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<見逃し動画>最終回(第11話) 「遠くへ、涙の尽きた場所に」
 
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最終回(第11話)の公式あらすじ

20歳になった亜也(沢尻エリカ)は、常南大学付属病院で入院生活を送りながら、日記を書き続けていた。その傍ら、亜也は、養護学校時代に世話になったボランティアの喜一(東根作寿英)に依頼されて始めた「ふれあいの会」の会報にも寄稿を続けていた。
 
一方、遥斗(錦戸亮)は、医学生として勉強の日々を送っていた。亜也から別れの手紙をもらってすでに1年ほどが過ぎていた。遥斗の部屋の棚には「ふれあいの会」の会報が積まれていた。
 
ある日、亜也の元に、潮香(薬師丸ひろ子)や瑞生(陣内孝則)、亜湖(成海璃子)たち妹弟がやってくる。亜湖が描いた絵が展覧会で入選し、明和台東高校に飾られていることを知った亜也は、ふいに東高に行きたい、と言い出す。家族と一緒に、久しぶりに東高校を訪れた亜也は、バスケットボール部員の姿や、合唱の練習を聞きながら、15歳の自分が確かにこの場所にいたことを思い出していた。
 
発病してから5年が経過し、運動機能が著しく低下していた亜也は、ある日、とうとう自分の力で立ち上がることができなくなってしまう。診察をした水野(藤木直人)は、亜也が突然危険な状態に陥る可能性があることを潮香と瑞生に告げ、何かあったときすぐに家族に連絡を取れるようにしておいてほしい、と頼む。
 
水野の部屋を出た潮香は、芳文(勝野洋)に出会った。芳文は、亜也のために何もしてやれない自分が情けないと苦しむ潮香に、長男を失ったときのことを話し、亜也との時間を大切にしてほしい、と言葉をかける。
 
同じころ、瑞生は、遥斗に会っていた。遥斗の気持ちを察した瑞生は、彼に感謝の気持ちを伝えると、「お前は自分の人生をちゃんと生きろ」と告げる。
 
そんなある日、亜也は、食事を詰まらせて呼吸困難に陥る。水野たちの処置のおかげで幸い命に別状はなかったが、亜也の受けたショックは大きい様子だった。
 
別の日、水野は、亜也宛に届いた一通のハガキを遥斗に託す。その手紙は、亜也と同じ病気に苦しむひとりの女の子から送られてきたものだった。遥斗は、それを持って亜也の病室を訪ねる決心をして…。
 
<出典>フジテレビ公式

最終回(第11話)のネタバレはここをクリック
亜也の作品
病院の屋上。
潮香に連れられてやってきた高野に亜也は自分の書いた詩を渡した。
「いつもありがとね。これ今月号。」と高野が見せた『かけはし』には“池内亜也さん(20歳)の作品”と掲載されていた。
 
 
手紙
デスクの上に並ぶ『かけはし』。
遥斗はパソコンで医学部のレポートを書きながら、亜也の手紙の言葉を思い出した。
机の引き出しを開けると、亜也からの手紙と返されたイルカのストラップが入っていた。
 
亜也は二十歳になり、病気になってから5年が過ぎた。
遥斗からプレゼントされた鉢植えの花に霧吹きで水をあげた。
 
 
懐かしい学校
亜湖が美術部で描いた絵が展覧会で入賞し、東高に貼られることになった。
亜也は「見てみたいなぁ。行きたいな、東高。」と言った。
 
亜也は瑞生、潮香、亜湖と東高へ行った。
廊下を通ると生徒達が『3月9日』の合唱練習をしているのが聞こえた。
飾られていた亜湖の絵は、亜也の入学式に池内豆腐店の前で家族全員で撮った写真を模写したものだった。
「どう亜也姉。才能あるかな。」と亜湖が聞くと亜也は写真を見つめ、「うん。」と答えた。
まるで写真の様に繊細に描かれた作品を見て亜也は“来て良かった。思い出したから。15歳の私はここで確かに生きていた。”と思った。
 
 
遥斗の様子
潮香が亜也の病室を訪ねると、亜也はベッドのそばに座り込んでいた。
水野医師も病室に入って来て、「どうしました?」と聞くと亜也は「もう歩けない。」と言って涙を浮かべた。
亜也は運動機能が著しく低下し、体力も落ちているようだった。
「今後ご家族の方はいつでもすぐ連絡が取れるようにしておいてください。」と水野医師は言った。
 
瑞生は病院の外で遥斗に会い、声をかけた。
「もう一年になるか。」と瑞生が聞くと遥斗は「はい。」と答えた。
「俺さ、お前には充分すぎる程に感謝してるんだ。だからこれからはお前はお前の人生きちんと生きてくれ。」と瑞生は言った。
 
一方、潮香は芳文と歩いていた。
「息子さん、お元気ですか?」と聞くと、「真面目に勉強はしているようですが、自分の殻に閉じこもってしまって、また昔に戻ってしまったかのようです。」と答えた。
 
反対に亜也の具合を聞かれた潮香は、「自分が情けないです。あの子が日に日に弱って行くのに、何もしてやれなくて。」と答えた。
すると芳文は六年前に長男を事故で亡くした話を始めた。
「私には別れの言葉を言う時間すらなかった。どうか後悔はしないでください。今のお嬢さんとの時間を大事になさってください。」と言った。
 
 
生きている証
潮香が病室に戻ると亜也は必死に日記を書いていた。
少し休もうと言う潮香に亜也は「怖いの。今思ってる気持ち書かなかったら明日には忘れて消えてなくなっちゃうでしょ。日記は私が今生きている証だから。」と言った。
そして、「お母さんが私の生きる意味見つけてくれた。」と潮香の目を見て言い、震える手でペンを握りしめ、再び日記を書き始めた。
 
 
子供扱い
遥斗が病院の廊下で「亜也ちゃん、紹介するね。」と言う声を聞き振り返ると、亜也が臨床実験をする学生達に紹介され挨拶をしていた。
一人の学生が亜也と同じ目線まで腰を落とし、子供に言い聞かせるように「僕達ね、これからお医者さんになるために勉強させてもらうんだ。よろしくね亜也ちゃん。」と言うと、亜也は「よろしく。」と答えた。
 
学生は「ちょっと難しかったかな?ごめんね。」と言った。
その学生達が遥斗の前を通り過ぎる時、遥斗は「もっとちゃんと勉強してください。あいつ体上手く動かせないけど、上手く話せないけど、幼稚園児じゃありません。頭の中はあなたと一緒です。ちゃんとわかりますから。」と言った。
その光景を通りかかった亜湖が見ていた。
 
亜湖が亜也の病室を訪ねると、食事中の亜也が食べ物を詰まらせ、むせていた。
水野医師の処置で目を覚ました亜也に家族全員がほっとした。
“みんなの泣き顔が涙でぼやけた。きっと私はこんな些細なことで死ぬのだろう。”
 
 
1枚の葉書
看護師から亜也宛てに葉書が届いたと言われ、水野医師はそれを受け取り亜也の病室へ行ったが、亜也は日記を書きながら眠っていた。
水野医師は亜也にブランケットをかけながら、そばに置いた亜也宛ての葉書の内容が目に留まった。
 
水野医師は遥斗を自分の診察室に呼び話をした。
「亜也ちゃんとは会ってないの?」と聞くと遥斗は、人の役に立つ仕事がしたいなんて言っといて結局何も分かってやれなかったと言った。
水野医師は、自分が神経内科を選んだ理由を話した。
あまりに未知な領域が多い分野で、誰もが治せなかった病気を自分なら治せるかもしれない、そんな野心の塊だったと言う。
「僕だって何も分かっていなかった。」と水野医師は言った。
「その椅子に座った患者に『この病気は直ちに命に関わるものではありません。こうしてる間にも研究は進んで行きます。希望を捨てずに頑張りましょう。』そう励ましながら、この病気の完治を諦めかけている気持ちがなかったか、と言えば嘘になる。でも諦めたくないと思った。患者が諦めてないのに医者が諦められるわけないよな。」
そう言うと水野医師は亜也宛ての葉書を遥斗に渡し、「君も医者の卵だろ。」と言った。
 
遥斗はロビーの椅子に座り、葉書を読みながら以前亜也と話したことを思い出していた。
 
 
メッセージ
亜也の病室の扉が開く音がして、「先生?」と亜也は聞いた。
カーテンの向こうから「すっかり根付いちゃったな、こいつ。久しぶり。」と遥斗の声が聞こえた。
亜也から反応はなかったが、遥斗は「お前ふれあいの会の会報に、日記の文章ずっと載せてただろ。それ読んだって中学生の女の子から葉書が来てたよ。」と言った。
 
そして遥斗はその内容を読み上げた。
「死んじゃいたいと思ってました。私も亜也さんと同じ病気です。」と言う文章から始まるその手紙には女の子の辛い思いが綴られていた。
そして、「亜也さんの文章を読んで、辛いのは私だけじゃないんだと思いました。亜也さんみたいに強くなりたい。これからは辛くていっぱい泣いてもその分ちゃんと前に進みたい。亜也さんのおかげでそう思えました。」と遥斗が読み上げるのを、亜也は真剣に聞いていた。
遥斗はカーテン越しの亜也に「お前、人の役に立ちたいって言ってたよな。お前と初めて会った頃さ、俺人が死のうが生きようがどうでもいいって思ってた。でも今は違う。お前には欲張ってでも無理にでもずっと生きてて欲しい。」と話すと、カーテンの隙間から亜也の手が伸びて来た。
遥斗は立ち上がり、カーテンを開けると、亜也の手に葉書を渡した。
亜也は「麻生君。歩けなくなっちゃった。」と言った。
 
「でも私、役に立てた。役に立ったんだ。」と嬉しそうに言う亜也に、遥斗は涙を流しながら「そうだよ。」と答えた。
 
 
クリスマスプレゼント
亜也は水野医師がずっとここの病院にいると聞き、「見捨てられたかと思った。いつまでも私が良くならないから。」と言った。
水野医師が「見捨てないよ。絶対諦めたりしない、君の病気治すこと。だから亜也ちゃんも諦めちゃだめだよ。」と言うと亜也は「でも、もしも…私の体を使ってね。病気の原因見つけてね。同じ病気の人の役に立ちたい。先生の役に立ちたい。」と言った。
水野医師は「今の君はこんなに元気じゃないか。だからそんなこと考えたりしちゃ絶対にいけないよ。」と亜也に言った。
そして自分の診察室に戻り泣いた。
 
亜也はクリスマスプレゼントとしておうちに帰りたいと言った。
水野医師に相談すると、通常なら無理だが一日だけならと特別に許可を貰えた。
 
そして水野医師は、亜也に自分の体を研究に役立てて欲しいと言われたことを話した。
「亜也さんが今帰宅を望んでいるのなら、全力で叶えるよう努力しましょう。生きていると言うことを実感してもらうために。」と水野医師は、泣いている瑞生と潮香に言った。
その夜瑞生と潮香は、亜也の容態があまり良くなく明日帰って来たらしばらく帰れないことを子供達に伝えた。
 
 
池内家のクリスマス
亜也は久々の池内家に帰り、少し早いクリスマスをした。
潮香から、亜湖には洋服、弘樹にはスポーツバッグ、理加には絵具セットのプレゼントが渡され、これは亜也が選んでくれたものだと言った。
潮香は亜也からの手紙を読んだ。
手紙には自分のせいで気を遣わせてごめんねと言う気持ちが、3人それぞれに宛てて書かれていた。
 
そして「亜湖、ひろ、理加、いつもありがとう。ずっとお母さんを取っちゃってごめんね。」と言う言葉で締められていた。
3人とも大切にすると喜び、みんなで楽しい時間を過ごした。
 
翌朝、亜湖は学校へ行く前に瑞生にお願いがあると言い、亜也の入学式と同じように池内豆腐店の前で家族写真を撮った。
シャッターが下りるまでの間亜湖は「ずっとあるからね、亜也姉。亜也姉の帰るって来る場所、これからも変わらないでここにずっとあるから。」と言った。
亜也は「ありがと、みんな。」と言い、瑞生は泣くのをこらえていた。
 
 
子育て
高野が亜也の日記の反響がすごいので、過去の日記も見せて欲しいとお願いに来た。
潮香は亜也に聞いてみると答えた。
 
潮香は芳文にお礼も兼ねて話をしていた。
遥斗が昔から自分の意見を聞かず、一人で考え一人で行動する子だと言う芳文に潮香は「子育てって思い込みから出発している部分があると思いませんか?」と言った。 
潮香は亜也の気持ちを分かっているつもりだったが、日記を読み返してみて、亜也が自分を励ます言葉を一生懸命探していたと話した。
「親が子供を育てているなんておこがましいのかもしれないですね。きっと毎日、亜也、妹、弟達に私の方が育てられているんです。」と潮香は言った。
 
芳文は夜遅くまでお見舞いに来ていた遥斗と話していた。
「今の俺じゃ、たいしたこと出来ませんけど。」と言う遥斗に芳文は医者だって同じだと答えた。
「歳を経るごとに自分の無力さを感じるばかりだ。人の運命は簡単には変えられない。でもどうしても思ってしまうな。どうして亜也さんなんだろう、どうして圭輔だったんだろうって。」と言う芳文の話を遥斗は黙って聞いていた。
芳文は「子供扱いしすぎたのかもしれないな。お前は昔から圭輔とは全く違っていた。頑固で意地っ張りで不器用で、だから心配だった。お前は私に似てるから。」と言い、「もう何も言わない。自分の信じたことをやりなさい。お前はも充分大人だ。」と言い、去っていった。
 
 
頑張った
遥斗が亜也の病室に行くと、亜也はボードを使い「よんで にっき」と伝えた。
紙袋に入っていた亜也の日記を取り出し、遥斗は声に出して読んだ。
たくさんの日記を読み上げながら、遥斗は涙声になっていた。
泣きながら「お前、頑張ったな。頑張って生きてきたな。」と言った。
亜也はボードを使い指で「そうだよ」と伝えた。
「威張んなよ。」と遥斗は笑った。
 
そして亜也は、ボードで「いきてね ずっといきて」と伝えた。
遥斗は泣きながら「わかった。」と答えた。
亜也は涙をこぼしながら眠った。
 
 
亜也の最後
5年後。
亜也の病室のナースコールが鳴った。
処置後に呼ばれた瑞生と潮香。
亜也は息を引き取った。
 
その一年後、瑞生と潮香は亜也のお墓参りに来ていた。
水野医師が「お久ぶりです。」と現れた。
「お嬢さんはすごい人でした。最後の最後まで諦めなかった。」と水野医師が言うと潮香が「普通の女の子ですよ、あの子は。」と言い、瑞生も「私らの娘ですから。」と言った。
水野医師は「一歩一歩医学は進歩しています。あと10年あれば5年あれば。どうしてもそう思ってしまって。でもそんなの言い訳なんです。亜也さんのいる間にもっとやれることがあったのかもしれません。」と言った。
潮香と瑞生は先生は充分やってくれましたと感謝の気持ちを伝えた。
 
その場を去ろうとした水野医師が立ち止まり「池内さん、やっぱり亜也さんはすごい人ですした。」と言った。
瑞生と潮香が水野医師のそばに行くと、岡の斜面の下から喪服を着た大勢の人達が赤い花を持ってこちらへ上って来ていた。
子供を抱いた人、車椅子の人、本当にたくさんの人が亜也を思って来てくれていた。
最終回(第11話)の感想はここをクリック
ついに最終回でした。
 
亜也の言動からもう長くないのかなと思わされ、先を見るのを躊躇してしまいそうでした。
そんな中で亜也宛てに届いた葉書を遥斗がカーテン越しに亜也に読み上げ、亜也がカーテンから手を伸ばすシーンは涙が込み上げて来ました。
完全に途切れてしまったと思えた二人が久々に顔を合わせ、見ていて温かい気持ちになりましたし、そのきっかけを与えた水野先生の気遣いがとても素敵でした。
人の役に立ちたいと言う亜也の思いが届き、亜也は辛い日々の中でも幸せを感じられたのではないでしょうか。
 
そして、亜也が水野先生にもしもの時は私の体を研究に使ってと言うシーン、亡くなってからもまだ自分が役に立てることがないか考えるところがとても健気で、泣いてしまいました。
水野先生もどうにもならない思いで辛かったかと思います。
亜也は25歳で亡くなりました。
 
全話を通して思ったことは、亜也は本当に優しく一生懸命で、弱音を吐きながらも今出来ることを頑張ろうとする前向きな子だなと思いました。
自分が同じ病気になったとしたら、卑屈になって投げやりになって、わがままばかり言う姿しか想像できません。
自分が辛い状況になってもこんな風に人に優しく出来る人間に私もなりたいです。
 
そしてこのお話、実話なんですね。
このようにドラマになり、今もきっと誰かに影響を与えているかもしれません。
亜也さんと言う素敵な女性がいたこと、私も胸に留めておきたいと思います。
<見逃し動画>第10話 「ラブレター」
 
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第10話の公式あらすじ

亜也(沢尻エリカ)は、滑らかな発音が難しくなる構音障害が進行していた。亜也の診察をした担当医の水野(藤木直人)は、養護学校卒業後、亜也が進学や就職をするのは困難であることを潮香(薬師丸ひろ子)と瑞生(陣内孝則)に伝え、在宅でリハビリに励んではどうか、と助言する。
 
加住養護学校の卒業式を終えた亜也は、これで自分の居場所が無くなった、とつぶやく。それに気付いた潮香は、亜也のために部屋を用意し、家族皆で温かく迎え入れた。
 
そんなある日、池内家に、明和台東高校の卒業式を終えたばかりの遥斗(錦戸亮)やまり(小出早織)、早希(松本華奈)ら、かつてのクラスメートたちがやってくる。遥斗は、常南大学医学部に合格していた。まりたちも大学に進学し、春からは新しい生活が始まるのだという。亜也は、まりたちの話を笑顔で聞いていたが、その表情はどこか寂しそうだった。潮香や遥斗は、そんな亜也の様子が気になっていた。
 
別の日、リハビリのために常南大学医学部附属病院を訪れた亜也は、そこで遥斗に会う。遥斗にキャンパスを案内してもらう亜也。そこで、並んで歩くカップルの姿を見つめていた亜也は、ふいに「どうして人間は歩くのかな?」と遥斗に問いかけた。恋人同士も歩きながら将来のことを語り合う、という亜也の言葉に、遥斗は何も返せなかった。
 
亜也を遥斗に任せて家庭訪問に行っていた潮香は、亜也を迎えに行く前に一旦帰宅する。その際、机の上から落ちた亜也の日記を偶然見てしまう潮香。そこには、「お母さん、過ごしやすい居場所が欲しいわけじゃないの。これから先、どう生きていくか、そのことを考えていたの」と記されていた。
 
潮香は、ショックを隠しながら、亜也を迎えに行った。すると亜也は、突然、入院させてほしい、と潮香と水野に懇願する。
 
<出典>フジテレビ公式

第10話のネタバレはここをクリック
卒業後の進路
亜也は高温障害が進行し、喉の筋肉や声帯が上手く働かないので嚥下障害を起こしやすくなっていると水野医師は言った。
食事にも毎回注意が必要で、捕まらないと歩行も困難、転倒もしやすいと言う。
今の状況だと、養護学校を卒業した後の進学や就職は難しいと水野医師は言った。
そして、無理に社会に出ないで在宅や家族に見守られながらリハビリに励むことを考えてみてはと提案された。
 
 
卒業式
亜也は養護学校の卒業式を迎えた。
まどかと高野は、亜也の言葉にいつも励まされたと言い、掲示板の作品に目をやった。
亜也の書いた詩がたくさん貼られていた。
 
その頃、遥斗は常南医科大学の試験を受けていた。
 
 
亜也の部屋
池内家に帰宅すると、居間の奥に亜也の部屋が用意されていた。
カーテン、布団、ぬいぐるみ、カレンダー、みんなが選んで用意してくれたもので溢れていた。
潮香は「これからは家族のみんながそばにいるし、亜也は何も心配しなくていいのよ。」と言った。
 
 
亜也の日記
みんなの気持ちは素直に心に染みる。でもねお母さん、過ごしやすい場所が欲しいわけじゃないの。これから先、どう生きていくかそのことを考えていたの。
今の私はただみんなの世話になるばかり。
足がふらつく。言葉が上手く話せない。それでも自分の体だから自分が諦めちゃいけないんだ。18歳、私にだって私なりの未来があるはず。
 
 
それぞれの進路
池内家では東高で亜也と仲の良かった生徒を呼び卒業パーティーが行われていた。
遥斗は医学部に合格、まりは女子大の教育学部に、早希は一人暮らしがしたくて東京の大学に行くことにしたと言う。
中原は獣医になりたくて北海道の大学に、耕平は8個受けて全部ダメだったと報告した。
まりが北海道に遊びに行きたいと言うと中原は「もちろん!皆さんで来て下さい。」と言い、早希が「亜也も一緒に行こうね、北海道。」と声をかけた。
「いいですよね?」と同意を求められた潮香は「連れてってやって」と返事をした。
 
 
実験
水野医師はマウスの実験をしていた。
生存率のグラフは下がり、実験記録に投与の結果改善は見られないと記載した。
水野医師は苛立ち、ペンを持っていた手をデスクをに叩きつけた。
 
 
医大生
遥斗は亜也を連れて、常南大学の中を案内していた。
亜也は大学内ではしゃぐ学生達や並んで腕を絡めて歩くカップルを見て寂しそうな顔をし、「どうして、人間は歩くのかな。」と言った。
「人が人らしく物を考えられるのは、もしかしたら歩いてる時なのかも。」という亜也に遥斗は「そうかな」と言うと「だって恋人同士も歩きながら将来のこと語り合うでしょ?」と亜也は言った。
 
リハビリをしている亜也を遥斗が見つめていると、水野医師がそばに来て「君が医大生になるとはね。」と言った。
「どうして医者になろうと思った?」と聞く水野医師に遥斗は「人の役に立つ仕事がしたくて。」と答えた。
「そんなの嘘くさいって思ってたんですけど。あいつ見てたら。」と言う遥斗に水野医師は「そうか。」と答えた。
そして「僕もね、自然と背筋が正される。俯いてる暇はないんだって前を向かされる。」と言った。
 
 
意志
潮香は亜也を迎えに行くため、椅子に掛けてあった上着を取った拍子に亜也の日記を落としてしまう。
そこには“でもね、おかあさん。過ごしやすい場所が欲しいわけじゃないの。これから先どう生きて行くか、そのことを考えていたの。”と書かれていた。
潮香は瑞生に「私、なんにも分かってなかったのかもしれない。」と言った。
 
潮香が亜也を迎えに行くと亜也は「お母さん、私入院したい。」と言い、水野医師に「先生、入院させてください。」と言った。
「どうしたの急に。」と言う水野医師に亜也は「リハビリしたいんです。週に二回通うだけじゃなくて。このままじゃ、歩けなくなっちゃうかもしれない。自分の足で歩くことまだ諦めたくないんです。」と言った。
亜也は入院することになった。
 
 
亜也への依頼
潮香の職場に高野が結婚式の招待状を持って挨拶に来た。
「ご家族で一緒にいらしてくださいね。それとお友達の麻生君も良かったら。」と高野は言った。
高野は職場である出版社の名刺を見せ、難病の患者やその家族を対象にした会報を担当していると言い、かけはしと言う冊子を潮香に見せた。
患者同士の情報交換の為に始めたもので、保健センターに置いてもらうため回っていると言う。
そして亜也が養護学校で書いていた詩をこの会報に掲載させてもらいたいと高野は言った。
 
 
関わること
潮香は病院で「麻生先生!」と芳文に声をかけた。
亜也の様子を聞かれ、「人の役に立つ仕事がしたいと言っていたのに日を追うごとに人の助けが必要になって、思い悩んでいるようです。それでも麻生君と過ごす時間は唯一あの子の心の支えになっているようで。」と答えた。
芳文は「亜也さんのおかげであいつは変わりました。目標を見つけて前よりずっと楽しそうで。」と言ったが「私は医者としてではなく父親として、遥斗がお嬢さんと関わることには反対なんです。いつか現実の壁に当たった時、息子はお嬢さんに背中を向けてしまうのではないかと。その時一番苦しむのは、一番傷付くのはお嬢さんなのではないでしょうか。」と言った。
そして「今のこの環境を続けることは、二人にとっていいことだとは私にはどうしても思えないんです。」と言った。
 
 
惨めな思い
亜也は遥斗からもらった花を見ながら、「植物ってすごいね。雨が降っても踏みつけられても、その場でじーっと耐えて花咲かすんだよね。私もそんな風に強くなれたらなぁ。」と
言った。
病室に来た潮香が、まどかの結婚式の招待状を見せ「頑張ってみんなに元気な姿見せようね。」と言い、「麻生君も良かったら一緒にって。」と遥斗に伝えた。
 
亜也は屋上から友達と歩きながら話す遥斗の姿を見ていた。
 
病室で亜也は自分の足で車椅子に乗ろうとし、床に転んでしまう。
そこへ遥斗が入って来て、近寄ろうとするが亜也は「来ないで!」と叫んだ。
見ると亜也は床にお漏らしをしていた。
そこに潮香と亜湖が入って来て、状況を飲み込み、潮香は遥斗に「今は出てって。お願い。」と言った。
潮香は亜也の体をさすり「大丈夫、大丈夫。着替えよう。」と優しく声をかけたが、亜也はショックを受け悔しさで泣いた。
「これからは方法を考えればいいだけよ。トイレに行きたくなってからだと間に合わない。だったら時間を決めて行けばいいんじゃない?」と言った。
 
遥斗は廊下で立ち尽くし、授業中もさっきの出来事が頭を離れなかった。
潮香は汚れた床を拭きながら、亜也に気付かれないように涙をこらええた。
 
 
私に出来ること
その夜、亜也は眠れずに公衆電話から電話をかけようとするが、指がふるえて番号を押し終わる前にカードが出て来てしまう。
 
潮香は急に亜也が心配になり病院へ向かったが、部屋に亜也の姿は無かった。
病院内を探すと公衆電話の前で車椅子に乗ったまま俯いている亜也を見つけた。
亜也は朝が来るのが怖くて眠れず、潮香の声が聴きたくて電話をかけたが押せなかったと泣いた。
潮香に抱き締められ亜也は「助けて、お母さん。なくなっちゃうよ。私に出来ること、一つも。」と泣いた。
潮香は亜也を病室へ連れ戻し、引き出しからノートをたくさん引っ張り出しながら「確かに亜也は病気になってひとつひとつ出来ないこと増えよね。」と言った。
「でも出来ること一つも無くなっちゃう。本当にそう思うの?」と聞き、亜也が毎日綴って来た日記を見せた。
「同級生のお友達にも健康な人にも出来ないこと、亜也はずーっとしてるじゃない。亜也には書くことがあるじゃない。」と涙を流す亜也に訴えた。
潮香が帰った後、亜也は手紙を書いた。
 
 
結婚式
まどかと高野の結婚式に、亜也は潮香と瑞生と参加した。
亜也は震える手でまどかと握手し、「幸せになってくださいね。」と祝福の言葉を伝えた。
瑞生が「良かったのか、あいつに連絡しなくて。」と聞くと亜也は「きっと授業あるし、いいの。」と言った。
 
その時、「よくねーよ!」と声がして、タキシード姿の遥斗が「置いてきぼりにすんなよ。」と現れた。
亜也が「本当に着て来たんだ、タキシード。」と言うと遥斗は「兄貴の借りたんだよ。」と言った。
亜也が「似合ってないよ。」と言うと遥斗は「うるせーよ。」と言って笑った。
新婦のブーケトスは亜也の膝の上に飛んで来た。
亜也はブーケを持ったまま拍手を浴びた。
 
式が終わると瑞生が気を遣い、車を回して来る間、亜也と遥斗を二人きりにした。
亜也はポケットから手紙を出し、遥斗に渡した。
「何?」と聞く遥斗に亜也は「ラブレター。」と答えた。
亜也は沈んだ表情を見せた。
教会のチャイムが鳴り見上げる遥斗の後ろ姿を亜也は見つめていた。
 
 
手紙
病院に戻る途中、亜也は突然喉を押さえ苦しみ始めた。
水野医師が処置にあたり、亜也の喉を吸引した。
亜也は軽い肺炎を起こしかけていたが、処置で落ち着いたようだった。
 
その頃遥斗は帰り道に亜也からの手紙を開封した。
亜也は面と向かって言いにくい感謝の気持ちを綴っていた。
“いろんなことを学んでいろんな人と出会って、あなたはこれからもずっとずっと生きて行く。あなたの未来は無限に広がっている。でも、私は違います。私に残された未来は何とかして生きる、それだけ。たったそのことだけ。この差はどうしようもありません。毎日自分と闘っています。悩んで、苦しんでその気持ちを抑え込むので精一杯です。”と書かれていた。
 
病院では辛そうに涙を流す亜也に瑞生、潮香、水野医師は「どこか痛いの?」と心配するが亜也は「麻生君に手紙書いたの。」と言った。
 
“正直に言います。麻生君といるとつらいです。あんなこともしたい。こんなこともしたい。もしも健康だったら出来るのにと思ってしまうんです。麻生君といると叶わない大きな夢を描いてしまうんです。”
遥斗は亜也の手紙を読みながら目に涙を溜めた。
“もちろん麻生君のせいじゃありません。でも羨ましくて、情けなくて。どうしても今の自分が惨めになってしまうんです。そんなんじゃ前を向いて生きて行けないから。”
 
遥斗の目から涙がこぼれた。
“色々してくれてありがとう。こんな私のこと好きって言ってくれてありがとう。何も返せないでごめんなさい。もう会えません。”
亜也の手紙はそこで終わっていた。
そして封筒の中に遥斗がプレゼントしたイルカのストラップが入っていた。
 
潮香が「どうして亜也…。大事なもの自分から諦めるのは…。」と泣きながら言うと亜也は「お母さん、お父さん、先生。私、結婚できる?」と聞いた。
そして「いつか、いつかが来たら、お花いっぱいに囲まれて眠り続けたい。」と涙を浮かべて笑った。
瑞生はその場にいられずに廊下に出て号泣した。
 
遥斗は帰宅後、手紙を持ったまま玄関に立ち尽くしていた。
「どうした?」と心配する芳文に遥斗は「あなたの言うことはいつも正しいです。」と言った。
 
 
亜也の日記
現実があまりにも残酷できびしすぎて
夢さえ与えてくれなくて
将来を想像するとまた別の涙が流れる
第10話の感想はここをクリック
卒業した亜也に待っていたのは将来への不安、希望のない未来でした。
周りが楽しそうに新生活への期待を膨らます中、自分は家で家族の世話になるだけなんて、とても辛いですよね。
周りが羨ましくなり、きっと嫉妬のような気持ちもあったのではないかなと思います。
そんな亜也を、更にトイレの失敗と言う事件が追い込みます。
 
これは女の子ならかなり恥ずかしいですし、それを遥斗に見られたとなると何とも言えないショックと惨めな思いをしたのではないでしょうか。
そんな亜也を励ますのはいつも潮香です。
亜也にとって、母親としても一人の女性としても本当に信頼できて安心できる存在ですよね。
 
そして私はてっきり遥斗も亜也の励みになっているのだと思っていましたが、あれ?と思ったのは亜也が夜遅くに公衆電話から電話をかけようとしたシーンです。
遥斗にかけようとしているのかなと思っていたのですが、やっぱりそこは母親なのかと納得する半面で、遥斗と顔を合わせづらくなってしまうのかなと不安になりました。
 
まどか先生の結婚式でタキシードを着て来た遥斗に「似合ってないよ」と言うシーンがとても二人の雰囲気が良かったので、遥斗への手紙には衝撃を受けました。
遥斗はただ純粋に亜也の力になりたかったのに、今の亜也には一緒にいること自体が辛かったんですね。
最後には亡くなった時のことを連想させる言葉を言い、両親だけでなく水野先生までも泣かせてしまいした。
もうかけられる言葉が見つからないと思います。
 
亜也は今後前向きになることが出来るのでしょうか。
ただただ辛いだけで終わって欲しくないなと思います。
<見逃し動画>第9話 「今を生きる」
 
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第9話の公式あらすじ

亜也(沢尻エリカ)は、養護学校で寄宿生活を送ることになった。そんな亜也の大きな助けになるのが電動車椅子だった。歩ける場所は自分の足で歩く、と決めている亜也だったが、ひとりで自由に動くことが出来るのは彼女にとって大きな喜びだった。父親の瑞生(陣内孝則)は、亜也を寄宿生活させることに対して、寂しさを隠せなかった。潮香(薬師丸ひろ子)は、亜也が自分で決めたことなのだから笑って送り出してあげよう、とそんな瑞生を励ました。
 
あくる日、池内家で、小学校に入学する理加(三好杏依)の入学祝いパーティーが行われた。その席に遥斗(錦戸亮)を連れてくる瑞生。亜也と遥斗が会うのは、東高の終業式以来だった。そのパーティーの席で、潮香は亜也にも入学祝として携帯電話を贈った。
 
養護学校初日、亜也は、不安で押しつぶされそうだったが、努めてそれを表に出さないようにしていた。亜也と潮香を出迎えたのは、担任のまどか(浜丘麻矢)だ。まどかは、亜也の車椅子を押そうとした潮香を制し、「自分のことは出来る限り自分でやるのがこの学校のルール」と亜也に告げると、校内を案内し、ボランティアでこの学校を手伝っている高野(東根作寿英)らを紹介する。亜也が生活する部屋はふたり部屋で、ルームメイトは同じ病気と闘うひとつ年上の少女・明日美(大西麻恵)だった。
 
亜也は、養護学校で生活する明日美たちの意外な明るさに戸惑っていた。そんな折、亜也の携帯電話に、遥斗から電話がかかってくる。遥斗は、かつてのクラスメイトの近況を亜也に報告した。
 
それから2カ月後、潮香は、常南大学医学部付属病院を訪れ、亜也の担当医・水野(藤木直人)に会う。そこで水野は、亜也の検査結果があまり良くないことを潮香に告げる。このまま病状が進むと、固形物の食事が難しくなるだけでなく、発声なども困難になっていくことが予測されるというのだ。また、四肢の機能低下によって転倒が大きなケガにつながったり、ちょっとした風邪が合併症を引き起こしたりする可能性もあった。
 
同じころ、亜也は、懸命に歩く訓練を続けていた。が、それを見たまどかは、生活のペース配分を考えるべきだとアドバイスする。どこまでは自分でやって、どの程度の補助をしてもらうか、折り合いをつけることが大事なのだという。実は亜也は、電動車椅子を使っていたら、自分の足で歩けなくなってしまうのではないか、という恐怖感を抱いていたのだ。
 
数カ月後、遥斗は、耕平(水谷百輔)、慶太(橋爪遼)とともに文化祭の準備のために図書館を訪れる。そこで遥斗は、熱心に受験勉強をしている亜湖(成海璃子)に出会った。亜湖から「最近亜也が元気がない」と聞いた遥斗は、彼女の携帯電話に電話し「水族館に行こう」と誘う。
 
<出典>フジテレビ公式

第9話のネタバレはここをクリック
新学期
亜也は電動車椅子に乗る練習を始めた。
笑顔を見せる亜也に潮香も少しホッとする。
 
瑞生は部活帰りの遥斗を見かけ、家に連れて帰って来る。
この日は理加の小学校入学のお祝いで、瑞生は理加に筆箱をプレゼントした。
翌日から亜也も寄宿舎での生活になるため、潮香は亜也に入学祝いとして携帯電話をプレゼントした。
携帯なんて十年早いと言っていた瑞生だが、「亜也がお父さんと話したくなったら好きな時にうちに電話もできる。」と潮香に言われると「大事に使いなさい。」と亜也に言った。
 
遥斗が自分の携帯を取り出し、「何番?」と亜也に番号を聞くと、瑞生は「色気づいてんじゃねー!」と遥斗に言い、「亜也、こいつに番号だけは教えるなよ。」と亜也に言った。
二人は目を合わせて笑った。
 
ガンモのそばで話す亜也と遥斗。
東高も翌日が始業式だ。
「明日から本当に学校別々になっちゃうんだ。」と亜也が言うと、遥斗は「何?寂しいの?」と亜也に聞いた。
「学校のみんなにお前がようやく携帯持ったって宣伝しといてやるよ。何番?」と遥斗が聞くと亜也は、「色気づいてんじゃねーよ。…なんてね。」と言って笑った。
 
 
入学初日
亜也は加住養護学校に入学した。
担任の藤村まどかは、亜也と潮香を連れて校内を案内した。
途中で、仕事が休みの時に手伝ってくれているボランティアの高野に会い、紹介してくれた。
案内が終わると潮香は亜也に「頑張ってね」と伝え別れ、亜也が去って行く後ろ姿をいつまでも眺めた。
潮香は校門を出ると涙を堪えた。
 
亜也は一つ年上の明日美と同室になった。
明日美は「私もおんなじ病気。そっちでも私が先輩だから何でも相談して。」と一生懸命ゆっくり話し、亜也に近付き握手をした。
 
 
初電話
その晩瑞生は亜也のことを考えそわそわしていたが、「お父さん一番乗り!」と亜也の携帯に電話をかけた。
亜也の携帯が鳴り、出てみると遥斗からだった。
「特に用はないけど、誰からも電話来てなかったらかわいそうだなって思って。」と遥斗が言うと、亜也は「当たり!麻生君が第一号。」と言った。
 
その頃瑞生のかけた電話は話し中になっていた。
「誰だ?誰と話してるんだ?」と言う瑞生に亜湖が「そんなの決まってんじゃん。麻生さんと話してるんだよ。」とにやにやしながら言うと、瑞生は「だから俺は携帯はダメだって言ったんだー!」と潮香に言い、もう一度亜也に電話をかけた。
 
遥斗が亜也と楽しそうに電話している声を芳文は廊下で聞いていた。
 
 
経過
亜也の転校から二か月。
潮香は寄宿舎の生活にも慣れたようで安心したと水野医師に話したが、水野医師は診察の検査結果があまり良くないと伝えた。
亜也の小脳症状の悪化のデータを見るとグラフが極端に下がり、次の段階に入っていると言う。
風邪を引いただけで肺炎のような合併症も起こしやすくなると水野医師は伝え、「養護学校の先生方も注意していると思いますが、大事に至ることがないようご家族で見守ってあげてください」と言った。
 
 
折り合い
授業の合間、まどかと高野が話している姿を見た明日美は亜也に、「まどか先生と高野さんて付き合ってるんだって。」とにやにやしながら言った。
「いいなぁ、いつも彼氏と一緒で。」と明日美が言うとまどかに「余計な話しないの!」と注意された。
亜也は明日美のことを笑顔が可愛くて素敵な人だと思っているが、彼女の姿に症状が進んだ自分を見てしまっていた。
亜也は移動にあまり電動車椅子を使わないようにしていたが、そのために授業に遅れることが続き、教師に「どこまでは自分でやって、どの程度補助してもらうのか、自分の中で折り合いをつけることも大事よ」。と指摘された。
亜也は車椅子に頼るともう歩けなくなってしまう気がして怖かった。
 
 
デートの約束
遥斗は耕平達と、文化祭の資料を探しに図書館に来ていた。
同じ図書館に亜湖が勉強をしに来ていた。
亜湖は東高を受けるため受験勉強をしていたが、間違いだらけの解答を指摘しながら遥斗は「お前本当にあいつの妹?」と言った。
亜湖は亜也が休みの日に帰って来てもあんまり元気がないと遥斗に話した。
 
その日、遥斗は亜也に電話をした。
遥斗は文化祭の発表の準備中で、海の七不思議をテーマにしていることを話し、次の休みに亜也を水族館に誘った。
亜也は「お母さんに相談してみるね。」と返事をした。
亜也が電話を切ると明日美が「デートの約束だ。彼氏?」と聞いたが、亜也は「違います。高校のクラスメイト。」と答えた。
明日美が「どんな人?」と聞くと、亜也は「最初に会った時はね、変なやつと思ってて、口は悪いし態度は大きいし、すぐ嘘つくし。でもね、すごく私が辛い時はなぜかいつもそばにいてくれて、麻生君といる時だけは私いつの間にか自分が病気だってこと忘れてるんだ。」と答えた。
明日美は「何か、惚気られちゃったなぁ。」と笑った。
 
 
覚悟
芳文は遥斗に亜也の話をした。
「あの子がこれから先どうなっていくかお前もわかっているだろ。」と聞いた。
「寝たきりになるような子と関わるなと言いたいんですか。」と遥斗が言うと芳文は「どれだけの覚悟があってあの子と関わっているのかと聞いているんだ。お前あの子のこと好きなのか。これから先も何年も何十年もあの子のそばに付いていてやれると約束でもしてるのか。」と言った。
「約束なんて…俺達は…」と答えた遥斗に芳文は「症状が進んだ彼女がお前を必要としたらどうする?血の繋がった家族だって介護に疲れきってしまうことだってあるんだ。今が楽しいからそれでいい。そんな自分勝手な考えでは済まないんだ。よく考えなさい。」と言った。
 
 
水族館
遥斗が亜也を迎えに養護学校へ行くと、亜也と一緒に明日美がいた。
明日美は遥斗に自己紹介をし、「どんな人か会いたくて。亜也ちゃんいっつも麻生君の話ばっかりするから。」と言った。
亜也は電動車椅子で、遥斗と並んで歩きながら、明日美が同室で自分と同じ病気だと話した。
 
水族館では遥斗がいろんな生き物の説明をした。
ハリセンボンが攻撃する時だけトゲを立てて膨らむ姿を見た亜也は「何か麻生君みたいだね。」と言った。
そしてクマノミが一つのイソギンチャクに家族で住んでると言う話をした遥斗は「何かお前んちみたいだな。このちょこまかしてるのが親父さん。」と笑った。
イルカを見て「どうした水槽にぶつからないでこんなに上手く泳げるんだろ。」と言う亜也に遥斗は、イルカは人間の耳には聞こえない超音波の声を出して跳ね返ってきた音で周りにある物の位置を確かめていると説明した。
そうやって遠くにいる仲間のイルカと会話しているらしいと言う遥斗に亜也は「私達には聞こえない秘密のお喋りか。聞こえないかなぁ。」と水槽に耳を近づけ、「人間も遠くにいる人とそんな風に喋れたらいいのにね。」と目を閉じる。
遥斗はそんな亜也を見てお揃いのイルカのストラップをプレゼントした。
 
 
責任
帰り道、バスに乗り遅れた二人はタクシーで帰ろうとするがなかなか捕まらず、雨が降って来て濡れてしまう。
夜にタクシーで池内家まで送り届けるが、潮香は遥斗に「何してるのよ!風邪引いたらどうするのよ!」と声を荒げて怒った。
亜也が眠った後、居間では遥斗が「俺の責任です。」と頭を下げ、潮香は「さっきはごめんなさいね。怒鳴ったりして。」と謝った。
潮香は、亜也のことを気にかけてくれたり誘ってくれたりして感謝しているが、今の亜也は気を付けないといけないことが多く、元気そう見えても体の調子はあまり良くないと遥斗に話した。
 
風邪を引いただけでも合併症を引き起こし肺炎になる可能性があること、普通の人には小さなことでも亜也にとっては命取りになることがあることを伝えた。
「楽しいだけじゃいられないの。もう昔のようにはいかないの。」と潮香は言った。
瑞生は亜也のことをお前一人に任せたのは俺達なんだしとフォローをした。
遥斗は何度も謝り、亜也もその会話を聞いていた。
 
芳文の言葉を思い返しながら遥斗が帰っていると、亜也から電話がかかってきた。
「もう前のようにはいかないんだね。」と亜也は言った。
「もう一緒に歩くことも出来ないし、雨に濡れたくらいで大騒ぎさせちゃうし、きっとそのうち話せなくなって、電話も出来なくなっちゃうんだろうね。」と涙をこぼしながら話す亜也。
 
そして「もう全然違うね、東高にいた頃とは。麻生君とはもう住む世界違っちゃったのかも。」と言った。
 
 
気持ち
雪の降る季節になっていた。
亜也は水野医師の診察を受け、発声練習のリハビリをした。
声が出しにくくなったと言う亜也に水野医師は「話す時に大切なのは伝えたいっていうこちら側の気持ちと、受け取りたいっていう相手側の気持ちなんだ。伝えることを諦めちゃいけない。聞く気持ちがある人には必ず伝わるから。」と言った。
 
 
亜也姉の代わり
遥斗は図書館で勉強を頑張る亜湖に「そんな必死になるほどいい高校でもねぇぞ」と言った。
亜湖は、病気になったのが何で自分じゃなく誰にでも優しい亜也なのかと思ったと言う。
亜湖は「私が健康でいることにも何か意味があるのかな。私、亜也姉の代わりに東高卒業したい。亜也姉の叶わなかった夢だから。」と言った。
そして「出来ることあるのにしないでボーっとしてるなんてそんなの私、絶対嫌だから。」と言う亜湖に遥斗は「お前さすが、あいつの妹だな。」と言った。
 
 
告白
その帰り、遥斗は亜也の養護学校へ行った。
花壇に水をあげていた亜也に遥斗は「電話出来なくて直接来た。」と言った。
亜也は水野医師の言葉を思い出し、ゆっくりと話し始めた。
「いつも見る夢の中ではね、歩いたり走り回ったり、自由に動けるの。初めて麻生君と会った頃みたいに。でも今日の夢は違った。私車乗椅子に乗ってた。夢の中でも私は体が不自由だった。自分の体のこと認めてるつもりでも心の底では認めてなかったのかも。これが私なのにね。」
亜也はそう言いながら遥斗を見て涙を流した。
 
遥斗は「俺の今の気持ち言っていいか。」と亜也に話し始めた。
「ずっと先のことなんてわからない。…けど今の気持ちなら100%嘘がないって自信を持って言える。俺、お前が話すならどんなにゆっくりでもちゃんと聞く。電話で話せないならこうやって直接会いに来る。俺イルカじゃねぇしお前もイルカじゃねぇし。お前が歩くならどんなにゆっくりでも一緒に歩く。」と言って亜也の顔を見た。
「今は頼りにならないかもしれないけど、いつかお前の役に立ちたい。昔みたいにいかなくてもそういう気持ちで繋がってるから、住む世界が違うとは思わない。」と遥斗は続けた。
 
そして「俺、お前のこと、好き。…好きなのかも。たぶん。」と亜也に言った。
亜也は涙を浮かべながら微笑み、「ありがとう。」と答えた。
 
 
それぞれの進路
遥斗は進路希望の紙に“常南大学医学部”と記入した。
養護学校の亜也の部屋に瑞生、潮香、弘樹、理加が顔を出し、その後から東高の制服を着た亜湖が現れ、「私受かったよ!」と報告した。
「亜也姉の着てた制服で、代わりに東高卒業するからね。亜也姉の夢私が引き受けたから。」と亜湖は言った。
 
 
亜也の日記
人は過去に生きるものにあらず
今できることをやればいいのです
第9話の感想はここをクリック
亜也の新生活が始まりました。
 
潮香にプレゼントされた携帯電話で、遥斗と電話している亜也がとても可愛く微笑ましいです。
今を楽しんでいる亜也と遥斗、先のことを考えて一緒にいる覚悟があるのかと問う芳文。
こういう時ってどうするのが正解なのかなと思いながら見ていました。
楽しく一緒にいるうちはそばに居て、支えられなくなるくらいになって疲れた時に突然離れるのと、それを見据えて今繋がるのを止めるのは苦渋の決断のような気がします。
亜也の場合、本当に遥斗に励まされて来ましたよね。
亜也は芯が強い印象があるので、遥斗と離れたところで投げやりにはならないと思いますが、遥斗は自分が励みになっていると分かっていて離れるのも辛いと思います。 
楽しい水族館デート。
その帰りに亜也を雨に当たらせてしまった遥斗が、潮香に「楽しいだけじゃいられないの。昔のようにはいかないの。」と言われことで、亜也に離れる決断をさせてしまいました。
亜也が「もう」と言う言葉ばかり使うのが切なくなりました。
 
亜湖は亜也のために受験勉強を頑張り、出来ることがあるのに何もしないなんて嫌だと言います。
本当に亜也が病気になったことで成長したなと感じ、見ていてその頑張りに尊敬してしまいます。
その亜湖の言葉で遥斗は思い直し、亜也の所へ向かいました。
普段ツンツンした感じで口の悪い遥斗が、自分の素直な気持ちを亜也に伝えるところも告白するところも、とてもドキドキしました。
遥斗が医学部への進学を決め、亜湖も無事に東高に合格し、次回はどうなるのでしょうか。
亜也が完全に話せなくなる日も近いのではと、ちょっと見るのが怖くなります。
<見逃し動画>第8話 「1リットルの涙」
 
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第8話の公式あらすじ

バスケットボール部の新人戦を応援しに行った亜也(沢尻エリカ)は、初戦を突破したまり(小出早織)や早希(松本華奈)を祝福する。すると、保護者会を終えたばかりの潮香(薬師丸ひろ子)たちが校舎から出てきた。潮香の暗い表情に気付いた亜也は、何故か不安な気持ちを抱く。
 
その夜、亜也は、保護者会で何かあったのかと潮香に尋ねる。しかし潮香は、クラスメイトの母親たちから亜也のサポートをすることに対してのクレームがあったことは伏せ、亜也のことをお願いしてきた、とだけ答えた。
 
同じころ、麻生家では、佐和子(兎本有紀)が芳文(勝野洋)に保護者会のことを報告していた。亜也がこのまま明和台東高に通い続けるのは困難だ、という芳文の言葉を聞き、ショックを受ける遥斗(錦戸亮)。そんな遥斗に芳文は、環境のいい場所に移る方が彼女にとってもいいことなのかもしれない、と告げる。「あの子が背負っている荷物は、お前が考えているよりはるかに重い」という芳文に、遥斗は返す言葉がなかった。
 
あくる日、潮香の迎えを待って、遥斗とともに生物室にいた亜也は、卒業アルバム用のクラス写真を見ながら、ふいに「私、卒業できるのかな」とつぶやく。遥斗は、動揺を抑えながら、亜也が必死で何かをやるたびにクラスのアルバムの写真は増えていく、と彼女を励ました。すると亜也は、学校を辞めなければならない時がくることに対する不安を口にする。
 
その夜、潮香は、家族の前で保健師の仕事を辞める、と言い出す。弘樹(真田佑馬)や理加(三好杏依)は、これからは潮香が家にいると知って大喜びだったが、亜也の胸中は複雑だった。一方、亜湖(成海璃子)も、亜也のためにあることを決意していた。そして瑞生(陣内孝則)は、店の営業終了後と休日を使って、知り合いの鉄工所で働くことを決意する。
 
そんな折、亜也は、全国高校模試を受けるために、まりや早希とともに会場に向かった。が、そこで亜也は、ふとしたはずみで階段から転落し、まりにもケガをさせてしまう。
 
<出典>フジテレビ公式

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保護者会の話
試合に勝ったまりと早希が亜也、亜湖と共に校門の方へ向かっていると、保護者会を終えた保護者達が険しい顔をしながら歩いていた。
潮香も沈んだ表情をしていたが、亜也達に気付くと笑顔になった。
 
夕飯時、亜也は潮香に保護者会で何かあったのか聞くが、潮香は亜也をよろしくお願いしますと挨拶したと答え、それ以上の話はしなかった。
 
麻生家でも保護者会が荒れたと言う話になり、芳文と佐和子の会話を聞いた遥斗が「難しいんですか?池内が普通の高校に通い続けるのは。」と聞くと、芳文は「あの子は進行性の病気だ。病状の進む速度も速い。今、環境のいい場所に移ってそっちに慣れておくことは彼女にとってもいいことかもしれない。」と言った。
そして「あの子が背負ってる荷物はお前が考えてるより遥かに重い。子供のお前が簡単にどうこうしてやれる問題じゃないんだ。」と言い去って行った。
 
 
未来のこと
生物室で亜也は全国模試の勉強をしていた。
耕平が放置した卒業アルバム用の写真を遥斗が眺めていると、亜也はその写真を見て「私卒業できるのかな。」と呟いた。
 
亜也を迎えに来た潮香は生物室の前で二人の話を聞いていた。
「分かってはいるんだ。これ以上症状が進んだら、いつかは私が自分で決断しなきゃいけないんだなって。」と亜也は言った。
 
遥斗は亜也から写真を奪い、「先のことばっか考えてどうすんだよ、バーカ!」と言った。
「お前、前に俺に言ったろ。今出来ることを頑張るんだって。これからもお前が何か頑張るたびにクラスのアルバムにどんどんこういう写真が増えて行くんだよ!」と遥斗の熱い言葉に亜也は「どうしちゃったの麻生君。まるでいい人みたい。」と亜也は笑った。
「私本当は怖いんだ。この学校辞めたらその時点で私の人生何かが終わっちゃうような気がして。」
その亜也の言葉を聞き終えた潮香は生物室の扉を開け、「亜也、おまたせ!」と笑顔で言った。
 
 
母の決断
晩御飯の時、潮香は三月いっぱいで仕事を辞めるとみんなに話した。
うちに居てお店を手伝ったり、亜也の学校に一緒に行ったり色々しようと思うと言った。
亜也がそんなの悪いと言うと、お母さんがそうしたいのと答えた。
子供達は家計の心配をしたが、瑞生が「子供が金の心配なんてすんじゃねぇ!我が池内豆腐店は、今業績が鰻上りなんだから。」と言ってその場が和んだ。
 
その晩、瑞生は潮香に20年間続けて来た仕事を辞めて本当にいいのかと聞いた。
瑞生はこの店を継ぐまで散々職を転々と変えて来たから、若い頃から自分の生きがいを見つけて胸を張って働いている潮香が羨ましかったと言った。
それでも潮香は「今までは町のみんなの保健師だったけど、これからは家族専属になる。」と言った。
 
 
勇気
水野医師の元へ実験の様子を聞きに、芳文が訪れた。
水野医師は岡崎教授から脊髄小脳変性症のモデルマウスを提供してもらえることを話した。
「長年医師をやっているとね、患者の頑張りに勇気をもらうことが多いんですよ。励ましたつもりがいつのまにかこっちの方が励まされてしまうような。君も感化された一人かな、彼女に。」と芳文が聞くと水野医師は「そうかもしれません」と答えた。
「私に出来ることがあればいつでも言ってください。」と芳文は言った。
 
 
亜也への手助け
亜也が階段を降りるのをまりや他の男子が手伝っている光景を見て、美歩は富田に「親達も騒いでるらしいね。」と言った。
富田は「きっとこれからもこうなんだよ。池内さん一人にみんなが付き合わされてさ。」と答えた。
富田は放課後遥斗に、亜也が治らない病気って知っていたから優しくしていたのかと話しかける。
「みんな言ってるよ、いつか寝たきりになるって。」と富田が言うと、遥斗は富田を壁に押し付け、「いい加減にしろよ。二度とそんなこと言うな。」と怒った。
 
 
アルバイト
瑞生は電動の車椅子を見に行き、試乗していた。
自治体の方から何割か補償金も出ると説明を受けたが、価格を見ると42万円となっていた。
 
亜也が一階に降りようとすると、瑞生が知り合いの鉄工所を手伝うと言う話を潮香にしていた。
休日と仕事が終わってからでいいと言う条件だ。
潮香は瑞生の体を心配したが、瑞生は「あいつらに言うんじゃねーぞ。」と口止めした。
 
 
巻き添え
全国模試の日。
階段を上る亜也を支えていたまりは、亜也が階段を踏み外した拍子に一緒に階段から滑り落ちてしまう。
亜也は膝に怪我をしたが、まりも右手を怪我して包帯をぐるぐる巻かれていた。
まりは「1、2週間固定すれば平気だって。」と笑ったが、亜也が「でも今週試合だよね?」と聞くとまりの表情は曇った。
何回も謝る亜也にまりは笑って返したが、早希は微妙な表情をして顔をそらした。
亜也が捻挫をして今週いっぱい学校を休むことになったと、西野からクラスの生徒に伝えられた。
 
 
迷い
亜湖が「良かったじゃん、包帯取れて。もうすぐ学校行けるね。」と言うと亜也は「本当に行っていいのかな。私もうわからなっちゃったよ。」と言った。
すると亜湖はもしもの話を始めた。
 
「もしも私がいっぱい勉強してもしも来年東高受けて、もしも万が一受かるようなことがあったらさ、私が一年生で亜也姉が三年生でしょ?私いっぱい手伝えると思うんだ。学校の行き帰りとか教室移動する時とか。何か困った時、私いっぱい役に立てると思うんだ。そしたらお母さんも仕事辞めないで平気でしょ?」
亜湖の話を亜也は黙って聞いていた。
「だからさ、もうちょっとだけ待ってよ。もうちょっとだけ頑張ってみてよ。」と言う亜湖に亜也は「ありがとう、亜湖。」と目に涙を溜めて言った。
「言っとくけどもしもの話だからね。」と亜湖は言った。
 
 
話し合い
一週間ぶりの登校。
潮香の運転で亜也が校門に着くと、まりと早希が待っていた。
潮香が「いつもありがとうね。」と声をかけると二人は「いえ。」と答えたが、笑顔の中に少し暗い表情が見えた。
 
亜也は病院のためこの日は早退だったので、階段の下までまりと早希が亜也を送った。
二人が教室に戻りホームルームが始まると、富田はクラスで話し合いたいことがあると西野に申し出た。
玄関まで行った亜也は机の中にノートを置き忘れたことに気付く。
 
富田は亜也に合わせることで、クラス全体の活動に支障が出ていると思うと言い、ずっとこのままで行くのかと西野に聞いた。
授業が遅れるのは勘弁して欲しい、可哀そうだから5分とか10分くらいなら待ってあげようと言う意見がある中、富田はまり達に意見を聞いた。
まりは「亜也は色々悩んで、でも必死ですごく頑張ってるんだよ。ほんの少し支えてあげるくらい迷惑にはならないでしょ。」と泣きそうになりながら答えた。
 
一方早希は「私は毎日校門まで迎えに行ってて教室移動もほとんど一緒で、亜也が大好きだし友達だからやってるんだけど、たまに結構きつい時もあって。私勉強とか器用に出来るタイプじゃないし、部活もあるし、たまには朝寝坊したいって思うこともあって…」と話しているうちに泣き始めた。
亜也は廊下で話を聞いていた。
 
西野がみんなの意見はわかったから両親に伝えると言いかけた時、遥斗が「お前らずるいよ。」と言った。
「あいつの前ではいい人のふりして親切にして、あいつが何度ごめんねって言っても平気平気って繰り返して、あいつがいない時にこんな話して本当は迷惑でしたなんてずるいよ。」遥斗はそう言うと立ち上がり、「嫌だったら元々親切になんかするなよ!面倒だ、困ってる、疲れるってあいつの前で言えよ!そしたらあいつきっとわかったよ。助けてもらわないで済む方法だって考えたよ。」と叫んだ。
 
そして西野に「お前もだよ!何であいつより先に親に話すんだよ!毎日直接顔合わせてるあいつに何で話聞いてやんないんだよ。先生があいつとちゃんと向き合ってたらあいつだってきっと自分で…」と言ったところで、教室の外に亜也がいることに気付いた。
亜也は忘れ物のノートを取ると教室を出て行った。
遥斗は少し迷った表情の後、走り出し教室を飛び出した。
 
 
さよなら
遥斗は階段を降りようとする亜也を背負い、玄関に置いてあった車椅子に乗せ押しながら外を歩き、出会った歩道橋まで来た。
泣きだす亜也にそっとハンカチを渡すと、亜也は「何か言ってよ」と言った。
作り話でいいから嘘ついても怒らないから、と泣く亜也に遥斗は「何も出来ない」と言った。
「あいつらに偉そうなこと言って、俺だってあいつらとおんなじだよ!お前の病気知っててお前が辛いのずっと近くで見てて、でも結局何も出来なかった。頭でっかちで 
口先ばっかで親父の言う通りだよ。ただのガキで。」
そう遥斗が言うと亜也は「そんなことないよ。いつも励ましてくれた。誰にも言えないような話聞いてくれた。沈んでる時に笑わせてくれた。そばにいてくれた。私が辛い時はいつも一緒にいてくれた。」と言った。
 
雪が降って来た。
亜也は涙を堪え笑顔で「ありがとう、麻生君。」と言い、自分で車椅子を動かし始めた。
遥斗が手伝おうとすると亜也は振り向かないまま「バイバイ」と言った。
遥斗は泣いて崩れ落ちた。
 
 
亜也の決断
理加のお遊戯会を池内家みんなで見に行った帰り、亜也は話し始めた。
「お豆腐一筋のお父さんが好き。保健師のお母さんも好き。24時間町のみんなのこと考えて人の喜ぶ顔生きがいにしてるお母さんが大好き。だからさ、仕事辞めないで。お父さんも無理しないで。」
戸惑う瑞生と潮香。
「亜湖もヒロも理加もみんな好き。こんな私のことお姉ちゃんて立ててくれるんだもん。私この家族が大好き。だから、みんながいるから私どこに行っても平気だと思う。」と言うと亜也は潮香の顔を見て「私養護学校に行くね。」と言った。
 
 
修了式
亜也が転校することになったと西野から挨拶があり、亜也は教壇に立った。
病気が治らないこと、いつか歩くことも立つことも話すことも出来なくなると言われたこと、病気になって感じたことなど自分の気持ちを全部話した。
「病気になったせいで私の人生は壊れてしまったって何度も思いました。でも悲しいけどこれが現実です。」
生徒達は泣いて鼻をすすりながら亜也の話を聞いていた。
「障害っていう重荷をしょっている私が今の私なんだって胸を張って生きて行こうと思いました。だから、養護学校に行くことは自分で決めました。みんなとは生きる場所は違うけど、これからは自分で選んだ道の中に一歩一歩光を見つけたいから。そう笑って言えるようになるまでに私には少なくとも1リットルの涙が必要でした。」
迎えに来た潮香も亜也が堂々と話す姿を見つめていた。
「みんな、今まで親切にしてくれて本当にありがとう。」
亜也は泣きながら感謝の気持ちを伝えた。
 
亜也の去った教室は静まり返っていた。
遥斗が立ちあがると、まりや早希、他の生徒も教室を飛び出した。
 
瑞生に車椅子を押され、潮香と三人で校門を出る亜也の後ろから「池内亜也!!」と声がした。
振り返ると遥斗を筆頭にクラスのみんなが走って集合していた。
遥斗が3月9日を歌い始め、みんなも一緒に合唱し始めた。
亜也は涙を流し、指揮をした合唱コンクールを思い出していた。
 
 
亜也の日記
転んだついでに空を見上げれば
青い空が今日も
限りなく広がってほほえんでいる
あたしは生きてるんだ
第8話の感想はここをクリック
潮香は亜也をそのまま東高に通わせるために保健師の仕事を辞めることを決めました。
そして瑞生も亜也が人の手伝いがなくても動けるように電動車椅子を購入するために知り合いの会社でアルバイトを始めます。
 
毎回感じることですが、両親と亜也は本当にお互いのことを思い合っていますよね。
 
亜湖も亜也をなるべく手伝えるように、あれだけ無理と言っていた東高に入ろうと勉強を始め、家族の力になろうとする姿に心が打たれます。
進行性の病気なので、最終的に東高に居るのは難しくなるんだろうなと分かるからこそ、頑張って色々乗り越えようとしている姿が切なくなりました。
 
そして、クラスでみんなの負担になっていたことを知ってしまった亜也。
友達がいるから東高にいたいと思っていたのに、その友達を困らせてしまっていたなら、そこまでして東高にいるのは自分のわがままになってしまいますよね。
遥斗が亜也を追いかける姿、とてもかっこよくて思わず声に出してしまうくらいでした。
追いかける前に一瞬迷ったのは、追いかけても何て声をかけていいのかわからなかったからかもしれないですね。
亜也を励ますはずの遥斗が反対に亜也に励まされ、それによって亜也もその瞬間少し立ち直れたように思います。
出会った場所で亜也がバイバイと言い遥斗が泣いて崩れ落ちるシーン、そして最後のみんなで亜也を追いかけ、3月9日を合唱するシーンは号泣です。
 
今回の8話が今までで一番泣けました。
 
養護学校へ行くことを選んだ亜也にはどのような生活が待っているのでしょうか。
 
次回も楽しみです。
<見逃し動画>第7話 「私のいる場所」
 
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第7話の公式あらすじ

新しい年が明けた。以前よりさらに歩行が困難になった亜也(沢尻エリカ)は、車椅子を使うようになったが、潮香(薬師丸ひろ子)や瑞生(陣内孝則)をはじめ家族みんなの支えを受けながら、明るく元気に毎日を過ごしていた。
 
3学期が始まり、亜也は、潮香の車で登校する。寒い中、校門の前で亜也が来るのを待っていたまり(小出早織)と早希(松本華奈)は、潮香が荷台から降ろした車椅子を見て戸惑うが、それでも亜也への協力は惜しまなかった。
 
ホームルームで、1年A組の担任・西野(佐藤重幸)は、進路希望のプリントを配った。明和台東高校では、2年生になってもクラスはそのままだが、授業は進路別になるのだ。放課後、生物室で潮香の迎えを待っていた亜也は、遥斗(錦戸亮)に進路のことを尋ねた。「まだ何も決めていない」という遥斗に、「動物が好きなのだから獣医になればいいのに」と言う亜也。逆に、同じことを遥斗に問われた亜也は、しばらく考えると、「人の役に立てる仕事がしたい」と答える。それを聞いた遥斗は、亡き兄・圭輔が亜也と同じことを言っていたのを思い出していた。
 
そんなある日、潮香のもとに西野から連絡が入る。相談したいことがあるのだという。明和台東高校に向かった潮香を出迎えたのは、西野と教頭(児玉頼信)だった。そこで西野は、「亜也を養護学校に行かせてはどうか」と切り出す。「設備の整った養護学校なら、亜也への負担も少なく、他の生徒に負担をかけることもない」というのだ。クラスの生徒からは、亜也のせいで授業が遅れて困る、という声も出ているらしい。
 
突然の話に驚いた潮香は、常南大学医学部付属病院を訪ね、亜也の担当医・水野(藤木直人)に相談する。すると水野は、以前自分が担当していた患者がいる養護学校を訪ねてみてはどうか、と持ちかけた。今後もいろいろな選択を迫られる亜也のためにも、同じ病気の患者やその家族の話は参考になるのではないか、というのだ。
 
あくる日、亜也は、西野に進路希望を提出する際、バスケットボール部を退部したいと告げる。西野は、亜也がまだ潮香から話を聞いていないことを知り、複雑な心境だった。放課後、西野は、部員たちに亜也の退部を伝える。が、亜也から何も聞かされていなかったまりは、ショックを受けてしまう。
 
同じころ、潮香は、水野に紹介された養護学校を訪ねていた。そこで潮香は、亜也と同じ病気と闘っている18歳の少女・明日美(大西麻恵)と、その母親の菊枝(かとうかずこ)に出会う。
 
<出典>フジテレビ公式

第7話のネタバレはここをクリック
新年
池内家全員で初詣に行き参拝をした。
亜也は車椅子生活になっていた。
階段を降りる時は瑞生が亜也を背負ってくれた。
 
 
亜也の日記
“新しい年が明けた。そして今までよりもっと人の助けを必要とする生活になった。”
 
 
車椅子
潮香が学校まで亜也を送り、まりと早希が校門で出迎えてくれるというルーティーンが出来上がっていた。
車椅子で移動になった亜也を見て、まり達は少し驚いたが亜也に協力してくれた。
階段を上がる時はまりが亜也を支え、早希が車椅子を畳んで運んでくれた。
遥斗も廊下に置いてあった車椅子を見て少し驚いた。
 
 
亜也の日記
“車椅子を使う生活になっても友達は全然変わらない。友達っていいな。いつまでも一緒にいたい。”
 
 
進路希望
進路希望提出の紙が配られ、担任の西野は「家の人と相談して、来週中には提出するように。」と言った。
亜也が遥斗に進路のことを聞くと、遥斗は「そんな先のことわかんねぇよ。」と言い、亜也はどうするのか聞いた。
今は他の人に何かをしてもらっている立場だから、将来は人の役に立てる仕事がしたいと亜也は言った。
遥斗は「マザーテレサかよ。」と突っ込んで笑ったが、圭輔の「生きてるからには人の役に立ちたいじゃん?」と言う言葉を思い返していた。
「前にお前と同じこと言ってた人がいたな。医者目指して医大行ってたんだけどさ、親にもすげぇ期待されてて。俺とは大違い。」と言った。
 
亜也が「友達だったの?」と聞くと遥斗は「兄貴」と答えた。
「お兄さんいたんだ?」と亜也が聞くと遥斗は「なんちゃって」と答え、「また嘘―!?」と亜也に言われる。
生物室の窓から池内豆腐店の車が迎えに来たのが見え、遥斗は亜也の車椅子を押してあげた。
 
その途中亜也は車椅子を降り、床のギーギーとなる部分を足で踏んだ。
「私、どういうわけかこの音が好きなんだ。学校来るとついここ踏んじゃうの。何か廊下が挨拶してくれてるみたいで。」と亜也が言うと遥斗は「お前、変なやつ。」と言って笑った。
 
帰宅後、亜也は両親と進路の話をした。
亜也は病気になって人の優しさが温かくて嬉しかったと話す。
いつかお母さんみたいに人を支える仕事がしたいと言った。
 
 
遅れ
授業中、亜也が黒板を書き写していると、教師が最初に書いた部分を消しかけ、他の生徒が「先生!」と声をあげた。
教師は亜也の存在に気付き、「そっか、このクラスはゆっくりやらなきゃいけなかったのよね。ごめんなさいね。」と言う。
亜也は周りの足を引っ張っていると思い、「いいです。次に行ってください。」と言った。
まりが「後で私のコピーしてあげる。」と言ってくれた。
 
 
相談
潮香の元に担任の西野から相談があると連絡が入った。
潮香が学校に行くと、西野から亜也をもっと設備の整った学校に移した方がいいんじゃないかと言う話を持ち掛けられた。
同席していた教頭も、養護学校なら娘さんの状態に応じて適切な対応をしてくれるはずだと言う。
教室の移動の苦労や、他の生徒の負担を考えての話で、実際クラスの何人かから授業が遅れて困ると言う声も上がっているようだ。
潮香は検討するように言われた。
 
亜也のリハビリ中、潮香は水野医師に学校から養護学校に行くように勧められたことを話した。
水野医師は養護学校に行くのも一つの選択肢だと言い、水野医師の担当した亜也と歳の近い患者が看護学校にいるから一度会ってみてはどうかと提案した。
戸惑う潮香に水野医師は、「今後も学校のことだけでなく、色々な選択を迫られると思います。同じ病気の患者さんや家族の方と話をしてみることも参考になるんじゃないでしょうか。」と言った。
 
 
退部希望
亜也は西野に進路希望の書類を提出した。
西野は「お母さんから何も聞いてないのか?」と亜也に聞くが、亜也は何のことかわかっていない様子だったので、西野はそれ以上聞かなかった。
亜也はバスケ部を辞めることを伝えた。
 
 
講演会
水野医師は岡崎教授の講演会を聞きに来ていた。
公演後、水野医師は岡崎教授に挨拶をし、現在15歳で発症した患者を担当していることを伝え、お話を伺いたいと言った。
 
水野医師は亜也のことを発症一年も経っていないのに軽度の嚥下障害が出ていると岡崎教授に話した。
岡崎教授は臨床より研究が好きで研究者になりたかったが、この病気に出会ってから、どうしてもこの病気の患者さんを治したいと思うようになったと言う。
細胞レベルではある程度の成果が出ているものもあり、今後モデルマウスでも試してみるつもりだと言った。
岡崎教授は希望ならいつでもマウスを提供すると水野医師と約束した。
 
 
喧嘩
バスケ部では亜也が退部したことが伝えられた。
まりは「私、聞いてないそんな話。」とその場から走っていなくなった。
 
まりは帰ろうとする亜也の元へ行き、「何も言わないで辞めるなんてひどいんじゃない?何で相談してくれなかったの?」と聞いた。
亜也は「ごめん」と謝った。
体のこともあるからしょうがないけど、何で一言も言わないで決めてしまうのかとまりは言う。
「私ってそんなに頼りない?」と聞くまりに、ごめんとしか言えない亜也。
まりは「いいよ、もう。」とその場を去った。
 
 
養護学校
潮香は水野医師に教えられた養護学校を訪ねた。
「及川です」と挨拶する母親と、車椅子に乗った娘の明日美に声をかけられた。
明日美は中二の時に発病したと言う。
明日美の母親もまた潮香と同じように、明日美に普通の生活をさせてやりたいと思っていた。
 
普通の高校に通わせた方が娘のためだと思っていたが、今は間違いだったと思っていると言う。
「結局、養護学校に行きたくなかったのは私なんです。もっと早くあの子ここに連れて来るべきでした。」と明日美の母親は言った。
話を聞いていた明日美は、ゆっくりとした口調で一生懸命話した。
「私、着替えに30分以上もかかるんです。でも誰も助けてくれません。ここでは、自分でやれることは、自分でやることになってるから。いくら時間があっても足りないんですけど。でもその分時間の大切さがわかるようになったんです。病気のことも本当に受け入れられるようになったのはここに来てからです。」と明日美は言った。
 
そして「病気になったのは不幸じゃないです。不便なだけ。」と言って笑った。
 
潮香は帰宅後、亜也に養護学校へ行った話をしようとしたが、亜也がまりと喧嘩したこと、進路希望を提出したことを話して来たので、伝えるタイミングを失った。
 
 
兄の話
まりはノートのコピーは亜也に渡して来たが、態度は素っ気ないままだった。
遥斗が亜也の車椅子を校門まで押してくれた。
亜也が遥斗に「私、ほんとは悔しかったんだ。まりとは中学からずっと一緒にバスケやって来たし。でもまりにしてみれば裏切られた気持ちだよね。今まで何でも話して来たから、怒るの無理ないよね。」と話すと、遥斗は「お前さ、俺に言ってることそのまま杉浦に言えばいいんじゃないの?」と言った。
亜也を迎えに来た潮香は「今日うちすき焼きだからご飯食べに来ない?」と遥斗を誘った。
 
遥斗は瑞生の隣に座らされ、豆腐の説明を聞かされる。
潮香に将来のことを聞かれ、亜也が「医大目指してるお兄さんがいるって言ってたよね?」と聞くと「いたんですけど亡くなりました。二年前事故で。」と答えた。
潮香が謝ると、瑞生は「だったらお前、兄ちゃんの分まで親孝行しないと!」と言った。
 
食後、亜也と遥斗はガンモの小屋の前で話をした。
「お前んち、いい家族だな。」と遥斗が言うと、亜也は「私もそう思う。」と言った。
「お前はちゃんと居場所があっていいよな」と遥斗は言った。
 
 
仲直り
亜也がまりに声をかけると、まりは中学のバスケ部時代の思い出話し始めた。
まりは「私、中学の部活、亜也がいたから辞めずに済んだんだよ。」「亜也が一緒にいてくれたから頑張れた。」と言った。
亜也が辞めると聞いて、急に心細くなってついキツイことを言ってしまったと、まりは謝った。
亜也もごめんと謝った。
「バスケ辞めても友達だよね?私達。」とまりが聞くと亜也は「当たり前じゃない!」と返事をした。
 
 
東高にいたい
潮香が買い物で不在中、亜也は居間の引き出しから養護学校のパンフレットを見つける。
卒業後の進路状況の欄を見ると、進学は0となっていた。
食事後、亜也は瑞生と潮香と養護学校の話をした。
 
水野医師の勧めで亜也と同じ病気の患者を紹介されたこと、将来を選べるように色んな選択肢を用意したいと思っていることを話したが、亜也は「私の将来は私が決める。」と言った。
病気のためにいろんなことを諦めて来たのは仕方ないと思っているが、それでもまり達と一緒にいたいと涙を浮かべ訴えた。
「友達がいないところなんか行きたくないよ!友達までいなくなったら私じゃなくなっちゃうから。だからお願いします。」と亜也は涙をこぼし二人に頭を下げた。
 
潮香はわかったと答えた。
「亜也が一番亜也らしくいられるのは、東高なのね。だったらもう何も言わない。お母さんも亜也の将来は亜也自身で決めてもらいたいから。」と潮香は言った。
 
 
保護者会
亜也はバスケ部の試合を見に、潮香は保護者会のために学校に来ていた。
亜湖が亜也の車椅子を押してくれた。
まりはみんなとお揃いのミサンガを亜也の手首につけた。
「コートには居られなくても亜也は私達のチームメイトだから。」とまりが言い、「今日は亜也のために勝つからね。」と早希が言った。
 
保護者会の最後では、他の保護者からの質問で亜也の話になった。
学校側は今後どう対処するつもりなのか、娘から授業が度々遅れると聞いている、他のクラスと差が出ることはないのか、と言う質問が出た。
潮香は、「皆様にはご迷惑をおかけしています。」と謝罪した上で、出来る限りのことはするつもりなので、娘がもう少し東高に居られるように助けてやってもらえないかと頼んだが、他の保護者からは反対の意見しか出なかった。
 
廊下を通りかかった遥斗はその話し合いを聞いてしまう。
潮香は亜也の病気が、治療法のない病気だといわれたこと、字を書くことも一人で食事をとることも、話すことも難しくなるそうだと話した。
自分達が告知された時のこと、亜也に告知した時のこと、いろんなことを諦めて来た亜也が、学校へ行くこと、友達に会えることをすごく楽しみにしていることを話し、もう少しだけ考える時間をいただきたいと言った。
 
どうかよろしくお願いしますと潮香が頭を下げると、「池内さん保健師をなさってるんでしたよね?そんなにお子さんをここに通わせたいなら、あなたがそばについていればいいじゃないですか。」と言われた。
他の保護者にも「お仕事辞めることはできないですか?」と聞かれた。
 
 
亜也の日記
体育館に響くボールの音が好き。
放課後の静まり返った教室も窓から見える風景も。
床のきしむ廊下も。
ホームルーム前のお喋りもみんな好き。
迷惑をかけるだけかもしれない。
何の役にも立てないかもしれない。
それでも私はここにいたい
 
だってここが私のいる場所だから
第7話の感想はここをクリック
今回の7話では友達と今後の選択がテーマになっていました。
 
新年になり、車椅子生活になった亜也は更に周りの助けが必要になり、諦める選択も増えて行きます。
部活も辞めることになり、それがきっかけでまりと喧嘩しますが、お互い好きで信頼し合っていたからこそ、自分に話してくれなかったことが悔しかったんですよね。
女子あるあるな気がします。
 
そしてついに遥斗が、お兄さんが亡くなったことを亜也と家族の前で話しました。
以前亜也が「麻生君は自分の大切な人が病気になったり死んだりしても、それでいいって言えるの?」と遥斗に言ったことを、亜也自身は思い返した時どう感じるのでしょうか。
 
そして遥斗が亜也の家族と触れ合い、家族の温かさを感じ始めていることが嬉しく思います。
すき焼きを食べに来た時に、瑞生が遥斗に豆腐の説明をするシーンが面白く、微笑ましくてとても好きです。
 
また亜也は、両親が養護学校と言う選択を考えている事を知り、友達と離れたくないからこのまま東高にいたいとお願いをします。
どんどん出来ることが少なくなる中で、友達の存在は心の支えになっていたんですね。
潮香は亜也の意見を尊重しようと決めますが、その直後に保護者会で他の保護者達から反対されてしまいます。
 
仕事を辞めてそばにいてあげたらと言われた潮香は、この先どうするのでしょうか。
仕事を辞めると亜也の医療費など生活が大変になりそうですが、養護学校へ入れるとなると亜也はまた辛い思いをすることになります。
潮香の選択が気になります。
<見逃し動画>第6話 「心ない視線」
 
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第6話の公式あらすじ

秋も終わりに近づいたある日、亜也(沢尻エリカ)は、潮香(薬師丸ひろ子)とともに、愛犬のがんもを連れて歩行訓練を兼ねた散歩に出かける。亜也は、以前よりさらに歩くことが困難になっている様子だった。その散歩の途中、亜也たちは、ひとりで黙々とサッカーの練習をしている弘樹(真田佑馬)の姿を見つける。亜也は、シュートが苦手だという弘樹のために、ぎこちない手つきでコンクリートの壁にゴールを書き、イメージトレーニングが大切だとアドバイスする。その帰り道、弘樹は、すれ違った近所の主婦たちがあからさまに亜也の病気の話をしているのを耳にしていた。
 
別の日、常南大学医学部付属病院を訪れた亜也は、担当医・水野(藤木直人)の診察を受ける。潮香は、亜也がリハビリ訓練をしている間、水野に最近の彼女の様子を伝えた。亜也の調子が良さそうだと笑顔で話す潮香。が、亜也の日記を読みながら潮香の話を聞いていた水野は、「お茶を飲んだら少しむせた」という一文に目を留め、表情を強張らせる。
 
あくる日、亜也は、ひとりで登校する。亜也のサポート役をしているまり(小出早織)や早希(松本華奈)が、バスケットボール部の新人戦に備えて朝から練習に出ているためだった。そんな亜也の姿を見た遥斗(錦戸亮)は、部活に戻れない彼女の心境を察し、部員が足りないから生物部の水質調査を手伝って欲しいと誘う。
 
一方、瑞生(陣内孝則)は、亜也の治療費を捻出するために、新規の取引先を増やそうとしていた。あるスーパーを訪れた瑞生は、店長の恩田(森善行)に、自分の店の豆腐を置いてほしいと何度も頭を下げるが、あっさりと断られる。そこに、店長の息子で、亜也のクラスメートでもある耕平(水谷百輔)が帰ってきた。瑞生が亜也の父親だと気付き、それを父親に告げる耕平。息子から亜也の病気の話を聞いていた恩田は、「お宅も大変なんだな」というと、瑞生の豆腐を自分の店で扱うことにする。 
そんな折、弘樹は、次の試合の先発メンバーに選ばれる。仲間から祝福された弘樹は、亜也にサッカーを教えてもらったことを自慢げに話すが…。
 
<出典>フジテレビ公式

第6話のネタバレはここをクリック
イメージトレーニング
寒い季節が近付き、亜也はまた少し歩きにくくなっていた。
潮香と亜也が土手沿いでガンモの散歩をしていると、弘樹が一人サッカーの練習をしているのを見つけた。
弘樹はシュートが下手で、PKになるといつも外してしまうと言い、今度こそ試合に出たいと練習に励んでいた。
亜也は弘樹のために、高架下のコンクリートの柱に石でゴールの大きさの枠を描き、イメージトレーニングの練習をさせた。
 
帰り道、弘樹は「俺絶対試合出て見せるからね!そしたら亜也姉絶対応援に来てよ!約束!」と言った。
突然走り出したガンモを追いかけた弘樹は、すれ違った近所の人達が亜也のことを「詳しくは知らないけど病気らしいわよ。」「気の毒ねぇ。」と会話しているのを聞いてしまい、複雑な気持ちになった。
 
 
気にかかること
亜也は様々な検査やリハビリを続けた。
潮香は「最近は日を追うごとに前向きになってるみたいです。今度の薬は亜也に合っていたみたいで、以前より調子がいいように思えます。」と水野医師に言った。
水野医師は亜也の日記を見ながら文字の乱れはそれほど進行していないと言ったが、“お茶を飲んだら少しむせた。”という言葉に引っ掛かっていた。
 
 
ライバル
駅前のスーパーで特売日に池内豆腐店の豆腐を扱ってくれることになり、瑞生は大喜びしていた。
瑞生は隣町のスーパーを回りたいからと、明日の店番を亜湖や弘樹に頼もうとするが、二人とも予定があり難しかった。
そこで亜也が店番をすることになった。
 
翌日遥斗は生物部の活動をしながら、亜也にビーカーを取ってもらったり、水温を記入してもらったり、リトマス氏の色を見てもらったりと、助手のように色々と用事を頼んでいた。
亜也は「私のこと生物部だと思ってない?」と遥斗に聞いた。
そんな光景を見ていた富田と美歩。
美歩が「何か最近あの二人、急接近て感じじゃない?いいの?のんびりしてたら亜也に取られちゃうんじゃない?」と聞くと富田は「取られるわけないでしょ。あんな子に。」と答えた。
 
 
営業
瑞生はスーパーのオーナーに営業をするも断られていた。
しつこく押す瑞生の元に現れた息子・耕平が池内豆腐店の車を見て、「もしかして亜也さんの親父さんじゃないですか?」と聞いた。
「何だ、知り合いなのか?」と聞くオーナーに耕平が「うちのクラスの池内の親父さん。」と教えると耕平の父親は「あの体が不自由になったって子の?」と言った。
そして瑞生に「お宅も大変なんだな。そういうことならしょうがないか。明日から置いてみるか。」と、契約を受け入れた。
「ありがとうございます。」と言った瑞生だが、気持ちは複雑たった。
 
その頃池内豆腐店に近所の人が買い物に来るが、亜也が店番をしているとわかると、「私がやるから亜也ちゃん座ってて!」とお店に入り、自分で豆腐を用意し始める。 
ちょうどそこに帰宅した亜湖に「ちょっと亜湖ちゃん、店番変わってあげなさいよ。」と言いながら、亜湖と一緒に商品を探し始めた。
亜也もまた複雑だった。
 
 
岡崎教授
水野医師者は、神戸医科大学美容院の神経内科医・岡崎医師の研究項目を見ていた。
公演予定の欄に「20歳未満で発病した脊髄小脳変性症の11症例について」と書かれている。
水野医師は田辺医師を呼び出し、神戸医大の岡崎教授を紹介して欲しいと頼む。
亜也の進行が思った以上に早いことから、若年性の症例を診ている岡崎医師の話を聞こうと思ったのだ。
そのきっかけになったのが亜也の日記の“むせた”という言葉だった。
嚥下障害が出始めているかもしれないと水野医師は言い、力を貸してくれと頼んだ。
 
 
視線
登校時、バスが到着するのを横目に他の生徒たちが走る中、亜也も必死に追いかけていた。
遥斗はそんな亜也の姿を見て自転車を走らせるが、急ブレーキをかけて見守る。
亜也がバスに乗ると、乗客達の注目の的になり、近くにいた中年の女性が席を譲ってくれた。
 
 
同情
弘樹はサッカーの試合のメンバーに選ばれた。
最近上手くなった理由を聞かれ、弘樹がお姉ちゃんに教えてもらったと言い、「亜也姉は美人だし、頭もいいし、スポーツも出来るし、なんでも知ってるんだぜ!」と言うとみんなが会いたがった。
家に帰って報告すると、みんなで応援に行くことに決まるが、弘樹は亜也に「場所も遠いし、無理して来なくてもいいからね。」と伝える。
その晩、亜也は弘樹のユニフォームに名前を縫い付けていた。
 
一方瑞生は、取引先のスーパーのオーナーが亜也のクラスメイトの父親で、最初は渋っていが亜也のことを知って置いてくれることになった経緯を潮香に話した。
「亜也に感謝しなくちゃね。」と言う潮香に瑞生は「何とも思わないのか?」と聞いた。
潮香は、「同情ってそんなに悪いことかな。」と聞いた。
「同情って人の悲しみや苦しさを自分のことと同じように思うことでしょ?きっと亜也、病気になっていろんな人の視線を感じてると思うの。偏見や差別の視線に負けないで欲しい。乗り越えて欲しい。」と言った。
そして、「中には本当の思いやりを持った視線もあると思うの。それはちゃんとわかる子でいて欲しい。」と言った。
瑞生は「大丈夫だよ。俺とお前の子供だぞ。きっと乗り越えてくれるし、人の気持ちもわかる子だ。」と言った。
そして、「俺ってちっちぇなぁ。」と言った。
 
 
いじめ
亜也と亜湖はタオルを買いにスポーツ用品店に来ていた。
小さな男の子が亜也のことをじっと見つめて「ねぇ、何でそんな変な歩き方してるの?」と聞いた。
同じ店に弘樹のサッカーのチームメイトも居合わせ、「池内の姉ちゃんだ」と近寄って行くが、歩く後ろ姿を見て「何だよ?あの歩き方」と言った。
 
弘樹がいつもの高架下で一人練習をしていると、チームメイトがやって来て「池内!お前って嘘つきだよな。」と言った。
「何がスポーツの得意な美人の姉ちゃんだよ!」と言いながら亜也の歩き方を真似して笑う。
生物部の活動で川の水を汲みに来ていた遥斗がそこを通りかかり、弘樹が亜也のことが原因でいじめられている姿を目撃する。
チームメイトは弘樹のサッカーボールを奪うと、蹴って川の方へ飛ばしてしまう。
「拾ってもらえよ!スポーツの得意な姉ちゃんにさ!」と言い残しチームメイト達は去って行った。
弘樹は悔しそうな表情で川に浮かぶボールを眺めていた。
遥斗はそんな弘樹を見つめていた。
 
 
ボールと姉ちゃん
帰宅後、弘樹はボールを無くしたと家族に言った。
亜也は一緒に探してあげると言ったが、弘樹は強い口調で断った。
「俺もう試合に出られないかもしれないから、だから亜也姉試合に来なくていいから。」と言い、弘樹は二階へ上がって行ったが、そこへ遥斗が弘樹のサッカーボールを持って訪ねて来た。
 
遥斗は外まで見送ってくれた弘樹に「大事にしろよ、ボールも。姉ちゃんも。」と言った。
亜也も遥斗を見送りに外に出てお礼を言ったが、弘樹は亜也に素っ気ない態度を取ったままだった。
 
 
亜湖の説教
翌朝、弘樹がサッカーの月謝を持って行くのを忘れたことに気付いた潮香は、弘樹に届けてと亜湖にお遣いを頼む。
弘樹と亜湖が一緒にいるのを見たチームメイトは、「こっちの姉ちゃんはちゃんと歩けるんだ?」と馬鹿にしたように言った。
そして、「お前さぁ、姉ちゃんにサッカー教えてもらうより歩き方教えてやった方がいいんじゃねぇのか?」と弘樹に向って言った。
亜湖はそのチームメイトを突き飛ばし、「あんたなんか、スポーツする資格ない!」と叫んだ。
そして弘樹に「何で黙ってんの!亜也姉のことあんな風に言われて腹立たないの!?何で言い返さないのよ?」と怒るが、弘樹は「だってしょうがないじゃん!」と答えた。
亜湖は「あんた亜也姉のこと、かっこ悪いとか恥ずかしいとか思ってんの?」と聞き、黙ったままの弘樹の手を引っぱり家に連れて帰った。
 
亜湖は「あいつも最低だけど、あんたはもっと最低だよ。」と弘樹に言った。
「亜也姉の何が恥ずかしいの?亜也姉はすごいじゃん。」と弘樹に説教する亜湖を見て、瑞生と潮香は何が起きたのかわからず戸惑う。
「亜也姉、毎日頑張ってリハビリして、あんなに明るくて、もし私が亜也姉みたいな病気になったらあんな風に外に出る勇気はないよ。じろじろ見られたり変なこと言われたら、あんな風に笑ってられないよ。」と話すのを亜也も聞いていた。
「私、初めて亜也姉ってすごいって、ほんとそう思った。」
 
そう言って亜湖は二階からユニフォームを取って来て、亜也が付けたイニシャルの部分を弘樹に見せた。
亜湖は、亜也にとってこのネームを付けることがどんなに大変か、何時間もかけて寝る時間も削って付けたことを弘樹に話した
「ヒロ、あんたここまで出来る?亜也姉のためにこんなに一生懸命になれる?何で亜也姉のこと恥ずかしいなんて思うのよ!」と泣きながら言い、亜湖はユニフォームで弘樹の頭を叩いた。
「そんな風に思ってるあんたの方がよっぽど恥ずかしい!」
 
そう言って泣く亜湖を潮香は抱き締めた。
瑞生も何も言わず泣いている弘樹の頭を両手で掴み、「亜湖の言ってることわかるよな?今お前のここいてぇよな?」と弘樹の胸をトントンと叩いた。
弘樹は涙を流しながら頷き、「ごめんなさい」と謝った。
瑞生は弘樹を抱き締めた。
その場で話を聞いていた亜也も泣きながら家を出て、道端に崩れ落ちた。
 
 

亜也は周りが暗くなる時間に明るい顔で元気に帰宅した。
そして弘樹に、用事が入って試合を見に行けなくなったと謝り、試合で使ってとタオルをプレゼントする。
亜也はまり達と映画を観に行くことになったと話したが、瑞生達はそれが嘘で、亜也が弘樹に気を遣っていると気付いていた。
 
亜也は生物室で遥斗を手伝いながら、弘樹の試合を見に行かないことを話した。
亜也は、自分は周りからどんな目で見られても平気だけど、弘樹の気持ちまで考えていなかったと話し、「ヒロ、辛かったろうなぁ。優しい子だから。最低のお姉ちゃんだよね。」と言った。
しかし遥斗は「なら行けば?お前の弟、まずいことしたなって後悔してんじゃない。本当は来て欲しいって思ってても言えないだろうし。男ってのは繊細だからさ。」と言った。
 
 
招待券
弘樹の試合の日。
先に起きた亜湖はテーブルを見て、「亜也姉起きて。映画行くのが本当なら断った方がいいかも。」と言った。
亜也が「本当だよ。」と言うと亜湖は「そっか。」と言って、部屋を出て行った。
後から起きた亜也がテーブルを見ると、弘樹手書きのイラスト入りで、“池内弘樹デビュー戦ご招待券”と書かれたカードが置かれていた。
“亜也ねぇへ
絶対に来てください。お願いします。”
とメッセージが書かれていた。
部屋に入って来た潮香もそれを見て、「行こうよ亜也。こんなに弘樹が頼んでるじゃない。」と声をかけた。
 
池内家全員で弘樹の応援に行った。
弘樹はチームメイト達に「あれが亜也姉だよ!すっげー美人だろ。羨ましいだろ。」と自慢げに言うと、亜也はとびきりの笑顔で手を振った。
試合は弘樹の苦手なPK戦になり、弘樹は亜也に言われたイメージを頭の中に浮かべ、シュートを決めた。
 
 
亜也の日記
“心無い視線に傷付くこともあるけれど、同じくらいに優しい視線があることもわかった。”
だから私は絶対に逃げたりしない
そうすればきっといつか”
第6話の感想はここをクリック
病気の進行で更に歩きにくくなった亜也は、公共の場で視線を浴びるようになり、亜也の家族もまた亜也のことで同情されたり、からかわれたりするようになります。
今回の話では、サッカーの試合のメンバーに選ばれた弘樹が、他のチームメイトから亜也のことでいじめられ、大好きな亜也のことを恥ずかしく思ってしまうんですよね。
 
子供の頃のこういう人と違うことや身体的なことをからかって始まるいじめ、リアルだなぁと思ってしまいました。
亜也に見に来て欲しいと思っていた弘樹も、亜也を見られたくないと思って来なくていいと言ってしまうのですが、亜湖がそんな弘樹を怒ります。
今まで亜也に対していい子ぶっていると感じていた亜湖が、亜也の病気に対する前向きな姿勢を見ているうちに尊敬の気持ちに変わって行ったことは、見ていてとても嬉しくなりました。
 
亜也のことでこんなに熱くなり泣いて怒る亜湖、今までだったらきっと見られなかっただろうなと思います。
亜也の一生懸命な行動が、亜湖の良い部分を引き出したのではないでしょうか。
 
この亜湖と弘樹のシーンが今回一番の泣けるポイントでした。
遥斗もこの問題を知りながら自分が直接間に入って行くことはなく、そっと背中を押していたのがとても素敵でした。
 
今後は水野医師が連絡を取ろうとしている岡崎教授から何か得るものがあるのか、亜也と遥斗の関係を見た富田が亜也を傷付けないかとても心配で気になります。
<見逃し動画>第5話 「障害者手帳」
 
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第5話の公式あらすじ

亜也(沢尻エリカ)は、リハビリ科専門医・田辺(小林正寛)の指導を受けながらリハビリを続けていた。しかし、亜也はいつもと様子が違い、リハビリにも身が入らず、ついにすべてを放棄したかのように座り込んでしまう。担当医の水野(藤木直人)は、そんな亜也の様子が気になっていた。
 
同じころ、潮香(薬師丸ひろ子)は、明和台東高校を訪ね、担任の西野(佐藤重幸)に亜也の病状を伝えていた。西野は、亜也が回復困難な病気であることを知ってショックを受けるが、クラスメイトにも呼びかけて彼女を支援することを約束する。
 
教室を後にした潮香は、体育館の前で足を止めた。体育館の中では、バスケットボール部が練習をしていた。そんな潮香の姿に気付いた遥斗(錦戸亮)は、亜也のことを尋ねた。潮香は、亜也が退院出来ることを遥斗に伝えると、その場を後にする。
 
潮香を見送った後、祐二(松山ケンイチ)とすれ違った遥斗は、そのすれ違いざま、亜也が動物園で祐二のことをずっと待っていたことを彼に告げる。
 
亜也の退院の日、潮香は、水野から障害者手帳の申請についての説明を受ける。障害の認定はその程度によって1級から7級までに分けられるが、現時点での亜也は6級の認定になるというのだ。潮香は、水野の話を聞きながらも、戸惑いを隠せなかった。
 
亜也は、潮香と妹の亜湖(成海璃子)に付き添われて自宅に戻った。その夜、潮香は、瑞生(陣内孝則)に、亜也をタクシーで登校させるために貯金を切り崩したい、と相談する。瑞生は、それについては了承したものの、潮香が障害者手帳の申請について切り出すと、「国の厄介にはならねえ!」と声を荒げた。
 
明くる日、亜也は、タクシーで登校する。その姿を見ていた亜湖は、入院までしたのに亜也の病状が良くなっていないのはおかしい、と言い出す。弟の弘樹(真田佑馬)も同じ思いだった。潮香や瑞生は、戸惑いを隠しつつ、回復には時間がかかる、とだけ亜湖たちに告げる。
 
登校した亜也は、友人のまり(小出早織)や早希(松本華奈)にサポートされながら教室に向かう。西野は、病名を伏せて亜也のことをクラスメイトに伝えると、亜也をクラス委員の任から解き、新しい委員を選出する。
 
瑞生に迎えにきてもらって帰宅した亜也は、明日から歩いて学校に行きたい、と潮香に頼んだ。人に迷惑をかけてしまうことや、周囲の好奇の目に耐えられなかったのだ。そんなある日、体育の授業を休んで教室にいた亜也のもとに、遥斗がやってくる。遥斗は授業をサボったのだという。そのとき、突然亜也が意識を失って倒れ…。
 
<出典>フジテレビ公式

第5話のネタバレはここをクリック
退院
亜也はリハビリのやる気をなくしていた。
薬の効果が出ているから、あと2回点滴すれば退院だと水野医師と田辺医師に言われるが、「私には効果が出てるようには思えないんです。」と言った。
 
潮香は担任の西野に亜也の病気の回復が困難なこと、リハビリで進行を遅らせることが可能なことを伝え、生徒達には病名を伏せて欲しいと頼んだ。
帰りに体育館に寄り、バスケ部の練習を覗いていると、「あいつ退院できるんですよね?」と遥斗に声をかけられた。
潮香は「2学期からまた亜也のことよろしくね」と言い、帰って行く。
 
そこに河本が通りかかり、遥斗は「あいつずっと待ってましたよ。雨の中ずっと。」と話しかけたが、河本は何も言わずにそのまま去って行った。
 
 
亜也の日記
“終わった。人生に一度の夏休みが終わったような気がした。”
 
 
障害手帳
潮香が退院の挨拶をすると、水野医師は障害手帳の交付をしようとするが、潮香はそれを渋った。
亜也の場合、肢体不自由で障害が今の時点で止まることがないため6級になると言う。
潮香は亜也にも聞いてみないといけないので考えさせてくださいと言った。
水野医師は資料だけ渡した。
 
病室では亜湖が亜也の荷物をバッグにまとめて運んでくれた。
亜也は一人で歩いたが、かなりふらついていた。
亜湖はそんな亜也の歩き方を見て、違和感を抱く。
帰宅後、弟の弘樹も亜也の歩き方に異変を感じていた。
理加もその歩き方に「亜也姉ペンギンさんみたーい」と無邪気に言ったが、亜也は一瞬止まり「かわいいでしょ」と笑って見せた。
「疲れたから先に休む」と言って部屋に戻った亜也は、二段ベッドの上段を眺めていた。
 
すると亜湖が部屋に入って来て、「私枕変わると寝られないから」と言いながら、ベッドの上段と下段の枕を交換した。
「ごめんね」と亜也が言うと亜湖は「またそれだ」と言って部屋を出て行った。
潮香は亜也が転んで怪我をするのが心配でタクシー登校させることにした。
 
帰りは瑞生が迎えに行くことになった。
そして身体障害者手帳の申請書を瑞生に見せた。
手帳があればタクシーも割引になるし、車椅子が必要になった時はその費用も負担してもらえると潮香は話したが、瑞生はこんな物はいらないと突き返した。
「亜也の面倒は俺が見る。国の厄介になんかなる必要ない。」と瑞生は言った。
 
 
周りの反応
タクシーに乗る亜也を見送った後、亜湖は「亜也姉、全然良くなってないじゃん。入院までしたのにこんなのおかしいじゃん。」と言ったが、潮香は「治るまでには少し時間がかかるみたい」と答えた。
亜湖は納得していなかった。
 
亜也が学校に到着すると、まりや早希が迎えに来てくれた。
よちよちと歩く亜也の後ろ姿を遥斗は見つめていた。
担任の西野は、亜也が思春期特有の難しい病気のため少し歩くことが不自由になっていると話し、みんなにフォローを頼んだ。
亜也は「みんなには迷惑かけちゃうと思うけどよろしくお願いします。」と挨拶した。
2学期のクラス委員は富田と、耕平に決まった。
 
放課後、亜也は遥斗に「この間はごめんね。みっともないとこ見せちゃって。」と謝った。
「私、強くなるから。」と亜也が言うと「やめとけ、強い女なんて可愛くないし。」と遥斗は言ったが、「でも泣いてばかりもいられないし。私強くなる。」と亜也はもう一度言った。
遥斗が「じゃあ、今度泣いたら500円な。罰金!」と言って笑い、亜也は「やだそんなの。」と返すが、「じゃあ、また泣くんだ?」と聞かれ「泣かないけど。」と答える。
「なら罰金決めてもいいじゃん。」と言う遥斗の言葉に「そっか。」と答え笑った。
 
亜也はうまく歩けない体で部活に来た。
河本の友達はそんな亜也を見て、「早めに諦めさせた方が良くね?」と河本に言った。
河本と目が合い、亜也は会釈するが、河本は無視をして練習に戻った。
 
遥斗は部室のパソコンで脊髄小脳変性症について調べていた。
他の部員に呼ばれ、そのまま電源を切る。
 
 
視線
亜也は校門でまり達と別れ、瑞生の迎えを待っていた。
 
そこへ河本が近寄って来る。
「この間はごめん。急用が出来て。」と河本が言うと亜也は「気にしないでください」と答えた。
河本は「早く良くなるといいな。」と言い、これから塾だからと去って行った。
そこへ瑞生が迎えに来てお店の車に乗り込む亜也だが、周りの生徒から好奇の目で見られていることに気付く。
 
帰宅後亜也は、「私明日からやっぱり歩いて学校行く。」と言った。
心配そうな潮香に「自分の足で歩きたいの。でも辛くなったらまたタクシー使わせてね。」と言った。
 
 
勉強
麻生家では、佐和子が帰宅した芳文に「遥斗やっと勉強する気になったみたい」と嬉しそうに伝えていた。
圭輔の部屋からいろんな本を持ち出して、帰ってからずーっと勉強していると言う。
気になった芳文が遥斗の部屋に入ると、遥斗は本を開いたまま寝てしまっていた。
そこに開かれていたのは、どれも脊髄小脳変性症についてのページだった。
 
 
退化
亜也は日記を書こうとしていたが、力が上手く入れられず、シャープペンシルの芯を何度も折った。
休み時間に教室へ戻る時も時間がかかってしまい、まりや早希に迷惑をかけていると感じてしまっていた。
夜中に起きて片足立ちの練習をして、亜湖はそれに気付いていた。
日記の文字もだんだんミミズのように汚くなって行った。
 
体育の授業に出られず教室の窓から眺めていると、教室の前を通りかかった遥斗が声をかけて来た。
「サボりじゃなくて腹いただからな。午後から体育ってまじ勘弁して欲しいよな。昼飯食ってすぐうごけねぇって」と遥斗が言った直後、亜也はその場に倒れた。
 
 
迷惑をかけること
潮香が病院に駆け付けると、診察室の前で西野と遥斗が待機していた。
亜也は脱水症状を起こし点滴を受けていた。
 
なるべくお手洗いに行かないようにしようと、水分を取るのを控えていたからだった。
「私が動くとみんなに迷惑かけちゃうでしょ?私にできることってこんなことくらいしかないから。」と亜也は言った。
 
水野医師は、「脱水を甘く見ちゃいけない。命を落とすことだってあるんだ。みんなに迷惑をかけるって言うけど、それが社会ってもんじゃないのかな。」と言い、亜也は意表を突かれたような顔をした。
「ただの一度も誰にも迷惑をかけずに来た人なんていない。君だけが特別なんじゃないはずだ。」
水野医師はそう言って去って行き、ロビーで座っていた遥斗に会釈をした。
 
 
医者
水野医師が亜也のカルテを打ち込んでいると、遥斗がノックもせずに入って来た。
「あいつ治らないんですか?」と聞く遥斗に水野医師は「前にも言ったと思うけど、医者には守秘義務があるんだ。」と答えた。
遥斗は「だったら質問変えます。あいつの病気は治らないんですか?」と聞いた。
 
そんなに気になるなら自分で調べたらどうだと言う水野医師に遥斗は、亜也の病気のことが書いてある本を何冊も読んだと言った。
「だったらわかるだろ」答える水野医師に遥斗は「何年医者やってんだよ。病気治せないで何が医者だよ!」と叫んだが、水野医師は「医者は万能の神だとでも思ってるのか。医者に出来ることなんてたかが知れてるんだ。」と答えた。
遥斗は何も言えず診察室を出たが、そこには芳文が立っていた。
 
芳文は、治せない病気はいくらでもあって、研究には時間がかかること、だからこそ医者が必要だと遥斗に話した。
「お前が医者になって彼女の病気を治してやったらどうだ」と言うと、遥斗は「簡単に言わないでください」と答えたが、芳文は「お前こそ物事を簡単に考えるな」と言った。
「彼女にはもう関わるな。わかったな。」と芳文が言うと、遥斗は「わかりません。」と言ってその場を去った。
 
 
伝えられた真実
潮香と瑞生は、亜也の障害者手帳の申請の話から喧嘩になっていた。
二人の口論を聞いた亜湖は「いい加減にしてよ!亜也姉のこと何も話してくれないで、挙句こうやって喧嘩?私達に知られたくないことがあるなら徹底的に隠せばいいじゃない!二人とも言ってることとやってることおかしいよ!」と怒った。
 
その時亜也が二階から階段を転げ落ちて来た。
「ごめんね。私のせいでこんなことになっちゃって。みんなに嫌な思いさせてごめんね。」と亜也は言った。
 
潮香は「亜也、もうやめよう謝るの。病気になったの亜也のせいじゃないでしょ。もっと堂々としてていいんじゃない?」と言い、身体障害者手帳の話をした。
「“全ての身体障害者は自ら進んでその障害を克服し、その有する能力を活用することにより、社会経済活動に参加することができるように努めなければならない。”亜也は努力することを社会から求められてるの。障害者手帳は亜也が社会の一員であることの証明なの。」と言った。
 
そして、亜湖、弘樹、理加に大事な話があると言った。
潮香は亜也に確認を取り、亜也の病気が脊髄小脳変性症であること、運動神経が上手く働かなくなる病気だということ、何をするにも時間がかかるけど亜也だけが取り残されないように力を貸して欲しいと3人に伝えた。
亜湖は「治るんだよね?治るんでしょ?」と聞く。
返事をしない潮香達の代わりに亜也が「治らないんだって。今の医学じゃ医療法はないって。」と答えた。
 
亜湖が「そんなこと急に言われてもどうしたらいいのかわかんない」と言うと、瑞生は「簡単なことだよ!困ってる人がいたらお前、手差し伸べるだろ。友達が泣いていたらどうしたの?って声かけるだろ。お前の心の中の優しい気持ちを素直に行動にすればいいんだよ。」と言った。
「優しい気持ちなんて、そんなの私には…」と泣く亜湖を瑞生は抱きしめ、「お前優しいじゃねぇかよ。」と言った。
 
「私、ごめんねじゃなくって、ありがとうって言葉を大切にする。」亜也はそう言って笑った。
 
 
お願い
亜也はユニフォームを着て、一人シュートの練習をしていた。
通りかかり、全然決まらない様子を見ていた遥斗が「下手くそ」と声をかけた。
 
「片付けるの手伝って」と亜也が言うと、遥斗は少し面倒くさそうにしながらも一緒に片付けてくれた。
「もう一つお願いがあるんだけど。」と亜也は言った。
「見張っててくれないかな。私が泣かないように。」
 
亜也は公衆電話から河本の携帯に電話をかけた。
すぐそばに遥斗がいた。
「今まで色々ありがとうございました。私東高に受かった時、本当に嬉しかったんです。先輩におめでとうって言ってもらえて。またバスケやるだろって言ってもらえて。お揃いのバスシューの紐も嬉しかったし。」
 
河本はただ黙って亜也の話を聞いていた。
遥斗も亜也の話を聞いていた。
「でも私、部活辞めることになると思うから…だから、もう先輩とは…」
 
そこまで亜也が言うと河本は「わかった。早く元気になれよ。」と言った。
亜也は泣きそうになるのをこらえて、精一杯の声で「はい!…さよなら。」と言って電話を切った。
遥斗は「お前、つめてぇな。一方的に。しかも電話でさよならかよ。今頃河本先輩泣いてんじゃないの」と言った。
「嘘でも泣いてやれよ」と言うと「やだ。」と亜也は答える。
「ほんと冷たい。」と言う遥斗に亜也は「だって、麻生君に罰金払うの嫌だもん。」と言った。
 
遥斗は「せこ」と笑った。
二人は帰りながら、青空を見上げた。
 
 
亜也の日記
もうあの日に帰りたいなんて言いません
今の自分を認めて生きていきます
第5話の感想はここをクリック
今回の話では症状の進行を感じ始めた亜也が、悔しさと申し訳なさで「ごめんね」ばかり言ってしまい、周りから「いちいち謝らない」「友達でしょ」と言われていました。
 
病気になったのは亜也のせいではないですが、自分のために周りに迷惑をかけ、振り回してしまっていると思うとごめんねとしか言えない気持ちはすごくわかります。
水野医師からは「ただの一度も誰にも迷惑をかけずにきた人なんていない。君だけが特別なんじゃないはずだ。」と言われ、潮香からも「もっと堂々としてていいんじゃない?」と言われた亜也は「ごめんねじゃなくて、ありがとうって言葉を大切にする」と心に決めます。
 
ずっと落ち込んだ顔をしていた亜也が、ひとつ吹っ切ったことで明るい表情になり、見ていてホッとしました。
 
このドラマでは毎回遥斗が話す生物や動物に関するエピソードや、潮香が亜也に伝える言葉で胸が温かくなりますが、私はやっぱり水野医師の言葉がすごく好きです。
一見冷たく聞こえますが、その分衝撃が大きく自分の気持ちまで改まる気がします。
 
最後に亜也は、遥斗に泣かないように見張っていてとお願いし、先輩にお別れの電話をしました。
自分の中でケジメを着けたんですね。
 
遥斗は亜也が我慢せず泣けるように、「嘘でも泣いてやれよ」と言ったのだと思いましたが、「麻生君に罰金払うの嫌だもん」と涙を堪えている亜也はとても可愛くてキュンとしました。
 
次回は亜也の病気がもっと進行するのでしょうか。だんだん辛くなりそうですが展開が気になります。
<見逃し動画>第4話 「二人の孤独」
 
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第4話の公式あらすじ

亜也(沢尻エリカ)は、常南大学医学部付属病院の神経内科医・水野(藤木直人)から、脊髄小脳変性症であることを告知される。母親の潮香(薬師丸ひろ子)とともに家に戻った亜也は、無理矢理笑顔を作って気丈に振る舞おうとするが、どうしても病気のことを受け止めることが出来ずに泣き出してしまう。「私まだ15だよ!? こんなのひどいよ! 神様不公平だよ!」と泣きじゃくる亜也。潮香は、亜也にかける言葉が見つからず、ただ彼女を抱きしめることしか出来なかった。
 
その夜、潮香は、まだ告知せずにもう少し様子を見るべきだったのではないか、と瑞生(陣内孝則)に話す。すると瑞生は、そんな潮香を叱咤し、俺たちが全力で支えてやればいいじゃないか、と彼女を励ます。
 
あくる朝、亜也は何事もなかったかのように元気に登校し、潮香や瑞生を驚かせる。教室でも亜也は、いつもと同じように振る舞っていた。一方、遥斗(錦戸亮)は、時折ぼんやりしている亜也のことが気になっていた。遥斗は、生物室で「人間が死んでもどうでもいいって言って、魚が死ぬのは気になるんだ」と言って突然涙を流した亜也の姿を思い出していた。
 
放課後、バスケット部の練習に出た亜也は、思ったように体を動かすことが出来ず、コーチの西野(佐藤重幸)に怒鳴られてしまう。まり(小出早織)や早希(松本華奈)は、そんな亜也のことを心配そうに見つめていた。同じころ、潮香は、水野の元を訪れていた。そこで水野は、亜也をただちに入院させ、薬の効果やリハビリの方法を確認したい、と潮香に申し出る。
 
そんな折、亜也は、バスケット部の先輩・祐二(松山ケンイチ)からデートの誘いを受ける。祐二は、終業式の日に行われる花火大会に一緒に行かないか、と亜也を誘った後、自分の誕生日である8月7日も空けておいてほしい、と亜也に告げる。亜也が祐二に憧れていることを知るまりや早希は、まるで自分のことのように大騒ぎしていたが、亜也の胸中は複雑だった。
 
その夜、亜也は、祐二からデートの誘いを受けたことを潮香に打ち明け、どうやって断るべきか相談する。病気のせいで祐二に迷惑をかけてしまうかもしれない、というのだ。潮香は、亜也の気持ちを察し、胸が締め付けられるような思いを抱きながらも、病気のせいにして出来ることを投げ出すのはどうか、と亜也に告げる。亜也は、そんな潮香の思いを受け止め、自分を信じて頑張って生きようと決意するが…。
 
<出典>フジテレビ公式

第4話のネタバレはここをクリック
神様
脊髄小脳変性症だと告知を受けた亜也は、心配する潮香に「私頑張るから。大丈夫だよ。」と言った。
潮香は、頑張ってるうちに特効薬や治療法が見つかるかもしれない、と励ましたが、亜也は「でもやっぱわかんないよ。何で私なの?どうして病気は私を選んだの?」と泣きながら潮香に訴えた。
 
「私まだ15だよ?こんなのってないよ。酷いよ。神様は不公平だよ。」と潮香に泣きつき、潮香は亜也を抱きしめて泣いた。
「お母さん変わってあげられなくてごめんね、亜也。」
二人は声をあげて泣いた。
 
潮香は瑞生に告知を後悔するような言葉を言ったが、瑞生は「お前がそんなことでどうするんだよ!」と怒った。
「あいつはそんなやわじゃねぇよ。俺とお前の子供だぞ。あいつが折れそうになったら俺達が全力で支えてやればいいんだよ。俺はあきらめねぇぞ。世界中の病院回ってでもどんなことしてでも亜也治してくれるとこ探して見せるからな。」と言った。
潮香は涙を堪えながら、瑞生の背中を見つめた。
 
 
違う世界
亜也は登校しながら思っていた。
 
“昨日と同じ景色を見て、昨日と同じ道を歩いているのに、私の世界はまるで変ってしまった。きっともうあんな風には笑えない。昨日までの私はもうどこにもいない。”
まりと早希は夏休みの話で盛り上がっていたが、亜也はそんな気分になれなかった。
そんな亜也の姿を、遥斗は見つめていた。
昨日、亜也が触っていたパソコンの履歴を見たが、履歴は消されていたのだ。
 
部活では亜也はいつものように動けなくなっていた。パスも狙ったところにできずに、交代させられた。
 
水野医師は潮香に、「本当に辛いのはこれからですよ。」と言った。
「亜也さんは今後徐々にしかし確実に体のコントロールを失っていきます。今まで出来ていたことが少しずつ出来なくなっていくでしょう」と。薬の効果やリハビリの方法確認のため、早急な入院を勧めた。
 
 
亜也の日記
“こんな風に少しずつ何かが出来なくなっていくの?目を閉じて次の日が来るのがこわい。朝が来て悪くなってるかもしれないと思うのがこわい。時間が経つのがこわい。”
 
 
呼び出し
まりが同じクラスの耕平に告白され、付き合いはじめた。
二人は幸せそうだ。
 
まりに河本先輩とのことを聞かれた時、女子の歓声が聞こえ、振り向くと河本が亜也を探しに来ていた。
「池内、ちょっといいかな」と呼び出される。
亜也は河本に、終業式の日の花火大会と、8月7日の河本の誕生日にデートに誘われた。
 
二人は動物公園に行く約束をした。
こっそり話を聞いていたまりと早織が喜んで近寄って来た。
 
まりに「先輩きっと誕生日に告るつもりだよ」と言われ、早織は「いいなぁ」と羨ましがるが、亜也は顔を曇らせた。
 
 
不公平にしてるのは誰
帰宅後ボーっとしていた亜也に潮香が学校で何かあったのか聞くと、亜也は河本先輩に花火大会に誘われ、先輩の誕生日にも動物園に行こうと言われたことを話す。
潮香は嬉しそうに話を聞いていたが、亜也は「どうやって断ったらいいかな」と言った。
 
病気になっちゃって先輩にも迷惑かけちゃうから、と言う亜也の言葉に潮香は「そんなのおかしいよ。亜也は、神様は不公平だって言ったでしょ?だけど不公平なことしようとしてるのは亜也なんじゃないの?」と言う。
 
「高校生だもん、好きな人と一緒に花火大会くらい行くでしょ?好きな人と一緒に誕生日を過ごしたいって思うでしょ?それって誰もが普通に思うことだよね?
病気のせいにして出来ること自分から投げ出すなんて、神様は不公平だなんて言った亜也がやることなの?」
 
「頑張るって。亜也お母さんにそう言ってくれたよね?」
 
その潮香の言葉に亜也は涙を溜めながら笑顔を見せ、「浴衣着せてね、花火大会の日。髪もアップにしてね」と言った。
“お母さんの後光が見えてきたような気がする。私は自分を信じて行動しよう”
 
 
花火大会
亜也は潮香に浴衣を着せてもらい、花火大会に行った。
河本に「女子って着物着ると雰囲気変わるんだな」と言われ、亜也は「着物じゃなくて浴衣です。」と笑って言った。
河本は亜也の手を取り、二人は手を繋ぎながら歩いた。
 
すれ違った学校の生徒達にからかわれ、その光景を富田と歩いていた遥斗も目撃していた。
亜湖も友達と花火大会に来ていた。
横断歩道の信号が赤から青になり、河本に手を引かれて歩こうとした亜也はふらつき、地面に手を着かない状態で倒れてしまう。
頭をコンクリートに直撃し、血が広がって行った。
 
病院で待つ亜湖の元に瑞生と潮香が駆けつける。
亜也は、出血の割に怪我は大きくなく、レントゲンとCTを撮ったが異常もなかった。
水野医師は亜也の場合進行が早いと話し、適した薬やリハビリ方法を見つけるため夏休みを利用して検査入院をするように勧めた。
 
亜湖は、亜也の転び方がおかしかったと瑞生と潮香に言った。
しかし二人は本当のことを話さず、デートで浮かれていたんだと誤魔化す。
瑞生はどうにも出来ない苛立ちを感じていた。
 
 
入院
水野医師は今回の入院の趣旨を、君に合った薬や治療を見つけることが目的だと亜也に話し、リハビリの担当医師の田辺が亜也に自己紹介をした。
 
田辺医師は水野医師に「15歳の女の子に告知はちょっと早かったんじゃないのか」と言った。
「遅らせたら何かいい影響があるのか。あの子は自分の病気に気付いていた。生半可な返事ですぐ消えるような幻想を持たせない方がいい。」
水野がそう言うと田辺は「わかるけどな、言われた方のショックも考えてみろよ」と返すが、
水野は「俺は病気に立ち向かうために告知を選んだんだ!」と強く言った。
 
将来有効な新薬や治療法が見つかる可能性はゼロじゃないから、それまでにリハビリで時間を稼ぐ必要があると。
「いずれにしても長期戦だ。患者も医師も治療に専念する覚悟がいるんじゃないのか。」と言い、水野医師は田辺医師を睨みつけるように言った。
 
 
お見舞い
バスケ部では顧問の西野から亜也がしばらく入院することが告げられた。
生徒達は「やばい病気だったりして。」と好き勝手に噂をし、河本も「お前選ぶ相手間違えたんじゃないの?」と言われていた。
 
まりや早希を始めとしたクラスメイトが大勢で亜也のお見舞いに来た。
病室は賑やかになった。
帰り道、富田は遥斗が来なかったことを残念がる。
 
「団体行動とか嫌いなんじゃないの?」と言う美歩の言葉に「中学の頃はそんなことなかったんだけどなぁ。お兄さんの事故でなんか感じが変わっちゃった。」と言った。
「お兄さんの事故って?」とまりが聞くと、富田は事故の話を始めた。
 
遥斗は去年の夏圭輔と二人で渓流釣りに行ったが、途中から圭輔の姿が見えなくなり翌日川下で発見されたという。
両親が号泣しながら「何で圭輔なんだ!」と叫んでいたのを遥斗は聞いてしまった。
 
 
確認
遥斗はガンモを散歩中の亜湖とばったり会う。
遥斗はガンモを撫でながら、「池内、入院したんだって?」と聞くと、亜湖は「検査で夏休みいっぱい病院みたい。おかげで全部こっちにとばっちり来ちゃう。」と言った。
 
亜湖は遥斗に「8月7日、亜也姉と朝比奈動物公園行くの?」と聞いた。
「亜也姉、カレンダーに印付けてニヤけてたから、麻生さんと行くのかなと思って」と亜湖が言うと遥斗は「いや」と答えた。
 
 
外出許可
亜也は潮香に河本のサイン入りのリストバンドを持って来てもらっていた。
“ファイト!!”と書かれたサインを眺めながら「先輩との誕生日の約束、もう無理だよね」と寂しそうに呟いた。
 
理学療法室でリハビリをする亜也のところに河本が訪ねて来た。
亜也は主治医の水野医師とリハビリの田辺医師を紹介し、二人にも河本を紹介した。
そして河本に夏休みいっぱい入院することになったので7日は無理だと伝えて謝ったが、その話を聞いていた水野医師は、「外出していいよ」と言い、亜也は喜んだ。
しかし河本の表情は曇っていた。
 
亜也はいろんな検査を受け、リハビリも頑張った。
田辺医師は「デートに行けるとなったらいきなり張り切ってんなぁ。やっぱり恋の力はすごいね」と言った。
そこへ遥斗が現れた。
 
屋上で話す二人。
「思ったより元気そうじゃん」と遥斗は言った。
「まあね。検査嫌いだけど、主治医の水野先生かっこいいし」と答える。
 
亜也は「今出来ることを頑張るって決めたんだ」と言った。
遥斗が「お前、何の病気なの?」と聞くと亜也は「不治の病。もう長くないみたい。」と言い、ニヤッとして「嘘!ほんとは水虫。もちろん嘘!」とからかった。
遥斗に「お前遊んでんだろ」と言われ、「この間のお返しだよ」と笑った。
 
帰宅後、遥斗は芳文の本棚から職員名簿を持ち出し、水野医師のプロフィールを見た。
そこには脊髄小脳変性症の病態に関する研究をしていると記載されていた。
そして医学大辞典で脊髄小脳変性症について調べた。
“四肢の自由が利かなくなり、言語障害と共に意志の疎通が困難になる。車椅子生活、やがて寝たきりへ。有効な治療法、治療薬はない”と書かれていた。
 
 
デート当日
遥斗が手洗い場で亀の世話をしようとしていると、バスケ部の生徒の会話が聞こえてきた。
「結局今日の池内さんとのデートは却下したわけ?」と聞かれ、「どうしようかと思って」と答える河本。
「俺ならやめとくけどね。せっかくの誕生日の日に暗い気分になりたくないじゃん。電話して断っちゃえよ」と言う友達に河本も「だよな」と答えた。
 
その頃亜也は、潮香が買ってきてくれた河本の誕生日プレゼントを受け取っていた。
シューズケースとソックスをお願いしていたのだった。
亜也は可愛いワンピースを着て出かけて行った。
もやもやしていた遥斗は亜也の病室へ行くが、入れ違いですでに亜也はいなかった。
通りかかった田辺医師が「亜也ちゃんのお見舞い?彼女さっきおしゃれして出かけたぞ?」と声をかけてきた。
 
そこへ看護師が覗きに来て亜也宛てに河本から電話入っていることを伝えた。
遥斗は慌てて病室を飛び出し、走った。
 
 
ドタキャン
雨が降って来たため、遥斗は更に走った。
亜也はプレゼントを持ち、雨の降る中動物公園で河本を待っていた。
走ってきた人とぶつかって転び、プレゼントを落としてしまう。
びしょびしょになりながら立ち尽くしていると、頭の上に傘を差し出された。
振り返ると遥斗が立っていた。
 
「何雨ん中突っ立ってんだよ。風邪ひいて入院伸びても知らないからな。」
 
亜也が黙っていると、「あいつ、来ないよ。急な用事入ったみたいで、さっき病院に電話来てた。」と言った。
亜也が「麻生君、それ言いに来てくれたの?」と聞くと遥斗は沈黙のあと「ペンギン見たか?」と言った。
 
「知ってる?コウテイペンギンて、子育てする夫婦は絶対に浮気しないんだって。オスが卵温めてる間、メスは餌を探しに出るんだって。その間どんなに腹減っても吹雪 
にさらされても、ずーっと卵守って待ってるんだって。動物の親ってすげぇよな。」
遥斗の話を聞いて亜也は頷き、「ありがとう、来てくれて」と言った。
そして、本当は先輩は来ないかも、来ない方がいいって思っていたと話した。
 
「私ね、歩けなくなっちゃうんだって。言葉もだんだん発音がはっきりしなくなって、何言ってるかわかんなくなっちゃうんだって。最後には寝たきりになって、喋ることも食べることも出来なくなっちゃうんだって。」
 
黙っていた遥斗の方を見て亜也は「麻生君前に言ったよね?人間だけが欲張って余分に生きようとするって。やっぱり欲張りかな。無理に生きようとするのは間違ってるかな。」と泣きながら言った。
 
「過去に戻りたい。タイムマシン作って過去に戻りたいよ!」と崩れ落ちた亜也。
遥斗は何も言えず、傘を差し出したまま亜也を雨から守っていた。
 
 
亜也の日記
“タイムマシンを作って過去に戻りたい
こんな病気でなかったら
恋だって出来るでしょうに
誰かにすがりつきたくてたまらないのです”
第4話の感想はここをクリック
告知を受けた亜也は、苦しみながらも病気と必死に向き合います。
 
河本先輩のデートの誘いを断ろうとしたり、まだ出来ること、楽しめることなのに自分から道を閉ざしてしまうのは、病気になった人にしか分からない辛さがあるのだと思います。
 
亜也は先輩に迷惑をかけるのと同時に自分も傷付きたくなかったのではないでしょうか。
そんな時の潮香の「不公平にしてるのは亜也なんじゃないの?」と言う言葉は胸にグサッと来ました。
 
その花火デートで怪我をしてしまい入院することになった亜也ですが、それでも先輩の存在や誕生日のデートの約束は励みになったと思います。
富田さんは遥斗がお兄さんを事故で亡くしてから様子が変わったと言っていましたが、ぶっきらぼうだけど亜也に対しては本来の優しさが出ているのかなと思いました。 
先輩が亜也から身を引いたのは、冷たいようだけど、楽しい学生時代に重荷になることは避けたいと言う思いがあったのかなと感じました。
そして亜也を心配した遥斗が動物公園に行き、傘を差し出すシーン、ものすごくかっこ良かったです。
治らない病気の亜也への同情なのか、恋愛感情なのか、どっちにしてもこんなことされたら好きになっちゃいそうです。
今後の、遥斗の亜也への気持ちがとても気になります。
<見逃し動画>第3話 「病気はどうして私を選んだの?」
 
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第3話の公式あらすじ

合唱コンクールが10日後に迫り、亜也(沢尻エリカ)や遥斗(錦戸亮)たち1年A組の面々は練習に余念がない。しかし、体の異変に気づき始めていた亜也は、合唱の練習中に楽譜がぼやけて見え、言いようのない不安に襲われる。
 
同じころ、亜也の母・潮香(薬師丸ひろ子)は、常南大学医学部付属病院の神経内科診察室を訪れていた。夫の瑞生(陣内孝則)と話し合い、まだ亜也には病気のことを告知しない、と決めた潮香は、亜也の主治医・水野(藤木直人)にその旨を伝えた。早期の治療とリハビリの必要性を説いてきた水野は、その場しのぎの希望を持たせるべきではない、と潮香を諭す。しかし潮香は、水野の言葉をさえぎり、いまはまだ告知をしないでほしい、と頭を下げる。
 
その夜、亜也の妹・亜湖(成海璃子)は、絵の具セットを瑞生にねだる。実は、亜湖の描いたデザイン画が中学生絵画コンクールの一次審査を通過していたのだ。亜湖は、そのことを潮香に報告しようとする。しかし、亜也の病気のことが頭から離れない潮香はどこかうわの空で、亜湖の話をまともに聞いてやることができない。
 
あくる日、部活を終えた亜也は、先輩の祐二(松山ケンイチ)に誘われ、一緒にスポーツショップに行く。そこで、祐二から同じ柄の靴紐をプレゼントされた亜也は、嬉しさで一杯だった。ふたりは、ファーストフード店に立ち寄り、一緒に帰った。その際、亜也は、道の向こう側から走ってきた子どもを避けようとするが、体が動かず、ぶつかってしまう。
 
別の日、とある寺では、遥斗の兄・圭輔(佐藤祐基)の一周忌の法要が行われる。そこで遥斗は、子どもたちの自慢話をする親戚に毒づき、父親の芳文(勝野洋)を怒らせていた。
 
そんな折、亜也は、潮香たちには内緒で、常南大学医学部付属病院を訪れる。水野に会うためだった。そこで芳文に出会い、彼が遥斗の父親であることを知る亜也。芳文も、遥斗が彼女の家で食事をしたことを聞かされ、驚きを隠せなかった。芳文と別れた後、亜也は、入院中の優花(松本梨菜)の父・明彦(桜山優)を見舞う。そこで、優花の母・祥子(橘ゆかり)から、明彦が思うように体を動かせなくなる病気であることを聞かされた亜也は、祐二と一緒にいたときの出来事を思い出していた。水野が休みだと知った亜也は、看護師から彼の行きつけの食堂を教えてもらう。そこで水野と会った亜也は、彼に自分の病気のことを聞こうとするが…。
 
<出典>フジテレビ公式

第3話のネタバレはここをクリック
隠し事
亜也は潮香に「私の病気って何?」と聞いたが、「言ったでしょ?思春期特有のものだって。自立神経のバランスが少し崩れてるって」と言われる。
「治るんだよね?」と聞いても「治る治る!」と笑顔で返す潮香。
しかし亜也は納得しておらず、もやもやした気持ちでいた。
 
潮香は瑞生に、亜也に病気のこと知らせるのはまだ先にしたいと話していた。
高校1年生という毎日がキラキラ輝いて人生で一番いい時に、周りと同じ高校生活を思いっきり楽しませてあげたいと言った。
瑞生も潮香の意見に賛成した。
 
潮香は水野医師に、歩けなくなるとか、寝たきりになるとか、治らないという言葉は使わないで欲しいと伝える。
水野医師は、「いつまでも隠し通せるものではない、その場しのぎの希望を持たせて何になります?」「充分自分の生き方を考えられる歳です。」と強く言ったが、それでも潮香は自分の意見を譲らなかった。
 
亜也は楽譜がぼやけて見えるようになっていた。
 
 
不安
亜也は部活後に河本に呼び止められ、バスケットシューズの買い物に付き合った。
河本は亜也のシューズが白だったのを思い出し、赤い紐をプレゼントしてくれた。
亜也が、先輩と二人出かけるのが初めてだから緊張したと話すと河本は「記念すべき初デートってやつ?なんつって」と照れながら言った。
その時、小学生の男の子3人が前を見ずに亜也の方へ走って来た。
避けようとした亜也は体が思うように動かず、男の子とぶつかり転んでしまう。
 
その夜、亜也は日記に“時々自分の体が自分のものじゃないみたいに感じる。私一体どうなっちゃうんだろ”と書いた。
ペンを握っていた手が震えていた。
 
 
兄の言葉
遥斗の兄、圭輔の法事が行われていた。
親戚の中に、東高出身で現在は東大の医学部在籍のトシオがいた。
「俺さ、文系に行きたかったんだけど偏差値でどうしても加藤先生が医学部受けろって言うもんだから。」と言うと、遥斗は「馬鹿なんですね。成績いいって理由だけで医者になろうとするって、僕は何にも考えてない馬鹿なんですって言ってるように聞こえますけど」と言い、その場を去った。
 
遥斗がいつも音楽を聴いている壊れかけのMDプレーヤーは、圭輔が大事に使っていた物だった。
遥斗は昔圭輔とした会話を思い出していた。
「そんなに医者になりたいの?」と聞く遥斗に圭輔は「生きてるからには人の役に立ちたいじゃん」と答えた。
遥斗が壊れかけのMDプレーヤーを「捨てちゃえば?」と言うと圭輔は「俺は物にも人にも末永長く優しい男なの」と答えた。
 
遥斗は自分を探しに来た芳文に「俺、一度もないですから。医者になりたいなんて思ったこと」と言った。
 
 
気になること
日曜日、瑞生のみんなで出かけようという誘いを断った亜也は、花束を持って病院を訪れていた。
歩いていると医師とぶつかり、その医師が麻生と言う名前で、ここの教授であり遥斗の父親であることを知る。
二人は外を散歩しながら、遥斗の学校での話や、亜也の家でご飯を食べたこと、亜也がこの病院の神経内科に通い、今日は別のお見舞いで来たことも話した。
 
亜也が優花の父親の病室を訪ねると、優花と母親も一緒にいた。
父親が検査に行っている間、亜也は優花の母親に、父親の病気のことを尋ねた。
小脳と脊髄の機能がうまく働かず、思ったように体を動かせなくなる病気だと聞き、亜也は最近の自分にも思い当たることがあった。
そのまま水野医師を尋ねたが、看護師に今日は休みだと言われる。水野医師が毎日通っている行きつけの定食屋を教えてもらい、そこへ向かった。
 
水野医師と会えた亜也は一緒に土手沿いを歩きながら話をした。
グラウンドで少年達が野球をしていた。
水野医師は、自分が学生時代に野球に夢中だったこと、初めて一人で担当した患者の男の子が野球バカで仕事が山程残っているのにキャッチボールに付き合わされたことを話した。
「今日はどうしたの?僕に話があるんじゃない?」と水野医師が聞きながら、亜也の目を真っ直ぐに見つめてくる。
亜也が「先生あの私…あの…」と言い出せずにいると、グラウンドから歓声が上がり野球の試合が終わった。
タイミングを失った亜也は「そろそろ帰ります。早く帰らないと親が心配するから。」と言った。
「何かあったら次の診察の時にでも」と水野は言い、亜也の背中を見送った。
 
 
生と死
合唱コンクールの本番を明日に控え、亜也のクラスでは練習が進められていたが、指揮者である亜也が集中していなかったため、合唱が止まってしまう。
遥斗が練習に来ていないことに気付き、亜也が生物部の部室へ探しに行くと、遥斗はアクアリウムの観察記録をつけていた。
亜也は病院で遥斗の父親に会ったことを話し、「麻生君も将来お医者さんになるの?」と聞いた。
遥斗は「俺、医者とか向いてないから」と答える。
「だいたいさ、人が死のうが生きようがどうでもいいじゃん。適当に死んで、適当に生まれて、そうやって自然でバランスが取れてるし。」
そう言って遥斗は死んだ魚を見せた。
 
「人間だって同じだよ。別に無理して生き延びなくてもさ。」
そんな遥斗の言葉を聞き、亜也は「そんな風に簡単に割り切れないと思う。生きるとか死ぬとか、バランス取るとか。そんな風に簡単に人は割り切れないよ。」と言った。
 
遥斗は「そういうのは人間のエゴ」と答えたが、亜也は「違う!じゃあ麻生君は自分の大切な人が病気になったり死んだりしても、それでいいって言えるの?」と遥斗を睨みつけながら強い口調で言った。
一瞬止まった遥斗は「何ムキになってるの?バカじゃない?」と言って顔をそらした。
 
 
嫉妬
潮香は最近亜也の様子がおかしいことが気になり、亜也が日記に何か書いていないかあさっていた。
瑞生に「落ち着け!俺達が取り乱してどうするんだよ!」と止められる。
 
亜湖は関東地区の絵画コンクールに入賞し、その絵を嬉しそうに眺めなら帰宅した。
潮香に「見て見て!」とその絵を見せようとするが、潮香は「ごめん後にして。忙しいから!」と見向きもしない。
亜也はムッとして絵を投げ捨て、自分の部屋に上がる。
 
夕食時、夜8時前になっても帰らない亜也を心配し、潮香はまりの家に電話をしていた。
まりはすでに帰宅していると聞き、瑞生は「自転車で学校まで行ってくる」と言う。
そんな二人に亜湖は「正気なの?過保護すぎるんだよ二人とも。まだ8時前だよ」と言う。
潮香に「どういうつもりなの?家族のこと考えもせずに、いつもいつも勝手なこと言って」と怒られ拗ねた亜湖は「そんなに優しくしてもらえるなら、私も病気になりたい」と言った。
潮香は亜湖に思いっきりビンタし、亜湖は「何でよ?おかしいよこの家!」と泣きながら階段をかけ上がって行った。
 
 
確認したいこと
そのころ亜也は夜の生物室に忍び込み、遥斗が使っていたパソコンで“病気 脊髄 小脳”で検索をしていた。
“脊髄小脳変性症”という病名が引っ掛かった。
そこに書かれていた症状は、自分の最近の異変や優花の母親の言葉、病室で見た父親の光景と一致した。
“現在では進行を遅らせる以外に治療法はない”と書かれていた。
 
その時遥斗が入って来て、亜也は慌ててパソコンの電源を切る。
遥斗は昼間死んだ魚が白点病じゃないか見に来たと言う。もしそうだった場合、他の魚が死んじゃうからと言った。
亜也は「変なの。麻生君は人が死ぬのはどうでもいいのに、魚は気になるんだね。」と言った。
遥斗が「うるせぇ」と言いながら亜也を見ると、亜也はぽろぽろと涙をこぼしていた。
 
 
帰宅
遥斗が帰宅すると、「こんな遅くまで何してた?」と芳文に怒られる。
亜也のことについて「あの子と付き合ってるのか」と聞かれ、「そうじゃないですけど」と遥斗が答えると、芳文は少しホッとしたように「そうか」と答えた。
 
一方、亜也も遅くに帰宅し、家族に心配される。
亜也は暗い顔で「ごめんなさい、合唱の練習があったから」と二階へ向かったが、「明日応援に行くから頑張って!」とみんなが必死に励ます言葉を聞き、笑顔を作りながら振り向き「ありがとね」と答えた。
その晩亜也は眠れず、カレンダーの“病院診察”の文字を見つめていた。
 
 
覚悟
合唱コンクール当日。
本番前の練習時間、亜也は昨日と違いみんなに厳しい指摘をした。
遥斗はそんな亜也を見て「お前だって変だよ。いきなり泣くし、いきなり復活するし」と言った。
亜也は「今日さ、答えが出るの。聞かなきゃいけないこと、逃げずにちゃんと聞こうと思って」と答える。
「でももしそれ聞いたら変わっちゃうかもしれない。今が最後なんだ。この私でいられるのも。だからさ、ちゃんと歌ってよね。口パクとかじゃ許さないから」と笑って言った。
 
 
互いの想い
池内豆腐店は臨時休業。
瑞生と潮香が理加を連れ店を出ようとすると、水野医師がスーツ姿で現れた。
診察の前にご両親とお話がしたいと水野は言った。
瑞生は理加を保育園に預けに行き、潮香が二人で話した。
 
水野医師は、日曜日に亜也が一人で自分を尋ねて来たこと、結局何も聞かずに帰ったこと、もう限界ではないかと言う話をした。
「亜也さん、今一人で苦しんでるんじゃないでしょうか」と水野医師は言ったが潮香は亜也が何か気付き始めているのはわかっているが傷つけたくないと言う。
「それは誰に対する優しさですか」と言う水野医師に潮香は「先生にはわかりません。お若いし、お子さんもいらっしゃらないし」と強い口調で言った。
 
水野医師は過去に初めて一人で担当を任された翔太くんと言う患者の話を始めた。
当時、翔太くんはまだ小学生で進行性の病気だった。
彼の両親もまだたった10歳だから過酷な運命を知らせるには幼すぎると、告知はしないで欲しいと希望していたと言う。告知をしたのは1年後だった。
「治らないと知った時、あいつは私に言ったんです。先生返してよって。知ってたらもっといっぱい走ったのに。野球だって毎日夜遅くなるまで練習したのに。僕の時間を返してよって。」
 
潮香は目に涙を溜めながら話を聞いた。
「告知をしないで欲しいと言われた時、私はどこかでホッとしていました。翔太を傷付けたくなかった。でも本当は自分が傷付きたくなかったんです。」
「確かに私には子供はいません。親御さんの気持ちはわかりません。でも亜也さんに悔いなく生きてもらうためにどうすればいいか考えることはできます。」と水野医師は強い口調で訴えた。
「まだ15歳だから真実を話さなければいけないんじゃないでしょうか。まだまだやれることがたくさんある、そういう時期だから話さなければいけないんじゃないでしょうか。大切な今を、亜也さんに悔いなく生きてもらうために。」と水野医師は潮香の目を見て言った。
 
 
本番
亜也達のクラスの合唱が始まった。
亜也が指揮を取り、富田がピアノを弾き、遥斗も気持ちを込めて歌っていた。
 
潮香は途中で到着し、瑞生の隣に座った。
「俺はただ、なるべく笑って冗談かましてあいつの一番いい時期がもっと楽しくなるようにって。だけどそれができないんだ。だってあいつに隠し事してる間、あいつの目もまともに見れないんだ。」
瑞生は涙を流しながら潮香に話した。
指揮をやり切った亜也はスッキリしていた。
 
遥斗は生物部の部室に来ていた。
今までの亜也の言葉を思い出しながらパソコンを開き、閲覧履歴を見た。
 
 
告知
亜也、瑞生、潮香と3人揃って病院へ行った。
 
水野医師は診察の前に話したいことがあると言った。
「君の病気について、今まで詳しい説明を避けてきてけど…」と水野医師が言いかけた時、「脊髄小脳変性症ですか?」と亜也が言った。
水野医師は驚き、瑞生も潮香も亜也の顔を見た。
 
亜也がもう一度「先生、私の病気って、脊髄小脳変性症なんですか」と聞くと、水野医師は「そうだよ」と答えた。
亜也は涙をこらえながら「私、将来優花ちゃんのお父さんみたいになりますか?教えてください先生。」
「ずーっと先のことだけどね。なると思う。」と水野医師ははっきり答えた。
 
亜也は涙をこぼしながら「ひとつ聞いてもいいですか?」と聞く。
「病気はどうして私を選んだの?」
 
 
亜也の日記
病気はどうして私を選んだのだろう
 
運命なんて言葉では片付けられないよ
第3話の感想はここをクリック
亜也に病気のことをストレートに聞かれた潮香は正直に答えるのかと思っていましたが、まだ隠していましたね。
 
この3話では告知をするかしないかと言う両親対医師の話し合いと、病気を本格的に調べ始めた亜也の気持ちが中心に進んでいました。
私は3話を見ながらだんだん潮香に腹が立って来ました。
 
亜也が真実を知ったらどんなに辛いか、もっと今を楽しませてあげたいという気持ちもわからなくはないですが、先延ばしにしても何も変わらないですし、自分だったら早く教えて欲しいと思います。
 
水野医師も辛い思いをした過去があり、それを話したことで潮香の決心がついたのも良かったと思いました。
水野医師の言葉はどれも心に強く残るもので、その核心を突く言葉に優しさを感じました。
こんな知り合いが身近に欲しいなと思いました。
 
そしてやはり共感してしまうのは亜湖の気持ちです。
病気になる前から亜也にばかり優しくしているように見えたので、いつも心ない言葉を言うのも嫉妬心から来る反発なのかなと感じます。
亜也は自分の病気が何なのかだいたい分かった上で告知を受けましたが、それでも現実として受け止めるのは辛く、「病気はどうして私を選んだの?」の台詞は泣けました。
 
次回は、パソコンの履歴で亜也の病気を知った遥斗がどんな対応をするのかとても気になります。
<見逃し動画>第2話 「15才、忍びよる病魔」
 
Tverでは配信されていません
 
第2話の公式あらすじ

亜也(沢尻エリカ)の検査を担当した常南大学医学部付属病院の神経内科医・水野(藤木直人)は、亜也の母・潮香(薬師丸ひろ子)に、彼女の病気は脊髄小脳変性症だと思われる、と告げた。この病気は、何らかの原因で小脳が萎縮し、そこに存在する神経細胞が壊れていくもので、身体を動かすことが次第に困難になっていくという病気だった。潮香は、この病気は完治した例がない、という水野の言葉にショックを受けながらも、亜也の検査データを借りたい、と彼に申し出る。別の医師の診断も聞いてみたい、という思いからだった。水野は、潮香の申し出に賛同しながらも、亜也が限られた時間を有意義に過ごすためにはまず母親が病気を認めることが必要だ、と助言する。
 
同じころ、亜也は、合唱コンクールのピアノ伴奏を改めて圭子(葵)に頼んでいた。圭子は相変わらず渋っていたが、ちょうどそこにやってきた遥斗(錦戸亮)からも頼まれると、あっさりと引き受ける。そんな圭子の姿を見ていたまり(小出早織)や早希(松本華奈)は、圭子は遥斗のことを好きなんじゃないか、と言い出す。
 
放課後、バスケットボール部の練習に行った亜也は、顧問の西野(佐藤重幸)から、北高校との練習試合に出場するよう指示される。1年生の中からメンバーに選ばれたのは亜也だけだった。憧れていたバスケ部の先輩・祐二(松山ケンイチ)からも祝福された亜也は、嬉しさで一杯だった。
 
ある日、亜也は、転倒して切ってしまったアゴのケガの消毒を受けるために、常南大学医学部付属病院を訪れた。そこで亜也は、父親の見舞いに来たという少女・優花(松本梨菜)と知り合った。優花の父親が検査を受けている間、彼女とボール遊びをした亜也は、一瞬、手が動かなくなり、ボールを顔面で受けてしまう。優花は、そんな亜也に、「お姉ちゃんも病気なの?」と尋ねた。優花の父親も亜也のようにアゴをケガしたことがあるというのだ。
 
一方、潮香は水野から借りた亜也の検査データを持って、とある総合病院を訪れたが、そこでも同じ診断を受け、すっかり沈んでいた。そんな折、潮香は脊髄小脳変性症研究の第一人者である神経内科医・宮下(森山周一郎)のことを知り、彼の元を訪ねた。が、やはりこの病気には今のところ有効な治療法はなく、投薬とリハビリで進行を抑えるしかない、と言われてしまう。その夜、潮香は、夫の瑞生(陣内孝則)に、亜也の病気のことを告げるが…。
 
<出典>フジテレビ公式

第2話のネタバレはここをクリック
病院
水野医師から、亜也の病気が脊髄小脳変性症だと伝えられた潮香は、納得できずにセカンドオピニオンを申し出る。
水野医師も賛成してくれるが、「こうしている間にも病気は進行しています。お嬢さんが自由に動ける時間は限られています。限られた時間を有意義に過ごすためには、まずお母さんがお嬢さんの病気を認めることが必要です。」と言った。
「娘が治らない病気ですなんて言われて、そんなに簡単に納得したり認めたりできないんです。」と潮香が返すと、水野医師は「必ず薬は飲ませるように」と念を押し、紹介状を書いてくれた。
潮香は職場に戻ると亜也の病気のことを本やネット等で調べ始めるが、そこには“根本的な治療法はまだない”と書かれていた。
 
伴奏者
合唱コンクールの曲は「3月9日」と言う曲に決まった。
亜也は富田に伴奏を頼み再び断られるが、その様子を見ていた遥斗が「富田、ピアノ上手いじゃん。」「やって」とお願いすると「まぁ遥斗が言うならしょうがないか」と引き受けてくれる。
 
選手
亜也は北高との練習試合の出場選手に、1年の代表として選ばれる。
河本は友達に「あの子のこと選手としていいと思ってるの?それとも女の子としていいと思ってるの?」と聞かれ、はぐらかす。
隣のコートの亜也と目が合い、頑張れよ!とガッツポーズで合図をする。
亜也もそれに微笑み返した。
 
生物部
遥斗が先生に声をかけられていた。
「麻生、お前麻生圭輔の弟なんだってな。そういえばお前の兄貴もよくそうやって亀の世話してたよ。」
その話を聞いていた部員二人。
「麻生くんてお兄さんがいるんですね。」と言うと、遥斗の友達が
「死んだんだよ、去年。」と言った。
 
セカンドオピニオン
潮香はセカンドオピニオンで他の神経内科を訪れ、データを見る限り貧血などではないと言われる。
それでも食い下がらない潮香に医師は、「城南大で見てもらったなら間違いと思いますが。この病気を画像で診断するにはそれ程難しくないんですよ。」と言った。
 
潮香は家族みんなの前では元気な振りをしていた。
亜也に薬は渡したが、ふらつきを抑える薬だと言い、亜也にも瑞生にも検査の結果は異常なしで自立神経の乱れだと嘘をついた。
 
お見舞い
消毒のために病院を訪れた亜也は、一人でボール遊びをしている女の子・ゆうかに出会う。
お父さんのお見舞いで来たが検査中だと言うので、検査が終わるまで一緒に遊ぶことにした。
上手くボールをキャッチ出来ず、額にボールをぶつけた亜也を見てゆうかは「お姉ちゃんも病気なの?」と聞く。
 
「お父さんもお姉ちゃんみたいにここ怪我してたよ」と顎を指した。
 
水野医師が現れ、「お父さんの検査終わったよ」とゆうかに声をかけると、亜也はバイバイしてその場を去って行った。
看護師に車椅子を押されて現れたゆうかの父親は、腕がかたまり、文字の書かれた透明なアクリルボードを持っていた。
 
公園
亜也は公園で見つけた子犬を追いかけて行くうちに、ばったり遥斗に会う。
遥斗は持っていたパンをあげながら「遠慮しないで食えよ。俺たちずーっとこうやって生きてきたんだから」と話しかける。
亜也が「どういう意味?」と聞くと、遥斗は「人間と犬っていうのは5万年前から一緒に生きて来たんだ。」と答えた。
 
「人間が狩りをして生きてた頃、猛獣が近づくと犬が鳴いて知らせてくれたんだ。だから人間は安心して眠ることが出来た。その代わり人間は犬に食べ物を与えた。そうやって持ちつ持たれつ生きて来たってわけ。」
 
遥斗の話を亜也は嬉しそうに聞いた。
 
すがる思い
潮香は職場のパソコンで宮下信太郎について調べていた。
脊髄小脳変性症についての第一人者と知り、帰宅後仕事だと嘘をつき、お店の車で宮下の元へ向かった。
宮下は神経内科の医者になって以来40年余りこの病気の研究を続けて来たが、未だに有効な治療法が見つからないと言った。
潮香はお金ならいくらでも出すからあの子を助けて欲しいと頼むが、「この病気は生活に支障をきたす可能性はありますが、直ちに命に関わるという病気ではありません。投薬とリハビリを開始して、この病気とどううまく付き合って行くかということを考えていただいた方がいいと思います。」と言われる。
 
「あの子はまだ15歳なんですよ」と訴える潮香に宮下は「城南大学の水野君は私の教え子の中でも最も優秀な神経内科医の一人です。」と言った。
 
駐車場に停めた車の中で亜也からの留守電を聞き、潮香はまだ何も知らない娘の無邪気な声に涙を流した。
 
真実
夜中の3時。瑞生が居間に降りると、潮香がぼーっと座っていた。
潮香は瑞生に、亜也の病気が脊髄小脳変性症だと言うこと、だんだん立つことも話すことも文字を書くことも出来なくなり、車椅子生活になり、寝たきりになってしまうことを話した。
 
薬でも手術でも治らず、治療法がないことを伝えると、瑞生は「どこのヤブ医者に診せたんだ!他の医者に診せて来いよ!」と声を荒げて怒鳴った。
いろんな先生に診てもらい、いろんな本を読み、インターネットでも調べ、第一人者の先生にも会ったが今の医学では治せないと言うことを、潮香は瑞生に言い聞かせるように話した。
 
声援
翌日、亜也の練習試合を池内家みんなで応援に行くことになった。
亜湖は「日曜くらい自由にさせてよ」と断るが、瑞生と潮香に強く言われ、しぶしぶ行くことになる。
 
一方、遥斗も休みなのに生物部の生き物の世話をしに学校へ来ていた。
体育館からの歓声に誘われ覗きに行くと、亜也がバスケ部の試合で活躍していた。
クラスメイトの男子が「池内って結構上手いじゃん」と言うと、遥斗は「よく転ぶのにな」と言った。
瑞生は走り回り活躍する亜也を見て、「おかしいだろ。ちゃんと走ってるじゃねぇかよ。なんで亜也が…」と言いながら、タオルで涙を拭う。
潮香と瑞生はそんな気持ちをぶつけるかのように亜也に声援を送った。
走っていた亜也が転んでしまい、慌てて助けに行こうとする瑞生を押さえる潮香。
その光景を見て亜湖は「バッカじゃないの?転んだくらいで」と呆れたように呟いた。
 
試合の途中、亜也は一瞬時が止まったように動けなくなり、ボールが亜也の横を通過して行った。
そんな自分の反応に自分でもびっくりし、ショックを受ける。
 
先輩
試合後、河本と並んで話す亜也。
河本は亜也の手首を見て、「まだ持っててくれたんだ」と嬉しそうに言った。
それは亜也が中学時代、河本にお願いしてサインを書いてもらったリストバンドだった。
 
「俺、合格発表で池内見つけた時、ほんと嬉しかったんだよな。」と河本は言った。
 
捨て犬
帰り道、亜也は子犬の様子を見に公園に寄った。
パンをあげながら「さっきね、河本先輩がいい試合だったなって言ってくれたの。それにね、東高入ったこと嬉しいって」と話しかける。
すると「良かったじゃん!」と声がして、振り返ると制服姿の遥斗がいた。
恥ずかしさでその場を離れようとすると子犬が亜也に着いて来てしまう。
 
「連れて帰ってあげたいけど、きっとだめだろうなぁ。」亜也は家で食べ物を扱っていて動物を飼えないことを遥斗に話した。
急に雨が降って来た。
 
楽しいひと時
「亜也姉が男連れて来たー!」という亜湖の言葉で、瑞生は玄関に飛んで行った。
亜也と一緒に帰ってきた遥斗を睨みつける瑞生に、亜也は入試の時に助けてくれた子だと説明する。
亜也の腕の中には子犬が抱かれていた。
子犬を飼いたい、雨だからせめて一晩だけでもとお願いした。
亜湖は、うちは動物飼っちゃいけないからと反対するが、潮香は「いいわよ。今夜だけなんて言っても一晩一緒にいたら情が移っちゃって手放せるわけがないんだから」とあっさりOKした。
自分も小学校の時に野良猫を連れてきて反対された亜湖は、対応の違いが気に入らなかった。
 
遥斗も池内家で一緒にご飯を食べて行くことになった。
賑やかな食事の雰囲気に、遥斗は戸惑いながらも顔がほころぶ。
亜也はお醤油の容器を取ろうとし上手く掴めず、遥斗に「それってギャグ?」と突っ込まれ、笑って誤魔化す。
犬の名前は、遥斗の提案で“ガンモ”に決まった。
 
現実
瑞生と潮香は二人だけで、水野医師の元へ行った。
潮香はこの病気について理解は出来たが、気持ちが着いて行かないと話した。
保健師の仕事をして、注意してもお酒や煙草を辞めない人達、健康をかえりみない人達を指導して来て、自分の家族の健康のことについては人一倍気を遣ってきたと言う。
 
「なのに、どうして亜也なんですか?先生…」
潮香は泣きながら聞いた。
瑞生も、亜也がバスケットの試合で走ったりゴールを決めたことを嬉しそうに話し、「まだ15歳なんです」と涙声になって訴えた。
「まだまだこれから色々なことがやれるはずなのに、体が動かなくなるなんて信じられますか?」
俯きながらだまって話を聞いていた水野医師は、瑞生の顔を見て「残念ながら事実です」と答えた。
そして「この病気は少しずつですが、確実に進行します。」と言った。
 
帰り道、瑞生は亜也が病気のことを知ったらどうなってしまうのか心配していた。
「言えるはずないだろ。人間てのはそんな強いもんじゃないんだ。たった15歳の亜也にそんなこと言えない」
しかし潮香は「辛いけど、私達が病気を認めて受け入れなくちゃいけないのかも。あの子のためにも。」と瑞生に言った。
 
その頃、亜也のクラスでは合唱コンクールの練習が行われていた。
亜也の指揮、富田の伴奏でみんなで3月9日を合唱した。
 
私の病気
亜也は潮香と共に病院を訪れていた。
水野医師は、亜也の日記を良く書けていると褒めた。
「これであなたの症状がよくわかります。これからも続けてください。薬も今まで通り飲んでください。ふらつきなどをコントロールするために簡単なリハビリも始めてもらいます。」その水野医師の言葉に、亜也は疑問を感じる。
 
亜也が一人先に診察室を出ると、この間一緒に遊んだゆうかが「おねぇちゃん!」と声をかけて来た。
今日も父親のお見舞いらしく、小さな体で両手に買い物袋を持っている。
亜也は「手伝ってあげる」と言って片方の買い物袋を持ってあげた。
ゆうかに連れられ、父親が入院する神経内科の病棟へ向かって行く。
 
診察室に残った潮香は、水野医師に「どんな病気でも患者さん本人が自分の病気を理解することが治療の第一歩なんです。」と説得されていた。
わかっているが告知はまだしない欲しいと言う潮香に、水野医師は「お嬢さんは非常に聡明な女の子です。いつまでも隠し通せないと思いますが」と言ったが、潮香は「お願いします。もう少しだけ、もう少しだけでいいんです。」と懇願した。
 
203号室の扉を開け、「どうぞ」とゆうかが案内する。
「お父さん、このお姉ちゃんが手伝ってくれたんだよ」と紹介され、父親に会釈する亜也。
名前のプレートの主治医の欄には“水野宏”と書かれていた。
父親は言葉が話せないのか、透明なプレートに書かれた文字を震える指で一つずつ差し、それをゆうかが「あ・り・が・と・う」と読み上げた。
亜也はその光景に固まり、立ち尽くしていた。
 
廊下を歩いて戻っていると、潮香が心配して探していた。
帰り道、潮香は「薬飲んだりリハビリしたり、大変だけど頑張ろうね」と亜也を励ます。
潮香の話に返事はするが、上の空だった。
「ねぇお母さん、私の病気って何?」亜也が聞くと、潮香の表情は固まり言葉を返せないまま歩いた。
 
亜也の日記
お母さん
私の心の中にいつも私を信じてくれているお母さんがいる
これからもよろしくお願いします
 
心配ばかりかけちゃってごめんね
第2話の感想はここをクリック
亜也の病気について、なるべく早く現状を受け入れ、動けなくなる前の限られた時間を有効に使うよう勧める水野医師と、もしかしたら助かる方法があるのではと必死に探す潮香。
 
この両者のやり取りがすごく歯痒いなぁと思いました。
医師は知識も経験もありわかっていることでも、自分の娘が治らない病気になったなんてすぐ信用できないですよね。
こういう時の母親の力ってすごいなぁと思います。
医師には両親揃って来るように言われながらも、先に一人で話を聞きに行ったり調べたりした潮香の選択は賢かったと思います。
瑞生の性格なら、きっと騒いで冷静に調べるどころじゃなかったでしょう。
さすが妻、バランスの取れた夫婦だと思いました。
 
病院で出会ったゆうかのお父さんはきっと亜也と同じ病気なのでしょう。
亜也がいなくなった後に現われるシーンは、ゾッとしてホラー映画のようでした。
この病気と闘っている方は、いろんな思いで日々過ごしていると思うのですが、やはりまだ元気な人間から見ると失礼だと思いながらも、こうなってしまうのかと思うのが正直な気持ちなのではと思います。
 
遥斗のお兄さんは亡くなっていたことが明らかになり、原因は何だったのか、それが遥斗が医者になりたくない理由に関係しているのか気になります。
そして悲しい話の中にも、亜也と遥斗の二人のシーンがとても微笑ましくて、キュンとします。
偶然会ったり、一緒に子犬の面倒を見ながら話したりとすごくいい雰囲気なので、亜也の片思いの相手って河本先輩じゃなかったっけ?と忘れそうになってしまいます。 
最後には亜也が勘付いて、自分の病気のことを潮香に尋ねますが、潮香は何と答えるのでしょうか。
次回が気になります。
<見逃し動画>第1話 「ある青春の始まり」
 
Tverでは配信されていません
 
第1話の公式あらすじ

池内亜也(沢尻エリカ)は、高校受験を間近に控えた中学3年生。明るく頼れる母・潮香(薬師丸ひろ子)と豆腐店を営む人情派の父・瑞生(陣内孝則)、そして3人の弟妹たち、亜湖(成海璃子)、弘樹(真田佑馬)、理加(三好杏依)に囲まれて、平凡ながらも賑やかで楽しい毎日を送っていた。
 
名門進学校・明和台東高校の受験の日、亜也は、潮香たちに見送られ、張り切って家を出た。が、うっかりバスの中で寝過ごしてしまった彼女は、雨の中、慌てて走り出そうとして転び、ヒザをケガしてしまう。そんな折、亜也は、同じ高校を受験する予定だった麻生遥斗(錦戸亮)と偶然出会う。亜也がケガしていることを知り、彼女を自転車に乗せて明和台東高校まで連れて行く遥斗。そんな彼のおかげで何とか1科目めの試験時間内にたどり着いた亜也は、保健室での受験を許可される。一方、明和台東高校受験を止め、エスケープしようとしていた遥斗も、この一件のせいで、結局試験を受ける羽目になっていた。
 
東高の合格発表日、亜也と親友のまり(小出早織)は、そろって合格する。同校に入学した亜也は、まりだけでなく、遥斗とも同じクラスだった。亜也と遥斗は、出席番号1番同士ということで、担任の西野(佐藤重幸)からクラス委員に任命され、さっそく来月に行われる合唱コンクールの準備を命じられる。
 
中学校時代からバスケットボール部に所属していた亜也は、まりとともに同校のバスケ部に入部する。そこには、中学時代からの憧れの先輩・河本祐二(松山ケンイチ)がいた。が、このころすでに、亜也の身体には異変が起きていた。
 
ある朝、元気に家を飛び出した亜也は、走り出すと同時に足がもつれ、店先で転んでしまう。しかも、手をつかない不自然な転び方をして、顔から落ちてアゴを切ってしまう亜也。保健師の仕事をしている潮香は、そのことを怪訝に思い、亜也の治療をした常南大学医学部付属病院の医師・谷口(佐藤誓)に相談した。事情を聞いた谷口は、神経内科の医師・水野宏(藤木直人)にそれを伝え、亜也の診察を依頼するが…。
 
<出典>フジテレビ公式

第1話のネタバレはここをクリック
 宣告
バスケットボールの部活でシュートを決め、喜ぶ少女。
その一方で、病院で医師の説明を受ける母親。
 
「人間の脳には約140億の神経細胞と、その10倍もの神経細胞を指示する細胞があります。神経細胞は中枢神経と末梢神経に分けられ、そのうち中枢神経は大脳、間脳、小脳、脳幹、脊髄に分かれています。その中で体を自由にスムーズに動かす働きをしているのが、小脳、脳幹、脊髄です。」
 
医師は母親に娘の脳のレントゲン写真を見せ、説明を続ける。
 
「正常な脳の画像と比べて見てください。小脳が委縮しているのが分かると思います。お嬢さんの病気は、何らかの理由で小脳が委縮し、様々な神経細胞が失われて行くというものです。つまり、壊れていくと理解して下さい」
 
「壊れる?」と母親は聞き返す。
 
「最初はほとんど自覚症状はありませんが、歩行時にふらつきが見られるようになります。」
 
母親は顔を強張らせながら話の続きを聞く。
「転倒も多くなり、自分と物の距離が上手く取れなくなったり、上手く字が書けなくなったり、言葉をうまく話せなくなります。症状はゆっくりですが確実に進行します。」
 
少女が書き留めていた日記を読む母親。
「病気はどうして私を選んだのだろう。」
「お母さん、私は何のために生きているの?」
「将来を想像するとまた別の涙が流れる。」
そして、だんだん上手く書けなくなってきた文字でこう書かれていた。
「お母さん、わたし結婚できる?」
 
 
豆腐店
2005年3月。
まだ陽の上っていない朝5時過ぎ。池内亜也は父・瑞生の営む池内豆腐店のシャッターを開ける。
早起きしてタイムカードを切り、店の手伝いをする子供達4人と妻。
 
この日は亜也の高校受験の日だったが、それでもいつも通りお店を手伝った。
潮香からの「お豆腐ひとつちょうだい」の注文に、亜也は手を滑らせお豆腐を落としてしまう。
受験表を忘れそうになりながら、瑞生から貰った商売繫盛のお守りを持ち会場へ向かう亜也。睡眠不足のためバスの中で眠ってしまい乗り過ごしてしまうのだった。
 
 
出会い
受験会場となる東高等学校の門の前では、受験生の麻生遥斗が立ち止まり、中に入らず引き返していた。
亜也の友人のまりはギリギリまで校門前で待っていたが、教師の「受験者は急いでください!」の言葉に先に会場に入って行った。
 
目が覚めてバスを乗り過ごしたことに気付いた亜也は、「どうしよう。間に合わないよー」と、転びながらも必死に走る。
 
試験開始のチャイムが歩道橋の自転車置き場まで響く。
麻生遥斗は自分の受験票を見つめ、「The endってことで…」と呟いた。
 
その時後ろでガタガタガチャンと盛大な音がして振り返る。
亜也が転んで自転車を何台も将棋倒しにしていた。転んだ時に足を擦りむいたようだ。
遥斗は「勘弁してよー」と言いながらも、「すみません」と自転車を起こそうとする亜也に「いいよいいよ」と声をかけ自転車を立て直し始める。
そして追い打ちをかけるように雨が降り始めた。
自転車でその場を去ろうとした遥斗は、すれ違いざまに亜也が拾っていた東高の受験表を見てしまい、方向転換して戻って来る。
自転車を走らせ、亜也のそばでブレーキをかけると「乗れよ!」と声をかけた。
 
 
保健室
遥斗に自転車で東高まで送ってもらった亜也。怪我をした受験生とそれを助けた受験生ということで、二人は保健室で試験を受けられることになった。
亜也は喜んだが、遥斗は受ける気がなかったので困惑した。
 
二人はここで初めてお互いの名前を知った。
 
 
二人乗りした男の子
試験の帰り、まりと帰っていた亜也は遥斗を見つけ「今朝はありがとうございました!」とお礼を言った。
しかし遥斗から返って来た言葉は「お前のせいで俺まで受けちゃったじゃねーか」だった。
 
遥斗は一緒にいた友達に亜也のことを「誰?」と聞かれ、「知らねー。」と答える。
冷たい反応に固まってしまう亜也。
 
帰宅後今日の出来事を家族に話した亜也。
瑞生は「男と自転車で二人乗りー!?どこのどいつだ?」と気になって仕方がない様子だったが、潮香は「その自転車に乗せてくれた子に感謝しなくちゃね」と言った。 
 
片思い
合格発表の日。亜也もまりも無事に東高校に合格した。二人で大喜びしていると「池内!」と声をかけられる。
中学のバスケ部時代の先輩で、東高に進学した河本先輩だった。
 
「二人とも受かって良かったな。高校でもやるだろ?バスケ」と聞かれ、亜也が「はい」と答えると、河本は「良かった」と微笑んだ。
河本は亜也が中学1年の時から片思いしている先輩だ。
まりには「いい加減告ったら?」と言われるが、亜也は「そんなの絶対無理!」と答える。
 
「そういえば受験の日に亜也のこと助けてくれた人受かったかな?」とまりに聞かれ、周りを見渡して見たがそれらしき人は見当たらなかった。
 
 
合格祝い
池内家では合格祝いが開かれ、ケーキやごちそうが用意されていた。
一番末っ子の理加からは飴玉を、弟の弘樹からはキャラクターの置物を貰い喜ぶ。
「ヒロの宝物を貰えて嬉しい」と言う亜也に、亜湖は「さすが優等生」と言い放つ。
 
瑞生は「これはお父さんからのお祝いだ。ジャーン!」と、亜也に手作りの時計をプレゼントする。昔、時計屋さんで仕事をしていたからだ。
「亜湖にも特別ボーナスだ!」と、“AKO”の文字が縫い付けられた白いブラウスを見せる。
 
一瞬目が輝いた亜湖はそのダサさに落胆した。
瑞生は裁縫工場で働いたこともあったと言う。
何をしても長続きしないってことだと亜湖に言われるが、潮香は「いろんな仕事をしてやっとお豆腐を作りたいって心の底から思ったのよ」とフォローする。
 
亜也は「今日くらいお父さんにビール飲ませてあげて」と潮香にお願いし、瑞生にお酌をするが、手元がずれてビールをこぼしてしまう。
潮香は布巾を取りに行きながら、その亜也の行動に違和感を抱く。
 
 
医師の息子
遥斗の部屋。暗がりの中ベッドに転がっていると、ノックの音と共に父・芳文と母・佐和子が入って来る。
 
「遅くなってすまなかったな。急なオペが入ったものだから。合格おめでとう」
父にお祝いの言葉をもらい「ありがとうございます」と遥斗は答える。
 
しかし遥斗の表情は暗い。
遥斗が合格発表も見に行こうとせず、担任の先生から連絡があった話を佐和子がすると、芳文は「自信がなかったのか」と笑う。
遥斗のベッドサイドには家族4人でバーベキューする写真が飾られていた。
 
 
違和感
亜也と亜湖の部屋。
机の周りの整理をする亜也。
 
手に取った東高の入学書類の文字がぼやける。
亜也は目をこすりながら「疲れてんのかなぁ」と呟いた。
 
 
制服
満開の桜。
 
瑞生からもらった時計を持ち、胸には校章が輝く。
カレンダーの4月6日の欄に
は“入学式”の文字が書かれている。
 
「じゃーん!」
 
亜也は東高の制服姿を家族に見せる。
潮香が「ごめんね、入学式行けなくて」と言うと「仕事でしょ?しょうがないって」と返事をする。
そこに「準備できたぞ」とスーツ姿で現れた瑞生。
「お店は午後から開ける。」と言うが、「午後から開けるお豆腐屋さんどこにいんのよ」と潮香に止められる。
亜也はそんな瑞生に「お父さん、写真撮って」と頼む。
お店の前で亜也のソロ写真、潮香とのツーショット、そして家族全員で記念撮影をした。
亜也はつまずきそうになりながら学校へ向かった。
 
 
クラス委員
亜也はまりと同じクラスになった。
担任教師が出席を取るが、男子の1番の麻生遥斗は初日から遅刻。
クラス委員を決めることになるが立候補も推薦も声が上がらず、1学期は出席番号1番の遥斗と亜也が務めることになった。
 
前へ出て合唱コンクールの曲を決めることになるが、遥斗はやる気なし。
仕方なく進行し、指揮者を決めようとするが「クラス委員がやればいいと思います。」と押し付けられる形で亜也に決まる。
遥斗はコンクールの曲も決めてと亜也に押し付けた。
 
その日の夕食時、亜也はクラス委員に選ばれたこと、自転車の二人乗りをした男の子と一緒になったことを話す。
会話をしながら亜也は夕飯のハンバーグを箸で掴もうとするが、何度やってもなかなか掴めない。
そんな様子を見て末っ子の理加が「亜也姉ちゃん、下手くそー」と笑う。
潮香の表情が曇る。
 
その夜、潮香は亜也に病院に行くことを提案する。
「ちょっと気になるのよ。最近よく物を落とすでしょう?それによく転ぶみたいだし」
しかし亜也はちょっと疲れているだけだと言う。
「あんま驚かさないでよ。保健師のお母さんにそんなこと言われたら怖いじゃん」
それでも心配する潮香に亜也は「そこまで言うなら、お母さんの顔を立てて病院行ってあげてもいいけど」と冗談ぽく言い、安心させる。
 
「大丈夫だよ、私まだ15だよ」と亜也はさらっと言った。
 
 
部活
亜也とまりはバスケ部に入部した。
隣のコートで河本が練習している姿を見ていると、「同じクラスだよね?」と松村早希に声をかけられた。
眼鏡を外していたので名前を言われるまでわからなかった。
亜也の順番が来て、シュートを決める姿を河本は隣のコートから微笑みながら見ていた。
 
一方、遥斗は友達の「サッカー部にしようぜ」と言う提案を断り生物部に入部したのだった。
 
 
転倒
豆腐店の前で鼻歌を歌いながら車のミラーを拭く瑞生。
制服姿の亜也が「お父さん、いって来まーす!」と飛び出し軽やかに走って行った。
 
だが突然何かに引っかかったかのように「あっ!」と声を上げうつぶせに転んだ。
瑞生は慌てて潮香を呼びながら、亜也に駆け寄る。
「大丈夫か!?」泣いている亜也を起こすと、転んだ時に打ち付けたのか顎から出血していた。
泣き叫ぶ亜也。
瑞生は救急車を呼ぼうとしたが、潮香がお店の車で病院へ連れて行くことにした。
 
 
病院
常南大学医学部付属病院。
潮香は亜也を車から降ろそうとして、腕に傷がないことに気付く。
 
一方、遥斗は書類を持って来るように頼まれ、登校前に父・麻生芳文の病院を訪ねていた。
「助かったよ、ありがとう」
そうお礼を言った父の机の上には、遥斗の部屋にあるものと同じ写真が飾られていた。
 
診察室を出た亜也は、遥斗とばったり会う。
「何その顔?」遥斗に聞かれ、「転んだの」と亜也が答えると、「お前よく転ぶな」と馬鹿にしたように笑う。
 
「麻生くん、どこか悪いの?」と亜也が聞くと、「俺、もう長くないんだってさ。若いから進行も早いらしくて」と答える。
「そんな…」と亜也が言葉に詰まると「嘘!」と言い、その後も水虫だと言ったり、通りかかった看護師を元カノなどと嘘を言って亜也をからかう。
「俺の親父、ここの主任教授だったりして」と言う遥斗に亜也は笑いながら「それも嘘なんでしょ?」と返す。
「あれ、ばれた?」と遥斗は答えた。
 
 
母の不安
潮香が亜也の診察結果を聞いていた。
骨にも異常はなく、一週間もすれば傷口も塞がると言われるが、潮香は「ちょっと気になることがあるんです」と相談する。
「普通人が倒れる時って言うのは咄嗟に手が出ますよね?でも娘には手に擦り傷ひとつなくて、直接顔をぶつけてるんです。おかしいですよね?」
考え込む医者に潮香は続けて話す。
「最近よく物を落とすし、お箸で食べ物をうまく掴めなかったりするんです。」
話を聞いた別の医師が亜也のカルテを調べる。
 
帰ろうとする遥斗に亜也が「合唱コンクールの曲考えといてね」と伝えるが、「決めてよ、何でもいいから」と遥斗は答える。
「俺何の欲も無いし。人間てさ、欲張りだと思わない?動物も植物も生まれた時から自分の寿命知ってるんだよな。人間だけだよ、欲張って余分に生きようとするのは。」
そう言って去って行く遥斗を見て亜也は「やっぱ変わってる。」と呟いた。
 
 
検査
診察室から出てきた潮香は亜也に「いい機会だから検査してもらおうよ」と言い、神経内科の水野医師の診察を受けることになる。
 
「歩く際にふらつきを感じるようになったのはいつ頃からですか?」
「転倒するようになったのは?」
「喋りづらいと言うことはありませんか?」
など質問をされ、歩行や片足立ち、目の動きの検査、CTの検査を受けた。
 
潮香は、家で仕事をしながら亜也の怪我を心配をしている瑞生に電話をした。
傷は綺麗に治ると伝えホッとしている瑞生に亜也の検査のことを伝えようとするが、「良かった!俺今日は生きた心地がしなかったよー!ありがとう潮香」と遮って喋り続ける瑞生に現状を言えないまま電話を切った。
 
検査の結果は後日伝えられることになった。水野医師からは「毎日自分の体の調子で気になることがあったら書き留めて欲しいんですが。難しく考えず日記だと思って書いてくれればいいですから。」と言われる。
亜也は早速その日から日記を書き始める。
 
 
母親
後日、仕事中の潮香の元に水野医師から電話が来る。
 
「検査の結果が出たのですぐに病院に来ていただけますか。できればご両親揃っての方がいいかと思います。」
「それは、電話で話せるようなことではないということですか?」と潮香が聞くが、水野医師は「とにかくお越しください」とだけ言った。
 
潮香は一人で病院へ行った。
水野医師が困った顔でため息をつくと
「大丈夫です。私これでも保健師ですし、以前は看護師をやってましたから。何より母親ですから。」と潮香は言った。
 
亜也のクラスは、1時間目は担当教師の不在で自習になった。
合唱コンクールの曲がまだ決まっていないため、亜也はこの時間を使って曲を決める提案をするが、実力テストまで時間がないし無駄だと文句を言われる。
「時間はいくらでもあるじゃないですか」と亜也は言った。
亜也は自分の父が飽きっぽいのか仕事が長続きしない話を始める。
「父はそうやって遠回りをしたけど何ひとつ無駄なことなんて無くって、遠回りをしたからこそ豆腐屋さんを継ごうって思ったんです。だから寄り道をしたり、遠回りをしたっていいんじゃないかなって。」
 
一方、亜也の病名を知らされる潮香。
「お嬢さんの病気は、脊髄小脳変性症だと思われます。もう一度詳しい検査をしてみますが間違いないでしょう。」
「体を動かす神経が破壊されても知能には何ら問題ありません。体を動かしたいのに動かない、喋りたいのに喋れない。そういう自分をしっかりと認識できてしまうんです。非常に残酷な病気です。」
潮香は一点を見つめながら「治りますよね?」と聞く。
水野医師は「私の知る限り、完治した例は一度もありません。」と答えた。
 
学校では亜也の話にみんなが耳を傾けていた。
「みんなで無駄なことするのも悪くないんじゃないかな。だって私達にはまだまだたくさん時間があるんだから。」
第1話の感想はここをクリック
出だしから悲しい結末が読めそうですが、その分メッセージ性のある作品だと思います。
明るくて家族想いの15歳の女の子を襲った脊髄小脳変性症と言う病気。
まさか自分がこんな若くして病気になるなんて想像もしていなかったと思います。
 
亜也はどんくさいところはあるけど、頭は良く考え方はしっかりしていてすごくいい子と言うイメージです。
そんな亜也を次女の亜湖は「優等生、いい子ぶってる」と言いますが、その気持ちはわからなくもないなと思いました。
何でもできて可愛がられている姉といつも比べられると、卑屈になってしまう気持ちもわかります。
亜湖は反抗期もあると思いますが、その素っ気ない返しも含めて池内家が家族で集まっている時の様子は楽しそうでほんわかします。
 
そして亜也が入試に遅刻しそうになった時に遥斗助けてくれるシーンはかっこ良かったです!ドキドキしてしまいますね。
いい人だと思ったのに、お前のせいで俺まで受けることになっちゃったじゃねえかと言われたり、クラス委員の仕事を押し付けられたり、亜也から見た印象も変わったのではないでしょうか。
 
父も兄もお医者さんで、遥斗も医者になるのが当然と言う雰囲気が、遥斗が入試を辞退しようとしたり、人間て欲張りだと思わない?と言う発言になったのかと思います。
 
そんな遥斗の陰の部分が、亜也と出会ったことで変わるのか。
 
亜也の明るい性格も病気になったことで変わるのか、まだまだ時間があると言っていたのが元気に動けるタイムリミットがあると気付いた時にどう感じるのか。
そんな亜也を見て亜湖の亜也に対する気持ちも変わるのかを今後のお話で注目したいと思います。

1リットルの涙(ドラマ)の内容

公式サイト

20歳になった亜也(沢尻エリカ)は、常南大学付属病院で入院生活を送りながら、日記を書き続けていた。その傍ら、亜也は、養護学校時代に世話になったボランティアの喜一(東根作寿英)に依頼されて始めた「ふれあいの会」の会報にも寄稿を続けていた。
 
一方、遥斗(錦戸亮)は、医学生として勉強の日々を送っていた。亜也から別れの手紙をもらってすでに1年ほどが過ぎていた。遥斗の部屋の棚には「ふれあいの会」の会報が積まれていた。
 
ある日、亜也の元に、潮香(薬師丸ひろ子)や瑞生(陣内孝則)、亜湖(成海璃子)たち妹弟がやってくる。亜湖が描いた絵が展覧会で入選し、明和台東高校に飾られていることを知った亜也は、ふいに東高に行きたい、と言い出す。家族と一緒に、久しぶりに東高校を訪れた亜也は、バスケットボール部員の姿や、合唱の練習を聞きながら、15歳の自分が確かにこの場所にいたことを思い出していた。
 
発病してから5年が経過し、運動機能が著しく低下していた亜也は、ある日、とうとう自分の力で立ち上がることができなくなってしまう。診察をした水野(藤木直人)は、亜也が突然危険な状態に陥る可能性があることを潮香と瑞生に告げ、何かあったときすぐに家族に連絡を取れるようにしておいてほしい、と頼む。
 
水野の部屋を出た潮香は、芳文(勝野洋)に出会った。芳文は、亜也のために何もしてやれない自分が情けないと苦しむ潮香に、長男を失ったときのことを話し、亜也との時間を大切にしてほしい、と言葉をかける。
 
同じころ、瑞生は、遥斗に会っていた。遥斗の気持ちを察した瑞生は、彼に感謝の気持ちを伝えると、「お前は自分の人生をちゃんと生きろ」と告げる。
 
そんなある日、亜也は、食事を詰まらせて呼吸困難に陥る。水野たちの処置のおかげで幸い命に別状はなかったが、亜也の受けたショックは大きい様子だった。
 
別の日、水野は、亜也宛に届いた一通のハガキを遥斗に託す。その手紙は、亜也と同じ病気に苦しむひとりの女の子から送られてきたものだった。遥斗は、それを持って亜也の病室を訪ねる決心をして…。
 
<出典>フジテレビ公式

 
<出演者>
 
・池内亜也:沢尻エリカ
・池内潮香:薬師丸ひろ子
・池内亜湖:成海璃子
・池内弘樹:真田佑馬
・池内理加:三好杏依
・池内瑞生:陣内孝則
・麻生遥斗:錦戸亮
・麻生芳文:勝野洋
・麻生佐和子:兎本有紀
・麻生圭輔:佐藤祐基
・西野良三:佐藤重幸
・杉浦まり:小出早織
・松村早希:松本華奈
・恩田耕平:水谷百輔
・中原慶太:橋爪遼
・富田圭子:葵
・大橋美歩:川原真琴
・本田香織:星野奈津子
・河本祐二:松山ケンイチ
・武田誠:遠藤雄弥
・水野宏:藤木直人
・岡崎誠:矢島健一
・田辺慎太郎:小林正寛
 
 
<各話の視聴率>
 

第1話 ある青春の始まり 13.5%
第2話 15才、忍びよる病魔 15.1%
第3話 病気はどうして私を選んだの? 13.5%
第4話 二人の孤独 12.3%
第5話 障害者手帳 14.6%
第6話 心ない視線 15.2%
第7話 私のいる場所 16.2%
第8話 1リットルの涙 15.4%
第9話 今を生きる 15.5%
第10話 ラブレター 16.6%
最終話 遠くへ、涙の尽きた場所に 20.5%

第1話から最終回まで視聴できます

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「1リットルの涙」

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1リットルの涙(ドラマ)の感想

20代女性

私はあまりドラマを観て泣くタイプではないのですが、このドラマだけは毎話涙が止まりませんでした。それはきっと飽きないストーリーのおもしろさと出演者の演技が素晴らしかったことが深く関係していると思います。命ある者にとって、生老病死は避けられるものではないと皆理解していますが、どうして亜也ちゃんが?よりによってなんで亜也ちゃんが?とどうしても思っています。心優しくて、まじめで、前向きで、とても素敵で魅力的な15歳の女の子が難しい病気になってしまうという運命を最初は亜也ちゃん本人はもちろん、視聴者の私も受け入れることができませんでした。亜也ちゃんは家族思いなので、辛い闘病生活の中でも簡単に弱音を吐かず、むしろ周りの人を元気づけるような強い女の子です。そんな姿を観ると、もっともっと辛くなりました。どうしても亜也ちゃんにだけは幸せになってほしかったと今でも思ってしまいます。私には何年経っても忘れられないシーンがあります。それはどんどん病状が悪化し、上手く歩くことができなくなった亜也ちゃんを心ない人たちがバカにして笑い者にするという辛いシーンです。そんな亜也ちゃんを恥ずかしく感じてしまう弟の弘樹のことをしっかり者の妹の亜湖が叱りつけます。亜湖だって本当は弘樹が本気でそんなことを思っていないことはわかっていますし、弘樹の混乱し、どうしていいのかわからないという思いもよく理解しています。すべての思いを泣きながら亜湖が弘樹にぶつけるシーンは観ていて涙が溢れて止まりませんでした。このドラマはただおもしろい、ただ可哀想というような、そんな簡単で単純なドラマではありません。生きるということ、人に感謝をするということ、幸せとはどういうことなのかを考え、答えを出させてくれる、私にとって本当に意味のある大切なドラマです。

40代男性

この物語は実話を基に制作されたもので、原作となっているのは木藤亜也さんが綴ってきた日記でした。彼女が、徐々に体の自由を奪われていく難病に侵されながらも前向きに生きる姿が描かれています。最初は歩いたり走ったりなどの運動機能に症状が現れ、病気が進行すると書くことも話すことも出来なくなり最後は寝たきりとなります。そして、過酷な人生が描かれているだけに、彼女だけでなく支える家族や周囲の人の言葉も強く心に突き刺さります。最も衝撃だった言葉は、物語の終盤で恋人役の錦戸亮さんが同じ医学部の先輩たちに向けた言葉です。その時の亜也の状態は、言葉を明瞭に発することができずコミュニケーションが取れませんでした。そんな彼女に対し、医学生たちは幼児に話すような対応します。そして、その姿を見た錦戸さんが彼らに対し、言葉は話せなくても聞き取る能力に問題はないと責めるように言います。この言葉を聞いた時、自分がそのことに気づいていなかったことに愕然とし、偏見による患者を傷つける行為をなくすことの難しさを痛感しました。なぜなら、常に亜也さんの目線で物語を見てきたにもかかわらず、自分が悪意なく医学生と同じ対応をする可能性を感じたからです。この作品を見た人には、亜也さんの人生や前向きな姿勢に感動するだけでなく、患者に対する本当のやさしさについても考えて欲しいです。

30代男性

この作品で沢尻エリカのことを知ってファンになりましたが、沢尻エリカ演じるヒロインの亜也が懸命に病気と闘って生きるストーリーがよかったです。すでに原作があるので、設定もしっかりとしており、非常に見ごたえがあるドラマでした。登場人物が非常にそれぞれ魅力がありましたが、特に亜也の妹である亜湖が特に好きな登場人物でした。最初は両親が亜也ばっかりかまっているのを反発していましたが、亜也が病気だったのを知ってからは態度が替わって姉をいたわる優しい姿が素敵でした。特に印象的だったのが、弟の弘樹とのシーンです。サッカーの試合で自慢だった姉の亜也に応援に来てもらいますが、病気の進行によって歩き方がおかしくなっていたことをクラブのメンバーにからかわれて姉のことを悪く言った時に亜湖が叱るシーンが印象に残り、そんな亜湖の姿を見て両親が嬉しそうにしている姿もよかったです。そして、父親と母親役に陣内孝則と薬師丸ひろ子が出演しているのもよかったです。この二人が夫婦役というのにも最初は意外性がありましたが、息ぴったりな演技とベテランらしい見事な演技でよりストーリーにも深みを与えて最後までドラマを楽しみことができました。

20代男性

一般的には大人になってから発症することの多い脊髄小脳変性症に、中学生でかかるという運命に押し潰されそうになりながらも、懸命に立ち向かい、またその時その時の思いを日記として綴りながら前向きに生きようと苦闘する少女の様子を見事に演じきっていたと思います。日記の内容も時には気分が落ち込んでいる様子を吐き出していることもありましたが、明るく病気に立ち向かおうと努める姿には、沢尻エリカさんらしい芯の強さを感じさせられる部分があり、その辺りも惹きこまれるポイントでした。自分自身は今のところ身体には何の障害や病気もなく五体満足でここまで生きてきましたが、それを当たり前のことだと思い、何ら不思議に感じることもありませんでした。しかし、「1リットルの涙」を見たことによって、そのことがどれだけ恵まれていることなのかをつくづくと感じ、感謝の気持ちを持たなければならないと思わされました。そして、それと同時にこの先の人生でどんな病気や障害に出会ったとしても、昔には戻ることが出来ないので、どれだけ過去が素晴らしい人生だったとしてもそこに固執することなく、目の前に起こる出来事に一から取り組んでいかなければいけないという気持ちを持ちました。

30代女性

毎回、涙を流しながらドラマを見ていました。医療従事者だった自分にとっては脊髄小脳変性症がどのような病気で、進行性であることも知っていた為、今思い出してもなんとも言えない気持ちになります。主人公の葛藤や崩れてしまいそうな気持ちの中、周りに気を使い必死に前を向こうとする姿は本当に見所です。このドラマでは主人公以外にも家族に注目して見ていました。まず、母親の強さを感じました。自分の娘を信じ、大きな愛で支えている姿には本当に感動しました。一方、父親は明るく振る舞いながらも影で涙を流すシーンはこちらも耐えきれず号泣しました。大事な娘がこんなに辛い状況に立っていることに親として何がしてあげられるのか…両親の気持ちを想像すると胸が張り裂けそうになります。また、妹の気持ちの変化も見所でした。優等生の姉に妹として嫉妬しながら、病気と闘う姉の姿に気持ちが変化していきます。妹の心の成長がよく描かれていたように思います。エンディングで実際の少女の写真が使われており、病気に負けずに懸命に闘っている姿が大変印象的でした。実話ならではのストーリーと役者陣の演技が非常に素晴らしく、多くの人に見てほしい作品だと思います。

30代女性

1リットルどころではない涙を流した人は沢山いると思われるこのドラマで、沢尻エリカさんの美しさ、ひた向きさ、そして演技力を知りました。役者をする為に生まれたと言っても過言ではないでしょう。池内亜也役15歳の沢尻エリカさんは、フレッシュそのもの。彼女に病魔が襲うなど考えられませんでした。ある日、元気に家を飛び出した亜也。走り出すと同時に足がもつれしまい転倒する始末。しかも不自然な転び方をして、顔から落ちてアゴを切ってしまうという事態に。知人の紹介から、神経内科の医師である水野宏演じる藤木直人さんに亜也の診察を依頼し、病気が発覚する。脊髄小脳変性症だとと告げられますが、親としてはまさか我が子が。何でうちの子が、とショックに陥りどうしてよいかわからなくなるのは当然てす。誰のせいでもない、何かが悪いわけでもない、そんな風に子供に説明した所で、自分の体を蝕む病気に前向きに戦う気持ちにさせることなど難しいと思います。でもドラマでは亜也の為に家族が一丸となり、前を向いて歩けるように導いていました。何度も泣いたり喧嘩したり怒鳴りあったり、自分の気持ちをぶつけても家族は家族として支えてあげる、特に母役の薬師丸ひろ子さんの深い愛に感動しました。何のために生きているのかと問われた時、どのように答えるかをこのドラマを見て考えさせられました。涙を流した分だけ強くて優しい人になれたのだと思います。大好きなドラマです。

20代女性

沢尻さんがまだ女優としてデビューをしてからまもない頃のドラマだったので「可愛い女優さんが出ている」という印象から見始めました。ですが、そのストーリーの内容はとてもつらいもので涙せずには見られませんでした。フィクションが元となっている作品ですから、まだ学生で夢もある、好きなこともある、したいことだってたくさんある中で何もできなくなっていく姿が辛くて、胸が締め付けられる気持ちだったのを覚えています。沢尻さんはまだ女優としてあまり知られていませんでしたが、やはり同年代だからかリアルに演じていて心に響くものは多かったです。例えば親には自分の辛そうなところを見せないようにする子供ながらに大人のように過ごす姿だったり、病気が進むなかで恐怖もありながらも気づいていないようにたち振る舞う姿は更に涙を誘いました。忘れられないのが、もう病気でなかなか上手く体が動かない中でも一生懸命学校に行こうとする姿や、学校に行って授業が受けたいと必死な姿でした。「いつもと変わらない日常」があることがいかに幸せなことなのか、当たり前のようで全く当たり前ではないことなど、忘れてしまいそうな幸せを教えてくれました。見ていて悲しい場面は多いですが、見なくてはいけないそんな気がするドラマでした。

50代女性

高校生役の沢尻エリカはこんなに可愛い子がいるのかと思うくらい天使の様だった。頑張って有名高校にも入学したばかりの初々しい少女がしだいに体の不調を感じ治療方ない難病を発症してしまう。自分が任されて楽しみにしていた合唱コンクールにも参加できない。この時の曲があの名曲3月9日です。そしてエンディングの粉雪、レミオロメンのこの二曲を聞くたびにこのドラマのシーンが浮かんでくるほど音楽とマッチしたドラマです。足が動かなくなった彼女をクラスメート達が支えて教室まで連れてきてくれる。それでも病気の進行は早く友達では彼女を支え続けることができなくなってくる。自分でそれを感じ大好きな学校を諦めるとてもせつないシーンです。そんな彼女をそばで励まし続ける男子を錦戸亮が寡黙に演じてます。親に関わることを反対されても彼女のためにそばにいつづけ、病気と闘うために医者になることを決める。思春期の純粋な思いに胸が打たれます。体は動かなくなっていくが意識はしっかりとしている,ある意味とても残酷な病だと思います。絶望しそうになりながら最後まで周りを気遣い希望を失わない主人公を若い沢尻エリカは本人にもなりきった様に演じています。そしてこれが実話にも基づいているということでこの主人公の生きたいという思いの深さに涙がこぼれます。生きたくても生きれない,命の大切さを教えてくれるドラマです。

30代男性

実際にあったお話しのドラマ化ということで、とても大きな話題となりました。反響の大きさは、ドラマの素晴らしさと直結していると思います。時に見ていて辛くなる場面もあるのですが、本当に涙なしでは見ることのできない感動作品です。沢尻エリカさん演じる主人公は高校生で難病を発症してしまうのですが、その葛藤や苦悩が本当によく描かれています。そしてそんな彼女を支える家族だったり友人だったり、みんな素晴らしい人たちばかりです。病気になったことは不幸かもしれないけれど、周りの環境に恵まれた彼女は幸せだったと思います。そんなドラマに華を添えていたのはレミオロメンの楽曲です。今や卒業式の定番ソングとなった3月9日はこのドラマでそのイメージが定着しました。未だにこの曲も聴くと、1リットルの涙の名シーンを思い出して泣きそうになってしまうくらいです。挿入歌の粉雪も名曲で、このドラマに非常に合っていました。まさに名ドラマに名主題歌ありといったところでしょうか。すべて実話ということで余計に胸が締め付けられる思いですが、見ていてとても心が綺麗になります。まだ見たことのないという人は、一度は見てほしい日本のドラマ史に残る名作ドラマだと思います。

20代女性

だんだんと自分の身体がうまく動かなくなっていく…もし自分がそんな病気になったら、亜也のように心があんなにキレイな女の子のままでいられるかな?と不安になります。顔の怪我をして検査をして、病気を知って、でも前向きに今出来ることをしていこうとする亜也はすごいと本当に思いました。亜也の事を隠そうとする弟たちの気持ちはすごくわかるけれど、そこで家族で会議をしてきちんと叱る親って素敵だと思いました。そして弟たちも理解をして、自慢の姉だと紹介するところに涙が出ました。そしてだんだんと病気が進行していく中で、支える家族も素敵だったけど、恋人のように支える遥斗も素敵でした。死ぬとわかっている彼女を、同情とかではなくしっかりと愛して、支えるだけでなく遥斗も亜也に支えられている様子が美しかったです。だんだんと身体が動かなくなっていき、丁寧に書かれていた日記もだんだんと大きな文字で殴り書きになっていくところがすごくリアルでした。一番印象に残っているセリフは「病気はどうして私を選んだの?」と涙ながらに言うシーンです。何も言えずに抱きしめる母親の姿も印象的でした。毎回泣けるシーンがあって、最後に好きな音楽に包まれながら眠りに着くときには私も1リットルの涙を流していたのではないかと思うほどです。ドラマの最後に流れる本当の亜也さんの写真にも涙が止まりませんでした。