくやってくれたね、龍崎君。それから日比野警部補も。警察組織は私が変えていく。今後もしっかり頼むよ」
 
 
夜のクラブ。
竜哉とイクオ。
「また思い出したんだ。結子先生はあの日、誰かと言い争っていた。泣きながら…男の人と……」
 
 
東京中央皓生会病院。
テレビからは中島が前の三件も合わせて再逮捕されたとのニュースが流れている。
三島が坂東の病室に見舞いに来る。
「きいたよ。結局昔のことは御咎めなしだってな」
「すっきりしねえ話だがな。大体なんであいつあんな昔のことを」
 
 
取調室。
中島が話し出す。
「送られてきたんです。父を破滅に追いやった事件に関する警察の不正を暴く書類が。
それを受け取って分かったんです。その人は腐りきった警察組織の粛清を願っているんだって」
 
 
首席監察官室。
日比野首席監察官がハイジマコーポレーションのホームページを眺めている。
 
 
病室。
「お前は役職付きの内勤だろ。こっちはあおり食らっちまってよ。また本店にうちの優秀な刑事一人持ってかれちまったよ」
 
 
警視庁捜査一課11係。
「そういうわけで今日から彼女があなたの相棒だから」
橘に紹介される美月。
「宜しくお願いします。竜崎巡査」
「宜しく」
 
 
蝶野がハンバーガーを食べながらホテルの一室を見上げている。
 
 
組事務所。
竜哉にハイジマコーポレーション社長の桂田から電話が入る。
「情報?なんの?」
「君たちが調べているまほろばの事件のことだよ。この間会ったばかりじゃないか。それに私は君たちのことを20年前から知ってるんでね」
 
イクオの元に竜哉からメールが入る。
「ハイジマコーポレーションの社長から連絡があった。
『まほろば』のことで、話があるってよ」
 
慌てて駆けつけようと部屋を出たところで、美月とすれ違うイクオ。
「お疲れ様」
「話があるんですけど」美月に呼び止められる。
 
 
ハイジマコーポレーション社長室。
竜哉が入ると拳銃を持って社長は死んでいた。
「自殺……じゃないよな」
 
 
警視庁。
「ごめん、ちょっと急いでるんだ」
美月はイクオに尋ねる。
「聞きたいことは一つだけです。あなたと……段野竜哉との関係について」
 
 
ハイジマコーポレーション社長室。
社長が倒れている周りに散らばっている資料は、まほろばの子供たちの資料だった。
竜哉の資料の下にある写真を見つける。
「なんだよ、これ……」
それは警官姿の結子先生の写真だった。
第4話の感想はここをクリック
四話です。
 
衝撃のラストでした。
 
結子先生が、まさかの警察関係者。
 
ということで一気に怪しさが加速しています。
 
結子先生の目には目を精神がどのような意味を持っているのか気になります。
 
次回乞うご期待です。
<見逃し動画>第3話 「約束だよ、イクオ」
 
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第3話の公式あらすじ

新宿でホームレスが殺害される事件が相次いで起こり、イクオ(生田斗真)たち新宿第二署は雑用担当に。我慢できなくなった美月(上野樹里)はイクオに提案し、独自で捜査を開始する。そんな中、二人は男がホームレスを襲撃している現場に遭遇。犯人を取り押さえ被害者に事情を聞こうとするが、すでに姿はなく…。
 
一方、“金時計の男”の手がかりを探す竜哉(小栗旬)は、闇医者の劉宗鉉(山本學)から新情報を入手する。
 
<出典>ウロボロス公式

第3話のネタバレはここをクリック
昔の回想
竜哉の
昔の回想。
 
「龍崎イクオと段野竜哉。
二人には生涯を捧げる目的があった。
 
20年前、児童養護施設まほろばで柏葉結子が殺された事件。
その現場から逃走した4人の男たちと金時計の男。
 
警察と極道。
表と裏の世界でそれぞれ成り上がり、結子先生の敵である金時計の男に辿り着くことが、二匹の龍、ウロボロスの全てだった。
 
『確かに4人組の日本人だった。4人のうちの一人が怪我をしてたよ。
背中を撃たれてな』闇医者が思い出す。
『撃たれてた?』
 
『龍崎イクオ……か』
資料を見ながら金時計をした日比野が呟く。
 
だが、二人が金時計を追う裏で、大きな何かが動き始めていた」
 
 
連続ホームレス殺人事件
本庁捜査本部。
三人目のホームレス殺人事件の被害者が出て、捜査本部が設置される。
本庁・所轄の垣根を越え一致団結して事件にあたるように命令が出される。
参加している新宿第二署の課長の三島ぼやき出す。
「大体ひと月も所轄任せで今更本部立ち上げなんてただのマスコミへのアピールじゃないか、な、龍崎」
 
イクオは竜哉の言葉を思い出し、警察内の金時計をしている男を探していた。
 
松江組事務所。
組員がお茶をいれるが拒否する竜哉。
深町の買ってきた御茶も深町に一口飲ませて安全を確認した後、口にする。
「今週はとりあえず誰彼かまわず疑ってみることにしたらしい。毒見は、辛いな」
退室後、質問してくる組員に対し、深町がボソッと口にする。
 
本庁別室
「課長の言うとおりですね。本店と第一署は調査。私たちはお茶くみと証拠品整理なんて」
「これも仕事だからね、見る限りほとんどガラクタだけど」
イクオと美月がぼやいている。
 
鷲尾管理官が日比野首席監察官に報告するため美月の様子を見にくる。
 
鷲尾が退室した後、美月がイクオに提案する。
「龍崎さん、いっそ私たちで犯人挙げませんか」
 
 
ホームレスたちの家
ホームレスたちの家に聞き込みに行くイクオと美月。
ホームレスの証言で被害者三名全員が足が不自由だったということが判明する。
 
イクオ達がちゃんとホームレスの一人一人を名前で呼んだことで、証言をする気になったと話す。
 
ホームレスの善一郎がイクオ達に依頼する。
「頼んます。俺らの仲間の仇、必ず取ってください」
 
帰り道イクオが呟く。
「目撃されたのは三件目だけ。二十代くらいの男か」
 
イクオの携帯に証拠品整理をしていた課長の三島から着信が入る。
「しっかりあったぜ。最近のホームレスはものもちがいいや。で?これに何の意味があるんだよ」
上着を見ながら三島が問いかける。
「もどってから話します」
 
「本庁の刑事出し抜くのはこれからだぞ。折角男と女がコンビ組んでるんだからよ」
夜の公園のベンチ。
恋人同士のふりをするイクオと美月。
「1件目と2件目の被害者はシャツ一枚の格好だった。この寒い時期に。3件目の徳さんだけ上着を着ていた」
「脱がせたってことですか?」
 
変な音を聞きつけ、駆けつけるイクオと美月。
 
ホームレスが襲われている現場に遭遇する。
「あいつが悪いんだ……恨むならあいつを恨むんだよ……」
「やめろ!警察だ!」
 
犯人と格闘するイクオと美月。
犯人を確保する。
 
捜査本部。
「森崎純21歳予備校生。名門校を卒業後、東大受験に三度失敗し浪人中、か。しかしまさか本部に無断でこんなスタンドプレイをしてくれるとはね」
「今回の事件は本庁と第一署主導の合同捜査。それを二番手署が勝手な真似をするから……」
「許可したのは私です。全責任は私にあるんで」
三島がかばう。
 
「明日の朝刊には大きく載るよ。警視庁と第一署の連携捜査で見事犯人をスピード逮捕、と」
言い置いて去っていく本庁の面々。
 
「やってくれたな二番手署!」
取り調べから戻ってきた蝶野と東海林が入ってくる。
 
「動機はなんて?」
「ちょろって聞いた感じだと受験のストレスだな」
「あの公園、あいつの通ってた予備校と自宅の通り道で。ホームレス殺して発散してたみたいだね」
 
服について、最初の二件と最後の一件の犯人が違うのではないか尋ねるイクオと美月に、蝶野は激怒する。
「悪いがこれ以上余計な口も手を出さないで!」
 
喫茶店にて。
三島と美月がテレビのニュースを見ている。
「すっきりしないか日比野ちゃん」
「ただなんとなく不自然な気がして。私後でもう一度現場を見てきます」
 
ホームレスの家の集落。
先日の被害者のホームレスを探して話しかけるイクオ。
「探しました。一応薬とか買ってきました。怪我してたんで。それと、これ」
お酒を見せて笑うイクオ。
 
 
闇医者・劉の家
闇医者・劉の家。
再び竜哉がやってくる。
20年前の患者を覚えているなど不自然だ、その後何度かかかわりがあったのではないか、と竜哉が劉に尋ねる。
 
金を渡すと劉が話し始める。
 
「一度目は10年前。三人で来たよ。銃で撃たれた一人は姿をくらましたと言っていた。
背中の銃創の写真を買って行った」
 
「二度目は3年前。行方を眩ませていた張本人がやってきた。仲間のホームレスを怪我をしたので見てほしいというから一度だけ金にならない仕事をしてやったよ。不摂生がたたったのかみじめな姿だったよ」
 
 
ホームレスの家。
話を聞くイクオ。
「名前からも仕事からも家族からも全ての過去から逃げて逃げて。今まあ幸せですよ」
肩の怪我を見せてほしいというと、話し終えたホームレスは食糧調達に出ていくという。
 
 
再び闇医者・劉の家。
「最後にあんたが来た日の二週間前。別の来客があったよ」
 
再びホームレスの家。
「みつけたよ。お前、湯浅だろ。姿を変えても消せねえからな、こいつは」
現れた男は銃創の写真を見せ、ナイフでホームレスに切りかかる。
イクオが立ち向かい戦っている間に、ホームレスは去っていく。
 
銃声を聞きやってきた美月が声をかけると、美月に向け銃を発砲する。
間一髪イクオが体当たりして転がるが、美月の肩に弾丸を受けてしまう。
 
男は逃げ、現れた警視庁の警官たちが追っていく。
 
「止めないと!あのひと元刑事です」
美月がイクオに告げる。
 
 
日比野首席監察官室。
「申し訳ございません。網を張っているのですが」管理官の橘が謝っている。
「優秀な男のようだからね。くれぐれも迅速に慎重に頼むよ、新たな犠牲者が出る前に」
 
夜のクラブ。
離れて座る竜哉とイクオ。
「元警察官……」
「九条孝明、千葉県警四課のエースだった人らしい」
 
回想。
怪我をした美月の病室。
 
警察の式で見かけただけなので面識はないと話す美月。
三島が語る。
「滋賀の九条はヤクザ上がりの九条といわれ、捜査の為なら命もいらないという叩き上げの刑事で、警視総監賞を授与されたこともある。確か半年前に依願退職をしたと聞いた」
「龍崎さん、最初の二件は九条さんの犯行だと思います。その銃創の写真の人物を探してたとすれば」
美月がイクオに告げる。
「確かめるために上着を脱がせてたのか」
 
再び夜のクラブ
「背中の傷か。もしかしたら繋がったかもな。20年前の事件とそのホームレスだよ」
「まさか」
「それに多分その九条って刑事は、俺が行く二週間前に闇医者の所に尋ねてきてる。間違いねえな。そのホームレス、結子先生を殺した4人の男のうちの一人だ」
 
「イクオ、何が何でもその九条より先に、そのホームレス見つけるぞ。そいつに会って話せばお前も思い出すかもしれないだろ、あの日何を見たのか」
 
 
雑踏の中、捜索する警視庁捜査一課。
指揮にあたっている橘都美子。
三島がやってきて、何に動いているのか聞かせてほしいと告げる。
「表沙汰に出来ない事件があることくらいわかるでしょ」
「本店の勝手な都合で俺の可愛い部下たちを危険にさらすんじゃねえ」
 
本庁・捜査本部。
本部の垂れ幕を剥がしているのを見てイクオが何故かと質問する。
「ホームレスを殺したのは森崎純だ。事件は解決。捜査本部は解散」
鷲尾
「取り調べ終了しました。森崎純が殺したのは三件目だけです。殺したのは一人だけですよ」
蝶野が取調室から出てやって来て告げる。
「あいつは自分のことできそこない扱いした父親に迷惑かけたくて、捕まる気満々で事件を起こした只の模倣犯。そんなわけで最初の二件は未解決なんですが、それでも捜査本部を閉めるんですか」
「聴取は改めてこちらで行う。この件は忘れたまえ」
 
「なにこそこそ動いてるんだ。捜査本部を速やかに解散しろと命令がでてんのはなんでだよ」
三島がたてつく。
 
「隠蔽、ですか。そんなこと、僕らが絶対に許さない」
イクオは金時計の男の言葉を思い出しながら、言葉を紡ぐ。
 
「これ以上本庁の方針にたてつく気なら、それ相応の覚悟はしておきたまえ」
 
 
裏町高架下で九条が電話をしている。
「湯浅を見つけましたよ。邪魔が入りましたけどね、今度は必ず始末しますよ」
「とはいえ、殺しすぎだな、九条君。君ならうまくやってくれると見込んでこの仕事をたのんだんだが」
「わかってますよ。それより例の約束は」
「もちろん忘れてないさ。必ず守るよ」
 
 
美月の病室。
見舞いに来る日比野首席監察官。
「捕まった予備校生な、供述を変えたよ。彼が関与したのは三番目の事件だ。九条元刑事の行方も本庁が追ってる」
「最初からわかってたんでしょ。わかってて所轄には情報を伏せてた」
「彼のことを救いたいと思ったからだ。彼も同じ父親の立場だから。子供の為ならどれだけだって強くなれる。それがたとえ間違った行いでも」
「あなたにそんなこと言われたくない!お母さんの前でもそんなこと言えたの!」
激怒する美月。
 
 
車内。
竜哉に電話が入る。
「ああ、わかった」
 
 
美月の入院する警察病院。
見舞い帰りの日比野に三島が遭遇する。
「この度は娘さんのこと申し訳ございません」
「それより一つだけ頼みがあるんですが」
 
 
イクオが街中のロッカーを開けると、銃とGPSが入っている。
 
回想。
浜辺でどこかの施設の昔のアルバムを見ながら結子先生と竜哉とイクオ。
「これが結子先生?」
「結子が施設出身とか初めて聞いたし」
「みんなとは会ってるの?」
「生きてたらどこかで会うかもね。過去ってのはそんなに簡単に消せるものじゃないから」
 
「すべての過去から逃げて逃げて逃げて」
イクオはホームレスの湯浅の言葉を思い出す。
「逃がすかよ、あんたが僕たちの仇なら」
 
イクオの跡をつけている蝶野。
「いよいよしっぽ出してくれっかな」
 
 
裏町。
竜哉が恐怖に震える湯浅を見つけて声をかける。
 
「新宿のデッドスペース探しまくったよ。安心しなよ。あんたの命狙っている男の仲間じゃねえ。でも場合によっちゃ理由であんたを」
 
九条が撃った銃声が響く。
 
湯浅を突き飛ばしてよける竜哉。
弾丸がかすめる。
 
「御子柴もお前が撃ったのか」
「名前は知らん。死んだ人間の名前など興味ない」
 
 
一方。
イクオは飯屋に入り、裏口からでて蝶野の尾行を巻いていた。
 
 
湯浅をかついで手負いの竜哉が廃ビルの階段を逃げている。
「あんたは隠れてな」
「君は」
「こんなところでやられてたまっかよ」
 
廃屋の一室に逃げ込む竜哉に、九条が追いかけてくる。
「終わりだ」
 
「さすがだよ、九条元警部。俺みたいなやくざを追い詰めるのはお手の物ってわけだ」
「やくざか、なら殺すのに一切躊躇はないな」
「やっぱり憎いわけだ。かけがえのないものを奪われたんだもんな。千葉県最大の暴力団の組長を逮捕した三日後、あんたは報復を食らった。嫁さんは即死。息子は今も意識不明だろ。目が覚めないまま病院をたらい回しにされてるってな。確かにろくでもねえな、やくざってのはよ」
「なら死ねや」
「お断りだ、わざわざあんたをこの位置までおびき寄せたんだからよ」
 
九条が撃った銃声が響く。
竜哉がずれるとガラスの向こうにいたイクオが九条を狙撃する。
響く銃声。
九条に命中する。
 
「間に合ったよ」
「あんたの敗因は龍が二匹居たってことだよ」
 
「おせーんだよ」
竜哉がイクオを蹴る。
 
ホームレスの湯浅に詰め寄る竜哉とイクオ。
「あなたにどうしても聞きたいことがあります。20年前に起きたある殺人事件について」
イクオの問いに湯浅は答える。
「君たち、もしかして彼女の……柏葉結子の……」
 
響く銃声。
九条が撃ちこんでくる。
 
竜哉とイクオが共同して廃墟の大量のマネキンを倒し九条を倒すことに成功する。
 
九条に竜哉とイクオが銃を向ける。
「彼は殺させない、もし彼が俺たちの探してた男なら、20年も前から俺たちがさばくって決めてるんだ」
「お前……ただの刑事じゃないな」
「あなたは半年前まではまともな刑事だったはずです。なのにどうしてこんなこと」
 
「りょうすけだよ。あいつらは約束してくれたんだ。りょうすけ救ってくれるって」
 
回想。
「大病院の特別個室を用意しよう。御子息に一流の治療をうけさせられるんだ。君の働き次第でね」
 
イクオが叫ぶ。
「そんなことで」
 
「おれの邪魔する奴は誰であろうと殺す」
「僕らもあんたと同じだよ。こんなところで死ぬわけにはいかない。20年前からのそれを果たすまでは」
「銃をおろしてください、九条さん」
「うあああああ!」
 
九条が引き金を引こうとしたところに、別の第三者から九条が狙撃され死亡する。
 
「どうして九条さんを」
「口封じか」
「まずい、あの人……」
 
湯浅が廃ビルを出て逃げている。
「そうだ。あのこたちは、まほろば……」
 
「どうしました?」
警官が通りがかる。
「おまわりさん、助けてください、銃を持った男にに刑事さんたちが襲われて……お願いします、助けに行かないと……」
「わかりました。それじゃあですね、あなたはここで死んでください」
警官は銃を向ける。
響く銃声。
 
倒れているホームレス・湯浅に駆け寄るイクオ。
竜哉も追いつき、湯浅の背中の銃創を見る。
「くそったれ!!」
 
「竜っちゃん、思い出した……20年前、この人を撃ったのは結子先生だ……見てたんだよ!僕が……結子先生が銃を持ち出すのを」
 
回想。
 
夜中。部屋で結子が神奈川県警に電話をかけ、受話器を置いている。
「結子先生?」
イクオが階段を下りてきて問いかける。
「イクオ、部屋に戻ってて」
引き出しから銃を取りだし、代わりにウロボロスのネックレスを引き出しにしまう。
「いい、竜哉にもほかのみんなにも伝えといて。これから何が起こっても強く生きろって」
イクオを抱きしめて告げる。
「約束だよイクオ」
窓から部屋を出る。
「結子先生!」
銃声二発が鳴り響く。
 
 
廃ビル。
検分に集まる新宿第一署と第二署の面々。
 
「結局またホームレスが一人殺されちまった。それに九条の死体まで」
蝶野がぼやく。
「いずれにせよこの件は表には出ないだろうな。本店の連中が何もかも持ってっちまうつもりみたいだからよ」
三島が答える。
 
東海林が蝶野へ尋ねる。
「そういえば昨日の夜どうだったんですか、なんで龍崎のことを尾行なんて……」
「黙ってろ」
三島がその会話を聞いていた。
 
 
闇医者宅。
治療を終えた竜哉と
「大丈夫なのか、あの医者」
「闇医者の中では名医だってよ、あのじいさん。んなことより身元につながりそうなものがあまりねえな」
 
湯浅の家族写真をみてイクオが呟く。
「あの人、過去は捨てたって言ってたのに」
「んなもん簡単に捨てられりゃ世話ねえよ」
 
社員証を見つける。
「ハイジマコーポレーション」
「湯浅敬一」
 
「あのIDに書かれてた会社調べてたら偶然とは思えないことがわかった
この会社まほろばのあった場所の目と鼻の先なんだよ」
 
「九条の息子さん、今朝病院移ってた。いい病院で治療を受けられるようになったらしい」
 
 
「そうか、なによりだ。術後のケアを含めて出来る限りのことは。意識が戻ったら九条君の……父親のことを伝えてくれ」
日比野が電話で話している。
 
 
「雇い主が動いたのか……」
「多分ね。それから僕に辞令が下りた」
竜哉とイクオも電話で話している。
 
 
新宿第二署。
三島に詰め寄る美月。
「どういうことですか」
「どうもこうもねえよ。日比野監察官がだした直々の辞令だからな」
 
警視庁捜査一課11係 への転属の辞令を見せる。
 
警視庁を見上げるイクオ。
 
「結子先生……」
竜哉が呟く。
第3話の感想はここをクリック
ようやく20年前の犯人が一人見つかりましたが、残念ながら情報を聞き出す前に殺されてしまいました。
 
ただ遺留品で手がかりになりそうなものが出てきましたので進展しそうです。
 
蝶野さんがイクオを訝しみ始めててドキドキしました。
イクオが上手く尾行をまけたのでよかったですが、毎回尾行されるとどうなっていくのか気になります。
 
日比野首席監査官もいい人なのか、金時計の仲間なのか、よくわからない立ち位置で混乱させられます。次回以降どうなるのか楽しみです。
 
波乱必至の次回が気になります。
<見逃し動画>第2話 「オムライスの秘密」
 
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第2話の公式あらすじ

イクオ(生田斗真)と美月(上野樹里)は3年前に起こったキャバクラ嬢殺人事件の内偵でキャバクラへ。そこでキャバクラ嬢の葵(岡本玲)と店長・神谷(尾上松也)と知り合う。ところが後日、葵が3年前の事件と同じ手口で殺された…。葵が働いていたキャバクラは竜哉(小栗旬)が所有しており、イクオと竜哉はそれぞれに犯人を捜し始める。
 
一方、「金時計の男」も捜し続けている二人。竜哉は事情を探らせていたライターの御子柴(田中要次)の事務所へ行き、あるものを発見する。
 
<出典>ウロボロス公式

第2話のネタバレはここをクリック
昔の回想
竜哉の昔の回想。
「ウロボロス、二匹の龍だよ。20年前、児童養護施設まほろばで遭遇した殺人事件。
 
殺された柏葉結子は身寄りのない二人にとって、家族同然の愛情を与えてくれた、ただ一人の人だった。
現場から4人の男が逃走。だが犯人は捕まらなかった。
事件自体が警察によってなかったことにされてしまったからだ。
 
『君たちは何も見ていない。何も知らない。』
 
その日から二人の生きる目的が決まった。
警察と極道。
表と裏の世界でそれぞれ成り上がり、結子先生の敵である金時計の男に辿り着くために。
 
『ぶっ殺すんだ。俺ら二人で』
『うん、ぶっ殺そう』」
 
 
オムライス
テレビ番組の声。
「キャバクラ嬢殺人事件は今も未解決です。菅井直樹容疑者は現在も逃走中です。本日は未解決事件を特集してお送りしてまいりました」
 
喫茶店でオムライスを食べる竜哉。
 
深町が来て報告する。
「竜哉さん、そろそろ行かないと遅れます。今日は姉さんの誕生パーティーを控えていますので、粗相すると周りの目が厳しいかと。竜哉さんが指定されたエルメスのクロコのバーキン。プレゼントで用意しておきました」
 
「深町。お前ほんと使えるやつな。ベストオブ片腕。一家に一人置きたいくらいだ」
「よしてください、そんな改まって」
「行くか」
 
店から出るときに、竜哉がマスターに声をかける。
 
「マスター、今日もうまかったよ。やっぱここのが一番だ。卵もチキンライスも完璧」
「今日なんとなくご機嫌ですね」とマスター。
「今週は褒めるキャラでいくんだと」深町が答える。
 
車の中。
裏社会専門ライターのジーザス御子柴から竜哉にメールが入る。
『20年前の事件に関する情報を掴みました。今夜12時うちの事務所で』
 
 
新宿第二署
「もう一週間か……」
 
イクオが新宿第二署へ入ると、みんなが集まっていた。
 
「情報提供だよ。三年前に起きたキャバ嬢殺人事件のホシの○目(目撃情報)だよ」
「大物だぞ。キャバ嬢殺しの菅井つったらよ」
 
 
新宿第一署
「○目ったってどうせ見間違えだろうけどな。テレビでやると、すぐ反応してきやがる」
蝶野が東海林にぼやく。
「とはいえ相手が菅井となると無視できないすよ。付き合ってたキャバ嬢に散々貢がせて、闇金にさんざん借金させまくった挙句に焼き殺した、腐れ外道ですから」
 
「で、どうします?」
「今月他で色々つかっちまったんだよな。……こういう時の二番手署だよな」
蝶野はにやっと笑った。
 
 
歌舞伎町一番街・キャバクラ クラブマーメイド
キャバクラ クラブマーメイドに蝶野と東海林がイクオと美月をつれて内偵という名目で飲んでいる。
「パーッとやれよ。オタクの課長の許可も貰ってんだから」と蝶野。
 
「郷に入っては郷に従えだ。お前も楽しめ、龍崎。こいつね、こう見えても売り上げトップだ。どんな裏のつてを使って営業してんだ?龍崎」
「つてって僕はそんな……」
「ガード固いな、はけってこのやろ」
 
「そろそろ行くか東海林」蝶野が東海林に促す。
「僕らほかの店に行くから。ここはお前らで」
慌ててイクオが追いかける。
「あの、お会計は?うちそんな捜査費ないんで」
 
「これだよ。社会正義に貢献している俺らのちょっとした役得だっての」
警察手帳を見せて、蝶野は店を出ていく。
 
蝶野と東海林の帰り道。
「ああしてみてるとやっぱ普通のガキなんだよな」蝶野が呟く。
「え?」
「龍崎だよ。あいつの裏の顔見れないか探りを入れるつもりだったんだが」
 
再びクラブマーメイド。
「そろそろ僕らも帰ろうか、日比野さん」
 
「失礼します、葵さんです」
新しいキャバクラ嬢がイクオの横にやってくる。
「葵です、宜しくお願いします」
 
「初めてですか?よかった~。実は私も働き始めたばっかりなんです。でも一生懸命頑張りますから楽しんでってくださいね」
「うん」
「そうだ早速なんですけどメアド交換いいですか?」
眠っている美月をみて、イクオは頷く。
 
「よかった~携帯こっつんこ」
「こっつんこ~」
 
「ずるーい、私たちもこっつんこ記念でウイスキーのボトルもう一本!」
「どうぞどうぞ」
「フルーツ盛りのおかわりもいいですか」
「あれ?キャバクラ楽しいな~!イエーイ!」
 
クラブマーメイドのレジにて。
「お会計は11万3511円です。お会計の時は楽しくないでしょ、キャバクラって」
店長の神谷が笑う。
「冗談ですよ。警察の方ですよね。うちの業界も警察の方とは仲良くしておきたいんで」
「しかしそれじゃあ……」
「魚心あれば水心ってやつです。今領収書きりますね」
 
イクオは神谷の誘いを断ってコンビニATMにお金をおろしに行く。
 
ライター御子柴の事務所。
竜哉が入ると、荒らされた事務所で御子柴が腹部を刺されて横たわっている。
 
「おい!しっかりしろ!」
「竜哉さん……金時計……あれ……やばい……でもいかねえとあんた……殺すだろ……」
 
息を引き取る御子柴。
御子柴の小指の義手に隠されているメモに『劉宗金玄』と書かれている。
 
 
喫茶店
喫茶店にてイクオが酔っぱらった美月を介抱している。
「久々に酔っぱらった~」
「意外だったよ。配属されてから三か月たつけど、日比野さんがあんなに酔っぱらったのは初めて見たからさ」
「あんな内偵まともにやったって仕方ありませんから」
 
「真面目ですよね、そういうとこは。明日半分払いますから」
 
「日比野さんのお父さんは監察官だよね」
「私は正しい社会を守るために警察官になったんです。人の道をはずれるものは大嫌いですから」
 
「警察官は最初の志がなにより信念なんですから」
「場合によっては忘れたいこともあるしさ、僕は日比野さんのように立派な人間じゃないし」
 
 
クラブマーメイドと竜哉
クラブマーメイドにて。
竜哉が、店長・神谷に告げる。
「重要なのは大切な商品でもあるキャストへの投資だ」
「オーナーがいつも言ってますものね。高額の給料、エステ代の負担、一般教養の講習会。キャストのレベルが上がれば、客のレベルも店のレベルも上がるって」
 
「このご時世だ。ヤクザにもインテリジェンスがないとな」
「勉強になります」
 
「しっかり恩返ししろよ、神谷。うちで拾って二年目なのにこれだけの店を任せてるんだ。店の改装にも馬鹿でかい金かけてよ」
 
「そう詰めんな、深町。店のコンセプトも受けてるし、キャストも育ってる。それもこれも店長の力あってのことだろ。今後もしっかりな」
神谷に言い置いて、店を出る竜哉。
 
「ありがとうございます!」
「水差すようで悪いが、あんまり喜ばなくていいぞ。とりあえず何でも褒めるキャラなんだ、今週は」深町が神谷に告げる。
 
「そういえば店に刑事が来ましたよ、たぶん何かの内偵だと思いますけど。」
「あれだろ、三年前にキャバクラ殺した犯人がこの辺で見かけたとか。気にしなくていいからな」深町が答える。
 
「でも変わった刑事さんでしたよ。今時律儀に金払って帰りましたから」神谷が告げる。
「案外そういうやつが裏にとんでもない顔隠してるかもな」と竜哉。
 
新宿第二署。
美月がお弁当を食べているとイクオがやってくる。
「日比野さん東大出身でしょ。魚心あれば水心っていう諺の意味わかる?」
「あれでしょ、相手が好意を示せば自分も好意を持つようになるっていうことでしょ」
 
「私午後から出てきます。本庁で資料集めて、それから三年前の被害者が務めてた店で、裏どりしてきますから」
 
警視庁。
美月が廊下を歩いていると田村小夏に声をかけられる。
「私は人事課の田村小夏。新しい人事課の上役ってあなたのお父さんでしょ。
凄いわよね、みんな挨拶しにきてるもの」
 
「あなたも挨拶しに来たんじゃないの?日比野監察官、激渋じゃん?私ナイスミドルが超好みなワケ。
だから、とりあえず娘のあなたとお近づきになっておきたいんだけど。
携帯こっつんこしてもいい?」
 
喫茶店。
竜哉が葵に話しかけている。
「お前の両親を追い込んだ奴の情報だ。麻布ファイナンス川田と二人。会社の名前は変わったが、汚い商売は昔のままだ」
「わざわざ調べてくれたんですか」
「もううちが肩代わりした借金の返済は終わってる。いつでもやりたいようにやればいい。どうする?望むんなら手を貸すぜ」
 
「もういいんです、オーナー。気持ちは嬉しいですけど、私にとっては昔の話。きっと両親もそんなこと望んでないと思うから」
 
「ありがとうございます。でも私今とっても幸せですから。私と家族を作りたいって言ってくれてる人がいます」
「家族……」竜哉が呟く。
 
かつての結子先生と竜哉とイクオの記憶。
「覚えておいて。たとえ親が居なくったって人の道だけは絶対踏み外しちゃいけないって」
 
新宿第二署。
結子先生のしていたウロボロスのペンダントを握りしめるイクオ。
「人の道から外れた人間は、大っ嫌いですから」
美月の言葉を思い出す。
「おんなじこと言われちゃったな」
 
「所轄じゃこれが限界か……」
資料室のパソコンで警察官の資料から金時計の男を探すイクオ。
「やっぱり本庁までいかないと……」
 
 
葵の死
葵の自宅。
蝶野と東海林が事件現場の検分をしている。
「第一発見者はクラブマーメイドの同僚。該者は昨日店を無断欠勤してたそうです。電話もメールも無反応で様子を見に来たら、風呂場で冷たくなってたと」
「死因は溺死か。相当苦しんだんだろうな」
 
そこへやってくるイクオと美月。
風呂場で冷たくなっている葵を見て動揺するイクオ。
「これで二人目だな」蝶野が声をかける。
「これも菅井の犯行なんですか」
「指紋が出たんだ。物色された部屋の中に菅井の指紋がべたべた残ってた」
 
部屋の中の何かの匂いに気付くイクオ。
 
クラブマーメイド。
「まさか葵がこんなことになるなんて」
「菅井と殺された女の子との間に接点は?」
 
「わかりません、でも、でも俺がもっと気にかけてれば……」
「落ち着いてください、店長さん」
泣き崩れる神谷の背を抱えるイクオ。
 
とある銭湯に竜哉とイクオの二人きり。
「葵はな、俺が育ててきた大切な商品だ。今年二年目で借金も完済したってのによ」
「二年目?入りたての新人って言ってたから」
「誰だってそれくらいの裏の顔は隠し持ってるよ」
 
「二年前、葵はこう言ってた」
「段野さん、私頑張ります。頑張ってお金返して、それから復讐します。私の両親を殺した奴らに絶対復讐しますから」
「でもこの前会った時には昔の話だからって、葵は別の幸せを見つけてた。俺らとは違うってことだ」
 
「電話で言ってた殺された情報屋のことは?」
「そっちはそっちえで動いてる」
「これ、見てみろ。義指だよ義指。御子柴はその中にメモを隠してた。中国人の名前だ。調べてみたら横浜で開業している闇医者だ。今日会って話をしてくる」
「大丈夫?」
「まあな、少し調べただけで御子柴はやられたんだ。つまり、今もしっかり網はってるってわけだろ」
 
「その人、僕たちの目的に巻きこんじゃったということだよね。
竜っちゃん、結子先生に叩かれた時のこと覚えてる?」
 
「とっくのとうに外れてしまっただろ。人の道からは。それでも俺はやめねえよ。
復讐なんかしても意味がねえ。死んだ奴はそれを望んじゃいねえ。
それが正しいのかもな」
 
「けれど俺は間違っててもいい。別に幸せなんて必要ねえんだ、仇とれんならな」
 
「先に俺らから奪ったのは金時計の方だ。魚心あれば水心っつんだろ。逆もあんだろ」
「その諺……。最近聞いた覚えがあるから」
 
裏町。
「このあたりのはずなんですが」
「お前ここで待ってろ」深町の言葉に竜哉が返す。
 
定食屋。
蝶野と東海林が食べている所に、新宿第二署課長の三島が合流する。
「日比野は?」
 
「おれもあの店のことが気になってたので助かります。それより龍崎は今日も単独行動なんですね、やっぱ探り甲斐がありそうだな」蝶野は呟く。
 
劉の元を訪れる竜哉。
「どこを治してほしい」
「20年前にぽっかり空いた胸の傷だが」
 
美月は葵の写真を見せて聞き込みを続けている。
「男の人と二人で来ましたよ。多分……松江組なんですよね」
「松江組」
 
劉の自宅。
「4人組の男ねえ」
「俺が見たんじゃねえ。逃げてくのを目撃したのは俺の相棒だ。だがそいつの記憶もおぼろげなんでな」
「そりゃそうだ20年前のことなら全部忘れて当然だ」
「それでもあんたに洗いざらい話してもらわないと」
 
「これでどうだ。鉛玉よりそっちの方があんたにはききがいいだろ」
札束を投げる。
「20年前ということは1995年1月15日。私よく覚えてるよ。
あなたと同じ金払いのいい客だった。確かに4人組の日本人だった。
悪いことをしてきた後だってことはすぐわかったよ。
ひとり、背中撃たれてた」劉はそう話す。
 
夜の店に離れて座っている竜哉とイクオ。
「お前なんか思い出せないか、あの夜のこと」
「ゴメン」
「闇医者が言ってたよ。記憶が抜けてるのは思い出したくないことがあるんだと
あの夜、確かに銃声は二発聞こえてた。それで、お前は」
「多分間違いないと思う」
「そうか、ならさっさとケリつけるぞ」
 
「やっぱりヤクザですね。お店の女の子が殺されたのに少しも動揺してない」
 
「あなたみたいな道を外れた人を野放しにしておかないために刑事になったんです」
 
「俺はね、警察なんか信用してないし、大っ嫌いなんだ。
でも中にはいるんだな、あんたみたいな全うな刑事が」
 
 
魚心あれば水心
車の中で指紋照合をしているイクオ。
 
場面場面を思い出す。
「魚心あれば水心あるっつうだろ」「その言葉聞いたことがある」
葵が話している回想。
「私凄く幸せなんです。わかったんです、幸せって自分の気持ちの持ちようなんだって。それに魚心あれば水心っていいますから。こっちが大切に思っていれば相手も自分のことを大切にしてくれるって意味です。彼が教えてくれました。」
 
一致率100%を示す画面。
 
クラブマーメイド。
店長・神谷がパソコンに向かっている。
竜哉が入ってくる。
「臨時休業の日まで精がでるな。神谷ほんとに大したやつだな。この店で働いたせいで、葵の人生は終わっちまったけどな」
「そんな……悪いのはイカレタ犯人の野郎です」
「ふ~ん。イカレテルってはあるのか、菅井直樹」
 
店に入ってくるイクオ。
「店長さんが葵を殺したんですね。一致したんです、菅井とあなたの指紋が。整形で顔を変えられても指紋は無理ですものね」
 
暴れだす神谷に蹴りを入れてダウンさせるイクオ。
 
「勘弁しろよ。お前が葵に貢がせた金で株をやって大損したこともわれてんだ」
 
「なんで……」
「香水だよ。葵ちゃんの部屋から自分に関わるものは全て持ち出していた。だがあの部屋には男物の香水の香りが残ってたんだよ。あんたと同じムスクの香りが」
 
「なんで殺した。魚心あれば水心なんだろ?」
 
「竜哉さんでいってたじゃないですか。女は商品だって。邪魔だから殺した、それだけですよ。あの女口説いたのを真に受けやがって。」
 
葵の自宅。
神谷と葵の回想。
「心配しないで。私まさきのことを裏切ったりしないから」
「何のことだよ」
「まさきがね、昔悪いことをして逃げてる人でもいいの。私にとってまさきは大切な人だから」
「お前……」
「親が借金残して死んでひとりぼっちでさ。だから嬉しかった。二人で幸せになろうって言ってくれて。大丈夫、私たち家族になるんでしょ」
 
「ヤルしかないでしょ。俺の素性まで気づいてたんじゃ」
「葵は全てを受け入れようとしてたのにか」
「信じられるわけないでしょ、そんなこと」
 
「イクオ、後はこっちの世界の話だ」
「わかった」
 
「おい!逮捕しねえのかよ!」神谷が去っていくイクオに向かって叫ぶ。
 
「てめえも俺にとっちゃ商品だからよ。だがな、死んだ葵やキャストは大切な商品で、てめえはただの不良品だ。てめえの隠してた裏の顔は悪なんかじゃねえ。信じ切ってた女を殺したそれもあいつが一番望んでた言葉を嘘で固めて。悪じゃなくてクズっていうんだ」
 
「俺たち極道の根っこにある顔は、インテリジェンスなんかじゃねえ。バイオレンスだ」
銃口を神谷にむける竜哉。
 
回想。
結子先生と竜哉とイクオ。
「本当に二人だけでやったんだね」
「そうだよ俺ら二人でやった」
 
「どうしてだよ、万引きなんてみんなやってる」
竜哉をぶつ結子。
「一回きりだよ。その代り二度とこんなことしないで」
「絶対踏み外したらいけない道ってものがあるの。人のモノ盗んだり、面白半分で人を傷つけたりしたらロクな大人になれないんだよ」
「わかったよ。ごめん。もうしないから」
 
「ほら、謝る」
「ごめんなさい」「ごめんなさい」
「例え親が居なくったって人の道だけは絶対に踏み外しちゃいけないって」
 
新宿第一署。
蝶野と東海林。
「同一人物だったんですよ。菅井の野郎顔変えて、あの店の店長におさまってたんです」
「出頭してきたのか」
「それが遺書残して、自宅で拳銃自殺してました。それを龍崎の奴が探り当てたらしくて」
「いよいよ怪しさ濃厚ってやつだな」
 
新宿第二署の屋上。
結子先生を思い出しているイクオの元に美月がやってくる。
「被疑者死亡は残念でしたけど、でも仇はとりました。人の道から外れた人間を闇から引きずり出して」
「刑事は体が資本です。カップめんだけじゃ体がもちませんよ。よかったら今度作ってきますよお弁当。リクエストがあれば何でも作れます」
「じゃあオムライス。これだけはまともだったんだよな。いやこっちの話」
 
回想。
結子先生と竜哉とイクオ。
「いっただっきまーす!」
オムライスを二人で分けながら食べる竜哉とイクオ。
 
喫茶店。
オムライスを食べる竜哉に報告する深川。
「竜哉さん例の麻布ファイナンスの川田ですが、麻布西署のデカに話売って挙げさせました」
「んなこといちいち報告すんなよ」
「すみません」
 
「ごっそさん」
オムライスを半分残し、席を立つ竜哉。
「今日はお口にあいませんでしたか」
 
「別に。昔食ってたオムライスの味に似てるかと思ってたけど、よく味わってみればそうでもねえからよ」
「とりあえず褒めるキャラ終了か」
 
夜の店に離れて座る竜哉とイクオ。
 
「気づかれてはいないか、あの女刑事に」
「大丈夫、竜っちゃんのことなんにも聞いてこないし」
「葵の足取りを追ってきたとはいえ、あれはなかなか目端が効く。気をつけろよイクオ。ばれるわけにはいかねえんだ」
 
「立場が変わってようが、顔をかえてようが、俺らが金時計を見つけるまではな」
「竜っちゃん言ってたよね。20年前のあの日、銃声は二発聞いた気がするって」
「もしかして何か思い出したのか」
「そうじゃないけど。犯人を撃ったのって誰なのかなと思って」
 
日比野監察官の自室。
「龍崎イクオか……」
イクオの資料を見る日比野の腕には金時計が光っているのだった。
 
回想。
子供のころのイクオ。
「結子先生!」
 
響く銃声。
「なんだ今の。今のって銃の音?お前らここで待ってろ」と子供の竜哉。
「イクオ君は?」
 
再び銃声。
イクオの前でこと切れる結子。
駆けつける竜哉。
 
「結子先生!!どうなってるんだよ、これ」
「4人……4人逃げてった……」
 
「おい!救急車呼べって!イクオ!!!」
第2話の感想はここをクリック
第二話ですが、まだまだ内容が濃いです。
情報が沢山詰まってますね。
 
ただその中にも、イクオがキャバクラで楽しそうにしてたり、回想で結子先生のオムライスを二人が仲良く分け合って食べてるシーンは楽しそうでとても幸せでした。
 
親の仇を撃とうとしていた葵に、自分たちの姿を重ねてたであろう竜哉からの神谷への最後の言葉が熱く胸をうたれました。
 
最後美月がイクオに弁当を作ってくるようなことを言ってたので、少し仲良くなっていて、今後どうなっていくのか気になります。
イクオは人の道を外れてしまっているので、二人が結びつくのは難しいとは思いますが、どうにかして幸せになってもらえればいいですね。
 
美月の父が金時計をしているのが判明しましたので関係者であると思われますが、どうなるのでしょうか。
 
波乱必至の次回が気になります。
<見逃し動画>第1話 「金時計の男」
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

児童養護施設・まほろばで育った龍崎イクオ(生田斗真)と段野竜哉(小栗旬)。2人が小学生のとき、母親のように面倒を見てくれていた施設職員の「結子先生(広末涼子)」が何者かに殺されるのを目撃する。犯人について2人は警察に証言するが、その言葉は“金時計”をした警察関係者に握りつぶされ、なぜか事件はもみ消された…。
 
それから20年。イクオは刑事となり、新宿第二警察署刑事課に勤務していた。イクオとバディを組むのは日比野美月警部補(上野樹里)。ドジで明るいお人好し、冴えないキャラのイクオであったが、なぜか事件のにおいを嗅ぎ取ることに長け、検挙率は署内ナンバーワン。東大出のエリートキャリアである美月はいつもそのことが不思議でならなかった。一方、竜哉は抜群の頭脳を生かし暴力団・松江組の幹部として闇の世界でのし上がっていた。警察とヤクザ…決して交わることのないはずの二人の目的は、事件を握りつぶした「金時計の男」を警察内から探し出し、真実を探り出し、最強の権力組織である“警察”の闇を暴くこと。
 
「信じるのはお互いだけ…」誰にも知られてはいけない相棒として、龍崎イクオと段野竜哉の“二匹の龍”は“警察”という絶対不可侵の禁城に挑む!
 ある夜、新宿で男性が転落死する。事故か、自殺か、他殺か…。自殺との見方が強まる中、イクオは亡くなった男性の家族に会いたいと言い出す。そのころ、転落場所近くのパーキングで車上荒しがあり、防犯カメラの映像から、常習の沢渡(中村蒼)が浮かび上がる。沢渡は男性が転落する一部始終を見ていたようで…。
 
<出典>ウロボロス公式

第1話のネタバレはここをクリック
昔の約束
龍のモチーフのついたペンダントを手に取り、昔のことを思い出す。
 
「ウロボロスっていうんだよ。二匹の蛇。こいつは龍か。お互いのしっぽを噛んで輪っかになってんだろ」
 
「この形が永遠とか無限とか、あと死と再生とか、そういうのを表してるんだと。結子先生が教えてくれた」
 
かつての笑顔で遊ぶ結子先生と養護施設まほろばの子供達。
 
時と場所が変わり、泣いているイクオを慰める竜哉。
 
「泣くなよイクオ。敵うつんだよ、俺ら二人で」
 
現代に戻り、どこかの店でペンダントを握りしめるイクオ。
 
「敵うつんだよ、俺ら二人で。何年かかっても犯人見つけ出して。俺とお前の二人で」と竜哉。
 
「うん。絶対に」とイクオも誓った。
 
 
飛び降り事件現場
飛び降り事件の現場前。
 
「ひどいですよ。6階建のビルから転落死。検死の結果、大腿骨頸部に首と肋骨の骨折」
 
新宿第一警察署刑事の蝶野と東海林が現場前で話している所に、新宿第二署の日比野美月が到着。
 
「あとは第二署でやりますから。第一署の方の手は煩わせません」と美月。
 
美月を見送りながら「二番手署に配属されて早三か月ですね。親子揃ってキャリアとは、俺らたたき上げとは大違いですね」と東海林。
 
現場に入る美月。
 
「間違いない」と、イクオは遺体のにおいを嗅いで呟く。
 
現場で好き勝手しないように諭す美月に、「死ぬ前に三丁目の北京飯店のトリプルにんにく餃子を食べている」とイクオは告げる。
 
「検死の判断は自殺。以上です」美月は取りつくしまもない。
 
遺体が運ばれていく時、遺品を手に取り渡そうとし、遺品の中の家族写真をじっと見るイクオ。
 
 
新宿第二警察署
新宿第二警察署にて刑事課の課長・三島がイクオに喝を入れる。
 
「ほんと、不思議でなりません。龍崎(イクオ)さんのような人が第二署で検挙率NO.1だなんて」
と美月。
 
レンタルショップにて、刑事たちがヤクザの資金源になっている裏DVDの所持調査に訪れる。
 
店員が否定する中、店内に入るがそれらしきものがない。
 
一方、とある暴力団の組の事務所に大量の裏DVD。
 
「やっぱりガサきたってよ」
「今回も助かりましたね、頭のおかげで」
「本当、どっから情報仕入れてるんだか」
 
若頭・竜哉は株の動向をモニターで眺めながら組員たちに嘘の経歴をつき冷静にからかう。
 
 
再び新宿第二警察署で、三島が裏DVDの調査が空振りになったことを嘆く。
 
「昨日車上荒らしが三件あって、その内の一件が飛び降り現場近くで起こってるの」
その横で、美月がイクオを現場調査へ誘う。
 
 
被害者宅
「正直未だ信じられないんです。夫が私とこの子を残していなくなるなんて。最近何か思い悩んでいるようではありましたけど。一人で苦しまないで話してくれればよかったのに」と泣きながら夫人。
 
訪問を終え帰り間際に、被害者・西田の娘が「刑事さん!」と呼び止める。
 
「パパは自分で死んだりなんかしない。きっと誰かに殺されたんだよ。パパを殺した犯人を捕まえて!捕まえてくれないなら私が探す。探し出して私が殺す」
 
子供のころを思い出すイクオ。
「敵うつんだよ。俺ら二人で、絶対に。」
 
被害者宅からイクオと美月が出てくるのを見る、暴力団組員。
 
飛び降り現場近く。
車上荒らしの防犯カメラの映像を見るイクオと美月。
 
犯人の沢渡の犯行が昨日の飛び降り時刻とほぼ同刻だと分かり、目撃しているかもしれないので捕まえることに。四谷北警察署にも協力を依頼。
 
新宿第一署。
飛び降りた西田の勤務先が坂田組のフロント企業・坂東運輸と判明。
 
「西田はかたぎだが、何かに巻きこまれた可能性もありえるだろ。あそこは我孫子会系の松江組とやりあってるだろ。あそこの若頭は段野竜哉の野郎だ」と蝶野。
 
松江組事務所。
「こいつが坂田組の滝川です。資金源は密輸した拳銃で間違いありませんね。もしかして滝川を殺るんですか?」深町が問いかける。
 
滝川の写真を見る竜哉。
 
路上。
沢渡を見つけて追いかけるイクオと美月だが、別の婦女暴行犯を見つけて逮捕している間に沢渡に逃げられてしまう。
明日沢渡を追いかけようと話す。
 
埠頭。
滝川の命令で、西田の妻と子供の遺体が並べられ海に投げ入れられる。
 
新宿キッチンでオムライスを食べているイクオに、西田の妻と子が運ばれたので病院へ来るように美月からの電話がかかる。
 
駆けつけるイクオに、子供のみ命が取り留められたこと、解剖の結果肺から水が発見されなかったと自殺ではなく他殺の可能性が高いことを知らせられる。
 
帰り道、西田の娘の言葉「捕まえてくれなかったら私が探す。私が殺してやる」と、昔の自分たちの結子先生の敵をとろうとしていた会話を重ねて思い出しているイクオに電話がかかってくる。
 
 
滝川の末路
滝川の元に舎弟から電話がかかってくる。
「ガキが生きていた?万が一にもばれたら俺が組から消されるんだよ。さっさと始末するぞ」滝川は怒号する。
 
「言われた通りにしました」
電話をしていた舎弟は、竜哉に捕らわれていた。
 
「滝川がヤバいものを西田に見られたから自殺に見せかけて殺したって。家族に話したかもしれへんから一緒にバラスの手伝わされて」
 
竜哉は脅しを続ける。
「そこに転がっている連中と一緒に、それ警察で話してもらおうか。滝川に命令されてやりましたってな。わかってると思うけど俺の名前だすんじゃねえぞ」
 
「あんた、なんでこんなことを」
 
「正義の味方だから」竜哉はそういい「バーカ、嘘に決まってんだろ」と微笑する。
 
駐車場。
「おっせーな、何してやがんだ!」いら立つ滝川が振り向く。
「なんだてめえは」
銃声が響く。
 
新宿第二署。
美月にイクオからの電話がかかる。
 
電話をしながら署についたイクオの目の前に、滝川の舎弟たちが自首するために駆け込む。
「おいあんた刑事だろ、逮捕してくれよ!西田の家族を殺したのは俺たちだ!」
 
駐車場。
射殺されている滝川の死体を検分する蝶野と東海林。
滝川の舎弟が新宿第二署へ自首してきた知らせを受け、滝川が何故死んでいるのかいぶかしむ。
 
松江組事務所。
坂東運輸へ警察の捜索と拳銃の押収が始まったニュースを見ながら、
「これで坂田組も終わりですね」深町が竜哉に告げる。
 
滝川がマンション駐車場で射殺された事件も告げると
「俺がやった」と竜哉は認めた。
 
「まだ終わってないけどな」と白い粉が入った袋を深町に投げる。
「調べとけ。それと買い物を一つ頼まれてくれるか」
 
 
黒幕の存在
新宿第二署。
新宿第一署の蝶野と東海林が取調室から出てきたところを、三島とイクオが出会う。
 
滝川殺しの犯人の手掛かりを得るために、坂田組のチンピラを取り調べに来たという。
 
調べた結果は「西田の親子は滝川の命令で殺害した。滝川を殺害した犯人に心当たりはない。罪悪感で自首してきた」といった全く手がかりにならないものだった。
 
蝶野は口止めしているものの存在を感じ、それがイクオではないかといぶかしむ。
 
蝶野と東海林が去った後、四谷北署の警部・石森が訪ねてきたと美月が告げる。
 
石森の話では、沢渡は滝川とつるんで四谷では覚せい剤の売人をしていたとのこと。
滝川を殺害の犯人は沢渡で、薬の売買で揉めたからだろうと言う。
 
「あいつはそこまで性根の腐った奴じゃありません」
以前沢渡を逮捕した時のことを思い出し、両親がいなく親戚をたらい回しされたということ、調子のいいやつだが人を殺すような奴ではない旨を伝える。
 
「あくまで情報提供ですから。捜査方法はお任せしますよ」と石森は納得していないが帰っていく。
 
松江組事務所。
竜哉の元を訪れる蝶野と東海林。
 
「この状況で一番得をしたのは松江組だと思うんだが。滝川殺しに一枚か二枚かんでいる可能性は十分あるんじゃないか。(証拠は)ないな。やくざは信用できないね。特にお前は。嘘をつきなれた顔をしている」と蝶野。
 
蝶野が出て行った後、深町が帰ってきた。
「これ買ってきました。」
「で、あっちの方は?」
「それが、面白いことがわかりまして」
 
街中の大きな柱の向こうとコチラ。
竜哉とイクオが話している。
「それが本当なら」
「知っている可能性があるな。俺らが追いかけてるやつのことを」竜哉。
結子先生が倒れている記憶を思い出す。
「やっとたどり着ける」
 
思い出す、金時計をつけている男の腕。
 
「腹をくくれよ、イクオ」
「わかってる」
 
「ところで竜っちゃん、その荷物なに?」
「お前に頼もうと思ったんだが無理そうだな」
竜哉はそう言って荷物を持って去っていく。
 
そこにやってくる美月。
「聞き込み行きますよ、聞き込み」
 
漫画喫茶。
沢渡を知っている人達が、石森からの聞き込みを受け、沢渡が覚せい剤の売人だったと聞いてショックを受けている。
捜査妨害として四谷北署に苦情をいれると美月は怒る。
 
病院。
西田さんの娘さんのお見舞いに行くイクオと美月。
「ママも死んじゃったんでしょ。犯人捕まえたんだよね。さっきパパの友達って人が来て教えてくれた」
イクオは部屋の残り香と、置いてあるクマのぬいぐるみから、竜哉が来たのだと悟る。
 
「その犯人殺してくれる?どうして?パパとママは殺されたのに」
「警察は人殺しはしちゃいけないんだ」
「ならどうすればいいの?」
 
病室から出たイクオに沢渡から電話が入る。
「俺人なんか殺してないし、薬だって……」
「沢渡もしかしてビルから人が落ちるのを見たじゃないの?」
「みちゃったんだ。あの時ビルの上に居た奴ら。二人いてさ。その内の一人が……」
切れる電話。
 
連絡を受け、イクオと美月が駆けつけると、遺体になった沢渡と対面する。
 
レシートの裏に滝川殺害の犯人が自分と書いた遺書が見つかる。
 
「沢渡が言ってた西田殺しの犯人二人。滝川ともう一人は……」
イクオに電話が入る。
 
 
石森の最期
裏街。
石森を呼び出すイクオ。
「面白い情報を入手したんです。滝川がさばいていた覚せい剤は、四谷北署が押収したものとブレンドが全く同じでした。つまり押収品の横流しです。ネタ元はあなたですよね」
 
石森は「なんでわかった」イクオに銃を向ける。
 
「西田は倉庫にあった拳銃を見つけ、正義感で滝川の後をつけ、滝川と自分の関係を知ってしまった。その西田殺害現場を沢渡に見られてたとは」
 
「俺たちは特権階級なんだよ。お前も俺と同じその特権階級というやつを味わおうや。それとも正義なんてものを信じて、ここで死ぬか」
 
「あんたは奪ったんだ、かけがえのない家族を」イクオは結子先生との思い出、金時計の男、西田家族の写真、西田の娘の涙を思い出す。
「あんた許されないことをしたんだ」
 
「わかったわかった、じゃ死ねよ!!」石森が銃を構えた時、バイクが突入してくる。
 
その隙にイクオは石森を蹴り飛ばし発砲し、石森の腕に命中する。
 
「まだ殺しちゃいねーだろうな」とバイクから降りた竜哉。
「聞かなきゃいけないことがあるしね」
 
「お前ら、なんなんだよ」
「ウロボロス。二匹の龍だよ」
 
「あんたみたいな悪徳刑事なら知ってるかもしれない。20年前、まほろばという児童養護施設で殺人事件があった。その犯人は今も見つかっていない。それ以前に事件後と揉み消されてしまった」
「その事件をもみ消した張本人。金時計をつけた刑事のこと」
 
「わかった、話す、話すよ、金時計組のこと。こんな俺でも噂でしか聞いたことがねえ」
 
「やつらエリート中のエリートなんだよ。この国の最高学部を首席卒業した者だけが贈られる金時計をつけた、政治家・官僚・銀行頭取・警察にも一握りしかいない。スーパーキャリアだよ」
 
「その事件に金時計組が関わってるなら、事件をもみ消すなんて簡単だ。今頃は警察の中枢部大幹部の椅子に座ってる。金時計組を追うってことは警察四組織、警官25万人を敵に回すってことだぞ、死ぬぞお前ら」
 
「いいましたよね、まさかってやつがとんでもない本性を隠しているって」イクオが告げる。
 
石森に向けられる銃口二つ。
 
 
そして、これから
結子先生との記憶を思い出すイクオ。
石森が殺害された現場に座り込んでいると、美月が状況を聞き出す。
「沢渡のことを調べてたら銃声がして、駆けつけたら石森が撃たれてて……」
 
飲み物を買いにその場を離れたイクオと入れ違いに蝶野が来て告げる。
「お前が飲み込んだ言葉、あれは刑事の目じゃない。犯罪者の目だってな」
 
とある一室。
「君たちは何も見てない。何も知らない」記憶の中の金時計の男の言葉を思い出す竜哉。
 
「金時計組?執念深いですね。20年も昔の事件とのつながりなんてふつう出てこないですって」ライターのジーザス御子柴が言う。
 
「やっとつかんだ手がかりだ。報酬は払うからしっかり頼む」という竜哉。
「裏社会専門の鬼畜ライタージーザス御子柴にお任せください」
 
西田の娘が親戚に引き取られることになり、見送りに行くイクオと美月。
「笑うんだ、パパとママもきっとそう望んでいる」といい、何かをみみうちするイクオ。
 
「それに悪者はもういない。敵はとったからね」
 
美月の元に、父である連絡が入る。
近々美月の近くに異動になると告げる。
 
薄暗い店に、イクオと竜哉が離れて座っている。
 
結子先生との思い出。
竜哉の結子への初恋の思い出が思い出される。
 
「ここからが本番だぞ、イクオ」
「上にいかないとね、もっともっと」
「成り上がるんだよ、それぞれの世界で」
「金時計の男に辿り着くために」
「ぶっ殺すんだ。俺ら二人で」
 
金時計の男が言った言葉を思い出す。
「君たちは何も見ていない。何も知らない。
覚えておきなさい。この国の国民は我々の庇護の元で不自由ない生活を送っている。
君たちのちっぽけな人生を握りつぶすことも簡単なんだよ」
 
結子先生との思い出を思い出し、イクオは涙を流す。
第1話の感想はここをクリック
第一話ということで、情報が色々詰め込まれた、とても濃い内容でした。
 
全体的に重い内容で、W主演の一人、普段とっぽく何故この人が検挙一位なのかと思われているイクオが、実際に追い詰める為に繰り広げるキックは見事でしたし、自身でも「いいましたよね、まさかってやつがとんでもない本性を隠しているって」というくらい豹変します。
 
W主演のもう一人、竜哉が普段は仇討の為に動いているのに軽い調子で「バーカ、嘘に決まってんだろ」とうそぶくのが、妙にチャーミングで魅力的でした。
 
蝶野から「嘘をつきなれた顔をしている。嘘をみえみえだ」と言われ、「みえみえか……。結構凹むな」と凹んでいる姿に、冷徹なインテリやくざとのギャップがあり魅力です。
 
施設まほろばで子供たちがお母さんを書いている中、竜哉が結子先生を描いていることで、竜哉の結子先生への想いが初恋であったことも分かり、観ていて切なくなりました。
仇討に熱がこもるのも分かる気がします。
 
果たして金時計の男を見つけることができるのでしょうか。
仇をとることができるのでしょうか。
 
次回が気になります。

ウロボロス(ドラマ)の内容

公式サイト

結子先生はなぜ殺されたのか?犯人は誰なのか?
“金時計の男”はなぜ証言を握りつぶしたのか?警察組織は何を隠しているのか・・・?
 
かけがえのない友情や、登場人物たちのユーモアに富んだキャラクター、スタイリッシュなアクション、先の読めないスリリングに展開するミステリー、勧善懲悪・・・女性も男性も大人から子供まで、誰もが共感できるエンターテインメントのすべてが詰まった、新しい相棒(バディ)ドラマが誕生する!!
 
<出典>TBS公式

<出演者>

龍崎 イクオ:生田斗真(幼少期:南出凌嘉)
段野 竜哉:小栗旬(幼少期:小林喜日)
日比野 美月:上野樹里(幼少期:石井香帆)
三島 薫:吉田鋼太郎
蔵 直太郎:森下能幸
神取 一馬:馬場徹
蝶野 真一:滝藤賢一
東海林 太郎:浜田学
橘 都美子:吉田羊
田村 小夏:清野菜名
日比野 圀彦:光石研
忍足 浩二:モロ師岡
我那覇 守:山口祥行
聖 由起人:野村将希
鷲尾 啓:堀部圭亮
基 曜子:篠原ともえ
北川 貴一郎:中村橋之助
深町 武:ムロツヨシ
我孫子 桐乃:武田久美子
大津 克明:奥野瑛太
長枝 忍:奥山ばらば
真島 了:渋川清彦
御手洗 カオル:平田薫
柏葉 結子:広末涼子
那智 聡介:綾野剛
ジーザス御子柴 – 田中要次
劉 宗鉉:山本學
桂田 剛夫:デビット伊東
湯浅 敬一:康すおん

<各話の視聴率>

第1話 金時計の男 11.5%
第2話 オムライスの秘密 12.0%
第3話 約束だよ、イクオ 10.4%
第4話 結子先生の秘密 9.8%
第5話 君は僕が守る 10.1%
第6話 絶体絶命 9.2%
第7話 何でだよ、結子先生 10.6%
第8話 まほろばの秘密 9.6%
第9話 金時計の正体 9.4%
最終話 ただいま 11.3%

第1話から最終回まで視聴できます

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ウロボロス(ドラマ)の感想

20代男性

生田斗真と小栗旬のタッグが個人的に好きな2人だったので夢中で観てました。特に小栗旬の紙巻きたばこを巻くシーンや壁ドンなど同じ男としてもかっこよく見え、とにかく素敵な役でした。名前は忘れましたが母親のような先生の仇を取る2人の姿勢や物語の展開が面白かったです。特にこの設定の面白さがヤクザと警察という対極的な関係性で裏で協力していくのもカッコ良かったです。しかし何度も考え方の違う2人はすれ違い、ぶつかり、でも目的は同じというもどかしい状態が観ていてもむず痒い感覚だったのを覚えています。個人的に最終回の「たっちゃん、帰ろう。僕らの家に」のあとの2人の姿が本当に印象的でかっこいい終わり方だったのもこのドラマを未だに覚えている理由だと思います。あんなにかっこいい2人が情けなく呟く姿や泣き崩れる姿など、心を打たれるシーンも多くあり、人間味があって素敵な作品でした。ちなみに子供時代の小栗旬と生田斗真の役の子たちもめちゃめちゃ良い演技してました。魅力のある2人だったのも覚えています。家族のテーマだったと思うんですけど個人的には2人のカッコ良さと悲劇性がとても高い作品でした。広末涼子や上野樹里も出ていて、演技派が揃っていてとても緊張感ある作品で素晴らしかったです

30代女性

同じ養護施設で兄弟のように育った少年が、復讐のために犯人を追う話でした。はじめに、少年2人が育った養護施設の先生が殺されてしまうというショッキングな出来事から始まります。過去の記憶を辿りに、1人は警察、1人はヤクザになり、同じ目的を持って真実を追い求めて行きますが、本当に重い場面が多かったです。2人は笑うことは少なく、基本復讐のことしか考えていません。誰も信じられない状況の中、この2人だけはお互いのことを信じて乗り越えようとしていく姿には心打たれました。そして落ち着けるポイントとしては、唯一ムロツヨシさん演じるヤクザの手下が優しさに溢れていたところです。大切な人が殺害され、その真実を探しているうちにどんどん衝撃的な事実が新たになっていきます。その展開がショッキングながらも気になり、テンポもいいのであっという間に見終わってしまう面白さです。見終わった感想としては、小さい頃の体験というのは大人になっても残る人が多く、同じ境遇とはいわないまでも、同じように傷ついて大人になってもその傷を抱えたまま生きていく人は多いんだろうなと感じました。復讐のためだけに生きた2人を最期まで見届けていただきたいです。

50代女性

ジャニーズ好きの私が生田斗真主演(実際は小栗旬とのW主演)のドラマを見逃すはずはありません。でも、どんなだっけ?と思い出すと、刑事で赴任した生田斗真さん演じるイクオに最初に話しかけて来た婦人警官の清野菜名さんの場面がじんわりと浮かんで来ました。イクオは目の前の婦人警官を年下と思い込み上から目線で話しをすると「私はこれでも32才」と言うと驚いてそれから「先輩」と呼ぶようになる。これが私が初めてみた清野菜名さんでした。役が32才?本当に32才?澄んだ可愛い声をしているので、声優さんかと思いました。この感想の依頼があった日に、この2人の結婚発表があったのは偶然でしょうか。記憶を呼び戻しても私にはヒロインの上野樹里さんは甦って来ず、2人の出会いのシーンと味方と思っていたら小夏先輩がイクオと竜哉が探していた犯人の刺客で小柄なのに凄いアクションをすることに驚いてしまっていました。軽く霊感のある私は、この頃にこの2人はこうなるとわかっていたのかもしれません。あのヒットドラマのイケパラでは高校生役だった生田斗真&小栗旬と久し振りの共演も嬉しかったし、2人の子供時代を演じた子役も可愛かった。ドラマの中で子役が可愛いってことはかなり重要です。このドラマで出会った生田さん清野さんの結婚を機に再放送してくれたら嬉しく思います。

30代女性

生田斗真さんと小栗旬さんが久しぶりにタッグを組まれるということでとても楽しみにしていました。児童養護施設でお世話になった大切な結子先生が何者かによって殺された、その復讐を果たすため、イクオと竜哉は警察とヤクザそれぞれで登りつめ証拠を掴もう奮闘するストーリーです。2人それぞれが結子先生に対して抱く愛情を毎回思い出シーンとして見ることができ、イクオと竜哉、2人の復讐への強い意志を感じました。復讐をテーマとしたストーリー展開で、とても楽しんで見ることが出来ました。警察とヤクザ、2人が繋がっているとは決して知られてはいけない関係の中、どんどん事件を解決していく様子は秘密を共有しているようで、ハラハラドキドキできました。また、なんと言っても主演の生田斗真さんの演技がお上手で、イクオが葛藤し苦しむ姿が痛々しく、切なく表現されており、手に汗にぎる展開を毎回どうなるんだろうと夢中にさせてくれました。小栗旬さんも役のイメージにぴったりでとてもよかったです。最後、イクオと竜哉の2人は無事に結子先生の復讐を果たすことができるのか、ラストシーンは涙無くしては見れない感動の結末でした。終わったあとも考えさせられる素晴らしい作品でした。

40代女性

養護施設でそだった2人が母親のように慕っていた施設員の殺害を機に復讐を誓う「ウロボロス~この愛こそ、正義」。それぞれに警察と裏社会に入って立場が違うのでやりとりしている時は勝手にヒヤヒヤしてしまいました。それにしても殺害されてしまった施設員の役が広末涼子さんだったので回想での登場というのが切なかったです。警察ではドジで明るいキャラで通すイクオ。でも検挙率がナンバーワンというのを不思議がっていたバディのエリート警部補。たしかに不思議でしょうね、竜哉と別に「金時計の男」を探しているのでほんとはけっこうアンテナ張っているからだと思いました。随所に竜哉の周りでも事件が起きてふたりが関わって行くのでこれって伏線?と思ってしまいました。途中で、イクオは美月警部補から竜哉との関係を問いただされたりもしていたのですが、こういう時って1つ秘密を話すと全部話さないといけないから隠し通すしかないですよね。竜哉はどこでも生きていけそうだけど、イクオは警察官でなくなったら昔の事件を追うすべがなくなりそうだし。人柄は良くてもある程度権力がないと事件のことは追えないのだろうなぁとも思いました。ラストはやはりふたりが追う養護施設で事件が起こり、事件の真相が明らかになりましたが、黒幕の息子が出て来て復讐を思いとどまるところも感動的でした。過去の悲しみや憎しみは消えないけど、負の連鎖は起こさない方がいいですもんね。イクオと竜哉の友情も描かれていてほんといい作品でした。

40代男性

原作の漫画を読んでいなかったので、結子先生を殺害した金時計の男の正体を知らなかったので、毎回正体を予想しながら見ていました。警察とヤクザ、本来は繋がってはならない表と裏社会の人間が、お世話になった先生を殺害した犯人を自分たちの手で捕まえて復讐をするという設定が、今までのドラマではない設定でしたので面白い内容であるなと思っていました。主役を演じた生田斗真と小栗旬が、お互いの関係を他の人に知られてはならないが共通の目的のために協力しているという関係性も演技で表現しているのは実績のある役者同士、流石だなと感じました。表には出ない、裏のストーリーラインを踏まえて演技をして作品を作り上げているのは本当に凄い事だなと改めて思いました。金時計の正体は、警視庁の北川であり実はイクオの実の父親であったという衝撃的過ぎる展開で実の親に対して復讐をしようとしていたと知ったイクオの悲しみと、その心情を知り代わりに銃を撃とうとする達哉の優しさに心が打たれました。しかし、その達哉も北川の息子に撃たれイクオが息子を撃とうとしたと時に北川が身を挺して守る姿を見て大好きであった結子先生のことを思い出し銃を撃つのをやめ達哉とその場から立ち去っ後に、達哉と共に死を選んだイクオの元に結子先生が現れたシーンを見たら切なくて堪りませんでした。最後の最後に、人を殺めることを止めた結子先生の存在が2人に取って本当に大きかったのだなと感じました。

50代男性

龍崎イクオと段野竜也に共通しているのは、名前にりゅうが入っていることです。二人とも施設で育ち、その後違う道に進んでいました。方や刑事と方やヤクザになっていますが、あの頃の思い出は忘れていませんでした。施設で良くしてもらった先生は謎の死を遂げました。不振に思っている二人は協力して真相を暴こうとしています。20年経過しても忘れることができないのは、復讐があたまをよぎっているからです。復讐は良くないのですが生きる活力が湧いてくるのは確かです。ウロボロスのマークは蛇が自分のシッポをかじっていて輪になっています。最初と最後がないことを意味している気がします。永遠に終わらないのも、この物語にピッタリのタイトルです。正義とは何か?を考えた時、世の中の闇に葬られている真実を暴くために思いました。知らなくてもいい世界はありますが、このまま終わらせたくない部分が強くなり、愛する人のために正義で戦います。残念ながら警察内部の犯行でしたが、見逃すわけにはいきません。竜也が亡くなり、後を追ってイクオは自殺しました。二人の宿命はウロボロスのように二人でひとつだったのかもしれません。無限ループのような二人の世界でした。

40代男性

まずこのドラマを語るのに「おめでとう」という賛辞を贈るべきなのかもしれません。このドラマの主演である生田斗真さんが最近結婚されたニュースは有名であり、皆さんもご存知でありましょう。そのお相手となった清野さんですが、彼女との共演したドラマこそこの「ウロボロス」というドラマなのです。
このドラマの内容はというと、復讐のために刑事になったもの年月を追うごとにメンバーと信頼感が構築され人間関係は成功したものの、心のどこか奥底にその復讐心というものを忘れずに日々刑事の職を全うしている主人公は、死んだ女のための復習を目当てに生きているという人生に共感を感じるのでしょう。また爽快感を感じたいと人もいるでしょうが、反面彼が不幸だと思い同情の念を抱くような人もいるでしょう。
その両者の考え方が混在するドラマであり、主観的にどちらの側から見ても両立する共感を得やすいドラマなのです。こういった視聴者の共感の間口を広げるストーリー展開に感嘆するのは私だけではないでしょう。罪を重ねてしまいこの先どうなるか分かりませんが結局のところ正義は正義として君臨し、悪は滅せられるという原点に来するのではないかと、このドラマを見て改めて精進しなくてはと思った次第であります。

20代女性

生田斗真、ずいぶん演技が上手くなったなぁという印象。彼の作品はわりと見てきているが、ドラマで主演をやるのも久々だったはず。しかも公私共に仲のいい小栗旬との共演ということで楽しみにしていた。小栗旬は徹底的に裏の世界の人間の役を演じているが、生田斗真は裏と繋がる表側の人間。だからこそ揺れる思いなども痛いほどに伝わってくるようだった。ドラマ放送当時、副音声での放送が度々あったが、それによると、撮影が進むにつれ生田斗真はだいぶ辛そうにしていたとのこと。彼は役者として憑依型ではない印象を受けているし、どんどんと闇の世界に進んでいくのは彼にとっても苦しかったのかもしれない。小栗旬演じる段野と違い、生田斗真演じるイクオには、彼を引き止めようとしてくれていた人がいた。そんな周りの存在も段野は知っており、自分1人が闇の任務を遂行しようとするが、段野1人にやらせることはできないイクオ。2人のこの世界観が本当に泣けてしまう。物語が進むにつれ、2人が救われる道がどんどんなくなっていく展開。続きは気になるがこれ以上悲しい思いをしたくないと思いつつ見てしまう。最後のシーンは、そこだけは幸せな気持ちで見ることができる。見たあと悲しい気持ちになるドラマがだが、見て損はない。あと、音楽がとにかく泣ける。

30代男性

若手俳優として人気の高い生田斗真と小栗旬が主演するドラマで人気の漫画が原作ということだったから注目していました。特に生田斗真が警察官で小栗旬がヤクザになって復讐する設定が面白いと思いました。また、ストーリーも最初は同じ思いを持ちながらも生田斗真が中盤に上野樹里と出会ってから人を愛する幸せを知ってしまって復讐の決意を鈍らせていく姿が印象的で、一方で頑くなまでに復讐を遂げることを決意している小栗旬といういかにも人間らしい揺れ動きやすい心情も丁寧に描かれているのもよかったです。さらに育ての親でもあった広末涼子が実はストーリーが進むにつ入れて実は清廉潔白な人ではないという人間性の善と悪が描かれているのも興味深かったです。そして、好きなシーンは、ラストのシーンで思っても見なかった結末だったので印象的でした。また、最も好きなキャラクターが小栗旬の側近を演じたムロツヨシです。無口で不愛想なキャラクターで小栗旬に従順に従って協力していくも実は小栗旬がヤクザになった理由が復讐のためと知りつつも最後まで従う姿がカッコよかったです。いつものにこやかでおしゃべりなコミカルな印象とは全く違う感じだったから新鮮に感じました。

20代女性

成長した主人公たちの暗い雰囲気ただよう現在と、子供時代の二人の無邪気で明るい回想がコントラストを為す、切ないドラマ作品でした。小栗旬のいかにも裏社会の住人、といったカッコ良くも危険な雰囲気漂う演技と、主人公生田斗真の明るく無邪気なようで、時折狂気を見せるミステリアスな雰囲気がたまりません。また、子供時代の二人の親役にあたる広末涼子の役柄は、そんな二人からは想像もできないほど柔らかく暖かな時間を紡ぎ出す、天使のような振る舞いと優しさで、癒されました。だからこそ、どうして二人がこうなってしまったのかが気になって、毎回ドラマが見逃せませんでした。
原作漫画を書店で見かけたことがあるのですが、二人のメインキャラクターの再現っぷりに驚きました。漫画からそのまま出てきたような雰囲気そのままの姿です。この漫画を見かけるまで、原作が漫画ということすら知りませんでした。それくらい、立体的な、実際にいる人間ドラマとして描かれていたのだと思います。漫画原作の作品の中には、いかにも漫画的表現が目立つようなものも多いのですが、この作品は間違いなく一つのドラマ作品として完成されたものでした。続編があれば、是非みてみたいドラマのうちの一つです。

40代女性

日々様々な事件が起こる中、法で裁くことのできないものはたくさんあるでしょう。犯人が未成年者だから・精神疾患を持っているから、なのでしょうがないと諦めさせられる零なんてざらです。犯人を見つけ出して刑務所に入ることこそを生き甲斐にするしかない遺族としては憤りを感じて翔がありません。そんな中で、この作品では1人は警察官に・そしてもう一人はやくざの幹部となって事件の真相を暴こうと頑張ります。やくざにハッピーエンドなんて無し、だからこそこの展開は分かっていましたがやはり涙でした。おもてには決して出すことの無い絆を胸にそれぞれの道を進んでいく二人、本当にかっこいいです。巨大すぎる敵と戦い抜いた彼らをすごいと思います。警察内部の人間だからこそかばう、現実世界ではそういったことは無いと思いたいのですがありそうで恐ろしいです。自身がその立場に置かれた時、ただ途方に暮れるばかりで前に進むことは難しいでしょう。次々と謎が出てきてそれが暴かれたと思ったら次の謎、人もどんどん死んでいってとアップテンポな展開に目を離すことは出来ませんでした。上野樹里さんとかムロツヨシさんとか脇を固める俳優陣も豪華、そして生田斗真さんと清野さんは今見たらドキドキしてしまいそうです。

50代女性

イクオと竜哉がお互いに結子先生が、殺されたことに対する復讐を誓って一人は、そのために警察官になりもう一人は、裏社会に身を置くというのが凄いと思いました。二人とも先生の復習という思いは同じでしたが、先生に対する思いに違いがあった気がします。イクオにとって先生は、まさに母親であり母親の仇を討とうとしていますが、竜哉にとって先生は母親であり、恋人のような愛する存在だったんだと思います。竜哉は裏社会に身をおきながら復讐をしようとしていますが、本当は先生が言っていたように心が誰よりも優しい子だったんだと感じるシーンがいくつもありました。とくに最後に一番の黒幕である北川警視総監を殺そうとした時に北川の息子が止めたことで殺すのを止めることにします。イクオの方が、それでも北川を殺そうとしますが竜哉はそのイクオを止めます。竜哉はきっと北川親子に自分と先生の姿を重ね合わせて踏みとどまったのではないかと思います。最後は、悲しい終わり方でしたが最初から最後までいったい誰が黒幕なんだろうとドキドキしながら楽しみながら見ることが出来ました。主演の小栗さんと生田さんの演技が上手すぎて最後は泣けて来てしまうほど感動しました。

30代男性

「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」は、小栗旬さんと生田斗真さんが演じる兄弟の友情と復讐を描いているストーリーなのですが、設定が良いです。一人は刑事で一人はヤクザという設定に惹かれてどんな展開になっていくのか、ドキドキしながら観ていたのですが、最初の一話、二話まではなんだか今ひとつでした。しかし、三話目あたりから面白くなってきて、最終回に近づくにつれて、どんどん悲しさの強い展開になっていくのに、観ていて心が痛みましたし、その切なさに引き込まれてしまいました。たぶん、今までの人生の中で、ドラマを観ていてここまでボロ泣きしたのは初めてじゃないかと思うくらい、感動しました。自分的には、小栗旬さんと生田斗真さんの役の子供時代を演じていた、二人にそっくりな子役が可愛すぎてビックリしました。どこでこんな子役見つけてくるのだろうとキャスティングしたスタッフに感嘆しました。暴力の描写は少しキツイ感じがしますが、観ていてハラハラドキドキして、とても面白いドラマです。小栗旬さんも生田斗真さんも言わずもがないい演技をしているのですが、自分は上野樹里さんのこの役の演技力には感嘆しました。ドラマ自体にいい味を出していたと思いました。

50代女性

生田斗真さんが、普段は冴えないけれど圧倒的な身体能力を持っていて、ものすごく強い龍崎イクオをとてもいい味を出して演じていて、良かったと思いました。小栗旬さんが、背中に2頭の龍の入れ墨がある頭脳派ヤクザの段野竜達哉を熱演していて、とても良かったと思いました。はまり役だと思います。イクオと竜哉の2人にとって本当の家族は、結子先生だけだったのだと思いました。2人の関係性がとても良かったと思いました。上野樹里さんが、東大出身のエリートキャリアで、相棒のイクオといいコンビの日比野美月を体あたりで演じていて、良かったと思いました。次第にひかれていく心の変化を、表情で上手く表現していたと思いました。吉田鋼太郎さんが、元捜査一課で活躍した敏腕刑事の三島薫を、さすがの演技力で演じていて素晴らしかったと思いました。ムロツヨシさんが、深町をとてもいい味を出してさすがの演技力で演じていて、圧倒的な存在感がすごかったと思いました。アクションシーンが迫力があって、すごく良かったです。最後まで予測のつかないストーリー展開に、目を離すことが出来ませんでした。毎回楽しみに見ていました。とても面白い、いいドラマだと思いました。

30代女性

古代ギリシャのモチーフ「ウロボロス」に現代日本の人間関係や事件を絡めるところが、漫画っぽいネーミングだと思いました。「アルキメデスの大戦」や、「テセウスの船」、「カインとアベル」、タイトルと内容が共わないシリーズである。伝説と話の内容をすり合わせるが、壮大さの次元レベルが違う。小栗旬さん演じる段野竜哉と生田斗真さん演じるイクオ。あり得ない設定で、苦しみしか生まれない人間関係、その中に一人の女性を通して繋がる運命共同体の二人。本当に、ここぞとまでに苦しめる。親子の縁があるから、憎むべきか憎まぬべきかの倫理に苦しみ、人間のエゴ、欲の為に犠牲になり、真実も消し去られる始末。救いようが無い。窒息しそうな息苦しさに耐えるのは、幼少期の思い出。そこが一番幸せで、愛された記憶であるから。そういう設定が酷い。最終回に向かうにつれ、明らかになる真実は、もはや真実という名の絶望。真実を求めているのに、真実は正しくて清いものでなくなる、どんでん返しが、何度もある。無邪気な子供たちに負わされた宿命。無垢なものが生きる権利を奪われ、大人の、それも上流社会の陰謀によって消されていく。誰かのために誰かが犠牲になる世界。