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<見逃し動画>最終回(第10話) 「最終回!さよなら時矢!!」
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

3件の猟奇殺人で世間を震撼させた能見冬馬(高橋光臣)と同じく、タロットカードの図柄を再現する手口で2件の殺人に走ったネットニュース記者・外山直澄(粟島瑞丸)が、自殺――。時矢暦彦(沢村一樹)らが家宅捜索を行ったところ、外山は「これまでの5件の殺人はすべて自分ひとりの犯行で、能見に罪を着せた」とする遺書を自宅のパソコンに残していたことが発覚する。もし遺書の内容どおり、5件の猟奇殺人が外山の単独犯行だとすれば、時矢が逮捕した能見は無実ということになってしまう…。13係に動揺が走る…。
 
そんな13係に追い打ちをかけるように、衝撃の事態が発生。なんと外山の遺書がネットニュースに晒されたのだ! その直前、13係長の根本留夫(渡辺いっけい)が記者会見で遺書の存在を否定していたため、京都府警には非難が集中。能見は処分保留で釈放されることになってしまう。時矢は記憶を失う直前、能見が自分に告げた言葉を思い出せば、彼が何をしようとしているかわかるはずだと考えるが、なかなか記憶はよみがえらず、焦るばかりだ…。
 
そんな中、能見を勾留していた留置場の看守・草場友喜(今野浩喜)からの連絡をきっかけに、時矢は能見が6件目の殺人を予告していることを察知。いったいタロットになぞらえた一連の殺人はいつまで続くのか…!? しかも、13係の無期限謹慎、時矢に殺人容疑が降りかかるなど次々と危機が襲いかかるが…!?
 
ついに最終話! 記憶ゼロの刑事・時矢は失われた20年を取り戻し、一連の事件の謎を解明することができるのか…!?  タロット連続殺人の真の黒幕とは、はたして…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

最終回(第10話)のネタバレはここをクリック
最後の事件
外山は即死だった。
タロットカード通りに飾った。
時矢はどことなく違和感を感じていた。
 
根本が事件について記者会見を開いている。
外山が能見の犯行を模倣したのではないかと見ていた。
タロットの啓示というタイトルの外山のメールには法廷ウォッチャーをしているうちに、自分で裁きたくなったと書いてあった。
外山が犯人だとしたら、能見はシロだなと、福地は分析した。
 
時矢と佐相は生田目に会っていた。
「最後の事件が犯人の自殺だなんてな」と生田目は言った。
「最後の事件って」と佐相は悲しそうにする。
「だってそうじゃありませんか。記憶喪失だってことが奥畑さんにバレた以上は。なんだったら次の仕事おれが占いで探してやろうか」
生田目はタロットカードを切りながら冗談を言う。
時矢は、考え込んでいた。
「能見と外山はどこかでつながっていたんじゃないかな」
「外山が能見の犯行を引き継いだっていうんですか?」
「仮に、仮にだよ?4件目と5件目の殺人も遺書も、能見が指示してやらせてたんだとしたら」
 
そう、時矢が推理した時に、生田目がネットニュースを見つけた。連続殺人犯・外山直澄の遺書発見。
5件の殺人はすべて僕一人の犯行です、そうネット記事には書かれていた。
「どこから漏れたんでしょう?」と佐相。
「まさかこれも能見の計画?」
記者会見にて、冤罪なんじゃないのか、と根本は記者会見でマスコミに追い詰められていた。
 
そして、能見は釈放された。
「今朝、処分保留を決定しました。釈放です」と奥畑が能見に言った。
「この国もまだまだ捨てたもんじゃありませんね」と能見。
マスコミに囲まれながら、能見は車に乗せられて去った。
 
13係。
「これが最初からやつの狙いだったんだな。この3件は能見の犯行だ。あの時矢に限って間違うわけがない」と福地は言った。
 
その頃、時矢は屋上に来ていた。
「あのとき、能見は俺に何を告げたんだろう?」
と時矢は考え込んでいた。
 
そこへ佐相が心配してやってくる。
「一連の殺人に関する重要な何かを告げたんだけど、それさえ思い出せれば」と時矢。そこに一本の電話がかかってきた。
それは烏丸署の警官で、能見が入っていた拘置所の部屋に、ローマ数字が彫ってあったので、その画像を送るとのことだった。
「ローマ数字?」
佐相は生田目が持っていたタロットカードをその数字通りに並べた。
「今回の事件と同じ順番だ。あれ?」
時矢はバージョン違いのタロットカードに気づく。
「途中でタロットカードの順番を変えるなんてありえないよ、秩序を重んじるんだから」
時矢は、「13」を見つけ、それがdeathであることに気づく。
「能見は次の殺害を予告していたんだ!」
時矢と佐相は、釈放後まっすぐ家に帰った能見を追いかけて、能見の家にやってきた。
「能見!」と叫ぶ時矢。
 
そこには能見が倒れていて、DEATHと書かれていた。暖房がかなり効いた部屋で、能見は鎌で腹部を切られて殺されていた。
暑い、とそこへかけつけた福地も言う。
「いったい誰が殺したんだ」と福地。
そこへ12係がやってきて、13係は謹慎処分だと言い渡されてしまう。
 
 
謹慎処分の13係
「被疑者の自殺、誤認逮捕、釈放した犯人が殺害される!これだけの不祥事は府警本部始まって以来初めてなんだよ!わかってくれよ」と根本は声を荒らげた。
「だとしても、この事件だけは自分がケリをつけます」と時矢。
「この事件は刑事最後の事件なんで」
「取説のわたしがいなければ、時矢刑事は役立たずですから」
と佐相。取説?と混乱する内海たち。
根本も、自分が上の目をごまかすし、それにさ慣れているから、福地や内海にも捜査に行くように促すのだった。
 
時矢と佐相は奥畑のもとにやってきていた。
「ここに書いてある能見の逮捕者リスト、共通点があれば教えてくれないかな」
「罪状もまちまちだし、共通点は…」と奥畑は悩む。
「能見に関して、ほかに気づいたこととかない?」
「何かって言われても、ああ、でも、精神鑑定の結果が意外だったわ。ごめんなさい、守秘義務に関わることだから」
奥畑は言い淀む。
「今はどんな些細なことでも必要なんだよ」
と奥畑に頼み込む時矢。
奥畑は、時矢の熱心さに折れて、精神鑑定の紙を見せてきた。
「能見冬馬は犯行時心神喪失状態であった可能性が高く、刑事責任能力をとうことは不可能であると考えざるを得ない・・・え」と佐相。
「外山の遺書を見つけることができなかったとしたら、能見を釈放することはなかった」
と、時矢は呟く。
「これは能見を確実に釈放させるための保険だったんだよ」と時矢は言った。
 
そして、一連のタロット殺人の被害者たち全員が藤林の調査を受けていることがわかった。
「藤林京子は、その逮捕者が殺すに値するかを自分の目で確かめるために精神鑑定を重ねていたのかも」と時矢は分析した。
能見と外山は、家族三人が殺されていたり、危険運転で家族が死んでいたりすることが、
福地と内海の捜査でわかった。佐相は藤林の過去を調べる。通り魔は藤林の夫を殺して、鎌で殺されていた。かけつけた警察官に犯人が射殺されていた。
背川は但馬に能見のパソコンの検証を依頼していた。そして復元した。
タロットの啓示というサイトが見つかる。
パスワードが思いつかなくて入れない。
「全ての始まり、ゼロ?」と時矢は、THEFOOLと入力した。全ての始まりを示すカードだった。
 
「贖われることのなかった罪に罰を与えることそれこそが唯一この世界を正しい方向位導く秩序となる大切な人を奪われたものはその相手に罰を下すことができるしかし罰を下すべき相手がその前に死亡した場合、あなたには誰かに罰を与える権利がひとつ付与される。二人なら二つの権利・・・
相手は誰でもいい、数こそが秩序であるから」と佐相は読み上げた。
「これは立法の書だ。加害者に死なれてしまった人たちの秩序を示しているんだよ」
「恨みをはらすために?」と佐相。
「救われるためだったのかもしれない」
「救われるためにって?」と内海。
「家族を理不尽に殺されて、その犯人に死なれてしまった彼女は辛い気持ちを抱えながらずっと過ごしていたんじゃないかな」
能見は3つ、外山は2つ、藤林は1つ。それぞれ罰する権利を与えられていた。
「だから夫が殺された凶器である鎌で殺したんだ」と時矢。
 
リストが最後に含まれていた。
「能見からのメールのリスト!」
「そのリストと立法の書で能見や外山を導き、彼らに殺人を行わせ、最後に自分の権利を行使しようとしている黒幕」
「それが藤林京子だったってこと?」と佐相。
「女教皇が裏で操っているのは間違いない」と時矢。
「13係は?」
「これといって証拠は掴んでないと思います」
「警察の裏をかくなんて、わけないんだろうな」と時矢。
「長年組織に貢献してきたVIPです。逮捕状はおろか、家宅捜索令状もおりません」と佐相が言った。
「白をきられたら終わりだしね」
「こんなメモが」
と、佐相は一枚のメモを渡す。
「郵便配達には気をつけろ。能見に俺が最初に言われた言葉だな」
「何か意味があるんじゃないかと思って」
時矢は、頭を抱えてみるものの、まだ何も出てこなかった。
 
すると、時矢は立ち上がって、屋上の淵に立った。
「何するんですか??危ないです」と佐相。
 
すると、時矢に例の兆候が現れた。時矢は神経を集中させた。思い出そうとしていた。
「司法警察の役割は殺人者を裁くこと。法の前にひきだせないなんてどんだけ無能なんだよ。おれたちを生んだのは、あんたたち刑事の罪なんだよ」と能見は言っていた。
「刑事の罪?」当時の時矢は淵に手をかけている。
「その罪は軽くない。だからこんな目にあう。あんたが刑事だからだよ!」といって時矢は突き落とされたのだった。
時矢は思い出した。衝撃がはしり、刑事の罪、と言って時矢は尻餅をついてしまった。
佐相が電話に出ている間に時矢がいなくなる。
時矢はふらふらになっていた。
藤林が時矢にメールを送っていた。
 
佐相は心配してあちこち探していた。
佐相がかけつけたのは、藤林の研究室で、そこには藤林が死んでいた。
「覚えてないんだ」と時矢。その手にはナイフが握られていた。その状況だったために、時矢は連行されてしまう。
時矢は拘置所の中で、能見が彫ったローマ数字に触れながら、「これこそがこの世界で
守れる秩序」とつぶやいた。烏丸署の例の警察官がそれを見守っていた。
 
 
時矢が狙われた理由
13係。
佐相は手紙を持ってくる。それは時矢の手紙だった。ペンの隠しカメラだった。
時矢はそのまま藤林の研究室に到着した。時刻を言っている。
 
そこで、死んでいる藤林を発見して、時矢は殴られてしまった。そしてナイフを握らされる。時矢が犯人ではない証拠だった。
時矢は釈放された。大勢のマスコミがいるなか、群集のなかで時矢は警察官に刺されてしまった。
 
そしてその警察官の手をつかんだ。
「やっと会えたね、女教皇さん」
福地たちが警察官を捕まえる。
「わかってたんですか」と、警察官。
「郵便配達人は印象に残らないから犯罪リストにあがらないって法則があるんだよね」
「リストを洗い直したら、全員この烏丸署の留置所に入ってたんだ」と福地。
「ここにいると、犯人たちの担当弁護士に見せない顔が嫌というほどわかったんですよ。罪から逃れるためにありとあらゆる策を駆使し、成功した。だからリストにのせたんです」
「あなたが女教皇だとしたら、藤林の役割は?」
「セカンドオピニオンです。わたしがリストにアップした彼女に精神鑑定で確認してもらいました」
「藤林も能見や外山と同じように君の言葉に救いを求めたんだ」と時矢。
「君の過去を調べさせてもらったよ。12年前君は、奥さんと娘さんをストーカーに刺殺されたんだね。そして、その犯人もその後に死亡してる。君にはふたつの権利があるってことだ、そのひとつを藤林、二つ目を使って俺を殺そうとした」
「時矢刑事は殺害をおかしてないのに」
「刑事の罪。立法の書を拡大解釈したんだよね?能見が教えてくれたんだよ」と時矢は言った。
「そのせいで記憶が」と佐相。
「法の執行者だって人間だ。完全じゃない。それは事実だ。君のような犯罪者を生むこともある」
「犯罪者?ちがう!!」
警察官は声を荒げた。
 
時矢は警官の胸ぐらをつかんだ。
「どんなに繕っても犯罪だ。復讐だ。自分で心に刻み込むしかないんだよ。そこに罪がある限り、俺たちは刑事で居続けるしかないんだ」と時矢。
警官は涙を流した。
 
そして無期限謹慎がとけた13係。
「刑事続けられるんだ、よかった」と佐相。
 
「刑事にまつわる記憶はない」と生田目。
「あんがい、脳にとっては今の状態が都合がいいのかもな。このままでいいんじゃないかなって思ってるのかもな」と生田目。
「奥畑の言いなりだから、やめなきゃいけない」と時矢は困惑の顔をした。
 
そこへ奥畑がやってきた。「異議有り!」
「取引があって来たの。私もバカやっちゃったもんね!能見の精神鑑定の結果を府警本部に話しちゃうなんて。だから、そのことを黙っててくれたら、あなたの記憶喪失も口外しない」と奥畑。
時矢と奥畑は再び言い争いになるが、佐相はお祝いしましょう、と言った。
最終回(第10話)の感想はここをクリック
いよいよ最終回でした。
 
タロットカードの殺人事件の謎が明らかとなりました。
 
まさかという人が犯人でした。驚きです。
<見逃し動画>第9話 「最終章!星占いが結ぶ連続殺人!!」
 
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第9話の公式あらすじ

別れた妻で敏腕弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失であることがバレ、1週間以内に職を辞するよう言われた時矢暦彦(沢村一樹)は、すぐにでも記憶を取り戻そうと、開業医の叔父・生田目守雄(武田鉄矢)から退行催眠療法を受ける。だが、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。
 
そんな中、河川敷で女性の変死体が見つかったという知らせが入る。被害者は手足を縛られ、周囲にまいた灯油に火をつけられるという残忍な手口で殺害されていた。しかも、頭上にはキューピッドの人形、足元には男女の別の人形が置かれているなど、タロットの第6番カード『恋人』の図柄が再現されていた…!
 
実は昨年、今回と同様にタロットカードの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う直前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ、時矢を殺害しようとした能見冬馬(高橋光臣)――つまり時矢の記憶喪失を引き起こした男だった。能見が殺害した3人の被害者は、過去に何らかの形で殺人に関与していたものの結果的に罪に問われなかった、という共通点があり、調べたところ、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながらも保釈されていたことが判明。だが、能見は逮捕後に素直に犯行を認めて送検され、現在、勾留中。ということは、今回女性を殺害したのは模倣犯なのか…!?
 
手がかりを求め、時矢は新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)とともに、能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねるが、その矢先、勾留中のはずの能見から奇妙なメールが届いて…!?さらに手がかりを求めて、時矢と智佳は、犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いにいくことになるが…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第9話のネタバレはここをクリック
タロットカード殺人事件
河川敷。
 
猟奇的な殺人現場。
過去に起きた3件とパターンが同じだった。
タロットカードを再現していた。
 
この手口はまったく同じですよね、と佐相。
時矢を記憶喪失にした能見が起こした連続殺人事件と一緒だったのだ。
 
医師の生田目は催眠療法を使い、時矢の記憶を呼び起こそうとしていた。
「奥畑さんに記憶喪失がバレた以上は、早く
記憶を取り戻させるしかないんです」と佐相は、生田目に頼む込む。
生田目は順番に時矢の記憶を取り戻させようと努力していた。
「よし、さらに時間を巻き戻すぞ」と生田目。
「顔芸みたいです」と佐相は時矢の顔を見て言った。
 
そして、なんとか屋上につかまっている時点まで時矢の記憶を戻すことができたが、
転落するところで目が覚めてしまった。
「やっぱりお前は刑事だからという理由で殺されそうになり、刑事のときの記憶がうまく引きだせなくなったんだな」
と生田目。
「もしかすると、能見ってやつに殺されそうになったときに、それとは別に強いストレスを受けたのかもしれないな」
と生田目は言った。
「強いストレス?」
「そうなると、直接相手に会って聞くのがいちばんだな」
と生田目は解説する。
時矢は電話がかかってきたふりをして逃げ出してしまった。
 
能見の事件を急いで佐相からおさらいする時矢。
タロットカードにもとづいて起きた3件の事件について、佐相に聞きながら復習していった。時矢は、被害者には特に共通点もなく、どこから手をつけていいかわからなかった。
「いえ、この事件には共通点があります。それを解き明かしたのは、ネオ時矢刑事は覚えていないかもしれませんが、パレオ時矢刑事が他でもなく解き明かしたのです」 
そう、佐相はうっとりしながら言った。
 
13係。
背川は、河川敷の事件について解説する。
被害者の山井は、夫を殺そうとした疑惑の放火事件で逮捕されていたが、失火だと主張して保釈中だった。
「条件が前の事件とこれまたぴったりね!」と背川。
「はいはいはい、その条件っていうのは…」と時矢が手を挙げるが、そこへ佐相が遮ってくる。
「私におさらいさせてください」と佐相。
 
1件目は釈放されていて、2件目も起訴猶予処分で釈放されていた、3件目は、区議会議員が圧力をかけて釈放されていた。
全員タロットカードにその犯人の役割をひっかけた状態で殺されているという共通点があった。
 
そう、佐相は解説した。
そのどれもが時矢の推理だった。しかし、
もちろん今の時矢は覚えていなかった。
「つまりね、その被害者は事件に関与されたために逮捕されたのに、その後釈放された人たちなんだよ」と根本。
「そうかぁ!今日発見された山井さんも、放火殺人の容疑がかけられていたけれども、
保釈中だった。だから、犯行現場は火のイメージのタロットカードになっていたんだ。
これって過去の3件と同じだ!」
「だからそうだって言ってんだろ!?」と福地がツッコミをいれる。
「だけど、今回はなぜラバーズ?天地逆なのはいったい」
「これもきっと時矢刑事はわかってるのよ!」と背川。
 
そこへ佐相が「もちろんです」と笑顔を見せる。
「もともとタロットカードには正位置と逆位置といって、カードが逆の位置ではまったく違う意味になるんです。私もさっき時矢刑事からそう教えられて。逆位置だと心が離れるという意味になります、ということは?」
と、佐相に促される時矢。
「山井がもし、火事にして夫を殺したのであれば、とっくに愛は覚めていたということに
なるかな」と自信なさげに時矢は言った。
さすが!!と背川は声をあげる。
 
しかし、能見は勾留中で犯行を実行できる状態ではない。
「ついにきたコピーキャット!」と背川。
 
 
タロットの啓示
能見が逮捕前に勤めていたネットニュースの編集部へやってきた時矢と佐相。
「逮捕前の能見はネットニュースの記者をしていました」と時矢に説明する佐相。
「能見はネットニュースの記者だったんだね」
 
そこへ、「勘弁してくださいよ、うちは記者個人が記事選びから取材までやる個人営業なんですから」と編集長。
「そんなこと言わないで」と内海。
「新しく雇った外山が座ってますがね」と編集長。
外山は、奥畑の似顔絵を書いていて、時矢はそっくりだなと笑う。
「ここに来る前はウォッチャーやってたんですよ」
「ウォッチャー??」と時矢は不思議そうな顔をした。
「法廷ウォッチャーですよ。実際に毎日通ってたんで」
「おかあさ…あ、佐相検事も似てる」
と、佐相は自分の母親の似顔絵を笑いながら見つめる。
 
「僕、熟女マニアで、佐相検事推しなんです」と外山に言われ、佐相は複雑そうな顔をしてしまった。
能見からメールが届いたと、編集長が言い出す。
「能見は拘留中のはずじゃ?」と佐相。
「間違いなく、能見のメールアドレスから送られています」と編集長。
「おい、タイトルを見ろ、タロットの啓示だ」と福地。
 
そのメールにはファイルが添付されていた。
アルファベットと日付が書かれたファイルが添付。
アルファベットは人物名でその人物が逮捕された日だった。
 
 
外山はプリントアウトしたリストを内海に渡す。
時矢は拘留されている能見がメールを送ってきたことを
不思議がる。
「メールは時間指定でも送れますし、仕込んだんじゃないですか?」
と外山が言った。
「いけない、時間だ。烏丸署に行かないと」と佐相。
「烏丸署?」と時矢はとぼける。
「京都地検から能見の聴取の許可を受けました。時矢刑事が聴取のために。もういいですね??」
 
 
能見との対面
時矢は乗り気ではない。足が動かない。
「能見に会いたくないのは理解できますが、能見本人から話を聞くしかありません」
「でも、足が動かないんだ」
「それに、ストレスのこともわかるかもしれません」
「足が動かないんだもん」
「1週間以内に記憶が戻らなければ刑事でいられなくなるんですよ!?」
 
そう言うと、時矢は突然走り出した。
切り替え…と呆れる佐相。
時矢と会って感激する烏丸署の警官に案内される。
「自らの罪を認めているようですし、模範的な被告人といえます」
と警官は笑って案内した。
 
「あなたが能見冬馬」と佐相は緊張の顔で言う。
「お久しぶりですね、時矢さん」
と、能見は言う。
 
「ネットニュースの編集部にタロットの啓示というリストを送ったのはあなたですか?
警察での聴取では3件の事件は全て自分でやったと聞いていますが、本当ですか?」
佐相は能見にそう尋ねた。
「なるほどね。共犯者がいて、今回の4件目はその共犯者の仕業。そう思ってるんだ?残念ながら答えはノー。過去の3件も全て
 
わたしがやった。それだけじゃない。今度のもわたしがやりました」
「事件があった3月1日。あなたはここに拘留中でした。できるわけがないんですよ」と、佐相。
「それができるんですよ。4件目だけじゃない。5件目もその先も」
「まさか、犯行がまだ続くとでも?」
 
佐相は驚きの顔で言う。
「それを誰よりもわかっているのは、そこにいる時矢さんですよ。忘れたなんて言わせませんから」
と、能見はまっすぐ時矢を見つめて言った。
 
当時、能見は時矢から話を聞かれていた。
「タロット殺人?」と能見。
「ええ、それについてあなたが書いた記事がちょっと気になりましてね。犯人は犯行を通じて罪を収集してる。罪のコレクターなのではないか、と」
と、当時の時矢が推理した。
「それくらい書かないと読者は満足しませんから」
「なるほど、収集力はコンプリートという言葉が気になりました。人間の欲望には際限がない。だとすると事件はまだまだ続く。
 
だからああいう表現になったのではと思いまして」
「際限がないとはいっても、無限には無理ですよね。だってタロットは22枚までしかありません」
「逆に言えば、22枚揃えればコンプリートできる、という意味にもとれる」
「おもしろい。時矢さんでしたっけ。警察の人はみんな時矢さんみたいな突飛な考え方をするんですか?」
と、能見は言った。
「ふん、私には、私なんかよりもあなたのほうが犯人の気持ちに近いように思うだけです」
「買いかぶりですよ。私にできるのはあくまで推測です。あてずっぽうの占いみたいなものかな」
と、能見はタロットカードを掲げてみせた。
 
郵便配達には気をつけろ、あの日能見にそう言われたことを、時矢は思い出していた。
「俺、今、思い出してる」と時矢。
佐相は時矢を見つめる。
「あのとき、時矢さんは私の中にある犯罪者傾向に気がついたんです。だから徹底的にマークして、アリバイがないことを明らかにした。防犯カメラをあらいだし、一瞬だけ映った私を証拠にし、家宅捜索を行った結果」
インスタントカメラが出てきて、時矢はおそらくコレクション写真があるはずと背川に言った。
能見は逃げていったが、時矢に微笑んだ。
「そうだ、あんた逃げ出した、それであんな廃工場の」
時矢は、あんたが刑事だからだよ、といって屋上から突き落とされたことを思い出したが、
その前に能見に何か言われたことまでは思い出せなかった。
「やだな、まさか忘れちゃったんじゃないですよね?」と能見。
「逮捕後のあなたは3件の犯行を認めながらも、動機は話していません。動機はなんなんです?」と佐相。
当時、時矢は能見に対して、「あなたが思う犯人像だと、動機はどうなるんだ?」と尋ねていた。
「そうですね、秩序の回復とかどうです?」
「秩序の回復」
「例えば、並んだ本の順番がバラバラだと直したくなる。直さずにはいられない人
っていますよね?正しいものを正しい法則で並べたくなる。全ては秩序。それが動機」
 
「そんな動機、誰も理解も納得もできません」と佐相は言い返す。
「たしかに。こんな意味不明なこと言ってるから、精神鑑定を受けなきゃいけなく
なったのかも」と能見。
「精神鑑定?」
「ええ、検察官がね。弁護士も受けたほうがいいっていうから」
「なんていう弁護士ですか?」と佐相。
「ああ、奥畑っていう女性の弁護士ですよ」
「え?」と時矢。
リストにあった照合が終わり、31人全て一回逮捕されて釈放された人物だとわかった。
能見はこのリストをもとに殺す人を選んでいた。
 
 
犯罪心理学教授 藤林
奥畑のもとをおとずれた時矢は、「刑事を辞める準備はできたの?」と奥畑から言われていた。それはまだ、と時矢。
「わかってる?仮に刑事を続けたとして、能見の公判がはじまって、検察があなたを証人として出廷させたら、どうなると思う?」と奥畑は時矢に聞く。
佐相は、反対尋問で時矢の記憶喪失の事実がばらされると予測する。
「当然の法廷戦略ね。それが嫌なら、自分で出処進退を明らかにしなさい」
「どうして、能見の弁護人を引き受けたんですか?」と佐相。
「誰にでも弁護を受ける権利があるわ。彼とは何度も接見してるけど、何を考えてるのかわからないのが、正直なところね」
「でも、能見は素直に罪を認めているんでしょう?」と時矢。
「それって罪を悔いているということでうsか?」
「その逆、彼の心の中には私たちが理解できない犯罪に対する確固たる信念のようなものがあるの。罪をおかしたことや、そんな自分を誇らしげに満足しているそんな信念。だから精神鑑定を」
「精神鑑定はだれが?」と佐相が聞くが、それは教えられないと奥畑は語った。
「まだ事件は終わっていないんだよ!!」と時矢は声を荒げた。
「俺は記憶はなくしてしまったけど、能見を犯人として逮捕した判断には俺も確信がある。そして今、4件目の犯罪に能見が関わってることにも確信がある。記憶をなくす前の俺は得体のしれないものに触れた。それをどうしても思い出せない。それが俺なんだよ!!能見という男の心を知る必要があるんだよ!」
時矢は頭を下げた。
時矢は藤林という犯罪心理学の教授を奥畑から教わった。
 
時矢と佐相は藤林に会いに行った。
「能見を鑑定した藤林教授なら気づいたのではありませんか?能見がとても危険だということに」と時矢。
「私は司法のプロではありません。地検が彼を3件の事件の罪を犯したとして起訴したのなら、危険な男の可能性は高い。しかし、司法も完璧ではありません。可能性だけであれば、間違っている可能性もあります」
「万が一、彼が犯人ではなかった場合、私は刑事を辞める覚悟はできています」
と時矢は言った。
「答えられる範囲で構わないんです。能見が事件当時心神喪失・心神耗弱で無罪になる可能性は?」
「鑑定内容をあかせないのは申し上げた通りですが、ただ、あくまでもオフレコですが、心神喪失の可能性は低いかと」
「ということは、能見は自分の意思で犯行を?」
「不思議なことに能見には、快楽で一連の犯行を行うという精神的兆候は見られませんでした。そのかわりに、能見には強い義務感と
物事に秩序を求める傾向がみられました」
「秩序?それが動機?」と時矢。
「これは私見ですが、連続殺人を動機から見た場合、自らの欲求よりもルールを重視するタイプです。狩りに戦闘で飛び込むのではなく、狩場全体の秩序を優先させるタイプです」
狩場…と時矢は言った。
 
 
秩序と法則
「能見がこのリストの中から犠牲者を選んでいたのだとすると、必ず、法則があるはずなんだよ」
「逮捕された日時も年齢もばらばらですし」と佐相。
すると時矢にあの兆候がみられた。
釈放の理由もバラバラ?ということは、と時矢。
リストを見る時矢。この人のところにいってと連絡するようにと時矢は佐相に指示を出す。
奥畑は能見と接見していた。
「もうすぐ精神鑑定の結果が出ると思います」
「この部屋には窓がないんですね」と能見。
「接見室ですから当然です」
「でも、そろそろ降ってくるんじゃないかな?」
「予報では雨ではありませんけど」
「雨じゃなくて、人ですよ、高い塔から降ってくる」
「え?どういう意味ですか?」
「5枚目のカードの話、かな」とニヤニヤする能見。
 
一方、福地と内海は、米野という男を探していた。
重機の捜査を誤って業務上過失致死で逮捕されたが、釈放されている。
時矢は米野が危ないと睨んでいた。
 
すると塔から米野が降ってきて死んでしまった。だめだ、と福地。
そこにたくさんのボールが落ちてきた。
犯人らしき男を追う福地たち。
能見は拘置所の壁に何かを掘っていた。
 
それはこれまでの殺人事件のタロットの法則だった。
時矢と佐相も犯人を追いかける。
犯人は笑っていた。なんと、それは外山だった。
「なんでわかったの?」と外山。
「被害者は死亡事故に関与したけど釈放された人物。コレクションでしょ?」
「それって4人の殺人事件の釈放理由!」
釈放理由を変えることがルールだったんですか?と佐相。
「有罪事件だけど執行猶予中だったのは米野だけだった」
「どうしてこんなこと?」
「僕には権利があるんだ」と外山。
「僕は自分で自分が罰するよ」そう言って、
外山は銃で自殺してしまった。
「能見は心神喪失だった可能性が高く、刑事責任能力を問うことは不可能であると考えざるを得ない」
研究室にて、独り言を呟く藤林。
第9話の感想はここをクリック
ついに、時矢の記憶喪失の原因となった能見が登場してきました!
 
タロットカードに基づいた殺人事件というのもわくわくしました!
 
能見も不思議だけど、藤林もすごく気になります!
<見逃し動画>第8話 「殺人犯は私の父!? 雪の京都に消えた美女…」
 
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第8話の公式あらすじ

精密ガラスメーカーを定年退職したばかりの元専務取締役・三宅鎮男(篠塚勝)が自宅で殺害され、元部下の金戸直実(小倉久寛)が逮捕された。驚いたことに金戸は、時矢暦彦(沢村一樹)とバディを組む新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)の実の父親だった…!
 
捜査から外された智佳の代わりに、時矢は福知市郎(寺島進)と組んで調べを開始。金戸は事件当夜、7時に三宅の自宅に呼ばれていたが、直前になって近所のスポーツバーで待っていてくれとメールが届いたと主張。ところが9時まで待っても三宅が現れなかったため自宅を訪ねたところ、すでに殺されていたと話す。
 
金戸はスポーツバーで相席になった女性がいると打ち明けるが、事件の夜、バーは大混雑しており、店員は誰ひとり金戸や女性のことも覚えていなかった。もし、金戸のアリバイを証明してくれる女性が見つからず、金戸が殺人罪で起訴されれば、その娘である智佳も刑事をやめなければならないだろう…。時矢は智佳を救うために、正体不明の謎の美女探しに奔走する。
 
そんな中、金戸は17年前、被害者の部下だった時代に機密流出に関与したとして会社から告発され、退職を余儀なくされた過去があると判明。そのため、智佳の母で京都地検の公判検事・貴和子(かとうかず子)とも離婚し、妻子とは離れて暮らしてきたらしい。貴和子は冷徹な検事として有名で、金戸の無実を信じる時矢に対しても、先入観を持って捜査をするな、とクールに言い放つ。
 
その矢先、智佳のもとに、時矢の別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)が訪ねてくる。果たしてその目的とは…?送検までのタイムリミットが迫る中、はたして時矢は謎の美女を見つけて、金戸の無実を証明することができるのか…!? そして、智佳のピンチを救うことができるのか…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第8話のネタバレはここをクリック
佐相の母
時矢と佐相は犯人を追う。
「前に逮捕した男の顔も覚えてないんじゃ」と佐相。
ほんとだよね、と時矢。
「ディスられてんのになんでそんなのんきなんですか。似てるから嫌なんです、そういうところ」
佐相の機嫌が悪くなって、時矢は不服そうだ。
「一緒にご飯行こうよ、おごるから」と時矢は懸命に佐相の機嫌を直そうとするが、先約があると断られてしまう。
 
佐相は、母親の貴和子と食事をしていた。
貴和子は佐相が刑事になっていることに納得してなかった。
「家族の話でもしましょうか?」
 
お父さんのこととか、と貴和子。
「あの人の話はいい」と佐相。
「言霊ってあるのね」と貴和子は言った。
「彼、逮捕されたそうよ」
「えっ」と驚く佐相。
 
ガラス工業の社員三宅が殺された。
駆けつけると、金戸という男がいて、そのまま逮捕された。状況証拠が揃っている。
 
しかし、応援要請があった。
時矢は「佐相ちゃんと行くよ」と言うが、佐相がどこにもおらず、佐相ちゃんは?と言う。根本は、佐相はだめだと強く言った。
「このヤマからは外れてもらう」
「逮捕された金戸って人は佐相さんの実の父親らしいんです」
と、内海が説明した。
「実の父親!?」と驚く時矢。
すると、福地が近づいてきて、「往年の名コンビ復活だな」と言った。
 
 
金戸のアリバイ
時矢と福地は金戸の取り調べをする。
「昨日は午後7時に三宅さんの自宅にお邪魔する予定でしたが、メールが届きまして」
メールの文面を見る時矢と福地。
「金戸くん、申し訳ないが、自宅ではなく、駅前のプレイヤーズラボというバーで
待っていてくれ 三宅」という文面だった。
「それで言われたとおり、その店に入りました。ボックス席が空いていたので、そこに座って、9時頃まで待ったのにお見えにならず、自宅を訪ねたらあんなことに」
と金戸は説明する。
 
「夜7時から9時まではアリバイがあるってことか」
横にいた刑事は「店員は誰も覚えていなかったので」と言った。
「あ、店員ではありませんが、私がその店にいたことを証明してくれる方なら心当たりが。7時すぎだったと思います」
金戸の席に、立ちっぱなしで疲れちゃってと言ってやってきた女がいたのだ。
 
13係。
根本は佐相のことを見ていた。
「根本係長。未整理だった昨年度の長所の整理終わりました」
「ありがとう、仕事早いね」
「何か?」と佐相。
「なんでもないよ」
と、根本は不自然に否定する。
 
そこへ内海がやってきて、佐相に金戸のことを聞いてしまう。
「なんで苗字が違うの?」と空気の読めない発言をする内海に、根本は「空気よめ」とつっこんだ。
「いえ、無理に事件の話題を避けないでください。逆に痛いです。父と母は17年前に離婚して、私は母方の姓にかわりました。当時父は京極ガラス産業の研究室にいて、離婚前にも一度逮捕されてるんです。機密情報にも自由にアクセスできる立場にありました。機密流出に関わったとして、父を背任で告訴したんです」と佐相は、父親について説明を始めた。
「え、逮捕って、前歴者データにないけど」
「証拠不十分で不起訴になりましたが、やめたんです。上司だった研究室長が原因だったと聞いてます」
「当時の研究室長って、三宅さん?」と内海。
「当時辞めさせられたことを恨んで」と根本は言った。
 
時矢と福地は三宅の部屋を捜査していた。
回顧録や将棋の駒を見ていた。回顧録は白紙だった。
被害者は将棋が趣味で歩兵の駒を握ったまま死んでいた。
 
「もしかして、これダイイングメッセージじゃないの?」と時矢は推理する。
「被害者はフの駒を握ってたから、名前にふがつく人だとか?」
「福地!」と時矢は福地を指さした。
「歩は成れば金になるから」
時矢は金戸だと推理する。
 
 
金戸の前歴
京極ガラス作業にやってきた時矢と福地。
「金戸さんってどんな感じの方ですか?」
「正直、地味な人でした。社員の一部はトキンさんと呼んでからかったりしてましたから」
「あの将棋の駒トキンだったのかも」
「なんで機密情報を外部に?」と福地。
「発端は下請け業者からの問い合わせでした。当社が特許を持つ製法と同様の発注が国外の企業から来ているが、うちは認知しているのか?という問い合わせでした。それを受け、社内で調査チームが立ち上げられ、流出した情報はごく一部の人しか知りえない情報だということになりました」
「それで金戸さんが」と時矢。
「実は、社内調査だけでは不十分と判断して外部にも捜査を依頼してました」
「調査専門のリサーチ会社に疑わしい社員の素行調査を依頼して」
 
金戸と仲介屋が一緒にいる写真を見せられてしまった。リサーチ会社の人物が特定できず、不起訴になった。
退社した理由を聞く時矢。何度も話し合いが行われたが、結局辞めさせられたという。
「金戸さんには殺害の動機があったということになるね」と福地に言う時矢。
 
店に行く時矢と福地。
店員は金戸を覚えていなかった。
そして、コルクボードにたくさん貼られたインスタントカメラの写真を見る。
時矢は一生懸命になって写真を探した。
 
佐相は金戸との思い出を思い出していた。
「私にできることがあったら、力になるわ」と佐相にいう奥畑。そこへ時矢がやってくる。
「どうしてこの方と」
佐相は足早にいなくなってしまった。
「優等生っていうより杓子定規ね。ミズコールドブラッドの娘なだけあるわ」
「ミズ?」と時矢。
「彼女の母は京都地検の公判検事よ。感情を一切挟まないその態度からついたあだ名がミズコールドブラッド」
 
素直にSOSが出せない佐相に、奥畑は哀れみの表情を浮かべる。
「噂をすれば影よ」と時矢に言う奥畑。
向こうからやってきたのは貴和子だった。
「あの人が佐相貴和子検事?」
すると、貴和子は時矢の前で止まった。
「時矢です。初めまして」
「二年前、検察側として出廷していただいたわ。そのときはご足労おかけしました」
「あ、そうだった。そうでしたね」と時矢は惚ける。その様子を奥畑は不思議そうに眺めた。
「我々は今、元ご主人の無罪を信じて」
「そういうバイアスのかかった捜査は断じて認知できません」
「じゃあ、犯人だと思ってらっしゃるんですか?」
「私は予断を廃し、どんな結論も受け入れる覚悟です。彼らが検察送致になり、
基礎が決まった時点でこのバッジを外します。娘も警察の職を辞することになると思います」
 
「どうやら、事件がマスコミに嗅ぎつけられたらしい」
と、根本。
 
唯一のアリバイ承認のユニフォーム美人がいたらなと福地。時矢はふと何かを思いだし、スポーツバーに向かう。
「時矢、肝心なもん忘れてるぞ」と福地は、佐相の方を叩く。
「頼んだよ」と福地は笑った。
 
 
時矢と佐相
スポーツバー。
写っていたインスタントカメラの写真から、
時矢はなんとか金戸のアリバイを証明した。
 
食事中。
「逮捕される直前にお母さんと離婚したのはどうして?」
「母が決めたんだと思います。そう判断するのは当然ですから」
と佐相。
「この間似てるって言いましたよね」
佐相が言った。
「父です」
佐相はそう言った。「子供の頃の記憶ですけど、母は父の欠点をいつも否定して、それでも父は気にしなくて。モダン時矢刑事に似てるんです。それに引き換え母は何があっても毅然としていて、クラシック時矢に似てる気がします」
 
時矢は嬉しそうに微笑んだ。
「これ食べ終わったらもう範囲広げてみようか」
「もういいです、これ以上皆さんに迷惑かけるわけには。そもそも被疑者の肉親が捜査するのは問題が」
時矢は、あのさ、と言った。
「こんなときくらい法律も規則もどうでもよくない?!おれは佐相さんの本音が聞きたいんだよ、相棒なんだから」と時矢は言い放った。
「父が殺人を犯すなんて、私には信じられません。信じたくありません!ぜったいに」と佐相は言った。
インスタントカメラの写真には、サッカーのユニフォームを着た女が写っており、そこにはアルファベットでYOSHIMIと書かれていた。
「よしみ選手なんていません」
と佐相は言って、このユニフォームをオーダーした店を訪ねることにした。
 
「誰がオーダーしたかわかりますか」
と時矢がユニフォームオーダー店の店員に尋ねると、武藤良美とあった。
 
「武藤良美さんですね?」
時矢と佐相はリサーチ会社に勤める武藤良美のもとを訪れる。
「あの、この写真なんですけど、この写真ってあなたですよね?」と、時矢。
「嫌だ、バレちゃったの?社長に言われてやっただけよ。ホテルに連れ出すように言われたけど、乗ってくれなくて、タイムアウトだった」と良美は説明した。
彼女は荒巻リサーチ事務所の人間だった。
そこに荒巻が入ってきた。
「殺人行為にアリバイ作りに加担したとなれば違法行為です」と佐相が問い詰める。
「依頼って誰から依頼されたんですか?」
「匿名ですよ」
一流企業の信用調査をする会社なんでね、と荒巻。
京極ガラス産業からの社員の調査依頼を受けていたことがわかった。
すると、時矢にあの兆候。
福地に確認の電話をする。「回顧録の原稿探してくれないか」
三宅の原稿を見つけた福地。
 
全員集めた時矢。
三宅は回顧録を出そうとしていた、と福地。
17年前の機密流出事件の真相です、と説明した。
「もうひとりその幹部がいたんです」
それは、三宅だった。
 
回顧録に告白しようとしていた。タクシーにカバンを忘れていたのだ、
「まさかそれが産業スパイに?」と金戸。
三宅は謝ろうとしていたが、金戸が責任を取ると言い出した。
「自分が何言ってるのかわかってんのか」
新技術の開発と研究室のために、三宅は金戸を犠牲にしたことを後悔していた。
回顧録を書いて、償おうとしていた。
だから、歩兵を握り締めていたのだった。
「実は17年前に金戸さんに罪を着せた人物がこの中にいます」
と時矢。
 
吉原は三宅の右腕だった。その後研究室長の椅子も手に入れた。
金戸にアリバイがなくなるように考察していた。
「でもあの夜の110番だけは計算外だったんです」
通報の声が録音されたものを時矢に見破られてしまう。
回顧録を出すということを知った吉原が金戸に罪をなすりつけようとした。
「俺嫌いだったんです、金戸さんみたいなタイプ。自分よりも会社や同僚を第一に考える人間が」
すると福地は殴りかかった。
 
 
再会
時矢は佐相を連れ出して、奥畑と金戸に会わせた。
「大きくなったな」と金戸。
「ごめんなさい」と佐相は謝った。
「私はずっとお父さんは罪を犯したと思っていた。でも、本当に言いたかったのは、どうして突然いなくなったの?あんなに大好きだったのに、あんなに仲良しだったのに。
どうして、なんにも言わないで私を置いていったの」
「智佳」とそこへ現れる貴和子。
「離婚に関しては共同正犯なんだから。17年前、この人がやってもいない
罪をかぶろうとしたことを私が知らないとでも思ったの?」と貴和子は
 
佐相に言った。
「だけど、そんな理由で離れ離れになるなんて」と佐相は泣いていた。
「検察官の定年はあと1年よ」と貴和子。
「今度は私が返す番よ。あなたが犠牲にした人生を私が時間をかけてお返ししますよ」と貴和子は金戸に言った。
こうして家族3人の時間は戻ったのだった。
「ねえひとつだけ、お願いがあるの」と佐相。
「しばらくこのままでいさせて」
 
それを遠くで見ている時矢と奥畑だった。
「17年も続けるなんて」と時矢。
「それで?あなたの時間はどれだけ失っちゃったの?」と奥畑。
「刑事になってからだから20年かな」
「やはり記憶喪失だったのね?」と奥畑。
「法に携わる人間として看過するわけにいかないわ。1週間待つから身辺整理をしなさい」
そう言って奥畑は去っていく。
第8話の感想はここをクリック
佐相さんの両親が登場する話でした。両親が出てくると思わなくて驚きました(笑)
 
しかもお父さんとは小さい頃に離れ離れで、犯人疑惑になっているって、複雑なご家庭だったんですね。時矢の優しさも際立ってましたし、福地もなんか優しくてギャップにやられそうになりました。
 
最後気になる感じで終わっていました。気になりすぎます。
<見逃し動画>第7話 「京都〜東京〜仙台…800キロの遠隔殺人!?」
 
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第7話の公式あらすじ

記憶を失う前とは打って変わってズボラな性格になった時矢暦彦(沢村一樹)を、佐相智佳(瀧本美織)は見かねて注意。そんな智佳に時矢は反発し、2人はケンカになってしまう。そこへ、“月影カレン”という女性が何者かに連れ去られたという知らせが入り、智佳は時矢を置いて内海念也(横山だいすけ)と現場に急行する。
 
そんな中、警視庁捜査一課の山之辺裕作刑事(阿部進之介)が時矢を訪ねてきた。山之辺によると、2日前に東京、京都、仙台で発生した同時自殺事件が、以前時矢と共に捜査に当たった事件と酷似しているという。
 
それは3年前の冬、全国で7人の女性が同日同時刻に自殺を図った事件で、いずれの現場にもイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢の予兆』が残されていたという。やがて、自殺者たちが失恋者専用のサイトにアクセスしていた事実が発覚。“セブン”と名乗るサイト管理人・川上昇(亀山貴也)が言葉巧みに自殺をほう助していたことが判明したものの、彼は逮捕直前に服毒自殺。事件は被疑者死亡で幕引きとなったはずだった…。
 
ところがつい2日前、またしても3人の女性が同時自殺を図り、現場に『無垢の予兆』が残されていたという。かねてから真犯人は別にいると考えていた山之辺は、3年前、同意見だった時矢に協力を依頼。時矢は、右腕の智佳がいないまま、捜査に乗り出す。
 
一方、連れ去り事件の捜査を開始した智佳は、被害者は女性ではなく、“Vチューバー”の田所健三(須藤公一)だと知って驚く。田所は“月影カレン”というキャラクターになりきって動画配信を行っていたのだ。智佳は、彼の自宅で認知心理学者・兵藤幸雄(石橋蓮司)の写真を見かけるが…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第7話のネタバレはここをクリック
13係
 
佐相はずぼらになってしまった時矢に失望していた。
「警視庁の刑事が来るらしくて」と根本は時矢に言う。「掃除して」と。
「この状況どう思いますか?」
と、佐相。
「散らかってるね」
 
そう言って笑う時矢。
「殺人事件の現状ですか?」
 
佐相は時矢を別室に連れて行く。
「時矢1号は崇高で優雅で、生きとし生けるものすべての憧れでした。今のがさつさは一体なんですか?おっさんこどもじゃないですか!本当に思い出す気あるんですか?」
「そこまで言われる筋合いないよ!なんだよ!」
「思って言ってるんですよ」
「思って言ってるならほっといてください!」
「勝手にしてください!」
時矢と佐相は喧嘩になってしまうのだった。
 
 
連れ去りの可能性あり。
月影カレンさんが連れ去られたそうです、と内海が説明する。福地も有給中だし、佐相が内海と一緒に捜査に行く。
「俺だって一人でなんとかやれるさ」と時矢。
 
そこへ、東京から刑事がやってきた。
「ご無沙汰しています、時矢さん」
「ああ、どうも」
 
時矢は覚えておらず、佐相が置いていったバインダーを見やるが、もう助けてくれる人はいない。
「えっと」
「捜査一課の山之辺です」
と言った。
「2日前に起きた連続自殺事件聞きましたか?亡くなったのはいずれも女性です。
 
全て違う自殺方法でなくなっています。1冊の詩集が残されてました。ウィリアムブレイクの「無垢の予兆」。
3年前とまったく同じだ。私の予想は当たった」
「3年前」
「時矢さん、また私に力を貸してもらえませんか?」
「あの、とりあえず、その3年前の事件なんですけど、どんな事件でしたっけ?振り返ってみたほうがいいと思うんです。まさに、まっさらの状態から」
そう時矢は言った。
 
すると、山之辺刑事は、「さすが時矢刑事」と言う。
「事件は3年前。全国で7人の女性が一斉に自殺をはかった。方法はばらばら。一人の女性が一命をとりとめましたが、渋滞。自殺現場に詩集、スマホのデータが消去。失恋者の相談サイトが発見されたことがあった。管理人の名はセブン。セブンは仕事や趣味の相談で取り入り」
 
そう言って、山之辺刑事は、「君と同じ悩みをもつ7人が同時に旅立つ。だから君はひとりじゃない」という失恋者相談サイトの文面を見せた。
「その後、アクセスポイントからセブンを特定しました。自称個人投資家、川上昇。
捜査線上にあがった。しかし、川上昇は服毒して死んだ。被疑者死亡で送検した」
「とんでもない事件ですね!」と時矢。
「模倣犯ということは?」
「その先はうすいでしょう。報道もされてませんし」
 
山之辺刑事の説明に、そうか、と時矢。
「それに時矢さんだって」と続ける。
 
あの時の時矢は、川上昇が犯人ではないと思っていた。
「手伝ってもらえますよね?」
「わかりました!おっさんこどもでも一人でやれるってことを見せつけてやります」
 
 
月影カレンの正体
月影カレンはネット上のアニメーションのアイドルだった。室内から大量の脅迫状が見つかる。
「あの、あの、すいません状況が理解できないんですけど。私たちはこの女の子を捜すんですか!?」と佐相が驚いていた。
「この中の人にきまってるでしょ!?」と背川がツッコミをいれる。
「中??」
「ったく、情弱は罪よ」
「じょ…?」
「情報弱者!失踪したのは、VTuberの月影カレンこと田所健三さん。ユーチューバーのバーチャル版よ」
「この子が、この人??すごい世の中」
「週一のリアルタイム更新。年収3000万はかたいわね」
「私ユーチューバー 目指してるから」
と背川。佐相は写真を見つけて、内海はどこかで見たことあるなと言った。
それは田所と男が映った写真だった。
 
「二日前ここで自殺したのは美容専門学校に通う学生」
下京区の屋上に山之辺刑事と時矢が来ていた。
 
飛び降りによる脳挫傷だった。
「そういえば、唯一の生存者のタチバナミズキさん?ずっと病院に?」
と時矢。
「ええ、ずっと昏睡状態が続いているみたいです。目覚めてくれれば」
佐相のところへ行くことになった時矢。
 
壊れたPCを検証する時矢と山之辺。頻繁に自殺サイトにアクセスしていたことが発覚する。そして、サイト内のチャット履歴にセブンの文字があった。自殺に誘導している。3年前と文が同じであることもわかった。
「どうしました?」
「当時の犯人の自宅、もう一回行ってみましょうか?」
時矢たちは、川上昇の実家を訪れる。
「なんか車とバイクの本ばっかりだな」と時矢は驚いた。時折自己啓発の本もあった。
「仕事や趣味の話題が中心だったんでしょう?」
「セブンは専門的に返しています」と山之辺。
「だけど、この部屋には一切その趣味のものがないのはおかしくない?ちなみに山之辺さんはほかに犯人がいるって思ってる?」
「唯一の生存者のタチバナミズキは、事件直前に最近信頼できる人ができておねえちゃんみたいだって。しかしその人物は川上昇からは程遠い・・・」
「そいつがセブンを名乗って、そして今回も??」
と時矢は遠くを見た。「犯人は女性?」
 
一方、佐相は田所健三について根元に報告していた。
「月影カレンこと田所健三さんの交友関係はゼロ。ほとんど家から出ていないそうです」
「本当に事件性あるの?」と根元。
「脅迫状の件もありますし」と佐相。
 
電話もデリバリー系ばかりだった。
「さっきの写真の人、誰だかわかったよ!兵藤幸雄。認知心理学者。コーチングの権威らしい。最近ではオンラインサロンもやってる」と内海が佐相に言う。
「手がかりもないし、この先生に話聞いてみようか」と内海は佐相に提案した。
 
 
兵藤幸雄と田所健三
佐相たちは兵藤幸雄がいる病院にやってきた。
「たしか、田所くんだったかな」と兵藤は覚えている様子。
「ええ、昨夜から行方がわからず交友関係を」
「最近は悪意が可視化されやすい。何があっても不思議じゃない」
と兵藤は言った。
 
「失礼ですが、田所さんと先生はどういったご関係ですか?」と佐相が尋ねた。
「私がまだ大学で教えてきた頃の学生だ。30年近く前になるかな」
「ちなみに彼の最近の交友関係はご存知ではありませんか?」と内海。
 
しかし、兵藤は、わからない、と言った。
内海は「ご協力感謝します」と頭を下げた。
佐相は帰るとき、集合写真が飾られているのを見つける。
「これ、なんの集まりですか?」
「それは同窓会だ」
「同窓会、ですか」と佐相はじっと写真を見つめた。集合写真の写メを見る佐相。
 
 
月影カレン現る
13係。
「7人の趣味は、全員バラバラなんだよね。被害者全員が唯一パソコンが確認できた彼女と同じようなやりとりをセブンとしていたはずなんだよね」
と時矢は山之辺刑事に解説していた。
「ものすごい知識量ですね」
「でも今回の3人は全員映画好きなんだよ」
どうして映画好きだけを絞ったんだろう??
 
そこへ、どこからともなく、月影カレンの声が聞こえてくる。それは、近くにいた内海のパソコンの動画だった。
内海は月影カレンの事件について時矢に解説する。
「この動画で話してるのは、無垢の予兆だよね?」と時矢。
「今日の午前中にアップされたみたいで」
 
そのとき、画面に浮かび上がったのは、「今は亡き7年に捧ぐ」という文字。
山之辺刑事がぎょっとする。
「全てのビス、田所ならあてはまるよ」と時矢。
「こいつが…」と山之辺。
「こいつは今どこにいるんだ?」と内海に聞く山之辺。
えっ?と内海が聞き返すと、
「どこにいるんだああ!」と山之辺は急に声を荒らげた。イライラする山之辺だった。
すると動画には続きがあり、LIVE動画に切り替わろうとしていた。
 
そこに現れたのは月影カレンだった。
「一体、これどこで放送してるんだ?」と内海。
 
すると、インターフォンの音が動画の中で聞こえてきて、月影カレンはちょっとまっててと言う。
すると動画が切り替わり、田所が血まみれで倒れ込む様子が画面の前に現れた。
「偽物は淘汰される。悪が可視化される世の中だ!」
と、横にいた何者かが月影カレンの声で声を吹き込み、動画はそのまま終了した。
「現状に向かわないと」と佐相。
「現状ってどこに!?」と内海。
「京都シーズンホテルだよ」とあっさり時矢。動画にうつった窓の景色から、時矢はそう推理。山之辺たちが駆けつけると、
エレベータの前で犯人がカンネンした。山之辺が捕まえる。
ホテルの室内では田所健三が死んでいた。時矢は残されたPCを確認して、フォルダを見る。間違いない、田所がセブンだ、と時矢。
 
取調室。
犯人の榊原は、「あんなのはカレンちゃんじゃない」と言い張っていた。
「田所さんが月影カレンだってどうして知ったの?」と佐相。
「そりゃオンラインサロンに決まってるでしょう」
そう言ったが、なんでもないと榊原。
 
一方、山之辺刑事は時矢と外にいた。
「今夜の新幹線で東京に戻ります。今回も時矢さんには助けられました」
「今回俺はなんにもやってないから。犯人も死んじゃったし」
 
そこに電話がかかってくる山之辺。
「覚悟はできてます。ありがとうございました」
山の辺はそう言って電話を切った。
 
時矢は13係で一人で気になっていた。
「田所が本当に犯人なのかな?だとしたら川上はなんだったんだろう」
何か見落としてる気がすると時矢。
「いい加減帰ったらどうですか?」と佐相はホワイトボードを消しながら言う。
「これ片付けないと誰かさんに怒られるし」
佐相は、川上昇の写真を見て、ふと見覚えが。誰だっけ?と思っていた。
「この人、兵藤幸雄さんの写真に写ってた」
「よく覚えてるなぁ」
と、時矢は感心。
「一度見たものは忘れるなって私の尊敬する人が言ってましたから」
と佐相。「今は全然尊敬してませんけど」
「そういえば川上の部屋にも本があったな」と時矢。
「オンラインサロンは私塾。そこで知り合ったメンバー同士で起業したりもする」と佐相。榊原の発言が兵藤の受け売りだと気付いた。
「川上と田所は最初からつながってたんだ!」と時矢と佐相は声を揃える。
すると、時矢に兆候が。
「ようやく違和感の正体がわかった!」と時矢は足早に出ていく。出ていく直前、佐相に根元への調査依頼を託けて。
 
 
真犯人
時矢たちのもとへ山之辺がやってくる。
佐相がついてくることに怒る時矢。
「私が掴んだ情報ですよ!」
と、言い返す佐相。
 
そこは兵藤幸雄の部屋だった。
「これ、兵藤塾の初期メンバーですよね?」と時矢は集合写真を兵藤に見せながら言う。
「この中の数人、いや、全員がセブンなのではありませんか??」
と、時矢は言った。
 
すると、兵藤は重い口を開いた。
「当時、サロンの一期生の中に熱心に活動に参加する7人がいた。彼らをセブンとよんだ。しかし、いつのまにかセブンはサロンに
顔を出さなくなった。私の仕事を知っているかね?私の仕事は人々の心を操ることだ。私はサロンを通じてその方法を参加者に教えた。集団は時に暴走する」
「その7人は力を試した」
「私は彼らの仕業だとわかったよ」
「簡単に言うと、集団による犯行だったんだよ。だからこそ罪の意識が薄かったんだ」
「君の言うとおりだ」と兵藤は言う。
「なんで今まで黙ってた??」と山之辺が問い詰めた。
「何で言う必要がある?彼らは自ら死を選んだ」と、兵藤。
「はぐらかすな!」
山之辺は冷静さを失っている。
「君の目的は責任の所在の追求かね?」
と兵藤。「あくまで私は出会いのコミュニティをつくったにすぎない」
「じゃあお前には責任はないのか?」
「どんな責任があるんだ?誰が彼らを裁けるんだ」
 
そこに、時矢のもとへ電話がかかってくる。
根本だった。「おまえの読み通りだ」と時矢に言った。
 
すると、山之辺は拳銃を出して、突然兵藤を拳銃で殴った。
「タチバナミズキさんのためなんでしょう?」
時矢はそう言った。
「あなたの実の妹さんですよね?あなたにとって唯一残された家族。今回の集団自殺事件を起こしたのはあなたです。真犯人をあぶりだすために」
今回の被害者の趣味が映画で統一されていたことや、パソコンのデータの杜撰な処理の仕方など、セブンとの手口の違いを、時矢は説明した。山之辺は時矢の推理に「さすが」と言う。しかし、兵藤を殺す意思は変わらない、と。
「あなた間違ってるよ。理由はどうだっていいよ。人の弱みにつけこんで、人を殺すなんて、あんたセブンと一緒だよ。同じだよ」
と、時矢は叫んだ。
「一緒にするな!!」
 
山之辺は激昂する。
「あんた刑事だろ!?刑事は人を救うのが仕事だろう!?」
「わかってるよ、そんなこと」と山之辺。拳銃を時矢に突きつけたままだ。
「じゃあ、俺はどうすりゃいいんだよ。どうやってあいつを救えるんだよ、時間がないんだ。ミズキは今も苦しんでるんだ」
すると、時矢はとっさに佐相の前に立った。
「撃つなら俺を撃ちなよ!」
「いえ、私を撃ちなさい」
と佐相が今度は前に出て、押し問答。
それを見ていて妹を思い出す山之辺は、2人に兄弟みたいですね、と言った。時矢は山之辺から拳銃を受け取った。残りの5人を特定します、と時矢は誓う。山之辺は深々と頭を下げた。
 
時矢と佐相は同時に謝った。
「俺のほうこそごめん。これだけははっきり言っとく。この事件は佐相さんがいないと解決できなかった。俺、佐相さんがいないとダメなんだよ。誰だかわかんないし、外付けデータとしてこれからもよろしく」
そう言った時矢に、佐相はなぜか怒ってしまうのだった。
「時矢さんが私のことどう思ってるのか、よーくわかりました!!」
そう言ってむくれる佐相に、時矢は意味がわからず混乱してしまうのだった。
第7話の感想はここをクリック
バーチャルアイドルが登場する今回は、現代ならではだなと思いました。
 
可愛いアニメーションでも中身はおじさんということはよくあることですし、それを取り入れているのでリアリティがあって面白いなと思いました!
 
時矢と佐相が喧嘩してしまうのも微笑ましかったです。最後に佐相がいじけるのも良かったです。
<見逃し動画>第6話 「殺した記憶を消すトリック!?」
 
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第6話の公式あらすじ

進学校として有名な私立中学の校長・須藤公彦(阪田マサノブ)の刺殺体が、雑居ビルの屋上で発見された。事件直後、犯人と思われる女(森口瑤子)が屋上から飛び降り自殺を図ったが、段ボールがクッションとなったため奇跡的に軽傷だった。遺体に突き刺さったままのナイフにはその女の指紋が付着しており、傷痕の状態から被害者に強い恨みを抱いていたことがうかがわれた。
 
ところが、取り調べを受ける彼女の様子を見た時矢暦彦(沢村一樹)は、衝撃を受ける――。なんと容疑者の女は事件のショックから記憶を失ってしまったらしく、自らの名前さえ覚えていなかったのだ…!
 
DNAや指紋のデータベースには該当者が見当たらず、女の素性すらわからない上、被害者との接点も不明――。“すべてが謎の女”に困惑した福知市郎(寺島進)らは、状況証拠は彼女の犯行を裏付けているのだから、さっさと送検して終わりにしようと言い出す。
 
しかし、同じく刑事拝命以来20年間の記憶を失くしている時矢は自らの状況を重ね合わせ、「彼女の記憶が戻らない限り、真相はわからない」と主張。「これは自分が解くべき事件だ」と心に決め、新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)と共に彼女の記憶のかけらをつなぎ合わせるべく奔走するが――すると、その女は、弁護士、記者などいくつもの名刺を使い分けていたことが分かる!はたして謎の女は正体とは…!? 時矢がたどり着いた、驚くべき真相とは…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第6話のネタバレはここをクリック
記憶喪失の女
刺殺される須藤。犯人と思われる女は手についた血を見て、そのまま屋上から飛び降りた。
 
時矢と佐相が屋上にかけつけた。高校の校長の須藤が腹を刺されて殺されていた。
「犯人と思われる女が飛び降りたところを見ていた」と佐相。
「包丁には女の指紋がべっとり」と鑑識の背川。
「で、その女は?」と時矢。
「今、福地さんたちが女の取り調べをしているところなのですが」と佐相が意味深に言う。
 
「いい加減何か話してくださいよ!!」と内海は女に叫んでいた。「なぜ昨夜、あの屋上にいたんですか?」
「あなたが飛び降りたところを複数人が見ているんだよ」と福地が続ける。
その様子を隣の部屋から見ている時矢が「記憶喪失?」と呟く。
「自分の名前さえ覚えていないみたいで…」と佐相が言う。
 
時矢は、何も言わずに取調室に入ると、女へ突然、歴史のクイズを出す。女は正解した。
「今平成何年ですか?」
「31年。でも平成は4月30日で終わり」
「子供の頃楽しかったことは?」
「伊豆です」
「なんにも覚えてないとかいって、そんな昔のことまで覚えてんじゃねえか!」と
 
福地が威勢良く声をあげる。
「シッ!うるさい」と時矢。
「では、あなたのお名前は?」
「名前は…」
女は名前がわからなかった。
 
13係。
「心神喪失で無罪になろうとしていやがるんだ」と福地は決めつけた。
「あれは仮病なんかじゃないよ」と時矢は言う。
根本が「時矢、なんでそう思うんだ?」と聞く。
「だって、仮病だとしたら一切何も覚えてないって言ったほうが楽でしょ??」
と、時矢。
「昔の思い出は忘れないんです。覚えてないのは最近のことだけです」
「おまえ、やけに詳しいな」と根本。
そこへ、慌てた佐相が割り込んでくる。「早く身元ををつきとめましょう!」と言った。
内海はデータベースや指紋で特定できないと語る。
「目撃も物証もあるんだから早く終わらそう」と言ったのは福地だ。
「彼女の記憶が戻らない限り、事件は解決しません」と時矢は言った。
「この事件はおれが解くべき事件な気がするんです」
 
1年前。須藤校長は生徒たちとの交流を深めていった。生徒からは慕われていたという。
誰からも恨みをかっていなかった。
教頭にも学年主任にも指導していた。勉強会を開いていた。教師たちは容疑者の女を知らなかった。
時矢と佐相は女を取り調べていた。時矢は美術館の名前を思い出せなかったが、女は覚えていた。女の首元には大きなほくろがあった。
 
そして、「こんなところにずっといてもあれなんで、気分転換しましょうか」
と言い出した時矢は、佐相と女を連れて、事件現場へ。そして、事件を再現する。
佐相は飛び降りる寸前まで再現したが、女は何も思い出せないようだった。悲しそうな顔をしていた。
 
「腹部大動脈損傷」と女はつぶやいた。
「大量の血を流したことによる失血死…」と女は続けてつぶやいた。
 
 
記憶喪失の苦しみ
13係。
 
女に医療の知識があることを知った時矢と佐相は、女を解剖医かと思ったが、調べてみるとそうではなかった。
調書になんにも書けない、という福地。
「彼女が犯人だと断定するのは早急だろ」と時矢は声を荒げた。
「根拠はどこにあるんだよ!」
「俺は彼女のことをまだ調べたいんだよ。彼女の記憶ももどるかも知れないし」
「ちょっと待て。なんで俺たちがあの女の記憶を戻す手伝いをしなきゃならないんだ?」
「記憶喪失ってのは、本当に怖くてつらいんだよ!みんなにはわかんないよ!!」
と、記憶喪失のことになると、つい熱くなってしまう時矢だった。
 
「ごめん」と時矢は佐相に謝る。
「事件に私情を挟むのはどうかと思います。私も、彼女が犯人だと思ってます」
「私情を挟むのはよくないとは思うよ!でもさ、彼女がどうして記憶喪失になったのか、
気にならない?」と時矢は激しく言い返した。
「わかりましたよ。まったく一度言ったらきかないんだから」
 
そう佐相は折れて、時矢とともに生天目のもとを訪れた。
「記憶喪失になる原因を知りたいんです」と佐相が生天目に尋ねた。
「原因ねぇ、人の心が心的な衝撃によって記憶を失うのは2パターンある。タイプ1とタイプ2だ。タイプ1は、突発的な原因によって。交通事故とかで前後の記憶がなくなることだな。タイプ2は、心的外傷を長期的にうけてしまうこと。親から虐待をうけたりするとみられる。タイプ1の場合はあることがきっかけで、記憶を取り戻すことがあるんだよ」
 
取り調べ室。
京都市の地名を女に聞く時矢。いくつか地名を言う女。新しい道ができていることまでわかっていた。
時矢と佐相は捜査を続けた。道に詳しいから、女はドライバーかと思ったが違った。
移動販売の車が通りかかる。
「この人、杉田さんです」と移動販売のおばさんが言う。
「どんな人ですか?」
「正直わからないんです。誰とも仲よくしようとしなかったし」
戸籍を調べたが、杉田陽子という人物はいなかった。
立地があまりよくないマンションに住んでいた。「1年分家賃を払って保証人いらないでしょう」と言われた。部屋を見て、生活感がないね、と時矢。
押入れを開けると、須藤公彦の写真や記事が壁に貼られていて、赤い糸で謎に結ばれていて、奇妙さに時矢と佐相は驚く。
 
さらに大量の札束と、名刺を発見。
名刺には萩野翔子とあり、逍遥出版の記者だった。しかし、佐相がもう一方の名刺をみると、そこには、弁護士で菅原真紀とあった。
どういうこと??と時矢と佐相。
 
 
どれが本物?
取り調べ。
「しかし、こちらの3人は実際には存在しませんでした」
時矢は女に説明した。
「押入れにはこういったものがあり、須藤さんを計画的に追っていたようです」
そう時矢は女に言うが、まったく何も思い出せない様子。
 
取り調べのあと、浮かない顔の時矢に佐相が気付く。
「どうしたんですか?」
「なんか変だなと思って。自分が人を殺したかもってときに、あんな顔する?」
 
その時に福地たちが帰ってきた。
「弁当の味が落ちたとかなんとか」と学校に聞き込みに言った福地が漏らした。
「弁当?」と時矢はすかさずその発言を拾った。
「彼女がパートで行っていたのは企業や学校にも運んでる」と、時矢。
もうすでに証拠が揃っているので送検しようと言い出す福地。そうだね!と根本。しかし、時矢は止めた。
「ちょちょちょちょっと待って!彼女はいくつもの顔を使い分けていたんです」
「でも」と根本。
「もう少しだけ捜査を続けさせてください」
と、時矢は頭を下げた。
「あと1日だよ」と根本。
 
 
女の過去
須藤がかつて校長を勤めていた学校にくる時矢と佐相。理事長に女の写真を見せたが、女の顔は知らなかった。
「当時、須藤さんとトラブルになった方はいませんか?」と佐相が聞くと、理事長は、少し顔をこわばらせたが、「そういう話は聞いたことありませんけどね」と言った。
「収穫なしでしたね。時矢刑事?」と帰り道で佐相が残念そうにした。
「あの理事長、嘘ついてたね」
「え?」
「何か重大なことを隠しているのかもしれない」と、時矢は言った。
一方、福地と内海は、周辺の聞き込みで須藤の家に空き巣が入ったことを突き止める。
しかし、そういった情報は福地たちの耳には入っていなかった。
「やっぱり!警察には届けてなかったんですね」と近所の人。やっぱり??と内海。
「いろいろ時間とられるから届けなくていいんだ!って言ってたの。でも物騒でしょう?あんな立派な防犯カメラもあるんだし」
「なんで届けなかったんだ??」と福地。
 
そんな折、時矢と佐相は1年前、須藤校長が在籍していた高校で生徒が投身自殺をしたという事実を突き止める。
自殺の原因は心の問題という説明だったという。半年後、男子生徒の母親がいじめを訴え始めていた。
結局いじめの実態は確認できずにおわった。
真崎薫というのが母親の名前だった。
広島で医者をやっていたとか、と説明を受けた。真崎薫という女性が女の正体なのではないか??と思った時矢と佐相。
 
すぐ検索するが出てきたのは全然違う女性の写真だった。すると、時矢に兆候が現れる。
真崎薫は整形をしていた。首のほくろがそれを物語っていた。
時矢と佐相は、真相を知る中尾という高校生に接触するが、中尾は怖がり逃げ出してしまう。しかし、なんとか捕まえた。
「真崎翔太くんのことで」
「学校には黙っててもらえますか?」と中尾。
弁護士を名乗った女が来て、中尾は脅されたらしい。
「何を話したの?」と佐相。
「ほんとうのことを全部」
 
 
本当のこと
取調室。
「真崎薫。これがあなたの本当の名前です。そして、これが、あなたの本当の顔です」と写真を見せる時矢。
「あなたは整形をして顔を変えていたんです。このほくろ見てください」
「あなたの息子である真崎翔太くんの自殺の原因を調べるために、あなたな整形して、いろんな人に話を聞いてました」
「私の息子??」と女は呆然とした。「わからない」
 
生天目に再び聞く時矢。
「例えばなんだけど、心と体の両方のショックがなければ記憶喪失にならないの?」
「タイプ1の場合はな」
そのとき、時矢は自分が落ちるときの記憶を少し思い出すのだった。その頃、女もまた翔太の記憶を思い出していた。
だんだんに記憶が戻っていく女は、留置所で叫んだ。
 
送検されていく女は「全て思い出しました」と言った。時矢はそれでも女を止める。
そして、時矢と佐相は女と外に出る。真崎薫と。
「全てはいじめられて自殺した息子さんの無念をはらすためだったんですね」と佐相。
「息子は、メールをくれてたんです。緊急のオペがはいって、すぐに折り返せなかったんです」
「それから後悔を抱くようになったんだ」
と、時矢。
「いつも仕事にかこつけて、相手できなかった。大阪の全寮制の学校に入学してくれた時、正直ほっとしました。これで仕事に邁進できるって。最低の母親でした。寮からの荷物を片付けていたときに、なんにもなかったんです。あの子がそこで生きていたというものが何ひとつ」
「それであなたはいじめのことを調べ始めた」と、時矢。
「今まであの子になんにもしてあげられなかった。あの子が亡くなった本当の理由を突き止める、それが唯一のことだと思ったんです」
「整形して顔を変えて、生徒たちに話を聞いて回った。そしてとうとういじめていた生徒を突き止めたんですね??」
本当は、子供たちは謝罪を考えていたが、須藤校長が学校に傷がつくといって、もみ消した。薫は、二度殺されたと思った。いじめ自体を黙殺されたからだ。社会的にも抹殺するために、薫はすぐには須藤校長を殺さなかった。
「記憶の一部は戻ったみたいですね。ただ、あなたは犯人じゃないです。あなたが殺意を抱いていたのは事実。でも、あなたが記憶喪失になったことに矛盾があるんです。心理的ストレスと肉体的ストレスが両方起きて記憶喪失はおこるんです。あなたが記憶喪失になったのはほかに精神的なストレスを受けたから。例えば、自分ののぞみが叶えられなかったとか」
 
福地たちはその頃、学年主任の関口に事情を聞いていた。須藤と関口は犯行時刻に一緒にいたのだ。あの空き巣のときに防犯カメラに、しっかりと映っていた。しかし、須藤は関口との関係が公になることを隠すために、空き巣に入られたことを通報しなかったのだ。
「あの男が悪いんです!」と叫ぶ関口。
須藤は関口に関係を公にすると脅されていて、屋上で刺殺されたのだった。自分で須藤を殺す望みが叶えられなかった薫は、関口が刺した包丁を、自分の手で握り締めた。
 
だから薫の指紋が付いていたのだ。
「私がやったんです!」と、泣き崩れ、なおも繰り返す薫。
 
そんな薫を哀れんだ目で見る時矢と佐相。
時矢と佐相は翔太の卒業文集を渡した。
 
そこには母のような医者になりたいと書いてあったのだった。
事件が解決し、時矢は羨ましいなぁと記憶を取り戻した薫をうらやんだ。
第6話の感想はここをクリック
時矢刑事と同じく、記憶喪失の人が登場する今回は、時矢の思い入れも一入でした!
 
まさかあの人が犯人だったとは!と思いました。
<見逃し動画>第5話 「500年前の殺人トリック!? 父が残した時刻表の謎…」
 
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第5話の公式あらすじ

京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)はコンビを組む刑事、佐相智佳(瀧本美織)を連れて、京都の山奥にひっそりとたたずむ“八咫神村”に足を踏み入れた。八咫神村は、“神様が棲む”といわれる村…。そこで転落死亡事故が起きたと聞き、興味を抱いたのだ。やる気満々な時矢刑事に対し智佳は、「記憶を失う前の時矢刑事なら考えられない」ことと呆れるが…。
 
崖の上から転落死したのは村役場の職員・浅木浩太郎(大高洋夫)で、第一発見者は村の住人・小野千秋(大後寿々花)と羽山敬太(尾上寛之)。所轄署は、足を滑らせて落下したものと断定。事件性はないと判断するが、村長の森幸介(佐戸井けん太)は「八咫神様の天罰が下った!」と叫び、村は騒然となる。
 
八咫神とはこの村に古くから伝わる鳥の神様で、村人たちは代々、八咫神様が崖の上に建つ鳥居の上から村を見守ってくれている、と信じてきたという。森村長によると、500年前、村の乗っ取りを企んだ野武士が突然、苦悶しながら鳥居に向かって走り出し、まるで鳥のように崖から飛び降りたという伝説が村ではまことしやかに伝えられており、伝説どおりのことが村では度々起きていると打ち明ける。1年前にも村の消防団長だった飯田透(太田雅之)が村を裏切るような怪しげな行動を取りはじめた矢先、同じ崖から転落死したらしく、村長は天罰としか思えないと断言する。時矢は、ますますこの事件が気になってしまうが…!?
 
その頃、時矢をライバル視する同僚刑事・福知市郎(寺島進)は、時矢の鼻を明かそうと、未解決事件の再捜査を開始。半年前、身元不明の女性が殺害された事件を改めて調べはじめたところ、八咫神村と意外なつながりが…!?さらに村では第二の事件が起こり…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第5話のネタバレはここをクリック
八咫神村
時矢と佐相は崖からの転落事故の捜査のために山奥にやってきていた。
「このあたりなんですけど」と佐相。
「やっぱり迷子じゃん」と時矢。
「というか、そもそも通報によるとただの転落事故。なんでわざわざ私たちが捜査に?」と佐相は疲れて、呆れた様子。
「通報があった村にはなんと神様がいるんだよ、神様がいる村で死亡事故ってなんだか気にならない?」と時矢は微笑む。
「そんな理由で?昔の時矢刑事ならそんなこと言わなかったのに…」
佐相はうんざりした顔をする。
 
13係。
時矢刑事の未解決事件の再捜査をしようと福地は躍起になっていた。半年前の殺人事件。ある女性が頭部を鈍器で殴られて、持ち物は全て持ち去られていた事件。有力な手がかりは手に入らなかった。
最近、全部時矢刑事が事件を解決していることを気に入らず、福地は自分が解決しようと
していた。鼻を明かしたいということだった。そう、内海が解説するのだった。
 
一方、時矢と佐相は、地元の警察官に八咫神村を案内してもらった。
「府警本部の方がわざわざなぜこんなところに?」
地元の警察官は不思議そうに時矢と佐相を見る。
「ちょっとこの村に興味がありまして」と時矢。
「興味??」
警官は不思議そうな顔をする。
 
「あ、気にしないでください」と佐相がツッコミをいれる。
「亡くなったのは、この村の方ですか?」
佐相はそう尋ねた。
「あ、はい。浅木浩太郎さんといって、この村の役場の職員です。この村の住人の羽山敬太と小野千秋が見つけました」
近くには羽山敬太と小野千秋がいて、「まさか浅木さんが」と敬太が言う。千秋も苦々しい顔。
「あの崖から転落したのでしょう」と警察官が言う。崖には鳥居があった。
「天罰だ」
と突然誰かが言った。
 
「八咫神様の天罰がくだった」
そう言っているのは、八咫村の森村長である。
「八咫神伝説が再びおこる」
村民たちはその言葉を聞いて震えた。
 
村役場内。
森村長は、「八咫神伝説が再び起こってしまった」と村長が解説。村民はざわついていた。
「八咫神様っていうのは、この村にいるといわれる鳥の神様のことですよね?」
と、時矢が質問をする。佐相は、ちょっと時矢刑事!とツッコミ。村人たちは、突然質問をした時矢のほうをむく。
「八咫神村に強く風が吹くのは、八咫神様が翼をはためかせるからだって聞いたことがあります」
そう言う時矢を森村長は、こちらへ、といって、八咫神様の解説が書かれた巻物の前に連れてくる。
「八咫神様は村の鳥居の崖の上から見守ってくださっていた。500年前、ある野武士が村に入ってきた。その男は村をのっとろうとしていた。困った村人たちは八咫神様に祈った。すると、男は苦しみだし、鳥居の前に走り出すと崖の下に転落した天罰がくだった
「それって浅木さんと一緒じゃないですか」
「ちょっとまってください、時矢刑事。そんなの非現実的すぎます」
「都会で暮らすあなた方にはわからないかもしれませんが、この村では実際伝説と同じことがたびたび起こっているんです」
 
そのとき、警察官が読んできて検死がおわったと告げられる。
川原では、時矢と佐相が調べている。
転落死として間違いないとみられていた。
1年前にも崖から落ちて死んだ人がいた。消防団の飯田が死んだのだ。うさんくさい男でした、と森村長。
よからぬことを企んでいるのでは?と噂になっていた。「その時も事件性はなかったのですか」と佐相。
「非現実的と思われるかもしれませんが、私らには神様の仕業としか思えんのですよ」と森村長。
「神様の仕業?」と時矢。
 
 
神様の仕業
小野は時矢と佐相を連れて山の上にのぼっていた。
「何がそんなに気になってるんですか?」と佐相は急な山登りに本当にうんざりしていた。
「だって神の天罰で人が死ぬなんて、すごい気になるじゃない?」と時矢。
「天罰は警察の仕事じゃないですよ」と佐相は息切れしている。
 
突然そこに現れたのは、門だった。
「結構新しくないですか?」と時矢。
「はい、危険だからと最近になって建てられたんです」と小野千秋は解説した。
 
千秋は傍らのほこらから、八咫神村でとれた山菜を食べて、不浄の儀式を行う、と言ってふきのとうを取り出して、時矢と佐相に渡した。
佐相は、苦い!!とじたばたした。
時矢も苦いと言いながら、鳥居に近づいていく。そこはかなり急で、時矢も落ちそうになるほどだった。
千秋にに時矢は1年前の事故についても聞く。
「飯田さんはこの村を裏切ったんです。たぶん幸子も」
「サチコ?」と時矢。
「どなたですか?」と佐相。
「亡くなった飯田さんの娘です。私と敬太の幼馴染で、飯田さんがなくなったあと
行方不明になって。きっと幸子にも天罰がくだったんじゃないかってみんなそう言ってます」
「裏切り者の娘にも天罰…」
と、時矢はつぶやいた。
 
そこへ敬太が、福井のほうに枝打ちに行くと車で通りかかった。
林業をやっているのだ、と小野千秋が説明する。さらにそこへなぜか福地と内海がやってきた。
「おれがおまえが解決できなかった事件を解決してやるのさ!」と息巻く福地。
「何でここにきてるんですか?」と内海が不思議そうに聞く。
「私たちは転落事故の捜査です」と佐相が説明をする。
「驚くなかれ!こっちの犯人は神様なんだよ」と時矢は得意げな顔をしている。
「神様!?」と福地と内海は叫んだ。
 
 
天罰
八咫神村小学校。
そこで時矢は福地たちに八咫神様の解説をしていた。
福地は、時矢が突然オカルトじみたことを言い出していることを不審に思うが、
それを遮るようにして、佐相は、「どうして福地さんはこの村に?」と質問する。
「俺たちは半年前の事件を調べてるんだよ」と福地。
「覚えてんだろう?半年前の事件だよ!」と福地は時矢に追求するが、時矢はもちろん覚えていない。
「も、もちろん」
「身元不明の女性が撲殺された事件ですね?」と佐相。
「ついに似顔絵の人物が八咫神村のバス停から乗ったという証拠を見つけたんです」
 
内海は言って、似顔絵を取り出した。
その似顔絵は、浅木浩太郎の顔だった。
「浅木浩太郎さん!?」と佐相は驚く。
「この人は、まさに八咫神様の天罰がくだって殺された…」
と時矢が言う。
 
「おい、お前!じゃあなんで気付かなかったの?」と福地がつっこむ。
あ、いや、その、と、しどろもどろになってしまう時矢。
「ということは、半年前の事件の犯人は浅木さん?」
と佐相はすかさず言う。
 
「おい、福地!その事件の再捜査はじめたのいつ!?」と時矢が聞く。
「1週間前だ、事件関係者全員にあたってる」
「その被害者の女性の写真は!?」と時矢が言って、その写真を確認。
 
その写真を時矢と佐相は、小野千秋に見せにいった。その写真の人物は間違いなく、飯田幸子だった。
「幸子です」といって、千秋は涙をながす。
福地に説明する佐相。
「つまり、飯田さんが天罰でなくなり、浅木さんが飯田さんの娘を殺し、浅木さんが天罰で亡くなった」と佐相は呟いた。
 
 
ふきのとう
飯田邸。
割れた写真立てを発見する内海。変な暗号のメモも発見する。福地と内海は家にあるもの全部持ち帰ることになる。
一方、村役場で話をしている時矢と佐相。
「まさか、半年前の事件とつながっていたなんて」と佐相が言う。
「伝説、って聞いた時からこの村には何かあるって思ってたんだよね」と、時矢。
「恐るべき刑事の勘!記憶を失う前の時矢刑事ならまずそんな発想はしなかったでしょうね」
と佐相は言い放った。
 
「刑事さん!」と、小野千秋が呼びに来る。
八咫神伝説はまだ終わらないという張り紙がはりだされていた。
そんな中、13係では、福地は暗号を解読しようとしていた。数字やアルファベットだった。
内海は「この字面どっかで」と考え込んだ。
「どっか行こうとしてたとか?」と背川。
「これは電車のメモだ!路線番号と時間だ」と内海はついに思いついた。
路線図で分析を始める福地と内海と背川。
飯田幸子は父親のメモを頼りに、殺害現場にたどりつき、殺されたと。
 
佐相と時矢は村役場にて、今日は危ないので皆さんここに泊まってもらいましょうという
話をしていた。そうすると、食事のいい匂いが漂ってくる。時矢と佐相は小野千秋の手料理を見つめていた。
「お清めの山菜ですよね?これ。ふきのとう」と佐相は言った。
「そうです。お清めの山菜はふきのとうと決まっているんですよ」と千秋。
佐相は、ふきのとうにぴんとくる。もしかして!!と走り出す佐相。佐相は植物図鑑を開いていた。時矢も追いかけた。
「昔聞いたことがあったんです。ハシリドコロはふきのとうに似ていますが、毒草なんです。口にした人が走り回ることからこの名前に」
「毒草!?」と時矢は食いついた。
「天罰をうけた人は、ふきのとうとハシリドコロを間違えて食べてしまって、崖から落ちて転落しているのではないですか?」
「事故じゃなくて殺人だとしたら?」と時矢。
「えっ??」
「門だよ!」と時矢。
「門?」
「かんぬきをかけると開かないハシリドコロを食べた人をここに閉じ込めるための物だったとしたらわざとふきのとうとすりかえてここから転落させるように仕向けたとしたら?」と、時矢が思考を巡らせる。
 
一方、福地たちは引き続き幸子の足取りを調べていた。
 
 
門番の時矢
村役場の食事の時間。
 
八咫神村の心配をする村人たち。
八咫神様が守ってくれる、と口々に言って祈り始める。
「皆さん、本当に信じているんですね」
佐相はそう言う。
「村長はどこいった?」と時矢。
「具合が悪いって寝てるそうですよ」と佐相。
「じゃあ、見張りがてら村長の家に行ってこようかな」と、時矢が言った。
 
村長の家。
時矢は村長のもとを訪れる。
「僕が門の前に夜通し見張ってますから」と時矢が言った。
時矢は本当に門の前で見張ることに。寒いし眠いと言って、本当に眠りこけてしまう時矢。
 
翌朝。佐相が門の前まで起こしにくる。
「何が見張ってる、ですか!!爆睡じゃないですか!」と顔をはたく。
「寝てないよ」と言っていたが、本当は寝ていた。門をあけると、大丈夫そうですねーと佐相。しかし、鳥居から崖の下を見る時矢は、村長が転落しているところを見つけてしまう。
「ずっと門の前にいたのに」と時矢。
「でもどうやって??」
 
河原に背川がやってきて、鑑識を担当する。
「でもどうして村長が?」と時矢は違和感を感じていた。
福地と内海は引き続き捜査をしていた。風力発電を推進するヤミーテックという企業にひっかかる福地。飯田は風が強く吹く八咫神村を売って風力発電に使おうとしていたんだろう、と福地は推理。やがてヤミーテックの社員から八咫神村で風力発電の計画があったことが明らかになった。
 
 
八咫神
時矢と佐相は、手掛かりを探して村長の家に来ていた。空の植木鉢を見つけて不審に思う。そこを掘り返してみると、ハシリドコロが見つかった。一連の殺人事件の犯人は村長だと時矢はにらむ。
「でも、なぜ犯人の村長が自らハシリドコロを食べて崖から落ちる必要があるんでしょうか?」と佐相。
「そこなんだよ、それに、どうやってあの崖にのぼったのか」と時矢も不思議に思う。
背川から電話がかかってくるが、村長からハシリドコロは検出されなかったという。
 
また、毒物も見つからなかった。ただの転落死だった。村長の手に刺さっていたトゲはヒサメノキだった。
時矢は植物の図鑑でヒサメノキについて調べる。
時矢にいつもの兆候が現れる。佐相は祈る。
「そういうことだったんだ」と時矢は呟く。
村人を集めて、時矢は推理を語り始めた。
 
そこに敬太がやってきて、千秋に「僕がいない間大変だったんだってね」と声をかけた。
「この村に伝わる伝説の真相がわかりました。八咫神様の天罰なんて存在しなかったです。それはこれです」と時矢は言った。
佐相は「これはハシリドコロです。犯人はこのハシリドコロを使い、天罰に見せかけて人を殺していたのです」と言った。
「すべての発端は、5年前に進められていた風力発電計画だ。目論んでいたのは、森と浅木だ。村長の家からは大量の現金が見つかっています」と佐相。
「その計画にいち早く気づいたのは、1年前に亡くなった飯田さんだった」と福地。
「それじゃあ!飯田さんはこの村のために!」と千秋が言う。
「村長は、この件について問い詰めてきた飯田さんを、伝説になぞらえて殺害したんです」と時矢は解説する。
「幸子さんは父親の死を不審に思い、ヤミーテックにたどりついた」
幸子は浅木にたどりついてしまい、問い詰めた幸子を浅木が殺害した。
「どうして村長は味方だったはずの浅木も殺したんでしょうか?」と千秋が不思議そうにする。
「それはあなたに聞いたほうがいいですよね?ね?敬太さん」
そう言って、時矢は村人の中にいた敬太に近づいた。えっ、と敬太が体をこわばらせる。
「僕はさっき福井から戻ってきたばかりですよ!?」
敬太は言い返した。
「そうです、ここから6時間かかる福井にいたんですよ?」と千秋。
「場所を移しましょうか?」と時矢は言って、川原に移動する。
 
川原の流木がすごく増えていることに時矢は注目した。
福井から流れてくる川のながれを使って運搬する方法を使えば、1時間でこの川原に到着させることができると、佐相は解説した。
だからって敬太がやったとは、と千秋。
背川は「村長の手に刺さっていたこのトゲ。これはこのあたりには生息していません。
確認すると敬太さんが枝打ちしていた福井の山にしか生息してなかったのです」
 
この村にいなかった人物こそが犯人で、この村にいなかったのは敬太だけだ、と時矢は推理をしめくくった。
「敬太、うそでしょ」と千秋。
「千秋。もういいんだ」
 
敬太は力なく言うと、「幸子は僕の大事な人でした」と言った。敬太は浅木が幸子殺しの犯人だと知ってしまったのだ。
村長を敬太は呼び出し、真相を確認した。
「こんな限界集落、すぐ終わるよ。あの親子には天罰がくだったんだ。浅木にも。そして、君にもな」
そう言って、村長は突然敬太にも襲いかかった。自衛した敬太。その拍子に村長が転落して死んで、敬太は流木にくくりつけて村長を八咫神村のほうへ川を使って流した。
「殺されて当然なんだ!」と敬太は時矢たちに向かって叫んだ。
「敬太さん!!殺されて当然の人間なんていないんです!みんなを愛していたことは
わかります。でもあなたがやったことは立派な殺人です!」
そう言って時矢は敬太の胸ぐらをつかんだ。
 
こうして事件を解決した時矢たちはトンネルの中を歩いていた。
「そもそも、八咫神伝説をどうして信じていたんだろう?」と福地。
「閉鎖された空間にいると、何かを盲信してしまうことがあるそうです」と佐相が解説した。
「ああ!!そうだ!おまえの未解決事件、おれが解決したんだぞ」と得意げな福地。
「あー、ありがとう」と時矢は気のない感じで頭を下げた。
「ありがとう、じゃねーだろ!!おまえ、なんとか悔しがれよ!!」
悔しがれ!と繰り返す福地。
 
「この村、どうなるんでしょう」と佐相が心配そうに言うと、
「八咫神様が守ってくれてるから大丈夫だよ」と時矢が言った。
そのときに、強い風が吹きすさぶのだった。
第5話の感想はここをクリック
八つ墓村のような、おどろおどろしい村を舞台にしたよく推理小説にある展開が始まってまた別の面を見せてくれる刑事ゼロの可能性に感心しました。
 
もちろん村の伝説やオカルトなどに偏ることなく、論理的な真相があって、川を使ったトリックも面白かったです。
<見逃し動画>第4話 「透明人間の殺人!? 空飛ぶ500万の謎!!」
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第4話の公式あらすじ

深夜、京都市内の中古品買取店で、時価500万円の純金の延べ棒が盗まれる事件が起きた。事件当夜、偶然店の前を通りかかり、怪しい男を見かけた時矢暦彦(沢村一樹)は捜査の行方が気にかかる。
 
店長・高沢真浩(弓削智久)から防犯カメラが作動していたことを聞き、時矢も佐相智佳(瀧本美織)も安心するが、そこへ現れたのはサイバー犯罪対策室の主任・但馬正樹(野間口徹)。但馬は、時矢たちにこれは単純な窃盗事件ではない、と言い放つ。
 
但馬にうながされ、防犯カメラ映像を確認すると、金の延べ棒が空中を浮遊して画面から消える映像が残されていた。まさに“透明人間”の犯行のように見える映像に、時矢と智佳は驚くばかり。実は、この店が警備会社から導入している防犯カメラは、年齢や性別などの条件を設定すれば、その条件に合致する客を映像から消すことが可能なものだった。つまり犯人は警備会社のシステムに外部からハッキングし、自らが映らないように条件を設定。同時に通用口のロックや非常ベルを解除して店内に入り、堂々と延べ棒を盗み出したのだ。但馬は前代未聞のハッキングによるサイバー犯罪と位置づけ、13係も捜査に参加することになった。
 
この防犯カメラ映像解析ソフトの開発者でもある警備会社社員・北浦菜月(西原亜希)も全面協力を申し出るが、その矢先、店で高沢が殺害される事態が発生して…!? 
また、時矢はまったく覚えていなかったが、3年前、一時だけ13係で時矢とコンビを組んでいた但馬は、なぜか時矢に強い恨みを持っているようで…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第4話のネタバレはここをクリック
但馬の視線
警察の集まりに出席する時矢は、以前の同僚から声をかけられるが、依然としてまったく覚えていなくて、「お久しぶりです」
と言うたびに、佐相に解説してもらう。
「あの隅でじっと見ている人も俺のファン?」と時矢は言うのだった。
 
二次会に向かう途中、トレジャーバザールという中古品販売店の前で時矢は怪しげな男にぶつかってしまう。
翌朝、トレジャーバザールの高沢店長に、
不自然なロック解除の記録が見つかったとセキュリティシステムを担当する北浦菜月が報告する。店長が店内を確認すると、店のものが色々倒れ、強盗が入ったあとだった。
 
13係。
二日酔いの佐相たちをよそに、時矢は報告書を見る。昨夜、多額の窃盗があったことを時矢は知る。その現場はトレジャーバザール。
「その時間なら、私たちもそこにいましたね」と佐相。
「ていうか、この犯行時刻なら、俺たちトレジャーバザールの前、通ってるよ」
時矢は自分がぶつかった人物が犯人なのではないかと思い、捜査へ。「窃盗は管轄外ですよ!」と内海刑事がその背中に声をかけた。
 
 
犯人は透明人間
時矢と佐相はトレジャーバザールへ向かった。純金の延べ棒が盗まれていた。
 
時矢は思うところがあって店内を物色していたが、佐相に怒られてしまう。
「どうして犯行時刻がそんなにはっきりわかったんですか?」と佐相。
「それはあの防犯カメラに犯行の様子がはっきり映っていたんです」
と店員は説明した。
 
「あれを見れば」
「この事件を単純な窃盗だと判断しているわけですか?」
 
そこに突然現れたのは、昨日の集まりで時矢を凝視していた刑事だった。
「あ!俺のファン」と時矢。すかさず佐相は、違います!と否定する。
「但馬警部補。以前13係に所属していて、その後サイバー対策室に異動しています」
 
佐相は、時矢に耳打ちして解説する。
「但馬クーン!元気?久しぶり、だよね?」と時矢は声をかけた。
「もっとほかに言うべきことがあるはずでは?」と但馬。まぁ、それはおいおい、、と濁す時矢。
「それより、単純な窃盗じゃないって?」と佐相が訝しげに言う。
「店長、防犯カメラの映像を彼らにも見せてあげてください」
 
但馬はそう促した。時矢たちは防犯カメラの映像を見た。
誰もいないのに物が勝手に崩れ落ちる様子と、金の延べ棒が空中で浮かび上がる様子が
映し出されていた。
 
「手品?」と時矢は驚く。
「というわけで、犯人は目に見えない存在です。府警本部に時矢ありとまで言われたあなたにこの謎が解けますか?」
と、但馬は聞く。
「透明人間は、ちょっと苦手かも」と時矢は言った。
 
 
菜月の思い
捜査本部。
 
トレジャーバザールの防犯カメラには、顔が写れば性別や年齢がすぐに判読できる設備が整っていることを、但馬は説明していた。
マーケティングに不必要な客を消すことができる機能も搭載していた。
「これが、透明人間の正体です。犯人は外部からハッキングして、警備システムのロックも解除。京都府警が経験したことないハッキングによる犯罪です」と但馬は解説をした。
「なんで俺のことにらんでるんだろう?」と時矢は疑問に思うが、それは佐相にもわからなかった。但馬にやばいことをしたのでは?と佐相は言う。
 
そして、時矢と佐相は、トレジャーバザールの監視システムを管轄しているサガノ警備保障を訪れる。
「北浦菜月さん。営業とシステムのエンジニアの兼務って、ずいぶん人使いの荒い会社なんですね」
佐相は失礼なことを口走る時矢の肩を思い切り叩いてツッコミをいれる。
「彼女はもともと優秀なプログラマーで、営業の素質もあるので」
と、菜月の上司が言う。
「それって嘘ですよね?」と時矢。
「はい!嘘ばっかりです!」と菜月ははっきり抗議するように言った。
「私があのセキュリティシステムを開発しました。外部からの攻撃に対して無防備だったので、セキュリティの見直しを考えるように上司にも訴えました。ですが」と菜月。
「聞き入れてもらえなかった?」と佐相が言う。
「私を営業との兼務に異動にさせて、他の業務に没頭させるようにしたんです」
「口封じされていたということですか?ブラックだなぁ!」と時矢。
そこへ、但馬たちがやってくる。「今の供述で手間が省けましたな」と但馬が言う。
「サガノ警備保障に対する家宅捜索を実施させていただきます」
 
13係。
「海外サーバーを経由してハッキングしていて、IPアドレスが割り出せない」と内海刑事が分析していた。
福地は「アナログ世代だからもっとわかりやすく説明しろ!」と怒鳴る。
 
そこに佐相は挙手をして、「ひとつ質問いいですか?」という。
「但馬さんが13係にいたとき、時矢刑事と何かあったんですか?」
時矢と但馬はコンビを組んでいたのだ。
帰宅途中のOLの通り魔事件のときだった。
被害者は結婚間近だった。通り魔だったが物証がなかった。
婚約者の協力を得て、但馬は、SNSやネット上の情報をハッキング。徹底的に調べた。
 
被疑者は彼女と不倫関係にあった男だということがわかった。
「今の話を聞くと、時矢さんと但馬さん、別にいいコンビだと思うんですけど」
「そうなんだよ!福地と組むよりよっぽどいいじゃんと俺も思ったよ」と根本。
「でもな、事件が解決したあと、俺、見ちゃったんだよね」
と根本が続ける。
「お前がやってることは刑事の領分じゃない。お前に捜査する資格はない」
そう当時の時矢は但馬に言い放ったというのだ。
 
時矢はその後、右手を怪我していたと福地も言う。
「最低ですね!時矢さん私も知らない別の顔があったんだ」と怒る佐相。
そういえば時矢刑事は?と佐相は、いつのまにかいない時矢に気づく。
 
 
殺された店長
時矢はトレジャーバザールに来ていた。
「おかしいな、確かにここで見たはずなのに」と何かを探している時矢。
「もう!!勝手に行動しないでください!」と佐相が怒る。
「それより、3年前、但馬さんに何をしたのか思い出しましたか?」
「そう言われてもな」
時矢はトレジャーバザールに侵入。すると、そこで人が死んでいた。死んでいたのは高沢店長だ。
防犯カメラには、透明人間ともみ合う店長の姿が映し出されていた。高沢店長が倒れた。
 
凶器はあの盗まれた金の延べ棒。
「殺しがあった以上、これは捜査一課のヤマだな!」と言って、福地は走り去る。
時矢は「忘れてた」と言って、買取記録のファイルを見ていた。
キョートマンヘブンというカードを時矢は探していたのだった。
刑事とは関係ない趣味の領域の記憶はあるんだな、と時矢は感心。
「事件のあと来た時にはこのカードはなくなっていた」と時矢は呟く。
 
捜査本部。
「この事件は殺人も辞さないという犯人からの挑戦状です。さらなるサイバーテロが起こされる以上、今後すべての捜査状況は私にあげていただきます」
そう、但馬は捜査本部で発言した。
「それなら、はい!」と時矢は突然挙手をする。
そして胸ポケットから、カードの写真を取り出して、犯人は金の延べ棒以外にカードを持ち去った可能性があると言った。
「報告書を読みました。犯行のあった夜、被疑者と思しき男と遭遇したそうですね?」
と但馬は言う。
「え?ああ」と時矢。
「その時に職質していれば、事件は未然に防げたはずです。情報収集能力と解析能力で捜査というのはやるものだ。時矢さんにも思い知らせてみせます」
と但馬は語気を荒らげた。
その後、捜査に戻った福地は「時矢、お前は馬鹿か!」と言い放つ。
「あんな重要な情報、何で但馬の野郎にあげたんだよ」
その後時矢たちはあちこちに聞き込みを行う。
 
一方、但馬は、システムのせいでこんなことになって、と謝罪に訪れた菜月に協力を依頼していた。
「消された犯人の画像を復元していただきたいのです」
 
一方但馬のチームでは、SNSに上がったあのカードの画像を見つけていた。
「アドレスは?」と聞く但馬。
海外のサーバーを経由しており、特定が難しい。
カードと一緒に映し出されている景色から、情報をあらうしかない、と但馬。
 
しかし、GPSがないので解析できないという捜査員。
「あなたの目は節穴ですか?」
と但馬は席を変わり、自分で解析を始めた。
写っている景色から撮影している場所を特定する。そこは、林田悠斗という中学生が住んでいる家だということを、但馬は特定するのだった。それをまじまじと見ている菜月。
 
 
悠斗の特技
一方、福地が事情を手荒に聞いた不良学生は、中学生からカツアゲで巻き上げたカードをトレジャーバザールで2万で売っていたことを話す。
「お前、味しめてまたそこから盗んだんじゃねーだろうな?」と福地。
「もしかして、ハッキングの天才とか?」と佐相が続く。
すると不良学生は、「ちげぇよ!ゆうとの野郎じゃあるまいし!」と叫んだ。
「ゆうと?」と時矢。
「林田悠斗はネットに強くて結構役にたつやつ」
時矢と佐相が、その話をもとに悠斗に会いに駆けつけると、もうすでに林田家では、家宅捜索が始まっている最中だった。
「まさか但馬くんたちも?」
 
但馬はその頃、林田邸にて悠斗に話を聞いていた。すると、家宅捜索を行っていた刑事のひとりが、悠斗の部屋からカードを見つけ出し、但馬に報告。
そこへ時矢と佐相もやってくる。
刑事たちに連行しようとされて、羽交い締めにされる悠斗を見つけた時矢は、捜査員たちを突き飛ばして、但馬の胸ぐらをつかんだ。
「相手は中学生だぞ?もっとやり方があるだろう?」と詰め寄る時矢。
「電脳の世界では中学生でも立派なテロリストになれる」と、時矢は謝って但馬から離れた。すると、そこに鑑識の背川がやってきて、「見つけちゃいました」と言う。 
それは庭の植え込みにあった血がついた金の延べ棒だった。
 
取り調べ。
「君のパソコンからハッキングの形跡が見つかったよ。サガノ警備保障のメインシステムにハッキングしたのは君だね?」と悠斗に尋ねる但馬。
悠斗は薄い微笑みを浮かべていた。
「僕は、世界で初めて透明人間になったんだよ。サガノ警備保障のセキュリティは穴だらけだったし、防犯カメラの書き換えも簡単だったから」
「つまり君は警備システムを解除したうえで、深夜にトレジャーバザールに侵入し、
このカードを盗み出した」
「だって、僕のだもん。取り返しただけだよ」と悠斗。
「そして同時に、金の延べ棒も盗み、高沢店長を殺害した。君の家から見つかった。
きみが殺したんだろう?」と詰め寄る但馬。
「わけわかんないよ、なんで僕が?」と悠斗は戸惑いの表情。
「カードを返すよう何度も訴えたが、店長は聞き入れてくれなかったとね。恨みに思っていた高沢店長を、きみは殺害したんだ」
「違う」と悠斗は否認する。
 
そのとき、但馬の携帯が鳴った。
「まだ不完全ですが、カメラの映像が復元できました」と菜月からの知らせだった。
「被疑者の姿がわかったんですか!?」と但馬。
「店長が亡くなった日の映像です。今から送ります」
菜月はその映像を但馬に送信する。
そこに浮かび上がったのは悠斗だった。悠斗は「嘘だ!そんなことできるわけない」と言う。
 
13係。
福地は、「頭のいいガキが金の延べ棒を庭に置いとくようなことをするか?」と疑問に思っていた。
鑑識の背川も「見つけてくださいって感じでした」と不思議そうにする。
「案外、但馬だったりしてな」と福地は言う。
「物騒な事を言うのはやめなさい!」と根本。
「いや、但馬の野郎、この13係っていうか、時矢のことを恨んでるみたいだしよ」と福地は言う。
「たしかに、但馬さんは私たちが向かう前に林田悠斗の捜索を始めてましたけど」
そう、佐相は言う。
「そうよ、凶器が金の延べ棒だなんて、捜査関係者しか知らない」と背川。
「但馬ならでっち上げも可能なわけだな」と福地は怪しげな顔をする。
「そう!それだよ!でっちあげ!」と突然そこにいた時矢が叫んだ。
「そこがずっと気になってたんだよね。万が一、悠斗くんが犯人だったとして、苦労して手に入れた金の延べ棒をもう一回お店に持ってきてそれで殺す理由はないよね」 
「確かに」と頷く佐相。
「それともう一つ。悠斗くんが高沢店長殺害の犯人じゃなかった場合、真犯人は金の延べ棒を悠斗くんの家の庭に置いていったことになるよね?」
「時価500万よ!?わたしだったら絶対やんない」
「でしょう?つまり犯人は、最初から金の延べ棒が欲しかったわけじゃないんだよ。でも現場から持ち去った。仮に犯人の目的が金の延べ棒じゃなくて、金の延べ棒が盗まれることに、何かの意味があるとしたら」
時矢にまたあの兆候が現れる。
「皆さんに協力を要請します!」
そう時矢は言って敬礼する。
 
 
でっち上げ
トレジャーバザールの事件前を復元する佐相たち。
「北浦さん、今日は再現実験にご協力いただきありがとうございます」
 
時矢はやってきた菜月にお礼を言う。
「解析ソフトを熟知している北浦さんのご協力が不可欠なんです!」と時矢。
「誰の許可を得て、こんな真似を?」
そこへやってきたのは、但馬だった。
 
店の中に悠斗がやってきた。
「防犯カメラ映像から人を消すことが出来るか検証するために、協力してもらうよ」
と悠斗に呼びかける時矢。
「できるさ。だって僕、実際やったし」と悠斗が得意げに言い放つ。
「解析ソフトの設定を人が消えるように設定しなおしてもらっていいですか?」と、時矢は菜月に指示を出す。
はい、と菜月はシステムを触り始めた。
 
すると悠斗の姿は消えた。
悠斗は犯行の再現をした。
「延べ棒は、持って行かなかったのね?」と佐相が尋ねると、悠斗は頷いた。
「延べ棒が置いてある場所は死角です。犯人が持って行かなかったかどうかは、否定できません」と但馬は言う。
「北浦さん、今の防犯カメラの消えた彼の映像を復元することってできますか?」
ええ、と言って、菜月は再びシステムをいじった。彼は再び浮かび上がった。
「これで何を証明したいんです?」と苛立つ但馬。
「はい、じゃあもう一件の現場検証いきますよ」と時矢。
福地は、被害者の店長役をすることになった。
 
検索条件を50代男性がすべて消えるように設定するよう、支持される菜月。
「今度は店長が殺された夜の再現だ」と内海は悠斗に説明をする。
福地の迫真の演技。
「これも復元できますか?」と時矢。
 
菜月は復元し、そこには悠斗が現れた。
「何度やっても同じことだ」と呆れる但馬。
「事件の夜も同じことしたんだから、当たり前ですよ」
「本当にそうでしょうか?」と時矢は怪しげな顔になった。
「犯人の悠斗くん、顔見せてくれるかな?」と時矢が指示。フードを取るとそこに映っていたのは、なんと佐相だった。
「現場検証とはいえ、15歳の少年に殺害シーンの再現をさせるわけにはいかないので、
 
自分がかわりに」と佐相が言う。
「考えられる理由はただひとつ」
と時矢は言った。「消された画像の復元は本当はできなかった」
悠斗は復元できないように工夫していたのだ。
「だけどよ、ねえちゃんが、どうしてそんなまねしたんだよ」
と、福地。
「それは彼女こそが、高沢店長殺害の犯人だからだよ。その罪を悠斗くんにきせるために但馬くんを利用したんだよ」
と、時矢は推理した。
「以前からサガノ警備保障のシステムの脆弱性に不安を覚えていた北浦さんは、盗難があった翌朝、システムの不自然な反応を見つけて駆けつけた。警備システムが外部からハッキングされたと察知して、高沢店長の目を盗んで金の延べ棒を盗んだ」
 
動揺する菜月。
「てことは、カードを盗んだコイツの犯行に便乗したんだな」と福地。
「事件をおおごとにして世間を騒がせてセキュリティの強化に重い腰を上げてほしい。
そう思ったんですよね?」
と、時矢は語りかけた。
「延べ棒は、すぐに返すつもりでした。だからあの夜この店をたずねて」
そのときに、菜月は高沢店長に見つかってしまった。延べ棒を返すと言った菜月だが、高沢店長はいろいろ店のものをくすねて転売していて、これを返してもらったところで転売するということを菜月に話す。そして、あんたとも共犯だなと怪しげに笑った。
とっさに金の延べ棒で菜月は高沢店長を殴り、殺してしまった。
動転した菜月は、防犯カメラの映像を消したのだった。そして、菜月は但馬が悠斗の家を特定したところをよく見ていたために、悠斗の家の庭に金の延べ棒を隠した。
「また、同じ過ちを繰り返してしまいました」と但馬は言う。
 
3年前、被疑者の情報を被害者に教えてしまったことで、婚約者を刺激してしまい、確保の瞬間に婚約者は被疑者を襲おうとしてしまう。その時、時矢は殺しに来た婚約者の出したナイフを自分の手で握り締めたのだった。
 
そのため、時矢は手に怪我をしていたのだ。
「時矢さんは、あの事実を警察には伝えずに、全てを胸にしまいこんでくれて。なのに僕は」と但馬は悲しそうな顔をする。
 
「但馬、お前の正義はバランスを欠いてるんだ、余分な感情は新たな悪意を生むんだ」と、諭したビフォー時矢。
 
但馬は、「僕は絶対に忘れません」と時矢に言った。忘れませんという言葉に敏感になっている時矢は驚いてしまう。佐相も同様にびくっとしてしまう。
「時矢さんに言われたことは忘れません」と笑顔を見せるのだった。
第4話の感想はここをクリック
今回は、何だか次世代の犯罪を見た気がしました。
 
今後、今回のように監視カメラに何かしらの細工を施すことができる仕組みが生まれるのだとすれば、それはそれで悪用されてしまいそうだなと怖くなりました。
 
但馬は時矢を恨んでいたというよりも、尊敬と尊敬から来る少しの怖さみたいなものを持って見ていたことがよくわかりました。
 
ビフォー時矢もやはりカッコいい。
<見逃し動画>第3話 「前代未聞の誘拐トリック!! 復讐の3億!?」
 
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第3話の公式あらすじ

京都市内の地下駐車場で、1億円の現金が強奪される事件が発生した。被害者は、貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)。海外バイヤーとの取引のため現場を訪れたところ、買い取り資金として用意してきた1億円を、バイクに乗った男に強奪されたという。
 
捜査をはじめた京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)と新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)は、輝一郎の娘婿・武臣(佐伯新)から昨夜、奇妙な電話がかかってきたことを聞き出す。「身代金は受け取った。誘拐した息子は解放する」という内容だったが、武臣と妻・紗輝子(中原果南)のひとり息子で高校生の輝(中島凱斗)には何事もなく、いたずら電話かと思っていたという。
 
しかし、もっと奇妙なことが起きる。夏富家の郵便受けに1枚の1万円札が投函され、そこに「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」というメモと数本の縮れた毛髪が挟まれていたのだ。科捜研で鑑定したところ、その毛髪はアジア系男性のもので、夏富家の誰とも一致せず、ますますわけがわからない。
 
ところが、衝撃の事実が判明する――! なんと郵便受けに入っていた1万円札はその日の朝、強奪された1億円の中の1枚だったのだ。それを聞いた時矢は、誘拐から身代金要求、人質解放へと続く通常の誘拐とはまったく逆の流れで一連の出来事が起きていることを直感。つまり、誘拐事件はこれから起きるのではないか、と推理するが…!? “超絶逆回転誘拐事件”――はたしてその真相は…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第3話のネタバレはここをクリック
1億円の強奪
夏富輝一郎の家に、「身代金は受け取った。息子は解放する」という電話がかかってくる。夏富武臣はその電話に出て、とても不審に思う。息子である輝は部屋にいた。 
「どうせ、いたずら電話でしょ?」と武臣の妻の紗輝子は言うのだった。
翌日夏富輝一郎が大金をジュラルミンケースに入れて、取引のために車で出かけると、地下駐車場にて飛び出してきた人を、運転手で婿の武臣が轢いてしまった。
武臣は慌てて車を降りて駆けつけるが、それは人形だった。その隙をついて、何者かが後部座席のドアを開けると、夏富輝一郎が持っていた金が入ったジュラルミンケースは奪われてしまう。
 
時矢と佐相が地下駐車場に到着する。
「現金強奪事件は初めてだよ」と興奮する時矢。しかし、佐相は「8件担当していますよ」とツッコミを入れた。
犯行の一部始終は防犯カメラに映っている、と鑑識の背川。
佐相は「なぜ1億円もの大金を警備もなしに」と不思議に思う。一緒に来ていた福地は「筋の悪い取引相手だったそうだ」と言った。
 
どうやら、正規のルートではない金塊の取引という噂もあるそうだ。
 
その時、「馬鹿者!!」という怒号が聞こえてくる。夏富輝一郎が武臣を杖で殴って、去る。評判通りのワンマン会長。
時矢は「パワハラもいいところだな」と言って、大丈夫ですか?と武臣に近寄る。
「何か最近、変わったことはありませんでしたか?」と尋ねる佐相。
「いや、特に」と武臣は言葉を濁したが、
 
昨日の夜に奇妙な電話がかかってきたことを打ち明ける。
誘拐のような電話だったと話す武臣。
「誘拐?誘拐は初めてだっけ?」と佐相に尋ねる時矢だった。
 
 
誘拐のような電話
夏富邸にて。
「肖像画を家に飾るってすごい趣味ですよね」と時矢はまた素っ頓狂な事を言って、
佐相を困らせる。
「すごいって言っただけだろ?別に田舎者とか下品とか言っては」
「やめなさいよ!」と佐相はつっこむ。
時矢は家族写真も見つける。
 
そこへ、紗輝子と武臣がやってくる。
昨日の不審な電話について聞こうとすると、紗輝子は、「録音がある」と告げる。
以前に脅迫まがいの電話がかかってきたときがあって、それ以来録音しているのだと、武臣。
再生した音声を聞き、「確かに誘拐の電話ですね」と佐相は言う。
 
そんな時、時矢は鑑識の背川に借りたのだと誘拐操作の7つ道具を嬉しそうに取り出した。
「誘拐事件とまだ決まったわけじゃない」
と、佐相は呆れた。
「おふたりに息子さんって」と佐相はそのまま話を続ける。
紗輝子と武臣は、意味深に顔を見合わせたあとに輝という高校生の息子が一人いることを明かした。
「誘拐されたり、してませんよね?」
と、時矢が確認すると、
「お戻りになる時間ですが、戻っていません」という家政婦。
そこへインターフォンが鳴って、輝が帰ってきた。紗輝子は安堵の表情で輝を出迎えた。時矢のせいで妙な緊迫感になってしまう中、輝は郵便受けに折りたたまれた1万円が
入っていた、と紗輝子に渡す。
 
佐相が確認すると、「1億円を夏富社長に持たせ、ミヤコスクエアの駐車場まで来い」
という脅迫文が挟まっていた。ビニールに入った縮れた髪の毛も挟まっていた。
背川も調べたが、その髪の毛は夏富家の誰のものでもなかった。
「そんなもんはただのタチの悪いいたずらだ!」と息巻く福地。
 
しかし、1万円は夏富輝一郎が強奪された現金のうちの1枚であることがわかった。
時矢はそのとき、「誘拐はほんとに起きてるんじゃないか?」と推理する。
近くにいた背川は、時矢の名推理が始まったことに興奮するが、佐相はいたって冷静になっている。
「だってさ、ほら、犯人も電話で言ってたよね。解放するって」
1億円は身代金だったのでは?と時矢は言った。
「犯行前に身代金を受け取るなんて、そんなの順序が逆じゃない?」上司の根本は、ぴしゃりとそう意見をする。
「そうなんです!順序は逆なんです!」と時矢は嬉しそうにする。
そして、従来の誘拐の正しい順番についての解説する時矢。
「今回の事件は誘拐の順番とは逆に起きている!すなわち!超絶逆回転誘拐です!」
と説明する時矢だった。
 
興奮しているのは背川だけ。
「それって、誘拐はこれから起きるってこと?」と佐相は恐る恐る尋ねる。
 
 
もうひとりの息子
時矢と佐相は夏富輝の戸籍を調べる。そして、輝が次男であることを突き止める。
実は養子として迎えられた長男がおり、永久という名前だった。
 
しかし、紗輝子は最初時矢たちに会った時に息子が一人しかいないと言っていた。
「やっぱりウソだったんだ」と時矢は言う。
時矢が確認していた夏富家の家族写真にも、永久の姿はなかった。
その夜、輝が家の中のある部屋に入ろうとすると、家政婦が「そのお部屋に何か御用でございましょうか?」
そう言って止めた。ただならぬ様子なので、輝は何でもないと言って去っていく。
 
時矢と佐相はいろいろと街に出て聞いて廻っていた。しかし、人々は永久のことは知らなかった。
「覚えていないかもしれませんが、かつての時矢刑事は尾行や行動確認が得意でミスターコウカクと呼ばれていました!」と佐相が言う。
「なんだか、二軍に落とされそうな名前だな」と時矢。
時矢と佐相は家政婦を尾行する。なぜなら家政婦はいろいろと知っていると思ったから。
 
しかし、時矢は尾行の仕方も下手になっていて、あっさりと家政婦に見つかってしまった。人目もあるので、と家政婦は喫茶店へ、時矢と佐相を連れて行く。
夏富家のもうひとりの息子について尋ねる時矢。
「夏富輝一郎さんは紗輝子さんに対して、とにかく結婚して跡取りをと幼い頃から言い続けていました」
そう家政婦は言った。
「だから、武臣さんと結婚を?」と時矢。
「人の良さだけが取り柄での武臣と結婚した紗輝子さんでしたが、子宝には恵まれず」
家政婦はそう説明した。永久はそのために養子としえ迎えられたのだった。
「じゃあ、永久さんの本当のご両親は」
永久の親は町工場を営む夫婦だった、と家政婦が説明を始めた。
「武臣さんの友達の奥様が永久を生んだ直後になくなってしまい」
工場は赤字続きで、永久の父親は乳飲み子を育てられないと諦める。
永久という名前は変えない、養子であることは本人が成人するまで教えないこと、
それを条件に、永久は夏富家に迎え入れられたのだ。
 
しかし、永久を養子に迎えた3年後に、実子の輝が誕生してしまった。武臣も紗輝子もふたりを分け隔てなく同じように育てた。
 
しかし、夏富輝一郎は、あからさまに永久をつまはじきにするようになっていく。
永久は自分の境遇について早くから感づいていた、と家政婦は語った。
顔かたちが似ていない、ちぢれ毛であることをコンプレックスに感じるようになった、と。
 
あの1万円札に挟まっていた毛髪は、永久のものだったのだ。
「いないものにされるなんて、そんなのひどすぎる」と佐相は思わず苦々しく言う。
「あの部屋はあかずの部屋になり」
夏富家にある開かずの部屋について、家政婦が説明を始めようとしたときに、紗輝子から一本の電話が入るのだった。
 
 
消えた永久
夏富家に時矢たちと家政婦が慌てて戻った。
犯人から連絡があったというのだ。
「警察には言うな」という趣旨の犯人からの電話に佐相も、逆回転誘拐!?とさすがに思う。
紗輝子は「まさか輝が」と言う。
 
しかし、家政婦が確認して、輝は授業を受けていることがわかった。
「あの、永久くんの部屋ってどこですか?」
時矢は紗輝子に突然そう尋ねる。
「どうして?」と紗輝子。
 
家政婦から話を聞いたことを知ると、紗輝子は時矢と佐相を永久の部屋に案内された。
永久の部屋に案内される時矢と佐相。しかし、ひきこもりであるはずが、部屋の中に永久の姿はなかった。
別荘に遊びに行った時の写真を時矢は見つけた。それが唯一の家族写真のようだ。
「永久くんは部屋に引きこもるようになったんですよね?いつからいなくなったかわかりますか?」と佐相。
「それは」
「息子さんなのにそんなこともわからないんですか?」と佐相は信じられない様子。
 
家政婦は、ここはトイレも食料もあり、めったにここから出ないのでと付け加えた。
時矢はテーブルを見て、そういうことだったんだ、とつぶやき、これで全部つながったと言いだす。
「ただいなくなったんじゃない。誘拐されたんだ」
部屋のパソコンには「夏富永久を誘拐した」という脅迫文が画面に残されていた。やはり、逆回転誘拐であることが明らかになる。
逆回転であることがなぜなのか分からない。
どうして逆回転にする必要があったのか、それもまったくわからない時矢。
「続きがあるような気がする」と時矢。
「ゼロがあるはずです」と時矢はカッコつけて言った。
永久の実父の加瀬の工場を訪れる時矢と佐相。表に貼られた破産の紙を発見する。
 
そこへ加瀬の姉がやってきた。
加瀬の姉の説明によると、加瀬は居眠り運転ですでに亡くなっていた。加瀬の姉は、永久に会ったことがなかったが、加瀬の葬儀のときに永久らしい男に会っていた。
永久は記帳せず、雨の中帰っていった。
「ゼロは、夏富家への復讐のゼロだったんだ」
時矢はぴんとくる。
「永久くんを誘拐したのは永久くん自身なんだよ」
「そういえば、もうひとり知らない男の子を見かけて」
と、加瀬の姉。佐相が写真を見せて確認した。それは輝だった。
 
 
永久と輝
そんな中、今度は本当の息子を誘拐した、と輝が誘拐されてしまう。脅迫文を見る夏富。そこには3億円と書かれていた。
 
そこへ時矢たちが訪れる。
「味をしめやがって!」と福地。
「やっぱり、犯人は永久なんでしょうか?」と武臣が言う。
「やっぱりってどういうことですか?」と時矢。
夏富輝一郎も、実はずっと永久を疑っていた。輝一郎は猟銃まで準備して、3億円を受け渡しに、もうすでに向かっているという。
脅迫状と一緒にあった写真も持っていき身代金の受け渡し場所がどこだかわからなくなり、途方に暮れる佐相。しかし、武臣は時矢が持っていた誘拐7つ道具のうちのGPS探知機を、機転をきかせて夏富輝一郎の車につけていた。
「お役にたちましたでしょうか」と、言う武臣。時矢は、素晴らしい!!と武臣を抱きしめた。「婿養子最高!」と叫ぶ。
GPSを頼りに追いかける時矢たち。
邸宅前に乗り捨てられた夏富輝一郎の車には金も猟銃もなかった。その乗り捨てられた場所を見たことがあると言い出す時矢。そこは永久の部屋にあった写真の別荘だった。
 
夏富家の別荘に潜入する時矢たち。すると、そこには輝が縛られていた。佐相はその縄を解く。
福地たちは外を探しにいく。家を出た永久くんは、ここで暮らしていたんだな、と時矢は言う。
「逆回転誘拐を思いついたのは、輝くんだよね?」と時矢は尋ね始めた。そう、輝は永久の協力者だったのだ。佐相はどうして?と絶句。
輝は引きこもる永久とずっと連絡を取り合っていた。輝は永久のかわりに本当の家族を探していた。真相を知った時には、永久の父親は亡くなった後だった。
引きこもるようになってから初めて、永久は外に出た、それは永久の父親の葬儀に向かうためだった。
 
葬儀の夜。雨が降りしきる中、輝と永久は口論になっていた。
「記帳になんて書くんだよ」と永久は輝に聞く。「俺には名前がないんだよ!」
「何言ってんだ!俺の兄さんじゃないか」
輝は永久に懸命に訴えた。
「時間を奪われたんだよ」
永久は力なくそう言う。
「それって巻き戻せないかな?その苦しみをみんなに分かってもらうために、兄さんが誘拐されたように」
輝は逆回転誘拐事件を提案する。
「どうやって!?」
 
時矢は、
「現にこうなった今、夏富家の誰もが永久くんのことを思い出してる」と言った。
そこで、輝は、
「僕を誘拐したのは兄さんじゃないんだ」と衝撃の発言をした。
そのとき聞こえたのは猟銃の音だった。
外を探す福地たちも、別荘にいる時矢と佐相もその猟銃の音を聞いて、橋の方へ駆けつける。
夏富家の使用人の茂木が、輝一郎に猟銃を構え、今まさに4億円を奪おうとしていた。
「永久と夏富が刺し違えている間に、この強欲ジジイから4億円奪ってやろうと思ってたのさ!」というのが茂木の計画だった。
「そりゃ思いつかなかったなぁ」と時矢は感心する。
「感心しないでください!」と佐相。
 
茂木は時矢に銃口を向けた。
福地が、茂木の背後で時矢に謎のハンドサインを送っているが、時矢は記憶を失っているため、何のことか、わからない。
時矢は一生懸命、茂木の気を逸らせようとする。そして、一瞬の隙で福地が戦うが、突き飛ばされてしまった。
 
あっさりと佐相が回し蹴り。茂木を確保する。
夏富輝一郎は、永久を指差して「あいつも逮捕しろ!」というが、輝は金が入ったカバンを奪い取ると、ダムに向かって放り投げてしまった。「こんなもんがあるからいけないんだ」と輝は泣いた。
 
 
記憶
時矢は永久を取り調べていた。
「おとぎ話だけど、弟の輝くんが君のために立てた計画だから、君は協力した」
時矢が言う。
「わかったようなことを」
永久は反抗的な態度だ。
 
「時間を奪われた俺の苦しみは誰にもわからない。今もそう思ってるでしょ?時間っていうのはさ、可能性と同じだよね。夏富家に入らなければ、その10年の間に出会えたはずの友達や経験や記憶を奪われたんだから」
記憶、という言葉に反応して、佐相は取り調べ室のブラインドを閉じて、不自然に福地たちを追い出してしまう。
「実は、俺にもわかるんだよ君の気持ち。俺も大切な時間を失ってしまったから。それも20年。残念だけどね、本当なんだ。最初はなんで俺がって、恨んだり悩んだりもした。でもね、確かに、時間は取り戻せないかもしれないただ、その空白をうめるための努力はできる。ひとつ約束してくんないかな?俺がちゃんと話したら、君も自分のことをちゃんと話してくれるって。そうすれば君の助けになれるかもしれない」
「やってみれば?できんなら」
「そっか、よーし!じゃあ何から話そうかな」
 
時矢は永久を取り調べを始めるのだった。
第3話の感想はここをクリック
誘拐が逆回転で展開するという新しい、今まで見たことのないストーリーが斬新で引き込まれました。
 
今の時矢もビフォー時矢と違ってはいるけれど、十分優秀で勘が働いて、事件を解決に導く敏腕刑事っぷりは健在だなと感じました!
<見逃し動画>第2話 「2つの別荘で…密室殺人!!」
 
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第2話の公式あらすじ

かつては敏腕でスマート、現在は“記憶ゼロ状態”になってしまった京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)は、別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)から、いきなりある書類を渡される。そこには、7年前に時矢が逮捕した犯人には冤罪の可能性があるとして、近々仮釈放されるのに合わせて再審請求の準備をしていると記されてあった。しかし、刑事拝命以来の20年間の記憶を失った時矢は元妻との出会いも別れも覚えておらず、もちろん7年前のこともすっかり頭から消え去っていた…。
 
コンビを組んだ新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)によると、7年前の事件とはファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもので、時矢は別荘を設計した建築士・芹野泰夫(中村靖日)が突き落としたとして逮捕したようだった。
 
刑務所に出向き接見した時矢に対し、芹野は「真実はすべて僕の記憶の中にある。刑事さんがたどり着いた結論だけが唯一の真実ではない」と、まっすぐな眼差しで語り掛ける。
 
もしかしたら自分が冤罪を生んだのかもしれない…。そう考えた時矢は、智佳と共に再捜査を開始。現場となった別荘は当時、密室状態だったが、再訪したところ、隣の別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)から意外な真実を告げられて…
 
はたして7年前の事件は冤罪だったのか、それとも…!? かつての自分が解き明かせなかった密室殺人の真相に、記憶ゼロの時矢が挑む! そしてついに芹野が仮釈放されるが…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第2話のネタバレはここをクリック
7年前の事件
時矢は、叔父の生天目に「なんで俺が結婚していたことを教えてくれなかったんだ?」と詰め寄る。
奥畑からマンションのローンだけ月々10万円払うように言われていることも知り、愕然。佐相は「うわぁ」とドン引きするのだった。
 
そんな中、時矢と奥畑の因縁の7年前の事件の話が浮かび上がる。
 
ある殺人事件で時矢が犯人を逮捕し、その犯人を弁護したのが奥畑という事件だった。
時矢は、自分自身が刑事であることを思い出したくないために、他の記憶はあっても、刑事と結びついてしまう奥畑のことさえ忘れているのだった。
結婚していたことも思い出せないなんて、と時矢は少しショックに思う。
7年前に逮捕された犯人が釈放されることになった。冤罪のおそれがあると奥畑は睨んでいた。
 
7年前。事件は、逢沢設計事務所の社長の別荘で起きた。逢沢社長が殺された。別荘はすべて鍵がかかっていた。司法解剖の結果、脳挫傷が死因だった。
「殺人じゃなくて、ただの事故?」
自分が逮捕したのに当然覚えていない時矢は佐相にそう聞く。
「何者かに突き飛ばされたと言われてます。
覚えてないですか?」と佐相。
自白の強要があったのではないか、と佐相は思っていた。
時矢と佐相は刑務所へ犯人に会いに面会に行く。
時矢と佐相の前に現れたのは、芹野だった。
芹野のことも当然覚えていない時矢だった。
「7年前の事件を勉強のために教えて欲しいんです」
佐相はそう言った。
 
逢沢社長はあの日電話していたため、芹野は時間をつぶすことになって、夜別荘に戻ってきた頃には警察が来ていたのだ、と説明する。
「犯行ができるのは芹野さんだけだった。しかし否認していた。なぜ否認をしたんですか?」
「だって、逢沢社長の別荘はあの日密室だったから」という芹野。
その反応に「うそ!?」と驚く時矢。
「驚かないてください」と佐相は、変なリアクションをしてしまう時矢にツッコミを入れる。別荘はすべてに鍵がかかっていた。勝手口のドアだけはノブのボタンを押すタイプの鍵だったのだ、と佐相は当時の状況について説明を始める。
それを聞いていた時矢は「それなら、簡単に外に出ていけるじゃないか!」と、どうしても素っ頓狂なリアクションをしてしまう。
 
その日、隣の別荘には円城明日香という女性がいた。テラスで趣味のスケッチをしていた。誰もいなかった、と明日香は証言している。
「だったら、密室じゃーん!」と時矢がまたもや変なツッコミを入れる。
「なぜ公判で有罪になったのですか?」と佐相も不思議そうにする。
「刑事さん」と芹野は突然呼びかける。
「真実はすべて僕の記憶の中にあります。刑事さんがたどりついた真実だけが真実ではない」
それを聞いて時矢と佐相は狐につままれたような顔をした。
刑務所の外には奥畑弁護士が待ち構えていた。
「急な接見請求があったから、何かと思えばあなただったのね。仮釈放前の大事な時期なのよ!勝手な真似はしないでちょうだい!」
奥畑はそう言い放った。
 
すみません、と時矢。
「なぜ再審請求をするんですか?」と言う佐相。
「私は芹野さんが無罪だって信じてる。だから有罪判決が出たあと、控訴すべきだって説得したの」
 
そう、奥畑は言った。
奥畑は芹野を説得してはいたものの、一刻も早くここから出たいのだという思いが強い芹野は、控訴することを拒んでいた。
仮釈放が認められても7年服役することになると説明したが、7年で出られるならと無実の罪を受け入れたのだった。
「依頼人の願いを叶えることが弁護士の義務よ」と奥畑は言う。
「それで本当に7年で仮釈放って、ずいぶん優秀なんですね」
と、奥畑を褒めるまぬけな時矢の発言。
「仮釈放が認められているのに、再審請求をする、それがどんなにアクロバティックな真似か、私だって重々承知してるわ!」と奥畑は息巻いた。
「私の許可なしに依頼人には近づかないで!」と奥畑に怒鳴りつけられて、時矢は小さくなってしまった。
 
逢沢社長に芹野が恨みを持っていたということになっている。
佐相は「それは動機としては弱い」と分析。
時矢は自分に何の記憶もないことに、がっかりしていた。しかし、この事件が時矢が引き起こした冤罪だとしても、それは所属している13係の責任であって、自分だけにはないことを主張して、時矢はうれしそうにする。
「だったら、13係総出でやったほうがいいし、記憶喪失であることもみんなに打ち明けようと思うんだ」
時矢ののんきな結論に、佐相は「それはダメです」と強く反対する。
「なんで?そうすれば、記憶喪失休暇や、ワークシェアリングもできるだろ?」と、時矢は続ける。
「警察は働き方改革に寛容な職場ではありません!」と言い切る佐相。
冤罪になったら時矢のせいになるぞ!と福地は息巻いていた。そして福地は自分の手柄にするために動きだそうとする。
時矢の上司、根本は、佐相曰くヒラメなので、上しか見ていないため、やはり全てを時矢に押し付けようとするだろうと佐相は分析。
 
時矢は、自分のファンである鑑識の背川に相談をするが、さすがに7年前のデータがあまり残っていなかった。しかし、背川はさらに探ってみることを約束してくれた。時矢は背川になら記憶喪失であることを打ち明けられると思ったが、「背川さんは、情報拡散能力がすごすぎて、どんなSNSにも負けませんよ」と佐相に言われて、思いとどまった。
 
 
逢沢の別荘
亡くなった逢沢の事務所である逢沢ファイナンスは事件の翌年に倒産していた。別荘も売りに出されている。室内は事件当時のままだった。別荘は完全な密室。時矢たちは中を見て回った。「この棚も事件当時のまま?」と時矢は、棚が気になってしまった。しかし、棚はいいからと連れ出されてしまう。勝手口のドアから出て、周りを点検する時矢と佐相。取り壊して建て替えることになっている、目の前の円城出版の建物が目に入る。
 
円城明日香はテラスでスケッチをしていて、物音を聞いて駆けつけていた。
「自分で解決した事件なのに、何か思い出せないんですか?」
と、呆れた様子で聞く佐相。
 
「この前みたいに何か匂うとかないんですか?」
頑張っていろんなポーズをする時矢だったが、何も思い出せなかった。
 
 
明日香と時矢
円城明日香の元を訪れる時矢たち。
明日香は何か電話をしていた。
「借金の取立てですか?」とのんきに聞く時矢を叩く佐相。
「なんて不躾な!!」とツッコミをいれる。
円城出版は出版不況で経営が思わしくなかった。時矢は子供の頃に読んだ絵本を発見して喜ぶ。飾ってある集合写真にも興味を示したが、佐相に「いいから座って!」と注意をされてしまう。
「今日お伺いしたのは、7年前の別荘の事件のことです」と佐相は説明をする。
「刑事さんにはあのとき大変ご迷惑をおかけしました」
明日香は時矢に謝ってくる。
「なんのことですか?」
当然時矢は何も覚えていない。
 
「ご存知のとおり、私は誰も見ていないと供述していました。芹野という人が起訴されたあと、弁護側の証人として、奥畑弁護士から出廷するように言われました。しかし、そのとき、刑事さんが」
「え、俺?」と時矢は素っ頓狂な声をあげる。
ルール違反を承知で、当時の時矢は円城明日香に接触していたのだった。
「あなた、被告人の芹野に脅されていませんか?」と聞く時矢。
当時、明日香は芹野から「俺がここから出てきたこと誰にも言うなよ。言えば殺す」と脅されていたという。
 
「刑事さんは、そのことにとっくに気づいていたのですよね?」と明日香は記憶がない時矢に言った。
「も、もちろん」
と、何一つ覚えていない時矢は少し声を低くして冷静に接する。
「どうして聴取のときに言わなかったんですか?逮捕されてたのに」と佐相。
「確かに。でも、あの男は人を一人殺してます」
「逆恨みして襲われるのが怖かったんですね」と時矢。
 
「あなたの証言しだいでは無罪です。殺人犯が野に放たれてしまう。ですが、それ以上に私が恐れているのは、あなたが罪をおかしてしまうことです。人は一度でも罪をおかせば、おかす以上に苦しむことになります。
あなたが芹野を見逃すことで一生自分を責めることになってほしくない」
と、当時の時矢は明日香のことを諭していたのだった。その時矢の言葉で明日香は目を覚ましたと語る。
 
当時の公判。
奥畑から目撃に関する質問をされている明日香。
「見知らぬ男の人が勝手口から出てくるのを見ました。私見ました!」
奥畑の静止を振り切って、明日香は芹野を指さしてしまった。
「この人です!」
公判で明日香は供述をひっくり返し、芹野は有罪になったのだ。
「あの時は、ありがとうございました」と言う明日香。
「いえ」とあくまで、何も覚えていないのにかっこつける時矢だった。
 
 
芹野の仮釈放
署に戻ると、時矢はひどく落ち込んでいた。
「なんでまた落ち込んでるんですか?」と呆れる佐相。
「かっこいいことが言えないなと思って」
「過去の自分に負けちゃダメですよ!」と佐相は言う。
 
一方、根本は自分の課から冤罪を出したくない一心。
芹野と明日香の言葉をもう一度思い返す時矢。
「ふたりとも、どうしても嘘をついているとは思えないんだよなぁ」と呟く。
そこへ根本のもとに一本の電話がかかってきた。それは芹野の仮釈放を告げる電話だった。
一方、奥畑は仮釈放された芹野を迎えに来ていた。
芹野は「行きたいところがあるんですけど」と訴えるが、それは、もちろん拒否されてしまった。
 
 
7年
7年前の捜査資料を見つけて持ってくる背川。
その資料は、昔の時矢が以前捨てずに残しておくようにと指示していたものだったというのだ。
「おう、もちろん」
と、時矢は、さも知っていたかのように冷静な声を出した。
生天目の家に戻った時矢と佐相は、背川が持ってきてくれた捜査資料ダンボールをあらっていた。そこから、ビフォー時矢(佐相が名付けた昔の時矢の呼び名)の捜査メモが見つかる。検察側の証人として出廷した記録だった。芹野がどのように逢沢を殺したかを
証言したものだった。それに反対尋問をするのが奥畑。明日香の目にとまっていない、密室だったと主張した。
「司法の場で軽々しく、密室などという言葉を使うのは控えるべきではありませんか?」と当時の時矢がぴしゃりと言っていた。
記憶を失う前の時矢のほうがカッコいい、そう想いを馳せる佐相と生天目。
 
芹野はなぜ控訴しないのか?など、ビフォー時矢もまた、この事件に引っかかっていた。
隠された動機が明らかになるまで事件は終わらない、と時矢の操作メモには書かれていた。円城明日香の夫の写真が見つかる。彼は行方不明になっていた。
失踪宣告がされていることを突き止める時矢と佐相。以前、保険金が入るというような電話を明日香がしていたことを思い出す時矢。
 
7年間、夫の失踪宣告を待ち続ける明日香。
7年間、仮釈放を待ち続ける芹野。
その7年にひっかかりを感じてしまう時矢だった。
 
一方、再審請求は必要ない、と奥畑に言い出す芹野に、奥畑は混乱する。
「どうしても会わなきゃいけない人がいる!」と奥畑に訴える。
 
再び、相澤の別荘を訪れた時矢と佐相。
「今の俺だからこそ解ける謎があるはずなんだよ」と、時矢は言う。
相澤の別荘の棚の置き場所に、やはり違和感を感じた時矢は、棚を動かす。佐相は変なことにこだわる時矢に呆れるが、手伝って!と言われて佐相も手伝う。
そこにあったのは、なんと隠し扉だった。そこの妙な収納スペースには、写真があった。そこに映っていたのは、芹野と明日香だった。二人は顔見知りだったのだ。
別荘に1億円隠していたことが発覚する。
棚の後ろだけじゃなく、2階にもあり、7年前に消えた1億を確信する時矢。
 
そんな時矢にいつもの兆候が現れる。
奥畑が駆けつけたときには、もう芹野はいなかった。そして、一方、時矢と佐相も円城明日香に会いに行ったが、誰かに呼び出されているらしく、いなかった。
そんな中、奥畑から時矢に、芹野がいなくなったと電話が入る。
「彼は仮釈放中よ。嫌な予感がするの。彼を探し出して!」
「もう行き先はわかってる」と時矢は冷静な声で奥畑に言った。
急ぐ時矢と佐相。たどりついたのは、別荘の前にある円城出版跡地の建物だった。
そこて時矢と佐相は、芹野と明日香と鉢合わせする。2人は、共犯者、という関係だった。明日香は夫を殺す計画を、芹野の好意を利用して立てる。芹野は明日香の夫を殺そうとしたが、失敗してしまった。そこで明日香は自分で殺してしまった。殺してしまったことで保険金を手にできないと思った明日香。
芹野は失踪したことにしようと画策して、円城出版に隠した。当座必要なお金のために逢沢を殺して、芹野が隠し場所を知っていた裏金を盗んだのだった。明日香が裁判で芹野の不利になるような証言をしたのは、もうひとつの殺人を隠すためだったのだ。
 
時矢は、明日香の夫が隠されている場所にキックして、壁を崩した。そこにはブルーシートでくるまれた死体と思しきものがあり、時矢はびっくりしてしまう。
 
 
解決後
さすが解決したなぁと根本がほっとする様子を見せる。
「解決したのは、7年前の時矢刑事と今の時矢刑事です」そう根本に話す誇らしげな佐相だった。
 
一方、奥畑は、「完敗ね」と時矢に話す。
 
7年前の時矢について、奥畑は話し始める。
「満足なんてできませんよ。芹野が心から悔いてるとはとても思えない。犯罪者を逮捕し、自らの罪を心から償わせる。それができなければ刑事としては中途半端だ」と 
7年前の時矢は言っていた。
「7年前のことをよく覚えていますね?」と時矢は驚いて奥畑に言う。
奥畑は「覚えているに決まってるじゃない!」と言って、なぜか時矢の太ももに触れた。
「だって、あのあと私たち」と言いかけて去り、時矢はその発言に気になってしまうのだった。
第2話の感想はここをクリック
事件を隠蔽するために事件の被疑者となるというトリック。全く思いつきませんでした。
 
ビフォー時矢が解けなかった事件を、今の時矢なら別の発想で解決できるというところが面白い展開でした。
 
奥畑と何があったのかも気になります!
<見逃し動画>第1話 「記憶を失った名刑事が五感で難事件に挑む!!」
 
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第1話の公式あらすじ

京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)は“京都府警に時矢あり”といわれるほど優秀な刑事。だが、容疑者・能見冬馬(高橋光臣)を追跡中、廃工場の貯水プールに転落。病室で目を覚ましたとき、なんと刑事拝命以来の20年間の記憶を失っていることに気づく…!
 
時矢は見舞いにやって来た元相棒・福知市郎(寺島進)のことを暴力団関係者と誤解するばかりか、新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事・佐相智佳(瀧本美織)から、深夜に女性府議会議員・椎名蒼が刺殺されたことを聞いてビビりまくり。その遺留品を見せられても、まるでピンとこない。
 
記憶喪失のことを周囲に打ち明ける間もないまま、新たに発生した殺人事件の初動捜査に当たることになった時矢。被害者のフリーライター・今宮賢は公園の鉄棒に吊るされていた挙げ句、鉄棒と遺体の前面には色付きの粘着テープが奇妙な形で貼られていた。このテープが示す図は、犯人からのメッセージなのか!? メッセージといえば、府議会議員殺害現場にもアルファベットなのか記号なのかわからない血文字が残されていたが、有名な府議会議員としがないフリーライターの間に接点があるとは到底思えない…。
 
ところが、粘着テープに顔を近づけた時矢は、「同じ匂いがする…!」と、驚愕の一言を発する。実は、失った記憶の代わりに鋭い嗅覚など研ぎ澄まされた五感が備わった時矢は、そこに議員殺害現場の遺留品と共通する匂いを嗅ぎ取ったのだ。
 
敏腕刑事と周囲には思われている時矢のつぶやきがきっかけとなって、あれよあれよという間に合同捜査本部が設立されることになったが、2つの事件が同一犯による連続殺人であるという根拠はほかに何も見当たらず、捜査は難航。時矢の立場は、本部内で微妙なものに…。
 
そんな中、時矢は2つの事件に残された図形が香りを聞き分ける遊び、“組香(くみこう)”に関係しているのではないかと直感。調べを進めるうち、事件の周辺に高名な小説家・鳴島恭三(小林稔侍)の影がちらついてくるが、その矢先、第三の事件が起きて…!?
 
<出典>テレビ朝日公式

第1話のネタバレはここをクリック
記憶がない!?
時矢が走っている。何かから逃げている様子。
追い詰められた時矢は、屋上にやってくる。
 
そこを犯人とおぼしき人物に鉄パイプで殴られてしまう。そして、拳銃を奪い取られる。
屋上の淵に追いやられ、指だけで屋上の淵に捕まる時矢。
 
「撃たれたくなかったら自分から手を離せ」
 
男はカウントダウンを始めるが、押し問答の末、指を踏みつけられ、時矢は水の中に落ちてしまった。何で刑事になったんだろう?となくなる意識の中、時矢は思う。刑事にならなけりゃこんなことにならなかった、と。
 
目が覚めると、病院だったが、時矢は寝坊したと思い込む。警察手帳の形を見て不審に思う。朝刊一面の先程の事件解決のニュースを見てさらに驚く。時矢が載っていたからだ。
 
これは俺じゃない!と時矢はさらに驚く。
そこに現れた刑事の福地と内海。
しかし、時矢は「大変失礼かと思いますが、
名前なんでしたっけ」と言う。
 
福地は「何言ってるんだ」と笑う。
内海のことも覚えていなかった。
内海は、新しく入ってきた刑事の佐相の紹介をする。
佐相のことも覚えていないのでは、と思う時矢は、「髪切ったね」と声をかけたが、佐相とは初めての対面だった。
福地は最近起きた事件について説明する。
 
「区議会議員の椎名蒼が殺された」
 
侵入した犯人に刺殺されたと言う。
時矢は証拠品を触ってしまったり、匂いを嗅いだりしてしまう。
証拠品について語り合う刑事たちをぼんやり眺める時矢。
 
「赤ん坊には時矢のお守りがお似合いだ」と言われた佐相は、「退院の手続きを」と時矢に言って去る。
 
誰もいなくなった病室で、時矢は自分自身が刑事になっていることに混乱する。そして、2019年であることに驚く。
20年以上の記憶を失ってしまっていることを自覚するのだった。
 
時矢は叔父で医師の生田目に相談する。
診察を受けた時矢は、記憶喪失だと診断される。
 
「強い心理的衝撃による解離性健忘だと思う。治療法も特効薬もない」と断言する生田目。
「一生記憶が戻らないかもしれない」と言われてしまった。
「明日記憶がもどるかもしれないな!」と時矢は楽天的。
「記憶喪失であることをバレないようにしろ。兄貴のせがれをほめるのもあれだが、お前は優秀だ」
 
生田目に自分の状態を記録するように言われ、時矢はメモ帳を渡された。
時矢は、じゃあ帰るよ、と言う。
 
「帰るって、お前どこに住んでるんだ?」
 
生田目につっこまれる。
 
「どこに住んでるんだっけ?」と時矢。
 
生田目は「2階の部屋だよ!」と天井を指差す。
 
 
初めての臨場
捜査一課13係。
 
時矢は佐相に「どこへ行ってたんですか?」と叱られる。
 
「例えば、刑事が記憶喪失になったらどうなると思う?」
 
佐相は、時矢からのテストだと思い、真剣に、職を解くことが可能であることを法に基づいて説明する。
「記憶喪失になったら刑事はクビ?」と時矢は呆然とする。
根本係長に時矢は退院した挨拶をする。
もちろん根本のことも誰だかわからない。
退院早々、根本は時矢に、公園で起きた事件の初動捜査を依頼する。
時矢は佐相について外へ出ていく。
街に出る時矢。
 
時矢は地図を見ただけですぐに場所がわかるのだった。
初めての臨場に意気揚々の時矢だった。
時矢のファンである鑑識背川が出てくる。
 
「現状保存してあります」と背川は時矢にうっとりとしている。
 
佐相は本当に初めての臨場だった。
残忍な現場に、佐相は吐きそうになっていた。
 
しかし、なぜか時矢が代わりに吐いてしまう。
犯人は背後から被害者に襲い掛かり、鉄棒に吊るしていた。
「なぜこんな面倒な真似を?」と時矢。
テープがメッセージ的に貼られていた。
椎名蒼の事件のときと、同じメッセージの模様ではないか?とぴんとくる時矢。
2つの事件はつながっているのではないかと時矢はぼんやりと言う。
テープの匂いが、病室で嗅いだ証拠品の匂いと同じだと感じたからだった。
皆、時矢が言うならそうだろうと、連続殺人事件ということに、あれよあれよとなってしまう。
 
 
捜査本部
捜査本部も連続殺人事件仕様になり、時矢は「おおごとになっちゃった」と驚く。
フリーライターの今宮賢はハングレで、恐喝をしていた。
椎名蒼と今宮賢には接点はない。
 
「しかし、連続殺人事件というからには、何らかの接点はあるはずです」と佐相。
「口を出すな!素人が!」と福地は叫ぶ。
「そもそも、どこのどいつがふたつの事件はつながっているなんて言い出したんだ?」
 
と福地は声を荒らげる。
佐相は時矢に「出番です」と耳打ちするのだった。
 
「俺?」と時矢。注目が集まる。
「根拠!説明してください!」と佐相は言う。
「最初の事件にあったチラシと、公園の遺体に貼られたテープから同じ匂いがしたんだもん」と時矢。
 
それだけしか証拠がないことに、
 
「リハビリしたほうがいいんじゃないすか?」と福地はつっこむ。
 
しかし、根本は同一犯がいるかもしれないと言って引き続き捜査するよう言って、解散する。
 
 
今宮リゾート
今宮リゾートを訪れた時矢と佐相。
今宮夫妻に息子の賢について話を聞くためだ。
後ろには弁護士。
 
「お二人できてます?」と時矢は、今宮の妻と弁護士の関係を勘ぐる。
「失礼なことを言わないでください!」と佐相は慌てて指摘する。
 
時矢は部屋に飾られた香炉に興味をもつ。
 
「捜査メモ適当に書いといて」という時矢に、佐相は適当と言われて呆れる。
 
今宮賢の部屋。
作家の本が揃っていて、それは鳴島恭三の本だった。
一方、椎名議員の部屋。
 
「そういえばあのチラシはどこにあったの?」
 
メッセージを改めて確認。
そして、椎名の部屋には香道の本があり、椎名も香りの趣味があったことがわかった。
 
 
香り
お香の専門店にきた時矢と佐相。
時矢は今宮夫妻に会った時に、香炉の横にあったお店の名前を覚えていた。
 
そこで匂いを嗅ぎ分けるときに図形で現す源氏香図について教わり、これがメッセージの形と同じであることがわかった。
時矢と佐相は源氏香を習うことにする。
 
そこで、先生に源氏香に今宮の妻が参加してたか確認する時矢。そして、そこには椎名がいたことも判明する。鳴島桜子という人も参加していたことも。
 
 
鳴島邸にて
今宮とバーで言い争っていた男を探しに鳴島邸を訪れた福地と内海。そこへ時矢と佐相もやってくる。鳴島芳孝について聞くためだった。
「お恥ずかしながら、芳孝は半年前に家を出てしまい」
と桜子は悲しそうだ。
 
「小説家志望だったそうですね。鳴島恭三さんの影響ですか?」
「諍いがあったんです」
 
桜子はそう話し始める。
鳴島は芳孝の書いた小説を燃やしていたのだった。
桜子は時矢が源氏香図について話し始めると、なぜか激昂する。
 
「この五つの源氏香図が一体何を意味するのか気づいてるかもしれないよね」
 
と時矢は捜査本部に戻ってそう言う。佐相も
急に語気を荒げた桜子を不審に思っていた。
 
「大至急手に入れてほしいものがあるんだけど」
 
時矢はメッセージを考えるために、源氏物語全集を手に入れて欲しいのだった。
 
 
記憶喪失なんですか?
今宮は芳孝に狙われ、ワイヤーで吊るされて殺されてしまった。
時矢は、現場にあるはずの源氏香図を探す。
電球が故意に外されていた。暗幕をかけて電気をつけると、そこに源氏香図が現れる。
また誰かが殺される、と時矢は推理する。
その後、霊安室で、今宮の妻は遺言書を巡って弁護士と口論になっていた。
 
「遺言書を見せないなら、あなたの奥さんにあなたとの仲をばらすわよ!」と言っている。
 
それを聞いてしまう時矢と佐相。
 
「仏様の前でやめませんか?」と佐相は口論をやめさせようとする。
「やっぱり、あの二人、できてたんだな」と時矢は言う。
 
すると、今宮の妻が出てきて時矢にぶつかってきた衝撃で、時矢のメモ帳が落ち、それを佐相が拾ってしまい、中身を読んでしまう。
 
「時矢刑事、記憶喪失なんですか?」
 
佐相は驚く。
 
「そんなわけないよ」
 
去年起きた、記憶喪失の事件について話す佐相に、「覚えてるよ。あれは複雑な事件だったね」と適当なことを言う時矢。
そんな事件はなく、佐相が鎌をかけたのだった。
「本当に記憶喪失なんですね」と佐相。
 
その夜。二人は食事をする。
 
「さっきの話しだけど、忘れてたりしないよね?」とおどける時矢。
「時矢刑事が、刑事になったあとの記憶をすべて失ったことなら、はっきり覚えています」と佐相。
「うらやましいよ」と言う時矢。
佐相は、時矢が普段は適当なことは言わないことや、最近の時矢が前の時矢とはかけ離れた言動をしていることを説明する。
「何でそんなに俺のこと知ってるの?もしかして、俺のこと」
佐相は事務仕事に専念しているときに、時矢の仕事ぶりを見ていた。
「間違っても適当にと言う人間ではないんです」
佐相は時矢の仕事をほとんど頭に叩き込んでいた。
「時矢刑事は私にとってのカガミでした。しかし、職務に支障がある以上は報告しなければなりません」
「ちょっと待って!もう少し待ってもらえないかな?」
時矢は事件を投げ出さずに解決したいんだ、と佐相に訴えるのだった。
 
 
浮雲
今宮の葬儀中、桜子が姿を消した。犯人に呼び出されたのだ。時矢たちは走る。
 
すると神社で桜子の悲鳴が聞こえて、時矢は神社でお札で作られた源氏香図「浮雲」のメッセージを見つける。
階段から落ちた桜子は病院に運ばれる。
時矢たちは病院にいた。
 
「源氏香図の意味がわかれば一連の事件が防げるんだ」と時矢は言う。
 
だったら、5件目は防がないと、と佐相は決意を新たにした。
 
 
不義の子
今宮の遺言書を見せてほしいと、時矢と佐相は弁護士のもとを訪れていた。
断り続ける弁護士。
 
すると、そこへ今宮社長の妻から電話が入り、弁護士は席を外す。
席を外した隙に、時矢は弁護士のパソコンからデータを勝手に見ようとする。
職務違反ですよ!!と抗議する佐相をよそに、データを開く時矢。
遺言書を読むと、そこには芳孝の文字があった。
署に戻った時矢は一連の殺人事件が源氏物語になぞらえているものだと推理を披露。
不義の子をめぐる悲劇だった。
 
桜子は今宮夫妻と出会って、桜子と今宮は関係を持ち、芳孝が生まれた。
だから、遺言書にも芳孝の名前があったのだ。
 
「そんな重要な情報どうやって?」と根本。
 
佐相は「聞かない方がいいですよ」と言う。
物語にふさわしい人物を次々と殺していたのだ。
それが合っているなら、最後に狙われるのは鳴島恭三だと結論づける時矢だった。
 
 
鳴島が危ない
鳴島恭三が現れると知り、書店アワードに駆けつける時矢たち。連続殺人事件が起きていて、次に狙われる可能性があるので保護する、と福地は伝えるが、
「芳孝を見つけたら伝えろ、俺は逃げも隠れもせん」と言って、保護を受けようとしない。
時矢は、パーティー会場で積み上がった鳴島の新刊本を確認し、本を読んでる場合ではないと佐相につっこまれる。
 
その時、救急病院から桜子が消えたと連絡が入る。
鳴島にも「たすけて」と電話が入っていた。
怪しいボーイの姿があり、追いかける福地たち。しかし、それは週刊誌の記者だった。目を離した隙に、鳴島が消える。
どんな法則があるのか時矢は佐相に聞く。
 
「またテストですか?」と佐相。
「犯行現場に作られる源氏香図の形が大きくなっていること」と佐相は答え、時矢は正解!と言った。
 
 
真相
「愚かなことはやめろ」
 
ある場所で、スタンガンで倒され、意識を失う鳴島。
時矢と佐相がその後駆けつけると、桜子がいた。
芳孝がもうこの事件の筋書きに登場できなかったのは、自ら死を選んだからだった。
鳴島は小説のために、桜子と今宮の関係を知り、桜子を今宮に襲わせるという、作品のためなら手段を選ばない作家だったことを桜子は明かす。
芳孝は今回の源氏香図の殺人をテーマに小説を書き、今宮が死んだ夜に全てを桜子に話す。
 
「これを書いたんだ。これなら父さんも認めるはず」
 
桜子はその後、芳孝の代わりに殺人を続けたのだった。桜子は自ら死のうとするが、時矢の説得で、一命をとりとめた。時矢は桜子を逮捕するのだった。
 
 
刑事の心
時矢は刑事であることにストレスがかかり、記憶が引き出せないと、叔父の生田目は推測する。しかし、時矢は刑事の心は忘れていないのだ、と叔父は言う。
「もういいんだよ、刑事としての最初で最後の仕事だと約束したからもういい」と時矢は退職届を書く。そこで、交番時代につけていたノートを見つける。そのノートには、捜査をする上で時矢が記憶をなくした今も大切にしていることが書かれていた。
 
時矢は佐相に退職届を提出するが、その場で破られる。
 
今回の事件は新時矢でなければ解決できなかったと語る佐相。佐相は、自分が時矢のバックアップデータになると言う。
署内を歩いていると、時矢と佐相は向こうから弁護士の女性が歩いてくるのを見る。
弁護士の奥畑は、何度も関わりがあると佐相に耳打ちされた時矢は、「今日もお綺麗ですね!今度食事でも」と昔のキャラクターで懸命に話しかけた。
 
すると奥畑は、「まだこのネクタイ使ってるのね」とすごい形相でネクタイをひねりあげる。
佐相は、時矢のデータが書かれたバインダーを取り出してめくる。そこには奥畑が時矢の元妻であることが書かれていた。
第1話の感想はここをクリック
記憶をなくしてしまった刑事という設定が斬新。時矢と佐相のデコボココンビも良い感じです!
 
最近登場人物が多いドラマが多いですが、登場人物が少ないのもストーリーが複雑化せずとてもいいなぁと思いました!
 
今回のトリックは源氏香図というものを使っていて、京都が舞台のドラマに相応しく雅な雰囲気もありました!

刑事ゼロの内容

公式サイト

2019年――歴史と伝統を誇る『木曜ミステリー』枠に、まったく新しい刑事ドラマが誕生します!
そのニューヒーローとは、“記憶”をなくした刑事=京都府警捜査一課・時矢暦彦(ときや・れきひこ)。
優秀な刑事だった時矢はある事件がきっかけで、刑事になった直後からの“20年間”の一切の記憶を失ってしまったのです。
刑事は、場数を踏むことで能力を磨かれていく職業…。コツコツと積み重ねてきた経験値がリセットされたことは、すなわち“刑事としての死”を意味する悲劇ですが、それは同時に、これまでにない“新たな刑事の誕生”でもあったのです――!
記憶を失った刑事がどうやって事件を解決するのか――異端のヒーローが産声を上げます!
 
<出典>テレビ朝日公式

<出演者>

・時矢暦彦:沢村一樹
・佐相智佳:瀧本美織
・福知市郎:寺島進
・内海念也:横山だいすけ
・背川葉奈:猫背椿
・根本留夫:渡辺いっけい
・奥畑記子:財前直見
・生田目守雄:武田鉄矢

<各話の視聴率>

第1話 記憶を失った名刑事が五感で難事件に挑む!! 14.7%
第2話 2つの別荘で…密室殺人!! 10.5%
第3話 前代未聞の誘拐トリック!! 復讐の3億!? 11.9%
第4話 透明人間の殺人!? 空飛ぶ500万の謎!! 12.1%
第5話 500年前の殺人トリック!? 父が残した時刻表の謎… 10.7%
第6話 殺した記憶を消すトリック!? 11.3%
第7話 京都〜東京〜仙台…800キロの遠隔殺人!? 10.6%
第8話 殺人犯は私の父!? 雪の京都に消えた美女… 9.9%
第9話 最終章!星占いが結ぶ連続殺人!! 11.2%
最終話 最終回!さよなら時矢!! 10.1%

第1話から最新話まで全話配信中です

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刑事ゼロの感想

20代女性

交番勤務から念願の刑事になったと思ったらある日突然に20年分の記憶を失った刑事が、一瞬だけビンテージ時矢に戻って記憶の失った時矢と偶然同じ事件の捜査を始めるs-んなどで、沢村一樹さんの記憶がすり替わった別人格を声音だけではなく雰囲気も変えてしまう自然な感じがすごいなと思いました。また、同じ話の中で回想シーンがあり、プロジェクションマッピングや映像を投影したもののようなシーンがあり、新しい演出であると同時に実際に沢村さんがいるところで映像を流したのだとすれば準備もものすごいものがあったなと思います。出演者の中には武田鉄矢さんがいて、パーカーに白衣という若者スタイルにおじさんという愛称になっているあの方がフレンドリーながらもどっかうきよばr慣れしている点が記憶がないというキーワードに意外にマッチしているなと思います。ドラマを見ていたはじめは、時谷刑事のことを何でも知っている女性新米刑事の人がかなり棒のような、硬い印象がありました。でも、こちらも回数を追うごとにこの硬い感じが時矢刑事の頼りない点を補うというか、正反対の役にはちょうどいいのかなと思いました。またその女性の父親が裁判などとなったとき、公園のようなところで泣くシーンもとても自然だなと思いました。

50代男性

テレビ朝日の木曜のドラマ枠は京都シリーズが多いので京都大好き人間にとっては様々な京都の景色が見られるだけでもとても嬉しい上に、刑事ゼロはそれまでになかったシリーズでしたしお気に入りの役者さんが本当に数多く出演していましたので始まる前から本当に楽しみにしていました。主役の沢村一樹さんはミステリードラマにも多数出演していますが刑事役となると案外少ないので沢村さんの刑事役を見るのも楽しみでしたし、その相棒の瀧本美織さんの刑事役を見るのは初めての事でしたのでどのような刑事を演じてくれるのかとても注目をしていました。沢村さんが演じる時矢刑事と瀧本さんが演じる佐相刑事のコンビは親子ほどの年齢差がありましたがお互いがお互いを尊敬しあったり協力し合い事件解決に全力に立ち向かう素晴らしいコンビだと思いました。時矢刑事が記憶喪失なのがばれそうになる度に機転を利かせて必死に記憶喪失がばれる事を阻止している佐相刑事の姿がとても健気でひたむきで心を打たれるものがありましたし、それだけ時矢刑事の事を尊敬していたのだろうなと感じました。毎話、時矢刑事の記憶喪失がいつばれてしまうのか、ばれたら大変な事になるというとても冷や冷やドキドキしながらの鑑賞でしたが、それもまたこのドラマの魅力とも受け止めていました。時矢刑事が面倒を見て貰っていた叔父の生田目守雄は武田鉄矢さんが演じていたのですが、武田さんが画面に登場すると穏やかな空気が流れてホッと一息つけました。

40代女性

時矢役の沢村一樹さんが、めちゃくちゃカッコ良かったですね!特に「京都府警に時矢あり」と言われていた記憶を失くす前のバリバリの腕の立つ時矢刑事ではなく、記憶を失くした後の、ちょっと情けなくて頼りない感じの時矢の方が親しみやすくて、とても良かったです。記憶を失くす前の時矢刑事に憧れてやって来た新米刑事の佐相とのやり取りも、かなり楽しめました!以前の時矢と違うことに直ぐに気がついたものの、なんだかんだで時矢刑事が記憶を失くしてしまって困っているのを見かねて、フォロー役として残るところは、これから時矢と恋に落ちて恋人になるのかな?と期待できてドキドキしました。しかし最後まで上司と部下で残念でした。(まぁ、年も離れていましたしね~。)また、時矢の元妻が弁護士だというのも楽しめました。時矢が職場の刑事仲間や妻にさえも記憶がないことを隠しとおさなくてはならず、アタフタするシーンは面白かったです。物語の内容もいつも推理するものの難しくて解き明かされるまで分からない!推理ものとしても面白かったです。また6月7日にスペシャルがあるようなのでとても楽しみにしています!もしかしたら今度こそ時矢と佐相との恋が見られるのかな?と期待しています!

40代男性

この作品は「絶対零度」で抜群の演技を見せた沢村一樹さんが、刑事という同じ役柄を演じるということで楽しみにしていました。見た感想としては、シリアスな感じの強い「絶対零度」の対極となるような、コミカルさが溢れた作品だったと思います。沢村一樹さんの演技も狂気を感じさせた「絶対零度」での演技ではなく、終始コミカルさに溢れていたと思います。あまりにも自然な演技だったので、素で演じているのかなと思いました。役柄としていは、記憶喪失ということで、しかもそれがバレないように奮闘する感じを描いていて、あたふたする感じなどもありましたが、それさえも素なのかなと思いました。そして、この作品で存在感を放っていたのが、沢村一樹さん演じる主人公のパートナーを演じている瀧本美織さんでした。今までは、正統派美少女的な役柄が多かったですが、この作品ではコメディに挑戦していて、その様子がとても面白かったと思います。なんといっても、沢村一樹さんとの掛け合いが夫婦漫才のようで、最高だと思いました。そして、この作品ではアクションシーンにも挑んでいて、回し蹴りなどを見せていて格好良かったと思います。主人公をサポートする感じが良かったと思います。

30代男性

沢村一樹の名刑事の時のインテリな姿と記憶をなくしてからの姿や性格のギャップが面白かったです。さらに記憶をなくしてからのゆるい感じが沢村一樹のバラエティなどに出ている時のキャラクターにあって結構好きでした。また、周りの登場人物もめっちゃ個性的でした。特に相棒の瀧本美織の沢村一樹のファンで自分がまとめた記録ノートを基にサポートする姿が面白く、時には名刑事の時と比べて喧嘩したりとコミカルに描かれていたから楽しめました。そして、ストリーが進むにつれて衝撃的だったのが、敵対関係のように描かれていた弁護士を演じた財前直見と実は夫婦関係にあったことが分かった時はすごく意外性があって面白かったです。さらにそれを知った瀧本美織の表情も可笑しくて笑えました。また、ストーリーに関しても記憶を失う前の名刑事の時に解決できなかった事件から新たな事件まで様々な事件が取り上げられていたから刑事ドラマとして楽しめました。中でもラストに2回に渡って描かれた事件が面白かったです。沢村一樹が記憶を失ったきっかけとなった事件について描かれており、これまで謎だった記憶がなくなった理由もちゃんと描かれていたのが興味深く、よかったです。

40代女性

記憶が無くなってしまったからこその「ゼロ」、ですが逆に五感は鋭くなったことでその能力を生かして新たな事件に挑むといった設定が面白いです。「京都府警に時矢あり」なんて言われていたなら本人も自信過剰になっていたはず、沢村一樹さんだからこそその姿は容易に思い浮かんでしまいます。鼻持ちならない男だったら女性刑事ファンは多かったようですが男性刑事の敵も多かったでしょう。それに誤った捜査でも自分の力を過信して突き進んでいたこともあったはずで、このまま謙虚な状態を続けてほしいです。バラエティ番組などで出てくる記憶が無くなる前の時矢状態の沢村一樹さんはあまり好きではなかったのですが、そういった要素を消してくれているからこそ素直に見ることが出来ました。設定はともかく内容的には、事件があってそれを五感で解決してとワンパターンで一話完結なので見逃しても安心です。彼にあこがれている女性刑事役が瀧本美織さん、こんな可愛らしい方が刑事部なんて危険な部署に配属になってもよいのでしょうか。20年分の事件の記憶を持っているってすごい、記憶を失う前と現在で時矢が全くの別人なのにどちらも評価してとなるとそれこそ本物のファンなのか逆なのか理解に苦しみます。

20代女性

優秀な刑事であった時矢が刑事として活動していた20年間の記憶を失ってしまい、刑事としては致命的な状況に陥ってしまいますが、20年分の刑事としての経験がないながらも面白い視点で事件を解決していくところが面白いと思いました。また、優秀な刑事が刑事としての記憶を全て失ってしまうという設定がとても新鮮で良かったです。周りからは優秀な刑事と思われているため、見ていてハラハラしてしまうシーンもありましたが、とても楽しめるドラマです。記憶を失う前は適当なことを絶対にしない刑事だった時矢に憧れた佐相智佳に対して記憶がなくなってしまったことで勝手がわからず、「適当にやっておいて」と支持してしまったシーンは本当に刑事としてのそれまでの人生が失わられてしまったのだなと感じ、特に印象に残りました。時矢の刑事としての記憶がなくなってしまったことをしった佐相がいい感じに時矢を手助けしていてとても良いパートナーとなっていたし、2人の空気感もテンポがよくて面白かったです。毎回事件の真相に関する敏感さを見せる度に遂に記憶を取り戻すのかなと期待してしまいますが、その度にやはり記憶は戻らないよなと少し残念な気持ちになってしまうドラマでした。刑事事件に関してだけでなく、別れた元嫁との記憶もなくして、調子のいいことを言ってしまったりとくすっとする要素もたくさんあってとても面白いです。

40代女性

ドラマ『刑事ゼロ』が面白かったのは、主人公の時矢歴彦(沢村一樹)のキャラがすごく個性的だったからだと思います。刑事ドラマは主人公が事件を解決していくのが見どころですが、時矢は第1話でいきなり記憶喪失になってしまいます。優秀な刑事だった時矢がいきなり子どもっぽくなってしまうという展開が面白かったです。自由すぎる発言や行動をくり返す時矢に、相棒の佐相智佳(瀧本美織)が即座にツッコミを入れるのも楽しかったです。刑事の経験がゼロになってしまった時矢が、佐相と協力しながら事件を解決していく過程を見るのがとても楽しかったです。そんな時矢が所属しているのが、京都府警の捜査一課13係です。ここの上司や同僚たちも、時矢に負けず劣らずの個性的なキャラばかりで、やりとりを見ているのが面白かったです。特に強烈だったのは時矢の元相棒である福知市郎(寺島進)で、ことあるごとに張り合ったり、脚を引っ張ろうとするのが楽しかったです。そんな福知にふり回されながらも相棒を務める内海念也(横山だいすけ)の献身ぶりには泣けました。見た目は穏やかなのに実は腹黒い係長・根本留夫(渡辺いっけい)の暗躍ぶりや、歩くSNSと名高い検察官・背川葉奈(猫背椿)のコメディエンヌぶりには笑いました。ふだんはそれぞれが自由きままに捜査をしている13係の面々が、情報が集まってくると捜査会議で団結する流れも熱かったです。『刑事ゼロ』の本放送は2019年の冬でしたが、その後も何回かスペシャルドラマが制作されています。時矢の記憶喪失や元妻・奥畑記子(財前直見)との関係など、解決されていない問題も多いので、今後もまた時矢たちに会える機会があるといいと思います。

40代女性

沢村一樹さんの演じる時矢は京都に時矢ありと言われた優秀な刑事だったのですが、とある日、事件に巻き込まれ記憶喪失になってしまいます。優秀だった頃の能力は随所にあるものの記憶がないって怖いでしょうね。しかも20年間ってかなり喪失感ありますが時矢があっけらかんとした明るさを持っていて不思議です。振り切れてしまうとああいう境地になれるのかな?、見どころとしては記憶を失いながらも五感を駆使し事件を解決する刑事としての凄さはもちろんですが、時矢を知り尽くす人物の存在の登場でしょう。別れた妻と時矢の伯父が要所要所で出て来て過去のエピソードを話すので時矢の過去を知りたくて観てしまうんです。しかも時矢の伯父は町医者で武田鉄矢さんなので思わせぶり?な口調と説得力がぴったり役と合っています。時矢とコンビを組むことになる女子が時矢のトレセツ的な存在になっているのも面白いです。また長年、時矢とコンビを組んできた刑事を寺島進さんが演じていてその「べらんめぇ」調が好きです。コンビを組みながらも意外に嫉妬を感じていたのも分かって来て、人間関係も意外に人間臭さがあるのも味わいがあります。時矢の大ファンを公言する鑑識もいたり、ちょっとしたアイドル?、刑事モノで本人を取り巻く状況はかなりハードなのですがコミカルさもありとてもいい作品でした。

50男性

敏腕で過去の時矢刑事と、記憶を失くしてちょっといい加減な現在の時矢刑事と、記憶喪失によって極端に変わってしまった二面性を、主演の沢村一樹さんが、時に軽くて面白く、時にシリアスで重厚にと、うまいこと演じ分けています。その意味で沢村さんらしい魅力が存分に出ているドラマです。その時矢刑事をサポートする相棒役の佐相刑事を演じるのは瀧本美織さんです。時矢オタクという設定がうまく生かされていて、記憶のない時矢をサポートするには絶好であり、抜群のコンビになっています。瀧本さんはとにかくスタイルはいいし、可愛らしいのですが、案外体も動くし、刑事役は初めてとは思えないほどうまく演じていると思います。シリアスだけでなく、今後はコメディ路線もいけそうです。他のレギュラー陣には寺島進さんや渡辺いっけいさん、財前直見さんと、実力のあるベテラン勢が揃っており、それぞれが引き出し合うようにいい間合いの掛け合いを見せてくれ、さすがだなと感じさせてくれます。毎回のシナリオも凝っていて、サスペンスやミステリー好きならば、そのネタ元がわかるようなオマージュも散りばめられており、なかなか練られた展開もあり、推理という面でも十分に楽しめる作品です。